真・女神転生N　-中庸を往く者-　第91話

真・女神転生N　-中庸を往く者-

2024年9月30日

554 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 21:24:23 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : :.＼: :＼
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555 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 21:27:21 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　|　　　　　＼　　　　　　　　　　　 /ﾆ|
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556 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 21:28:42 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ//´　　　　　　　　　　l　　　　　　　,
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558 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 21:35:02 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿__
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　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　｀ﾏ',　',
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　 } }　}
　　　　　　　　　　 , ,ｲ7　　　　　　　　　　　　　 }｀メ、　　　　　　 ┌──────────────┐
　　　　　　　　　　　　 // /　　　　　　　　　　　　　　　　　,: :　}　　　　　　　 .│...皆に連絡と、お願いを幾つか。　│
　　　　　　　　　　　 // ,　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : ,ﾑ　　　　　　　 └──────────────┘
　　　　　　　　　 {.{./　　　　　　　　　　　　　　 / ／: : V
　　　　　　　　　　　从　　　　　　　　　　　　　　 /.: : : :.　/
　　　　　　　　　　　ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　 /―.＜ ,ｨ:}　　　　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　/_:::::::::::::〕:::}　　　　...│. 向かう先の明言と、向かう先での合流と。..│
　　　　　　　　　　 .{ ﾊ　　　　ﾊ　l{　　　　　　　l',　/::::|￣丁::::::::l　　　　 .└──────────────────┘
　　　　　　　　　 V　ヽ＿∨ ﾍハ{＼＿＿ﾄ､ {∨:::::/　　|:::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　{:::::::::,　　　|::::::::::::V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾑ　　　l:::::: l.　　 l___,,､イ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::/:::::::: l::::::ﾊ　　ヽ　}::::::l:::::::::::::ﾍ:::::::::V
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559 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 21:40:23 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　 .:＼:::::::/　　　　　　　 ',　', ､､､　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l::::l/l　　　 l
　　　　　　　　 .:::::::ヽｲ　　　　　　　　　 r　',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l::::::l　　　 .,'
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　　　　　　　　 .／　　　　　　　　　　　.,'　　``　　　　　　　　　　　＿　　　　　　.ｲ::::,'　　　/
　　　　　　　　　　:::::.　　　　　　　　　　 /!: `: ､　　　　　　　　 ´￣　　　　　ｲ::::::/　　 /　　　　（……ゆ～っくり行かないとね～）
　　　　　　　　　　＼:::::::::::.....　　　　 ....::ｲ:|:. : : : :`: .、　　　　　　　　　　　　　／::::::::/　::::ｲ
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　　　　　　　　　　　　　 ` ..､::::::: イ::::::::::∧　　　　　　　 ≧ z｡､..,,_　イ:::::::::::::::/:／

　　　　 .┌──────────────┐
　　　　 .│...私自分を鏡で見るような感覚。　│
　　　　 .└──────────────┘

　　　　 .┌──────────────────────────┐
　　　　 .│...私よりも酷い……本来受けるべきだったものを受けた結果。..│
　　　　 .└──────────────────────────┘

　　　　 ┌────────────────────────┐
　　　　 │..そして、助けてくれる人もいないままだったはずの私。　　│
　　　　 └────────────────────────┘

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560 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 21:46:13 ID:2QAMR6Bd: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　　　　 |∧.　　|ﾊ　　　　　 /|　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　 |: : ＞. ｀_´ .＜: :./ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　／　＼＿/|ﾏ, 　 ./ﾊ＿／｀ヽ/
　　　　　　　　　　　　 /　　　 | 　 | ﾏ,　//. | 　 |　　　V /
　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　 | 　 |　ﾏ//　 | 　 | 　　 ∨ /
　　　　　　　　　　　　　　　 /.　　 ∨　ゝ-' 　 ∨　　ゝ‐'　　　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　 /へ　　 {.　　　　　/　　/　　　 }:/ ／ '/
　　　　　　　　　　　　　 ,　　＼.ﾊ　　　／　　　　　　　 }／　　 '/
　　　　　　　　　　 ′ 　　 ` 、／　／　　　＿／　　　　 '/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙヽ__/ヽ―=ﾆ⌒ /　　　　 |/
　　　　　　　　　　　 ./　　　　　〈　|__廴}__/＿　-=/　　　 /　　|/ /
　　　　　　　　　　　　　/.　　　　　　ヽ{ /: :| ＼.: : : : :./　　／　　 .|∨ /
　　　　　　　　　　　　 /　　　|　　　　＼: |_／: : : : :/　／　　　　 ∨ /
　　　　　　　　　　　　∧.　　 |　　　　　　　Ｙ=‐--‐="|　　　　　　　　 ∨
　　　　　　　　　　　 ∧ 　 |　　　　＼ : : |　｀Ｙ´ 　 |　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　 | ∧　　　　　￣ヽ │　　 /　　　　　|　／〉/
　　　　　　　　　　　 | . ∧ 　　　　　　 |　|. 　 /　　　　 |/　 ///
　　　　　　　　　　　 | 　 ∧　　　　　　　　 |　　　 | 　　　　 |　　|//
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　　　　　　　　　　　　 |.　　　＞‐┬彡　　 |　　/　 7　＼.　　　|
　　　　　　　　　　　　 |＿_ イﾍ　　 | 　＼　│／　　.|　　へ、_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞‐|　　　 V‐/　　　ノ―彡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ヽヽＶ///／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ |///
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　　　....┌──────────────────────────────┐
　　　....│ わっしーに相当するひなタン。　ぐんちゃんは、どっちの世界でも同じ。.　│
　　　....└──────────────────────────────┘

