- 390 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 21:40:55 ID:sZTwYRJQ
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┃ 街を吹き抜ける風が体温を奪うほどに冷たくなってきた冬の始め
┃
┃ 空には小さく輝く星と三日月となった月が浮かび上がって地上を照らすも
┃
┃ 欠けた状態では太陽はおろか満月の光にも及ばない中途半端な輝きでしかない。
┗
- 391 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 21:48:32 ID:sZTwYRJQ
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l | XXXXXXXX|l|X __ ,,__ア / , '´γ'" } 、、.,_ ゚, ゚, ヾ_;;iil;;' ~゙ヾ;;:il;;;レ';''''''゙~ ゙ヾッ;;lli;(;;ッ'
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l | XXXXXXXX|l|. | ̄ ̄_,,≫ { i{ 人 _,,.、 ` }i )' ` 、.,,__,,. |;;|i;;;| |;;;i|;;i;;i
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| | ⌒7ハ ∧ _,,.ノj{iⅱ ⅰ '71 ノ ノ i.,,人,,_ |;;:iil |;;li;;;| |;;il;;ll;:!
|. |__|/ } 八 ! {-iル'´ ノ.,,__ア⌒;;lil| l;;;il;;l l;;ii|;;l;l
|. │ |;. メ、.j ミ ))h、N __彡 _ノ( |;;;lil |;;;i|ll| |;;iill;;ll
| レ゛ バ 、( ⅰ _ア_,ノ(⌒) ,、ー l;;li;|ーァ、.l;;;iil;;! l;lil;;;ll;l
| / } i 〈`` , ,ふ ))⌒ ''ヽ, ll~~ll~~ll~~ll.|;;lil;;:l, |i;;il;;;;i|
______.| ./ ,,ノ人ム 、、..,,_ ‰人( .\γ'ヽ、,`ll\~~ll|;;;lli;;|~,ll\, l;;l|;;il;;|
l l l l | / ,ィi(((.,,ノj」 `、 ```、ィ(λぅo。.,_ .\γ'ヽ||,;; ll~~ll~~ll~~ll~~ll |;;lli;;;lil
l l l l | / ,ィi{:i:i:i:i:i:i:i:i:i] `ー='" /{:i:ii:i:i:i:i:i:i:i〕h、 \γ'''ヽ||, ;;||;;; ||;; ;||,;; || |;;;|ii;l;;l
l l l l | ./. `'寸h。.,,_:i:iア `':, / ,゙ :[:i:i:i:i:i:i:> ゛7 \γ⌒ヽ、 ,, ;;;ll\~ll~~ll~|;;;li;;;;;;|~ll\
| / マニニ}h、 }:; / j > ゛=ニニ/ \γ'⌒'ヽ、 ; ゙|| ll\,,゙||,,l;;;ll;;l;ll|,,|| .ll\
|,/ ,,_,,、ィニぅY二二ニニニ}h、,,__,,.、、rセ〔ニ冖¬==¬ァ 、.,,_ .\γ´⌒`ヽ、 ,|| ll~~ll~~ll~~ll~~ll~~l
| ,、rセだニニニニニニニニニニニ「ニニニニニニニニニ,′ ,ふうぅ:x、 ´⌒`ヽ、 ; || ,,;|| ;,,||;; ,||;;; ||;; ;|
,:(ニニニニニ二二二ニニニニニニニ}iニニニニニニニニニ ,こニニニニ)h
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┏
┃ 人気の無い道を一人歩きながら、ふとあの欠けた月はまるで今の僕そのもののようだと思ってしまう。
┃
┃ この胸の中にある彼女との思い出はあの月のように僕を照らしてくれるが、何かがごっそりと削げ落ちている。
┃
┃ それが自業自得だと分かっていても、もう取り返しが付かない。
┗ - 392 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 21:52:18 ID:sZTwYRJQ
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__ ノ{:::::ヽヘ从l. {_/
て7≦rヘ::::7ノ \ 、_ /\
ヽ人/::{ヘ. イ.. < r '´
/r==ミ、-`、ト、 )'
く {{Ж}::} }ト、}
. `ゝ-'::ノ八 リ `ヽ
〉¨´ ヘ /∧
. ---〈/∧ }} /ヘ
/ ヽ ノ{ \ `ヽ
. / イイ\ \ /∧
/ / ∧. \ \ _/}
. { > ノ {、 ー、 _ヽ
. { / / ∨/////y'´
. ∨ / / ー ´/
∨ / ^^^^^/ / / /
∨ < / / /
. < / / / |
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. i / / / | スッ
∨// / / / .|
. ∨// / / / |
. l/// / ./ / ./
. |// / ./ / /
\/ー‐‐ 、_ ィ´ー―――
/ / .| .|
_/ / | .|
ト、〈 / .| .|
{ N i .| .|
\人=! 〈.ヽ_/〉、
.. \≦) -=≦_う
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【 ??? 】 .こんばんは。月が綺麗に夜空に映って素敵な夜ね。
┏
┃ そうやっていつまで経っても宙ぶらりんなまま日々を無駄に生きているように感じていた時
┃
┃ 背後から誰かに声をかけられる。
┗ - 393 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 21:54:18 ID:bFGvnvpl
- きた
- 394 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 21:54:20 ID:Y37xXIyC
- あっ(察し)
- 395 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 21:56:53 ID:sZTwYRJQ
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, .. --―=―‐-
>: -―-: :{/ -―‐- 丶、 .,,__
ー=彡.: 、ヽ``¬´ ヽ <.,,_,,.
/ / \ ≦,,
.ー=彡.: / ヽ ヽ ,'
/: { l <,,.
/ :l } : } ,′
.ー=彡::/ : /: l | / | | :リ 《,
ノ | | l |、 从 .ノ| | リ / (
ノ i | 丁 { |ゝ 斗ァ-――|- }: / /.,_, `7
\ | | 从ハ { ハ{ ⅱ/ |ハ: リ /___: ⌒ ”¨ア
| | |i -ィ V { lハ ハ∧} ≪,_彡'
{ ! ル | .∨ヘ{ !( ,l/∠少l 「ミメ
}ノⅱ|i ゝ 乂( u .r。イ | (⌒
从|i. 八 .ノ ァ { ii くうム丶
}从ゞ: ヽ 、 / 寸从⌒o。ニニ!