　　　 ┌────────────────────────┐
　　　 │..助けられた側、助けられなかった側を少しだけ考えて。　 │
　　　 └────────────────────────┘

　　　 .┌──────────────────────────────────────┐
　　　 .│.――――隣り合うことも、ちょっとだけ考えて。　耳元で口にして、顔を真赤に染められた。　│
　　　 .└──────────────────────────────────────┘

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562 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 21:47:07 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │.　だから、頑張れと口にして。　│
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563 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 21:53:20 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧|.: :.'，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、＿|.: .: .: .:i!＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.{｀ヽ､!.: .: .: .:|∧.:｀ヽ
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　　　　　　　　　　　　　／.: .: .: .: :'，.: .: .: .: .: .: ∨.::/.: .:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　/.: .: .: .: .: .: .:'､.: .: .:.:. .: .: :　/.: .: .: :'，
　　　　　　　　　　　　　　 /.: .: .: /.: .: .: .: :ヽ.:.:.:.:.:.:.:.: : /.: ./.: .: .:h
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　　　　　　　　　　　 i|/|.: .:/|.: ､.: ＼.: `.アﾚ､ｱ､「,ヽ:/.:/.:/.: .: .:|
　　　　　　　　　　　 /. !.: ,'.::!.: :＼.: .:ヽ/.:,.: .: .: .: :∨ノ :/.:/.: .::|
　　　　　　　　　　　　　{　.|.:/ヽ:'｡.: .: ＼,ィ.: { .: .: .: .: .:}.:'｡:/.:/ ﾊ.: |　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　|　.'/{　ヽ'｡.: ／/|.: :| .: .: .: .: .:}.: '｡ノ　./: ﾘ　　　　　　 ┃. 誰かに、背を押された気がした。　 ┃
　　　　　　　　　　　　　!　 '｡:'｡　 .ゝ,.: :/ :⌒}!､.:_.:_.:_／.: : '｡_ノ.:|./　　　　　　　 .┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
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　　　　　　　　　　　　 _. -=ﾆニニニニ./ /二.: .: .: .: ﾆ｡ .'｡ニニﾆ=-_
　　　　　　　　　　　　|=ニニニニニニ/ /ﾆﾆ.: .: .: .: |ニ｡ .'｡ニニニニ=-_
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　　　　　　　　　　　　|-=ニニニニニニニﾆﾆ|.: .: .: ::|ニニニニニニﾆﾆ=-|
　　　　　　　　　　　　|ニﾆﾆ|ニニニニニニﾆi!.: .: .: .:|ニニニニニニﾆﾆ=-|

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565 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 21:57:56 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /三－　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /三－　　　　　　　　　　　　　　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /三－　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/三－Ξ－－‐‐　　　　　　　　　　　　　 /∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /三アﾞ＾¨¨¨¨＾`～､－‐‐　　　　　　　　　　　 /∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′ｱﾞ:/: : : : : : : : : : : `～､－‐‐　　　　　　　　　/∧
　　　　　　　　　　　　　　 {‐/:　′ :!　　.:ﾉ、　 :::ト : :.`～､‐‐　　　　　　　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {7 ′{　.:ﾉ .:／斧=ミ　::{　　汽苅心､‐‐　　　　　　 ′
　　　　　　　　　　　　　　｛ｉ{／{／{／ハ乂炒＼{　　　ゞ "　－‐　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　八i:i:i:i:i:Νi:i:i:i沁　　　　　　　　 /＾寸　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:公　　 `_ 　　　　 .: :/}ⅱ‐　　 /　　　　　　　　何……かぁ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〕ト　　｀　イ: {/ И!‐　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉 :: :::ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〕爪 : :/: :丶:i7‐　才
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j{ﾆゞ :: ::::ｉ:i:i:i:i:i:i〔 : :｝ : :/: : :__ｱ__-ﾆﾆ}-__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j{ﾆﾆｱﾞ〕iト____i:i:i:ｉ:)、: : ___-アﾞ´7}ﾞﾆﾆ‐}ニﾆ-__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j{ﾆﾆ廴__ﾆﾆ7⌒ｰ=ﾐｖ～ﾞ⌒ﾞ.: : :/ニﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆ-__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j{-{￣￣‐ﾆ7: : 　 { {＾} }　. : : : /､二二}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ‐_
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　　＞　散々に。　もうそれこそさんっざんに言われ続けてちょっとは学習した。

　　＞　助けられ続けて、恩を積み上げられて。

　　＞　その理由が見えないと不安になるし……求めるものが分からないと、恐怖さえ浮かぶ。

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567 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 22:04:50 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　 _＿/: : : : : : : : : ト、: : : :＼
　　　　　　　　 7: : /: : : : :|: : : : : |　＼ : : : ＼
　　　　　　　　 |: : :|: : : : : |--=≦　　ミト」: :刈
　　　　　　　　　 ⌒|: : : : : :斗ｾト　　圻ァ: l　|l
　　　　　　　　　　 }ミ:__: : :| Vｿ　　　じ´|: :l
　　　　　　　　　　 |ﾍ{( l/: | xx　　　　 xx |:: :|
　　　　　　　　　　＼~ｿ: :／ ⊃　⌒ァ／:::, l
　　　　　　　　　　　　 V／ ∠≧s。__.へ:::／||
　　　　　　　　　　　／　　　ﾉ〕iト__|x、
　　　　　　　　　　　 l　　　／ ´　 /＝ミh─-
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　　　　　　　　　　 /l 　　 |ミト|　　　　　　l::l　　　 |
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　それが、彼女から見たボクで。

　　＞　……結局の話、彼女は納得出来る理由を求めているということ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼﾂｹ
　　＞　今までに自分が受けてきた調教から、人を信用する理由を求めるようになってしまった。

　　＞　…………ただ、全てを跳ね除けるような態度ではないのだけはマシというところか。

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568 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 22:10:14 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.: : : : :ヽヽヽ＼ /////////////////＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/∧＼ .: |　」　／＼|:.:.:.｝｝: : : : : : : : : : : : : : ::　　　結局、ボクとしてしてほしいことと噛み合ってるってだけなんだけど。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 }／＼|　　　　 :| :/ ｝｝: : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,　　　　　　　　 |/｝/｝｝: : : : : : : : : : : : ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､　　　　　　　　　 /｝｝ : : : : : : : : : ／//　　　それじゃ納得しない、よねえ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ｉ:, ─-　　　　　 / :｝｝.: .: .: .: .: :／////
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　力なさげに首を振る。

　　＞　恩だとは思っている。　それは自分の口から聞いた。

　　＞　何かを恐れている。　そう言う目の色をしている。

　　＞　――――そもそも、その『何』を掘り下げ続ければ良いのか？

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569 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 22:17:38 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　 / /:　　 / 　　 /.　　　　　/　|.　　　　　　 |　　　'， ∨/
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　　　　　　　　　　　／ .∧　　　　／.从:/∥｀¨¨¨´　　　　ﾋ:ツっ'/:.|　　　八
　　　　　　　　　　／　　 ∧.　　／|　|　　　　　　　　　 {:::〉¨　{:/:/|//　　 /
　　　　　　　　　／　　　　　/:＼／. | |　|　　 . 　J　　　　　　´ 　　 /| |/
　　　　　　　　／　　_,,. -‐ ''"´ /.　　| |　|＼　　　　　＿__　　　　 /::| |　／　　　　――――せめて。
　　　　　　　 -‐</ｈ､　　　　　　Ｖ　　N|　|.:..:.`(j､　　　｀ｰ ''’　　　,:{).:.:| |／
　　　　　　　 ⌒ヽ.ﾏﾑ.　　　　　　 ∨　N|　|h､: : : :)ｈ､　　　　＜.､、￣| |　o　　　　何か、するなら。
　　　　　　　　　 ', ﾏﾑ　　　　　　ヽ　 |　|iﾆﾆﾆﾆﾆニ＞u＜　　ﾏ， l` ､.| |
　　　　　　　　　　 ', ﾏﾑ　　　　　 `''|　|｀¨¨¨¨¨¨´./　　　　　 N　} 　 | |
　　　　　　　　　　 ', ﾏﾑ　　　　　　　　 |　|≧=--=≦:|　　　。 N　}　 /∧
　　　　　　　　　　 '，ﾏﾑ　　　　　 |　| N 〈 N 　 :|　　　　 N　} .//　 '，
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　僅かに浮かんでいる目の端の涙。

　　＞　微かに漏れた言葉は、自分自身以外の誰かを気遣う言葉。

　　＞　その目線はふわふわと動き、ボクを見ているようで見ていないことはすぐに気付いた。

　　＞　何かを、思い出してしまっている。

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573 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 22:23:01 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.: : : : :ヽヽヽ＼ /////////////////＼
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　……こればっかりは言っても仕方ない、とは思うのだが。