|:∧: l ト 二> ィ ´iii.,ィi{ニニ-j
|:} 从 |,ハ/\_ ィ..;::::.:.:/ .,.,ィi{==ニニニア
ソ.. 从|リ }代:i:i:i:i:/;;:::.:.:/_,.,.ィi(=ニニニニニニア/丶、.,.,
`' 代h,、、,,.、、rセ〔ニニニニニニニニニァ ,ふ:x
マニニニニ「ニニニニニニニニ/ ,ィ(ニニイh、
,,_,,、ィⅥ二ニニ}iニニニニニニニ7 ,,たニィ /, \
、 ` /ニ∨ニニニニニニニニニニニ' √ニ; /, ,
/ /ニニニニニニニニニニニニニ' ,'ニニ; /, ,
/! /ニニニニニニニニニニニニニ{ 'ニニ; /,,. ゚,
、`:.:; /ニニニニニニニア7ニ><ニ/, iニニ; 〉 ゚,
、` i:..:i /ニニニニニニニア,,>'"_,,..、+ヘニ/, .!ニ; / ,
. 、 キ:.: /ニニニニニニ「 , '´ _,,、ィニニ/, lニ; / i
、` `、 /ニ二二ニニニ} ,:'´ー--=ニニ∧ ヤ,′ ′ ,
_,ノ(,,___彡ノ, /ニニニニニ=; ┌=孑'ニニ∧ , ,′ ,
j从'´ _,,.、ィ `、 '/, キニニニニニ,′ ,心ニ二二ニニ ∥ ./ ゚,
'"゚~~゚' ミメ、( ー=ミメ、/, ヤニ= -‐…ァ゜ ,こニ二二二ニニ∥ / ,′゚,
__,,.、-―--‐====―---‐= T { ,こニニニニニニ∥ ,:゙ / :,
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┏
┃ さっきまで僕以外に人が歩いていなかったにも関わらず、急に聞こえてきた
┃
┃ 女の声に不意を突かれ思わず後ろを振り返る。
┃
┃ 足音も気配も確かになかった。なのにまるで突然現れたかのように女が僕の背後に立っていた。
┗ - 396 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 21:58:39 ID:uvWwj3dy
- ホラーだ……
- 397 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 22:04:51 ID:sZTwYRJQ
-
―――--
_ / ' ⌒ヽ `
_// \ \
// ヽ
/ / / i|
. / / , | |i i i |i |Vi
. ' | 八 | | 从 ,, } 人| 、
i i i 、 |i \ l,斗t≦ミ ハ,ソi \
| ハ 八__|_\从\ / ´ /{,,Y 人 ヽ
l' ヽ| ヽ/ / ,xしミ、 \ }i
\ 、 / (〃/}:.\):) 从
トー≧、 ' _ , 乂_ ー┐:. Y i/
| { 、 ゝ ` //つ 人へ\
| >⌒) } ≧ -イ/r''"/ } } ⌒
`¨´ )}'人ノ/ }¨´::::::人 ∨´ ≧=- 、
__r― ミ/ / イ / /ヽ::::/ ヽ } ―...\
(----- ¨ \ { , /::: / / ノ /:.:/:∧_:.:i
ゝr―-__ __∨:::: / / ―┐{:.:.:{>∇<:.|
`¨ゝ---/ __)-彡-=彡/:.:/{:.:l八:.:.≧彡へ
/ / / _ヽ――:.:.:.:./ \:\_/:.:.:.イ
/ ∨ /::::::::\\ ̄ ̄ /:.:.――=彡 |
. // 人'':::::::::::::::::ヽ:::ヽ \/:.:.:./ / 人
, / / / }::::::::::::―::∨:::\_ \:.:.\ /
/ '⌒ヽ |:/:::::::::::::/::::::::::::: \ \::::\ i
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【 ??? 】 .そう警戒しないでいいわよ。すぐに消えるから。
ただそうね。あなたの想い人――アナスタシアの知り合いだとでも思ってくれればいいわ。
┏
┃ 目の前に立つ謎の女を警戒し、僅かに身構える。
┃
┃ すると女はクスリと笑った後、こちらを安心させるかのように自らの身分を明かすが
┃
┃ 女の口から出てきた名前を耳にして僕は一瞬唖然としてしまう。
┗ - 398 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 22:09:46 ID:sZTwYRJQ
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ヽ、.,,,_ ` 、、
_,,..、、、..,,_``)),..、、 -‐=‐
、丶````~、、 ヾ、丶`````丶、
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.,,__,,ノ / /∧ }〉 `丶、 `、
.,,__ア / , '´γ'" } 、、.,_ ゚, ゚,
.,,__,,ノ ′,′ ; __,,ノ ノ ` 、 i
_,,≫ { i{ 人 _,,.、 ` }i )' ` 、.,,__,,.
⌒ノ ′,从リ / ) ! ,,ノ杙 ト.,_,、ヽ⌒
__彡 / j i ,,ノ _,,,..、ィ )' i {从
⌒7ハ ∧ _,,.ノj{iⅱ ⅰ '71 ノ ノ i.,,人,,_
} リ八 ! {-iル'´ ノ.,,__ア⌒
メ、.j ミ ))h、N ___彡 _ノ(
バ 、( ⅰ _ア_,ノ(⌒)
} i 〈`` , .u ,ふ ))⌒
.,,ノ人ム 、、..,,_ ‰人(
,ィi(((.,,ノj」 `、 ```、ィ(λぅo。.,_
,ィi{:i:i:i:i:i:i:i:i:i] `ー='" /{:i:ii:i:i:i:i:i:i:i〕h、
`'寸h。.,,_:i:iア `':, / ,゙ :[:i:i:i:i:i:i:> ゛7
マニニ}h、 }:; / j > ゛=ニニ/
,,_,,、ィニぅY二二ニニニ}h、,,__,,.、、rセ〔ニ冖¬==¬ァ 、.,,_
,、rセだニニニニニニニニニニニ「ニニニニニニニニニ,′ ,ふうぅ:x、
,:(ニニニニニ二二二ニニニニニニニ}iニニニニニニニニニ ,こニニニニ)h
iニニニニニニニ二ニニニニニニニ}}ニニニニ┌--‐‐うニ{ ,たニニニニニi
───────────────────────────────────────────────
┏
┃ 彼女の、アナスタシアの知り合い? だけど彼女がこっちで知り合った人物ならば僕にも覚えがあるはず。
┃
┃ だけどこんな女は見たこともないし、知り合いにいると聞いたこともない。
┃
┃ 彼女の母国での知り合いだとしたらなぜ今僕の前に?
┗ - 399 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 22:11:22 ID:DHxpPx+x
- まあ、怪しいわなw
- 400 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 22:12:53 ID:bFGvnvpl
- 胡散臭い!
- 401 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 22:17:27 ID:sZTwYRJQ
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/, / _ ヽ
/ イ / , イ /´ 、 \ _
_///_/イニ- ,ィ / ヽ ヽ \⌒
(、 /ノ≧¨ ̄ィ'¨ /ノ / / | .ハ ヽ マ,
/_⌒≧=―-,イレノ ノ ,.イ / ,イ i!ハ k l! ' iハ!
/´ 、_)ノrzv┐,ィ∠/´ ..ノ/ ./ ./ .ハ ノ! リ .} ハ i .ハ! .ノ
〉,ィ¨>瓦≦イl ノ ./ ,ィ′/ ノイ i! / ノ'z-} ノイ/
っ'/´ノZ;;;;;〉、 ノ ,イ ノハ/ i!-/=― - リ′,.xイ/イ八
⌒≧´)⌒´メ.=イ/ ,ィ ,ん ! / ヽヽ
- ’ッ' イ 川イ ,λk'ー-i 、 , 从 ヽ!
(´ ノイ´メ´,z .リノ从N。_>、 _. -ァ .イ ,ハ! ノ
>=≦ ノ' 〈:::::::::::::≧s。_` .<(’⌒り.ノ′
{ ≧、 、 ヾ\::ー=-イ、ハ マ ヽ ノ′
八 .人 \. \\:::::::::::} i! / iヘ
メ \. `.< ヽ.\:::::リ / !::::
ん、 ゝ、_ ≧ー-Yik’ ノ' マ:::',
人::ム  ̄_,.≧≠≦-、_ 二ヘ
/>リ:::i! ノソノイ.ド,.、 _ `ーミム
_/≦,イ:::/ _ ,.ィ彡' 〈〈/ハヽ>〉 、≧.、_ ゙ヽ
ノーイ::メ' _z:::_:彡'"´ /i¨´.`¨´ r<⌒マ:,< ム
,イ_⌒_ ̄_ ィ'>::::!´ /:::〉ー=¨´ ハ. マ', }.\s
人:::::≧ニ=イ''' 〉::::! /: /: : : /: : : :.i! i!:i レ′ヾ、
/  ̄ ´ >’:::ノ /: : イ: : /: : : : : : i! _i>イ. ヽ
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【 ??? 】 .手短に要件だけ伝えるけど、あなたにやり直すチャンスをあげに来たのよ。
今も胸を掻き毟られる後悔をやり直せるかもしれないチャンスをね。
┏
┃ 状況が掴めないし、目の前の女はそんな自分を無視するかのように話を進める。
┃
┃ そして女の話す内容に僕は顔が引き攣って言葉も出せない。
┃
┃ 後悔?やり直し?一体何を言っているんだこの女は………
┗ - 402 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 22:24:42 ID:sZTwYRJQ
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、丶`..,,_ ``丶、>'"~``丶、.,,__,,
.,,_,,.、ヽ` _,,...、、、、 Y⌒ヽ 、、 寸'~、`'<
、.,,__,,> ゛ヽ` ,〕丶、 、 ゚:, 丶、 、 ```ア
>'´/ / 〕 `, `、 ゚, `、、 `'<.,,__,,.ノ
,( /_,, ,′ :' ′ ,′ ゚, , ゚, /
人```` { / ,′ //, ⅰ.: } ':, 、イ
γ"''~、、ィ~) ,,..、 / / / ! ; ; ゚, ` ー=ァ,
⌒! 、.,| 、~"''~' ノ ゙ ‰′ ノ } //
"''i .,,j )h、.,,_,,、‐゛ / 、‐゛ ,′ ;
j 7 」>, ヘ.,,__,,.、丶` i{ i ,′ /
..,′/、.,,,_/ ,.、、ィ ′ ヤ i } /(,_,, ∠..,,__,,
〈 ⌒ / / i ,乂 | ; 、 /
./, `, ,′i i ⅱ ,′i .圦 ( ,,ノ, ト ( \ ア゛
. ゚, ! .八ハ从 ∧ ト、、 ノ \ i iγ、{ )' _,,、‐゛
γム ゚, γvノー-h、.,,_`'~、 ; .}ノi i 〉, ア
. } '∧ ∨ ! i{ } :゙ ,゙ }:i / くうぅo。.,
. }::.::.:寸、.,,_ '/ノi 八 _,,ノ! / レ 〈ノ ii .! 「⌒:i:i:i:i:))〕、、、
ⅰ:.::.::.::.::.::.::````.:j}乂(_,,. 八 γ!]{]从ル寸:i:i:i:i:アニ!.:::. ゚,
ⅰ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.,゙`~、.、 .u / j `'芍/ニ∥;;;;;i.:',
∥ .:.::.::.::.::.::.::.::.::/ 乂__ __,,,..、、 ,ふ:.:.. ,′ ,ィi{ ー{{;;;;;;;;|.::゚:、
{{や.::.::.::.::.::.::.::.::ハ /.::.:ム⌒ `”~ `_,.ィ(::.:.. . ,′ ,ィi{ニニニリ;;;;;;;|::.::.::\
ii.:∨.::.::.::.::.:::/.::.:}7.::.::.:://ム,___,,,.、ri{::.::..:.. . . / _,.ィ(ニニニア;;;;;;,ィj::.::.::.::.::.\ー 、
ヤ::.:`::.、、丶`.::.::.::.从.::.::.////ニニニニア゛.,,:. ,:゙ri{ニニニニニ/:;// ,′.:.::.::.::.:.:.:)i;;:.:.:\
:j::.::.:.:.::.::::.::::.:::::/.::.::.::.///,たニニニア゛,.、ャヤ゛-=ニニニア゛ニ/' ./ . :.:.:.:.::.::.::.::./.::.::.::.::.\
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┏
┃ 本来であればこんな戯言を言うような女は無視して今すぐに回れ右からのGO Homeだ。
┃
┃ しかし僕の足はその場に縫い付けられたかのように動かず、胸の奥に隠していた感情が騒ぎ出す。
┃
┃ この女の言う後悔というものに心当たりはたった一つだけ。それをやり直せる?
┗ - 403 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 22:29:17 ID:Obp32cPb
- カドックAA結構あるな
- 404 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 22:29:35 ID:sZTwYRJQ
-
./
/{ -――-
, 、 __/ ’'
入. \, / \
`>\ \ \. \
/ / \ \ ヽ
./, ' \ ヽ ',
{/ { \ \
./ {__./, \_ ム | | i
// i {`ヽ { ´.}\ \ム } /、. .|
. ,.,'i. ∧ i ヾ\ ムィ x ム `ヽ }..! |
. レ , { ハ }ヾ} ヽ iノ.八..|
.八 i /' ./ / Y } \
_ ノヽ}.圦 , // /ゝ !.ノ==,`ヽ`ヽ
 ̄八 { 、 、 _, ( {/《::::::::[::]:::::::《 }、 .}
``ヽ } \_. イ \(_ ゞ=/{ }ヽ='_.ノ }/
ノ'゙ }/ゝ- \:: ̄::::/ ヽ ゝ'=- 、ノ、 '゙
/< ::´/ / / ̄`ヽ
./ .// / / __∧__ヾ',
ノ {' , , ,'ヽ< >/ } i
} z .八.圦 ゞ ´∨`ノ.ノ、
./ x゙ .\>=---='__ゝ》
{/X、 \ -‐‐=ニ三 ̄ `ゝ.