　　＞　いろはやクルルと似たような扱いを受け、けれど耐える根幹をグズグズに崩された結果のように思える。

　　＞　それは、今までの付き合いや彼女の言葉の端はしから感じたものであり。

　　＞　それから開放する、というのは――――根幹を作り直す、ということ。

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574 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 22:25:01 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　 ‐ﾆﾆﾆﾆ∥　j|:＼⌒乂､　　 ′　　／､: (ﾆﾆ|
　　　　　　　　　　　 Yﾆﾆﾆﾆﾆ{　:八(　　　　 ⌒ヽ　　ィ(　　＼ﾆ八
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　　　　　　　　　　ハ／／⌒＼）､ . |　　　　　|　 / Y　　/ﾆﾆ/|
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　つまりは。

　　＞　レンと出会う前のボクであり。

　　＞　ナナシとの契約、約束を交わす前のボクであり。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍﾟﾙｿﾅ
　　＞　内側を保つ、外側から自分を守る『仮面』全てを失った人間という状態。

.
577 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 22:34:36 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　 /　　　　 |.: : : :. :. :. :.　 ~ ‐ ,,＿_､-''゛: /　。 /:/:/:/:.{
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　震え。　吐き出し。　涙を浮かべる。

　　＞　一見すれば、唯の精神不安定な一人にしか思えないだろう。

　　＞　先程までは焦り、慌てていたのに。　気付けば一人、声も出さずに泣いているのだから。

.
578 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 22:36:52 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　／..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ‘，:.:.:.:..
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　本来、自分を保つ存在を誰かに頼ってしまっている。

　　＞　嘗ての世界で折れかけて、折れてしまえば自分以外が犠牲になるから気丈のふりを続け。

　　＞　そして、もうひとりもそれを知りながら何も出来ない関係性。

　　＞　――――それを作り上げるだけの機構を生み出した人間に。

　　＞　また一つ、怒りを覚えた。

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580 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 22:40:01 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 ――――ねえ、若葉。
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

━ 　 ━　┳━┳━┳━┳　 ┳━┳━┳　 ┳━┳━┳━┳━┳━　 ━┳━┳━　　　 ━　　━　━
┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　そして。

　　＞　そうなってしまった相手に対し、ボクが知る手法は。

　　＞　今までに彼女達がしてきてくれたことしかなかった。

.
581 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 22:47:18 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　 .:,　　　　 |ﾊ {:.ﾊ　　　　　　　　ヽ::ﾉ　　　　　　　　　 //　|.　　　　　 ∨.:,
　　　　　　　 ∧　　　 | |ヽ∨ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｲ　 .|　　　　　　　∨
　　　　　　　　　　 ∧.　　 |_| 　|ｰl　　　　　　　　　　　　　　　 /　　八.　　　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ. 　 | |　 | ∧　　　　　　　　　　＿　　　 ∪ 　／／}h､.　　　　∧　　　　　　…………。
　　　　　　　　　　　＼ﾍ:|　 |: : :.＼　　　　　　⌒　￣￣｀　　　／／l: .:.|　 h､＿ //∧
　　　　　　　　　　　　　ヽ|　 |__／: : ＞、　　　　　　　　, イ: :{´ .|:| : :|　 |: : : : : : /∧
　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |.: : : :. :./ 　＞、　　　　　 ,､＜: : : : :.{　 |:| : :|　 |: : : : : : : /∧
　　　　　　　　　　　　 /| 　|.: :. :. :./　　＿}: ＞‐‐＜.: : : : :. :. :. :.{＿|:| : :|　 |: : : : : : : : /∧
　　　　　　　　　　　　　　 / :|　 |.: : : :./　.／＿_.}､＿＿. : : : : : : : : : : ,{　　＼|　 |: : : : : : : : : /∧
　　　　　　　　　　　 /: : |　 |: : : :/　/ /ニニニニニニニニニニニヽ　　 |　 |: : : : : : : : : : /∧
━ 　 ━　┳━┳━┳━┳　 ┳━┳━┳　 ┳━┳━┳━┳━┳━　 ━┳━┳━　　　 ━　　━　━
┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　腕で顔を拭い。