.// / {ヽ. \ >:::::::\__>::::::::::ノ >=-----------、__ノ
<__/ /i i } /::::\:::/>s。::::::::::。s< r=.、}:ノ }=-二
_ '’ / / .| |__i´::::::/ .\ /:::/´ 八:::リ /::) /ー=
`ヽ ./ , .八--=< ´ .\:::::/ ∨/ ´ Y二`ヽ
.} ./ { マ ノ´:::ゝ\__ /`ヽ .{二ー
`{__.is=、rマ `>=-。::::::ヽ ハ::://`ヽ .i二彡
八 .人i i::マ Y::::::} /`ヽ `/____ノ .|ニノ
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【 ??? 】 .まあ、信じられないのは当然だし、混乱だってするわよね。
だからどうするのかはあなた次第。仮にあなたが望んでも彼女の方が望んでいなければ無意味な事。
流石にそこまでは私達の関わるようなことでもないけど―――
┏
┃ こちらを見透かすように女は笑う。
┃
┃ 自分が以下に胡散臭いのかも怪しいのかもまるで隠そうともせず、話を進められ、
┗ - 405 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 22:35:54 ID:sZTwYRJQ
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/: \
/: : : : : :\
/: : : : : : \
/: : : : : : \
/: : : : : :\
/: : : : : : \
/: : : : : : \
<: : : : : : . : : \
\: : : : : : . : : \
\: : : : : : . . : : : >
\: : : : : : : . . : : :/ \
\: : : : : : : . . : : :/ 〉
\: : : : : : . /i . : : : :/ /
\: : : : :/ ) . : : : :/ /
l\: :/ /: . . : : : :/ /
l V l: : : : : :/ /
| ',: : / /
', V /
', \ /
',. T
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【 ??? 】 .それでも―――というなら迷わずに選びなさい。
┏
┃ 女は僕に【 本 】を差し出した。
┃
┃ その【 本 】は表紙もタイトルも何も書かれていない、ただ白紙の紙を纏めただけのような【 本 】だった。
┃
┗ - 406 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 22:37:47 ID:DHxpPx+x
- アナスタシアのと繋がってるんだろうな
- 407 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 22:45:24 ID:sZTwYRJQ
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― = , = ニ 、
< ヽγ >
< ヽ
< > 、 、 ヽ
γ / | i i i
. i / | | | |
. | / | | | | | _
. | ./ |. .λ | | | /.| / )
. | ヽ λ | / .i ,, - ≠ ラ j メ | / /
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【 ??? 】 .いい、戸惑いも葛藤もあるでしょうけどチャンスは3回だけよ。
それ以上奇跡は起こらないし、あなたの心の穴はそのまま埋まることは無いでしょうね。
┏
┃ 全身が石のように硬直している僕に女は白い【 本 】を半ば押し付ける。
┃
┃ さっきからこの女が何を言っているのかさっぱり分からないのに、何故かこの女の声に耳を傾けてしまう。
┗ - 408 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 22:53:44 ID:sZTwYRJQ
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l | XXXXXXXX|l|X\ / / \ \ ヽ ゞ;,,;;;;,,,,ヾ ;;;;;;;;;,,,,, ,,,,;;, 乂 ::;;;;,,, ,,,,;;;;;;;;;;;)::;;llir( ,,;リ;;;;
l | XXXXXXXX|l|XXx /, ' \ ヽ ',, ゙'、 ;;;;;;;;;; ,,,;;;;;;;;;;;;;;,,,, ヾ ,;;;;;,,,,メ;;l;;;ノlli;;;;l;;;/;/ :;;''
l | XXXXXXXX|l|XXx {/ { \ \ ゞ,,,;;;;;;,,, ゞ,,;;;;;;リ(;;;;;;;;(;;;;;,,,,,,,,ッ"ヾヽ、_l|i::;il;;レ';/'"~
l | XXXXXXXX|l|X / {__./, \_ ム | | i ゛ヾ_;;iil;;' ~゙ヾ;;:il;;;レ';''''''゙~ ゙ヾッ;;lli;(;;ッ'
l | XXXXXXXX|l| // i {`ヽ { ´.}\ \ム } /、. .| |;;,ii! l;;;l;ii;/ |;;li|l;;;|
l | XXXXXXXX|l|. | ,.,'i. ∧ ミヾ\ ムィ升 ム `ヽ }..! | |;;li| |;;|i;;;| |;;;i|;;i;;i
=[:l | XXXXXXXX|l|. | レ , { ハ ´ }ヾ} ヽ iノ.八..| l;;il;| |;;;ii;;| |;;lli;;l())
l_|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄! | 八 i /' ./ / Y } \ l;;iil| |;;;|i;;| |;i;;il;;;|
| _ ノヽ}.圦 , // /ゝ !.ノ==,`ヽ`ヽ :iil |;;li;;;| |;;il;;ll;:!
|.  ̄八 { 、 、 _, ( {/《::::::::[::]:::::::《 }、 .} il| l;;;il;;l l;;ii|;;l;l
|. │ |;. ``ヽ } \_. イ \(_ ゞ=/{ }ヽ='_.ノ }/ ;;lil |;;;i|ll| |;;iill;;ll
| レ゛ ノ'゙ }/ゝ- \:: ̄::::/ ヽ ゝ'=- 、ノ、 '゙ l;;li;|ーァ、.l;;;iil;;! l;lil;;;ll;l
| / /< ::´/ / / ̄`ヽ , ll~~ll~~ll~~ll.|;;lil;;:l, |i;;il;;;;i|
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l l l l | / } z .八.圦 ゞ ´∨`ノ.ノ、γ'''ヽ||, ;;||;;; ||;; ;||,;; || |;;;|ii;l;;l
l l l l | ./. / x゙ .\>=---='__ゝ》 γ⌒ヽ、 ,, ;;;ll\~ll~~ll~|;;;li;;;;;;|~ll\
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_ '’ / / .| |__i´::::::/ .\ /:::/´ 八:::リ /::) /ー=
`ヽ ./ , .八--=< ´ .\:::::/ ∨/ ´ Y二`ヽ
} ./ { マ ノ´:::ゝ\__ /`ヽ .{二ー
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【 ??? 】 .それじゃあ、私はもう行くわ。その【 本 】の使い方はメモを挟んでおいたから読んでおくといいわ。
それとこれはただのお節介だけど、卑屈になり過ぎて自分の心にも嘘を吐くのはこれで終わりにしときなさい。
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┃ 言いたいことを言い終えたのか、女はその場でくるりと体を回して薄暗い道を歩いて闇の中へと姿を消していく。
┃
┃ 僕はその姿を呆然と見続けていた。
┗ - 409 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 22:58:52 ID:gsoy7ot4
- 三回ってまるで令呪だなぁw
- 410 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 23:01:06 ID:sZTwYRJQ
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ノ | __,,.、` / ≪,_彡'
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⌒)i 八 { / ⅱ:、 /,ノノ i 八(⌒:i:i:心,、
. 八 \ .从 ∧ ィヘ ミメ、:i:i/,`、
) ,,. /人 ,゙ , { ∨:i:i:i:i:i:i:i:/, ム
ⅱii 、 .u j `<:i:i:i:i:Ⅳニ!`、
从|i: ⅱム `h、 ,心 ´'<′-j}ニ)h、
八 圦 公.、L,,、 __ ,ふ ,ィi{=ニアニニニ) 、、 、、
\ ミメ、)h、ー≠'" .‰;;:;:.:.:i . . ..,ィi{ニニアニニニア: : : :.寸 \
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_, ゜ .》‐-==ニ=孑'-=ニニニニニニニニ,′: : : : /:::; 、` `、
j {{〕iト<-===ニニニ二二ニニニ= i: : : : : /:::::; ,:′ ゚,
、`! ヤ ヤⅥ〕h。.,,__,,.、-‐==ニニニニニ{: : : : √::::; /,. ゚,
、`:.:; i二Ⅵニニニニニニア7ニ><ニニニ: : : : i:::::::; 〉 ゚,
、` i:..:i |ニー∨ニニニニニア,,>'"_,,..、+ヘニニニ: : : :.!:::::; / ,
. 、 キ:.: |ニニニニニニニ「 , '´ _,,、ィニニ/,: : : :l::::; / i
、` `、 |ニニ二二ニニニ} ,:'´ー--=ニニ∧: : ヤ,′ ′ ,
_,ノ(,,___彡ノ, lニニニニニニ=; ┌=孑'ニニ∧: : , ,′ ,
j从'´ _,,.、ィ `、 '/, キニニニニニニ,′ ,心ニ二二ニニ ∥ ./ ゚,
'"゚~~゚' ミメ、( ー=ミメ、/, ヤニニ= -‐…ァ゜ ,こニ二二二ニニ∥ / ,′゚,
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┃ 暫くの間、僕はその場に佇んで状況を整理する。
┃
┃ あの女の言うことは正直半信半疑だし、アナスタシアの知り合いだというのも疑わしい。
┃
┃ ハッキリ言えばこんなバカげた話があるものかと一蹴したい気分だ。
┃
┗ - 411 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 23:06:45 ID:sZTwYRJQ
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,--v { .i ∨ ∨__.{_ ,' ヽ 人ノ} 〉 } ∨
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/ Ⅵ ∨ :.. ∨《乂少''゚´ / ,〈_∧ } :} }\
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.:⌒ \ :{ ∨ { 人 >:.. /:¨¨¨入 .: / :.
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┃ だけど―――頭の中に初めて見た彼女の笑顔が浮かび上がってしまう
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. - 412 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 23:13:25 ID:sZTwYRJQ
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┃ 手のひらに痛みが広がるのも無視して強く強く拳を握り締め、自分を奮起されるように決意を声に出す。
┃
┃ これは誓いだ。かつて犯してしまった過ちを繰り返さないという誓い。
┗ - 413 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 23:15:06 ID:DHxpPx+x
- さあ、がんばれ男の子
- 414 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 23:16:57 ID:Obp32cPb
- 諦め切れない青年が諦めの悪い男になれるかどうか、チャンスは3回
原作でもイキリ神霊からもエール貰うほどの尊いふたりにどうか幸あれ
クリプターに呼ばれたサーヴァント皆相方好きなのばっかりじゃない?絆10なの? - 415 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 23:19:30 ID:sZTwYRJQ
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⌒ア. : /‐/ へ)-ミ 人 | 乂__
_____ノ : /∧「 .// へ_) / /, 二ニ=‐
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ニニニニニニニニニニニニニニニニニ=‐‐‐‐.┘_____ ィ(ニニニニ八_____
\ニニニニニニニニニ=‐ . : : : |、ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ=/ニ/::/⌒\
. : `ー‐‐‐‐ ´ _): : : : : :|=\ニニニニニ\ニニニニニニニニニニ/ニ/::/
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. : : : : { ___ハ. : : : :|ニニニニニニニ、ニニニニニニニニニニニニ{::::√
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┃ 現実味も無ければ、ありえない都合のいい出来事。
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┃ 正直に言えば半信半疑どころか9割方こんな話信じちゃいないけど―――
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┃ アナスタシア………もう一度君に会えるのなら僕は悪魔の誘いにだって乗ってやるさ。
┗ - 416 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 23:20:30 ID:DHxpPx+x
- 悪魔じゃなくて魔女だけどね
- 417 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 23:21:30 ID:sZTwYRJQ
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. - 418 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 23:27:31 ID:sZTwYRJQ
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┃ 謎の女に押し付けられた【 本 】に挟んであったメモの通り、その夜枕元に白い【 本 】を置いて眠りにつく。
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┃ 瞼を閉じれば真っ暗な闇だけが目の前に広がり、視覚からの情報をすべてカットされる。
┃
┃ この【 本 】には使用者の望む【 夢 】が見られると書いてあったがさて、どうなるか。
┗ - 419 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 23:34:37 ID:sZTwYRJQ
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┏
┃ 呼吸を整え、心を落ち着かせて静かに眠りの刻を待つ。
┃
┃ 次第に脳が休息の準備をするかのように段々と僕の制御を離れようと意識が朦朧としてくる。
┃
┃ そういえば、こんな風にベッドに横になって寝るなんて何年ぶりだろうか?