　　＞　真っ赤になった目で、此方を見つめ直してきた。

　　＞　幼児化し、精神的に成長できる要素を崩された女の子。

　　＞　ひょっとすれば、ボクの身の回りで最も幼いかもしれない相手へ。

.
582 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 22:55:24 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿___
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:./
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ア:.:.:.／:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ミ=-
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　　　　　　　　　　　　　　　／r=冖冖冖:/:./:.:/:.:.:.:./:.:.:.:.:./:.:.:.:./:.:.:.:.}i:.:.',:.:.:.、
　　　　　　　　　　　　　／:.〃:. :. :. :. :. :jノ:.:/:./:.:./:.:.:.:.:./:.:.:.:./}:.:.:.:.j-V∧:⌒
　　　　　　　　　　　／: : /:. :. :. :. :. _彡/:.:.{ノ:.:./:.:.:.:.:./:.:.／` }:.:.:.: ,ｨぅ:.:.}:.}
　　　　　　　　　　 {: : : :j{:. :. :. :. :. :⌒j彡':.:.r-ﾐ:.:.:.:.:.ｨぅ芥ミ/:.:.:/{リ　}ﾉ八　　　　　　　　　　ボクが、君を求める。
　　　　　　　　　　 {: : : j{:. :. :. :. :. :. :. :.彡イ{ ⌒{:/ﾚ.乂ツ /ｲ:./　　　: : ⌒___,,、 __
　　　　　　　　　　 {: : : i{:. :. :. :. :. :. :. :. :ﾉｲ人＾ﾚ　　　　　　　 '　　r'_ -r､+'／／"''＜
　　　　　　　　　　 { : : 八:. :. :. :. :. :. :. :. :. :⌒7ｱ込、　　 -　　 '　ｲ: : } {r' /:/: : : : : : :V/　それで納得できるか？
　　　　　　　　　　　！: :_､+''`ヽ:. :. :. :. :. :. :. :. :/イ}　＞ . . 　　／// / ｀ー'^ヽ: : : ＿,ﾉY/
　　　　　　　　　　　　 y'ﾞ　二二ヽ':. :._ ...-------＜___　　　　{￣　}// /　　　　 .{=-_: : : : :{_
　　　　　　　　　　　 _/乂　　--､ V/: "~: :￣￣￣｀~"''～､、｀ヽ　.//:./ﾆ-_　　　 {ニニ=-_ {=-_
　　　　　　　　　　 _7: : : ＼__/7 }i: : : : : : : : : : : ､丶`⌒￣~o:丶v/: : Vﾆ=-_　　 .|ニニニﾆﾆ=-}i
　　　　　　　　　　 _7: : : : : : ／~´"''～､、__､丶`ニニ=-ヽ"''～--:v〉: : V=０-_　　|ニニニﾆﾆ=-
　　　　　　　　 _j: : : : : :/　　　　 -=ニニヽニﾆ=-／ﾆ∧: : : : : V〉: : Vﾆ=v,　 |ニニニニ=-
　　　　　　　 _-={: : : : : ﾉ}　　　 rｲ-=ﾆﾆニ∧=-／ニﾆﾆ∧: : : : : V〉: : V=-v,_｣ニニニﾆ=-
　　　　　　　／-ﾆﾍ:_､ヽ｀=-_　　 .}-=ﾆニニニﾍ=-＼ニニﾆ∧: : : : : V〉: : V=-}ニニニニ=-
　　　　　　　　〈ー≠ニニニﾆ=-_　　{-=ﾆﾆニニニ}ニﾆ=-_-ﾆニ∧: : : : :.V〉: :.∨-}ニニニﾆ=-
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　背中に冷や汗。　作り笑い。

　　＞　本心は僅かにしか含まず、けれど一度は口にした内容を口にする。

　　＞　それを求める、という表の理由。

　　＞　彼女を作り直す、という裏の理由。

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583 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 23:00:17 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　　／| |　　　　　　　　 i>　　　　　 /: /イ　　　'
　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿..／: : | |＼　　　　　　　　　　　　　　ｲ.|: : /　　　/　　　……私、などを？
　　　　　　　　　　　　　　　　 {: : :/　 .: : :| |　 `h､　　　 ⌒　＾　　イ.:.:| |_:/　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　廴/　 .: : :/| |　　} : : ＞.u　＿　 .＜　.乂_| |＿__／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 .: : :/ .| |　　}　　.: : : :. :. :.{　　°O　 | |
━ 　 ━　┳━┳━┳━┳　 ┳━┳━┳　 ┳━┳━┳━┳━┳━　 ━┳━┳━　　　 ━　　━　━
┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　自己肯定、自己否定。

　　＞　まぁなんでも良いけれど、誰かが介入しなければ多分彼女はいつか消える。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣

　　＞　そんな不可思議な確信を元に。

　　＞　先程は慌てて否定した言葉を、引っ掛かりを受けながらも受け入れる。

　　＞　精神が、行ったり来たりで安定しない。

　　＞　だからこそ――――。

.
585 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 23:07:22 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐…‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.,.　 '"~￣￣｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.≠'"~￣｀丶/.:.:／─-
　　　　　　　　　　　　　　　　　／..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _彡'゛／..:.:,.≠'"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ｀`'＜⌒
　　　　　　　　　　　　　 ⌒ア゛..:.／..:.:／..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:. /⌒∨ .: / :／　 | :ｌ.:.:.:.:/ .:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.
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　　　　　　　　　　　　　　　｛　 |＼/／ '^⌒ヾ￣ |/| :/ .|.:.:.:.:. /.:.:/|　 }
　　　　　　　　　　　　　　 |/|: ｌ{ 　ﾞﾞﾞ　　　　　|/＼|.:.:.:.:/.:.:∧|
　　　　　　　　　　　　　　　 |: l '. u　　　　 ,　｀ヾ| .: /|: /　　　　　　　……君だから、だよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/l　　　 (丶.,__　　　ﾞﾞﾞ.|／ .|/
　　　　　　　　　　　 -‐=ニニl. 　＼_｀¨¨´ _,,. __'′_
　　　　　　　　／ﾆニ二二二,ﾉ　　　｛二＼└─＜｀丶、
　　　　　　　　　 /ﾆニ二二二`く　　　　　　＼＼ﾆ＼＼ __,>'⌒＼
　　　　　　　　 ./ﾆﾆニ二二二二＼‐-　　 -‐∨二/ニ(_/ ／　　　,
　　　　　　　　 {ニニニニ二二二二＼　　　 ./二/ﾆ二/Ｖ／　　 ′
　　　　　　　　 /＼ﾆニニニニニニニ二_　　 /ﾆﾆニニ///〈／　　 }
━ 　 ━　┳━┳━┳━┳　 ┳━┳━┳　 ┳━┳━┳━┳━┳━　 ━┳━┳━　　　 ━　　━　━
┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　放って置けない。

　　＞　――――手が伸ばせた範疇の、最後の集団。

　　＞　だからこそ。

　　＞　泣いてほしくはない、と彼女の顔へと手を伸ばした。

.
586 ：名無しさん＠狐板： 2024/06/16(日) 23:08:22 ID:+FrESLsb: またクリティカルそうな一言をサラッと～
587 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/16(日) 23:08:30 ID:2QAMR6Bd: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃..僅かに濡れた、瞳を拭った。　┃
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607 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/18(火) 23:18:46 ID:5qsFs3zg: 　　　　　　　 ┌───────────────┐
　　　　　　　 │. 結局、ボクがしたのは時間稼ぎ。.　│
　　　　　　　 └───────────────┘

　　　　　　　 .┌─────────────────────────────┐
　　　　　　　 .│　何を根幹に据えるか、その根幹を探す為の猶予を作り出す行為。.　.│
　　　　　　　 .└─────────────────────────────┘

　　　　　　 .┌─────────────────────────────────────┐
　　　　　　 .│ 多分。　時に《洗脳》と呼ばれるのは、この時に自分を最優先にさせる行為なんだろう。.　│
　　　　　　 .└─────────────────────────────────────┘

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610 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/18(火) 23:27:23 ID:5qsFs3zg: 　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.| ＼:.:.:.:＞''´　　　　＼　　｀`～､、.　　: : /　　　　　　　　 /　　 |＼∨
　　　　　　　　　　　　　　＿,ｲ:.:.:.:.:. }￣　　　　　　　／~ ‐ _ 　 : : ｀`～､/　　　　　　 / /　　　|　ヾ
　　　　　　　　　　　　 / {:.:.:.:.: /ﾄ､　　　　　／＼: : : :~ ‐ __.／⌒!　　 ./　/ /　/ﾚ　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　 /: : ＼／.│ ＼　　／: : : : :.＼: : ｧ'´ ｱ./^:/　　　/ ∨ /／ ./ 　　从
　　　　　　　　　　　　　 /　　　 |＼　＼／: : : : : : :.＼//　 / /　/　　 /　/∨　　/:　　／
　　　　　　　　　　　　　 /　　　 |: : :.　　＼.: : : : : :. :./八ノ /　/　　　/」_/　.}! ／ |:__／
　　　　　　　　　　　　　　　 /.　　　 |.: : : : :. 　＼,,､-‐''~　 /しｲ／　とつ`⌒㍉x'′
　　　　　　　　　　　　 /　　　　 |.: : : :. :. :. :.　 ~ ‐ ,,＿_､-''゛: /　。 /:/:/:/:.{
　　　　　　　　　　　　 /　　　　 |ﾍ.: : : : : :. :.＼　 : : : : : : : /ο　 /:/:/:/:　乂
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ミｈ､＼ : : : : : : : : : 　　　_､-''゛ ,､―‐ ､／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　,ｨiア＞―-ﾐ、　　／　　　　　　，
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　ぽろぽろと涙を零す背中を支え。

　　＞　胸元に受け入れながら、狭い天井を見上げる。

　　＞　車の中だから、背凭れと合わせて奇妙な格好になってしまっていることは否めない。

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612 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/18(火) 23:30:58 ID:5qsFs3zg: 　　　　　　　　　　　／..:.:.:.:. /　　＿＿
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　　　　　　　 / :／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |.:.:.:／| :.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.'. :|　　　　〉　　（ボクなんかが迎え入れられる子じゃないんだけどな……。）
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　奥から漏れ出しそうになった溜息を飲み干して。

　　＞　第三者目線、明らかに美少女と言って良い相手のことを考える。

　　＞　普通に過ごしているなら決して会うはずも無かった相手。　世界自体が違う相手。

　　＞　何の因果か、そんな相手が周囲にそれなりに多い現状。

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614 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/18(火) 23:36:33 ID:5qsFs3zg: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣｀｀─　|: < >ヽ　 i　　 /|:∧|
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　結局――――そんな子達であっても、人であるということは何も変わらない。

　　＞　こうした裏の世界に足を踏み入れる切っ掛けも、大半以上は巻き込まれることが多い筈だ。

　　＞　ボクのように、ある種望んで……そして妨害はあっても生き残れてきた形とはまた違う。

　　＞　力をつけなければ生きられず、更に強い力によって屈服される世界に潰された相手達。

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615 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/18(火) 23:41:43 ID:5qsFs3zg: 　　　　　　　　　　　　　　　　　／ .: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　そして、幾人かと身体を重ねてきた経験からして。

　　＞　弱みに付け込むような形はどうにも気が乗らない、というのもまた事実。

　　＞　そうした【形】自体を相手が望んでいたとしても。

　　＞　強制するようなそれは、自分から同じ次元へと降りていくような拒絶感がある。
616 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/18(火) 23:47:22 ID:5qsFs3zg: 　　　　　　　　　　　　　　　　　／..:.:.:.:. /　　＿＿
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　泣き声が小さくなり、少し経ち。

　　＞　胸元が水で滲み、別の生暖かさを実感する頃。

　　＞　そうした格好のままで、彼女へと小さく声を投げ掛けた。

.
617 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/18(火) 23:49:27 ID:5qsFs3zg: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧|.: :.'，
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i|/|.: .:/|.: ､.: ＼.: `.アﾚ､ｱ､「,ヽ:/.:/.:/.: .: .:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /. !.: ,'.::!.: :＼.: .:ヽ/.:,.: .: .: .: :∨ノ :/.:/.: .::|　　　　　　　……どう、見える？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　.|.:/ヽ:'｡.: .: ＼,ィ.: { .: .: .: .: .:}.:'｡:/.:/ ﾊ.: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　.'/{　ヽ'｡.: ／/|.: :| .: .: .: .: .:}.: '｡ノ　./: ﾘ
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　勢いのままで、彼女が自らを投げ捨てないように。

　　＞　ある程度此方で言葉をコントロールしながらの問い掛け。

　　＞　ただ、返ってきたそれは幾分か想定を外れる言葉だった。

.
618 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/18(火) 23:55:19 ID:5qsFs3zg: 　　　　　　　　　　　　　 /八/ i{:从　　 __　　　_　　　　r' _､＜:.:ヽ:..}⌒＿__
　　　　　　　　　　　　　　　＼{:＼ ‘　 ─ '′　　 ´ヾ:>: : : : : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　　　　　　　｀＼＼　　　..:､　　 _-ﾆ: : : :_,,.､-‐…￢'＾ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　う7づ⌒ヽ／: _､丶｀: : : : : : : :_＿＿:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃丶｀: _､-=ﾆ⌒￣: : : : : : : : : ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r＜-=ミ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {: / _-=- 〕iト: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/　　　　落ち着いてるようには見えるけど……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V: /-=ﾆニニﾆ=- _: : : : : : : : : : : :_ノ '，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／{: {-=ニニニニニニニ=---=ﾆニニi　 ,　　　表面だけ、かな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{／{: {-=ﾆニニニニニニニニニニニﾆ|　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　-=ニニニニニニニニニニニニ|　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′ -=ニニニニニニニニニニニ-|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　-=ﾆニニニニニニニニニﾆ=‐┘.｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　-=ﾆニニニニニニニニ=-＼.　　！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /八 /-=ﾆニニニニニニニニﾆ=-＼　！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / -=ニニニニニニニニニニニニ=-=ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　-=ニニニニニニニニニニニニニニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　-=ﾆニニニ| -=ニニニニニニニニニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 -=ﾆニニﾆ|:.:.:.. -=ニニニニニニニニニ
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　内面を切開し、弱みを見つけた今だから余計に思う。