┗ - 420 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 23:35:24 ID:DHxpPx+x
- むしろ今まではどう寝てたんだ(戦慄)
- 421 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 23:36:32 ID:Y37xXIyC
- >>420
気が付いたら意識を失ってたとか、そういう類……?(経験あり談) - 422 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 23:43:30 ID:sZTwYRJQ
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闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
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闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇∧ 闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇< > 闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇∨ 闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
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┃ まどろみの中、頭部を何か柔らかい物で包みこまれるような感触を感じる。
┃
┃ リラックスしているせいか自室だと言うのに心地良い匂いもしてくる。
┃
┃ 枕を使うとこんなに睡眠が気持ちが良いものなのかと驚いていると、闇の中にキラリと輝く光を見つける。
┗ - 423 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 23:49:07 ID:DHxpPx+x
- カドックくんの普段の生活が非常に不安になるのだが(汗)
- 424 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 23:50:01 ID:sZTwYRJQ
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ヽ
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┃ やがてその光を中心に周囲にも淡い光が闇を払い消して世界は明るくなっていく。
┃
┃ そして僕は何故かその光を掴もうと手を伸ばしていた。
┃
┃ 自分でもよくわからない。だけどそうしないといけないような気がしたんだ。
┗ - 425 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/04(土) 23:54:40 ID:sZTwYRJQ
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_ >-‐― ‐- 、
ο O / 。 ´ /
ヽ。 O / ο _/
ο ヽ 。 // O_, 。 _,. ‐ ´
/ iヽ:''"゙゙'':.,/ ー ´ ̄
-―==ニ二 ;: :; 二ニ=―‐‐
___ 。 'O :、,. ..,::'、‐- 。
〈ーヽ ヽ. ,' O //`v:: 、j 。 O_,
ヘ‐' ヽ, i //。 | ヽ l
∨ V__ / ο O l
.ヽ ` ,r / ,.-ク /ヘ l
`,ゝーイ′ ./ / / ハ 1
... / / / ./ V l
/ / / / V l
/ / / ′ l '.
/ / ,′ / ハ ',
l_イ ! / ハ ',
l / \___j
` ´
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┏
┃ そして掴み取った光は僕の手の中でも輝きを失わず、むしろより強く光を放つ。
┃
┃ やがてその光は段々と強くなり、ついには世界が真っ白になる程に輝いて
┃
┃ 僕はその眩しさに目を閉ざす。
┗ - 426 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/04(土) 23:55:03 ID:DHxpPx+x
- 繋がったか
- 427 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/05(日) 00:01:12 ID:LKL3972/
-
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
| んっ、んん………!
ヽ__________乂_
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┏
┃ 無意識に口から唸り声が出てくる。閉ざされたままの瞼の裏にあるのは暗闇ではなく白い世界。
┃
┃ 目覚めに時に感じる気だるさと体の痛みが僕を襲う。
┃
┃ ―――なんだ、やっぱり何も起こらなかったか。
┗ - 428 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/05(日) 00:03:36 ID:EJJItjfc
- だけどまだ夢の中だ
- 429 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/05(日) 00:05:44 ID:LKL3972/
-
_ ‐=ニ 乂---ミ
-=ニ二 / ⌒\
/. : : l | `、
____/. : : ___ | | /,
⌒ア. : /‐/ へ)-ミ 人 | 乂__
_____ノ : /∧「 .// へ_) / /, 二ニ=‐
‐=ニ二〈 〉 {/ ./ ‐=ニ⊃ハ . : :ノ乂___
---彡:}‐‐┘ r///. : 八zz}. : : /: : (___
__/. : ′/〈〉\ /、: : .( )/( 、: : : (__
⌒Y{ 〉〉人〈〈 {: .\(⌒ 八))\(⌒
八 \/ .八(⌒ /_/¨¨´
>-ミ /´ ` . :(´
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. : : \____ ‐=ニニニニニニニハニニニ}\ ィ( | ______
_-=ニニニニニニニニニニニニニニ=‐}ニ=‐ ぅ=‐=ニ .::| -=ニニ/ハ
‐=ニニニニニニニニ/ニニニニニニニニニ=‐ :{ { ‐=ニ/ニニニ}
ニニニニニニニニニニニニニニニニニ=‐‐‐‐.┘_____ ィ(ニニニニ八_____
\ニニニニニニニニニ=‐ . : : : |、ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ=/ニ/::/⌒\
. : `ー‐‐‐‐ ´ _): : : : : :|=\ニニニニニ\ニニニニニニニニニニ/ニ/::/
. : : : : : / ____): : : : : |ニ=- _ニニニニニニニニニニニニニ/ニニ/:::√
. : : : : / __(: : : : : : |ニニニニニ=- _ニニニニニニニ./ニニニ/::::√
. : : : : { ____). : : : :.:|ニニニニニニニニニ=‐‐‐‐‐=ニニニニニ.::::::√
. : : : : { ___ハ. : : : :|ニニニニニニニ、ニニニニニニニニニニニニ{::::√
. : : : : { ______): : : : |ニニニニニニニ=\ニニニニニ/ニニ=‐.:::::{ l
. : : : : { _ア: : : : : |ニニニニニニニニニ \ニ=/ニニニニニ|:::::{ |
. : : : : { ___{. : : : : : |ニニニニニニニニニニニ/ニニニニニ=‐.|:::::{ |
. : : : く___ _.人: : : ::.:.:|ニニニニニニニニ=‐ ‐=ニニニニニ=‐.:|:::::{ |
、: : : : : .) ___\(、 : |ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ |:::::{ |/
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┃ 考えてみれば当たり前の話だ。【 夢 】を自由に見れるはずもなく
┃
┃ ましてやあんな女の言うことなんて信じる方がおかしい。
┃
┃ どうやら僕は相当頭がイカれていたようだ。
┗ - 430 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/05(日) 00:07:17 ID:fE2sDvZp
- そんだけ恋に焦がれ狂っていたんだねぇ
- 431 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/05(日) 00:09:07 ID:LKL3972/
-
、丶`..,,_ ``丶、>'"~``丶、.,,__,,
.,,_,,.、ヽ` _,,...、、、、 Y⌒ヽ 、、 寸'~、`'<
、.,,__,,> ゛ヽ` ,〕丶、 、 ゚:, 丶、 、 ```ア
>'´/ / 〕 `, `、 ゚, `、、 `'<.,,__,,.ノ
,( /_,, ,′ :' ′ ,′ ゚, , ゚, /
人```` { / ,′ //, ⅰ.: } ':, 、イ
γ"''~、、ィ~) ,,..、 / / / ! ; ; ゚, ` ー=ァ,
⌒! 、.,| 、~"''~' ノ ゙ ‰′ ノ } //
"''i .,,j )h、.,,_,,、‐゛ / 、‐゛ ,′ ;
j 7 」>, ヘ.,,__,,.、丶` i{ i ,′ /
..,′/、.,,,_/ ,.、、ィ ′ ヤ i } /(,_,, ∠..,,__,, f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
〈 ⌒ / / i ,乂 | ; 、 / | アナスタシア………
./, `, ,′i i ⅱ ,′i .圦 ( ,,ノ, ト ( \ ア゛ ヽ__________乂_
. ゚, ! .八ハ从 ∧ ト、、 ノ \ i iγ、{ )' _,,、‐゛
γム ゚, γvノ '~、 ; .}ノi i 〉, ア
. } '∧ ∨ ! i{ } :゙ ,゙ }:i / くうぅo。.,
. }::.::.:寸、.,,_ '/ノi 八 ,,ノ! / レ 〈ノ ii .! 「⌒:i:i:i:i:))〕、、、
ⅰ:.::.::.::.::.::.::````.:j}乂(_,,. 八 γ!]{]从ル寸:i:i:i:i:アニ!.:::. ゚,
ⅰ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.,゙`~、.、 / j `'芍/ニ∥;;;;;i.:',
∥ .:.::.::.::.::.::.::.::.::/ 乂__ __,,,..、、 ,ふ:.:.. ,′ ,ィi{ ー{{;;;;;;;;|.::゚:、
{{や.::.::.::.::.::.::.::.::ハ /.::.:ム⌒ `”~ `_,.ィ(::.:.. . ,′ ,ィi{ニニニリ;;;;;;;|::.::.::\
ii.:∨.::.::.::.::.:::/.::.:}7.::.::.:://ム,___,,,.、ri{::.::..:.. . . / _,.ィ(ニニニア;;;;;;,ィj::.::.::.::.::.\ー 、
ヤ::.:`::.、、丶`.::.::.::.从.::.::.////ニニニニア゛.,,:. ,:゙ri{ニニニニニ/:;// ,′.:.::.::.::.:.:.:)i;;:.:.:\
:j::.::.:.:.::.::::.::::.:::::/.::.::.::.///,たニニニア゛,.、ャヤ゛-=ニニニア゛ニ/' ./ . :.:.:.:.::.::.::.::./.::.::.::.::.\
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┏
┃ それでも、心の何処かで何かを期待していた。それも自分が思っていた以上に
┃
┃ だからこうも何も無かったことに愕然としてしまうのだろう。
┃
┃ 目を閉ざしたまま、僕は未練がましく彼女の名前を呟く。
┗ - 432 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/05(日) 00:12:32 ID:EJJItjfc
- すぐ傍にいそう
- 433 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/05(日) 00:15:41 ID:LKL3972/
-
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
| 何かしら、カドック?
ヽ___________乂_
───────────────────────────────────────────────
┏
┃ そのつぶやきに誰かが返事をする。
┃
┃ とても懐かしいような、今も耳に残っている声が。僕の名前を呼ぶ。
┃
┗ - 434 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/05(日) 00:17:09 ID:oNBi4jDs
- 来た!
- 435 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/05(日) 00:19:05 ID:fE2sDvZp
- メインヒロイン来た!!
- 436 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/05(日) 00:21:33 ID:LKL3972/
-
-―=ニニ二二二ニニ=- 、
> ¨/ `ヽ \ `ヽ
.: / :. \
∨ / ∨ \ \
∨ .:: ∨ \ ∨
∨ ./ ∨ :v ∨
「\ ∨ ./ .{ {. ∨ ∨ ∨
} \ ∨ ./ ,'{ :{ { ∨ .∨
} ∨ / / { :{ .}∨ ∨ .∨
〈 ∨ ,' ,' :. :. .{ } .∨ ___ .∨ ∨
\ ∨ .: .: :. :. {:. } ̄∨ ∨ .:∨
,--v { .i ∨ ∨__.{_ ,' ヽ 人ノ} 〉 } ∨
./ / .{ .{ ∨ ,/∨ .} / _斗=ミ ./ :} .∨
/ ..' {: {: ∨ ∨ 八 ,' | ィ爪:::::j リ ハ|' , :}_ ∨
∠ _ _/.| {: ∨ {: ∨__==ミ 八| ,ゞ''"゚ とつ...| ハ ト、 \v
.:{ | :. ∨ {: ;ィ八::::::以ヽ、/ //// ヽ ! レ}/ / \ Y 、
/ Ⅵ ∨ :.. ∨《乂少''゚´ ////// /}{ / ,〈_∧ } :} }\
/ / ハ ∨ \ .∨ . ¨///////. J...⌒7__/ ノ |\\
/ / | :{∨ :{ .\...{ {__ 。 /〉、 :/ |: / \
/ | :レ ∨ { ,. し⌒ _ ァ' 。... ィ | :} / /
/ |人 { ∨ 八/^ 〉 \ ` ー ´ :: {人 ' / 人
.:⌒ \ :{ ∨ { 人 >:.. /:¨¨¨入 .: / :.
.: ./ \、 .: <> /¨¨√:>s。 / |:::/ v / ::.
.: / `ヽ .: / {:::::::::}∧_>‐< ∧ ∨ { /¨¨¨ ヽ、::..
.: ./ / / .{::::::/ ∨_∧__∧...∨.:: | イ \:::..
, ' / ./__ -=< レ〈フ_}{__∨._.∨_/ .| { \:.
───────────────────────────────────────────────
【 アナスタシア 】 おはよう、カドック。
相変わらず目の下のクマは消えていないのね。
┏
┃ その声を聞いて、閉ざしていた目を開くと僕のすぐ目の前に彼女が居た。
┃
┃ 思い出の中にずっと残っていた笑顔を浮かべ、なぜか瞳から涙を流している彼女が。
┃
┃ ずっと、ずっと会いたかった彼女が―――
┗ - 437 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/05(日) 00:27:21 ID:fE2sDvZp
- 尊い……
- 438 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/05(日) 00:29:05 ID:LKL3972/
-
>''´  ̄ ̄ `''<
/ ___ _,,、<\
//,,、-====込_)乂乂乂\
/ /  ̄~''-===)h、
{\l/ `\⌒ヽ  ̄ ̄``~、、
\_', \ \ \:〉ト、 ____ \
. ∧ \\ ,ィ、、ヽ Y `h、 ___ /◇ \ ヽ
. |ノ} 、\ \ {ツっ// | /―7 ̄ ̄◇ ヽ ∨
, \ ヽ ≧''~ ̄ i , |/―/ ◇ ◇ ヽ∨
| \≧=- ヽ ―'―く\__{ ◇. }:\
| \_ ..イ { }} ◇ 厂 ̄`''~、、. ◇} ',::ヘ
| `丶、 l∥ / <> | ``~、、___.} ,::::ヘ
| | `''ー彡'◇ / 、〈〉> ァ | ◇ | .| l::::::ヘ
| | { ,′ /^^⌒′ ,、、| | ハ. |::::::::]ヽ
| | l { / /乂 (尖:.:.:.:|◇ ◇| |::} |::::::::::::::ヽ
,: | | ヽ/ ! ∨:.:.:.:.:.:.: | | |ノ . |::::::::::::::::::ヽ
// .| | |. {_/{:.:.:.:.:.:.:.:.| ◇ | |::::::::::::::::::::
. // | | |`^^^^_〈 .: (\:.:.:|ム:.| | |::::::::.:.:.:.:.:.:.
// ___.|_..|__..| _,ァ┤}____,,) \|ア|◇ ◇| |:::::::.:.:.:.:.:.:.
. , /<二二二二二二∨/ノし二二二\___| | !::.:.:.:.:.:.:.:.:.:
. /从二二二二二二二ニ/二二二二二 ヽ.....| ◇ | .: ,: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/二二二二二二二二二 / o 二二二二ニニム.. | |ハ ,: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
-=ニ二二二二二二二二二二/./二二二二二二二二} |◇ ◇|:::::V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
二二二二二二二二二二二二/ニ./二二二二二二ニ>'´ | |:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
二二二二二二二二二二二二二 圦二二二二二>''´. , ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
二二二二二二二二二二二二二二ニ)h、二二>'´ / ◇ /:.:.:.: :: :: :: :: :: :: :: :
二二二二二二二二二二二二二二 >''´ ̄ ./ / :: :: :: :: :: :: :: : : : : :
二二二二二二二二二二二二二ア /◇ ◇/: : : : : : : : : : : :
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【 アナスタシア 】 ソファーじゃなくてちゃんとベッドで寝なさいって
何度も言ったじゃない。
┏
┃ 流れ落ちる涙が僕の頬を濡らす。
┃
┃ 意識が覚醒した僕は状況を確認しようと全身の感覚をフル稼働して気づいた。
┃
┃ ベッドに横になっていたはずの僕は今なぜかアナスタシアの膝を借りているようだ。
┗ - 439 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/05(日) 00:32:31 ID:oNBi4jDs
- ええぞ…ええぞ……
- 440 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/05(日) 00:35:20 ID:LKL3972/
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-=ニ二 / ⌒\
/. : : l | `、
____/. : : ___ | | /,
⌒ア. : /‐/ へ)-ミ 人 | 乂__
_____ノ : /∧「 .// へ_) / /, 二ニ=‐
‐=ニ二〈 〉 {/ ./ ‐=ニ⊃ハ . : :ノ乂___
---彡:}‐‐┘ r///. : 八zz}. : : /: : (___ f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
__/. : ′/〈〉\ /、: : .( 。 )/( 、: : : (__ | 君こそ、変わらない………
⌒Y{ 〉〉人〈〈 {: .\( 。 ´八))\(⌒ ヽ____________乂_
八 \/ .八(⌒ /_/¨¨´
>-ミ /´ ` . :(´
)\)\)\ _____ _ -=ニ\ニニハィ( ´ ̄ ` /⌒`
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┃ これは【 夢 】だ。あの女の言っていたことが本当なのか嘘なのかまだ分からない。
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┃ それでも一夜限りの幻であることは理屈ではなく心で感じ取れる。
┃
┃ だけど例え幻であっても僕の瞳から自然と涙が溢れて止まってくれない。
┗ - 441 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/05(日) 00:42:47 ID:LKL3972/
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/| | .:{人( ゚。 =‐- __ / | l| | 寝起きのドッキリは止めてくれって言っただろ?
/ | 人 .:{圦` , c乂シ> | 从 ヽ_____________________乂_
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┃ それから僕たちはずっと涙を流してばかりだった。
┃
┃ 禄に会話なんてできないまま、会えなかった時間を埋めるように寄り添い合うだけ。
┃
┃ ただそれだけで満たされていく。それが僕たちの最初の逢瀬だった。
┗
【 つ づ く 】 - 442 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/05(日) 00:45:34 ID:fE2sDvZp
- 乙でした
尊い……(語彙崩壊) - 443 : 黒マント ◆8alnqWF4MNwa : 2018/08/05(日) 00:46:45 ID:LKL3972/
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_∠ノ-=======- 、 `ヽ
{イ 厂 ̄ ∨ `ヽ \
/ :レ,' ./ ∨ ∨\:∧
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| :| | | {:. .: ハ }乂〉 .はい、終了!
| :| | ̄::| {:. .ハ ,' 人 :レ'
人 :.レャテ==v :. ∧/レ ̄i ∧ あれ、再会時はギャグ寄りにするつもりだったのに?
/ \ v乂シ 乂_八ャテ笊㍉ .:} ∧
/ .: :{\〉 ゞシ ./:∧ :∧ なぜこんな事に………
/ .: ∧ {:∧ ′ / ∧ 、 :∧
/ .: ∧/〈\ 、 _ _, .:: 人:∨ :\:∧
/ .: / ∨.}\ / /, `:∨ `ヽ\
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/ .: / ∨ー〔〕‐// :// :∨ ∧ \v
/ /| 八∨ 〈〉 \ ,/ :// 〈〉 :∨ :∧\ }
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-=ニ / ∧| / 〈〉 /`ヽ、 〈〉 ∨ :∧ \
-=ニ .:: ./ /‐_レ 〈〉 /人::::::八 〈〉 :∨ :∧ 人__
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.:: /‐./ /-_∧ `ヽ‐_‐\ /iiii{ :v .:::. ノiiiiii\ 〈〉 /`ヽ \‐_
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...:/‐_‐.//‐_‐_‐|\ Ⅵ | |人/ /iii)iiiii`) :::: {iiiiノiiiii∧ 〈〉 {-_-_-_-_`ヽ
./‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐| 〉 ¨レ‐ '/〈〉 /iiiiiiiiレゝ、{ , ' \ ト'iiiiiiiiiii∧ :{‐_‐_‐_‐_‐_‐ - 444 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/05(日) 00:47:08 ID:EJJItjfc
- おつー。これを含めて残り三回で絆を紡げるか
- 445 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/05(日) 00:49:29 ID:fE2sDvZp
- むしろこれでどうやってギャグ寄りにするつもりだったのか?
- 446 : 名無しさん@狐板 : 2018/08/05(日) 00:50:07 ID:oNBi4jDs
- 乙
流れ的にシリアスだったからこれでよし
夏休みに会えなかった僕の彼女は。
550円
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