　　＞　表面上、つまりは外面を作るのは恐らく外的要因から慣れていて直ぐに対応できる。

　　＞　ただ、その内部は傷口のようにずっと膿んだまま。

　　＞　広がり広がり――――それを見出し、癒せる相手が幼馴染しかいない環境か。

.
620 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/19(水) 00:00:40 ID:9K8LH4Va: 　　　　　　　　　 .: ::|: ／: : : : : : : : : : : : : : : : ::..
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　　　　　　　　　 .: : :／/: : :/ |: : : :| |: : : : ::|　 l: : : : : :.
　　　　　　　　　 .／: : : : : :|　|:-::-:|_|: : : |: :| 　l: : |: : : |l
　　　　　　　　　 .,、-: : : : :|._└-=」 |::ヽ: |: 」　 |: :|l: : : |'，
　　　　　　　　　 .,/ヽ: : : : 《圻l灯ミ　￣　　　 =ミ| |: : :| l|
　　　　　　　　　　　 /: : : : |乂r丿　　　　　~≧_　ト; ::| :|
　　　　　　　　　 .、/: : : : : |⊂⊃　　　　　灯叮》/ソ: | :|　　　　　　　　……そう見えるのなら、そうなのだろうな。
　　　　　　　　　 .:/: : : : : /|　　　　　　　　乂丿/ |: : :| j
　　　　　　　　　 .: : : : : :/ |l　　　　　　　 ⊂⊃/　}: :://
　　　　　　　　　 .: : : :／、 |l　　　ー-　　　 /　/:::∧
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　　　　　　　　　 .＼　　　　∧　|へ_ゝ　　　　　　　　／ヽ、. 　＼
　　　　　　　　　　 .＼　 /・ﾛ=＝ミ、　　　　　　　　 |　/^｀ﾞ＞_　　＿＿. . . .、
　　　　　　　　　　　 .∧./　|l ＼　　|l＿　　　　＿＿」_」 /　 -=＼===二二ミ
　　　　　　　　　　　　　　∧　 |i|　ll|~彡´　≧=-＿: : : : :,└|__/　　　∨: : : : : : :｀ヽ
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　目、頬、首元。

　　＞　幾らか見える肌の彼方此方が赤く染まり、熱を帯びているように感じる。

　　＞　抱き合った状態から離れようとしないのは……うん、別の女の子で経験済み。

.
621 ：名無しさん＠狐板： 2024/06/19(水) 00:05:29 ID:R9MbBCu0: 経験値多いっすねこの主人公（辛辣）
622 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/19(水) 00:05:50 ID:9K8LH4Va: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.: : : : : :./;>、　　　　＿　　　　　　　　／　 |.: :. :. :. :.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.: : : : :./;|＿)h、　　ヽ＿＞　　　　　 /=-....__|.: : : :. :./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼: : / l:|　 |　 )h、　　　　　　　 _／::::::::::::::::|.: : : :.:/
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　　　　　　　　　　　　　　　　／　　＼　　　＼　／　　　／　＼.ー__　　|:l　　　　　　　　　それと――――だ。
　　　　　　　　　　　　　　 ─＝二〉　　　　 _⌒二=-,八,-=二⌒_　　　＼≧=-|:l
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　　　　　　　　　　 |二二二二二二|　　　　|: : ＼ |//|　|//| ／: : |　　／二二二二|、
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　　　　　　　　　　 |.二二二|二二ﾑ　　　　 V: : : : : : : : : : : : : : :V　　　　 /二|二二二 |
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　そのままの状態で。

　　＞　言葉が、吐き出す溜息と共に感じるような近さで。

　　＞　言葉が一つ、二つ。

.
623 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/19(水) 00:12:48 ID:9K8LH4Va: 　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　 _＿/: : : : : : : : : ト、: : : :＼
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　　　　　　　　　　　　　 |: : :|: : : : : |--=≦　　ミト」: :刈
　　　　　　　　　　　　　　 ⌒|: : : : : :斗ｾト　　圻ァ: l　|l
　　　　　　　　　　　　　　　 }ミ:__: : :| Vｿ　　　じ´|: :l
　　　　　　　　　　　　　　　 |ﾍ{( l/: | xx　　　　 xx |:: :|
　　　　　　　　　　　　　　　＼~ｿ: :／ ⊃　⌒ァ／:::, l　　　　　　　　……その。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 V／ ∠≧s。__.へ:::／||
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　ﾉ〕iト__|x、　　　　　　　　　　　ふ、不束者だが？
　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　／ ´　 /＝ミh─-
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 l ヽ　　.//|l ヾ＼　　∨
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |　 ∨　｀ l」　＼i　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |　　|　　　　　　0
　　　　　　　　　　　　　　　 /l 　　 |ミト|　　　　　　l::l　　　 |
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　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　∧´/　　　　 0　　　 |／
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　/: ∨　　　　　　|:::|　　　|l
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　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : /　〉≦三三三三三三≧、　/,
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　……少しだけ気が抜けた、そんな言葉。

　　＞　重ねて一つ。　私だけでなくひなたのことも、と。

　　＞　苦笑いと、もう一度溜息とが同時に出て。

　　＞　けれど、首の後ろに回された手が緩むことは無かった。
624 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/19(水) 00:14:21 ID:9K8LH4Va: 　　　　　　　　　　　＿
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　　　　　　　　　 ./トミ;: : :/: : : :|　　　 _　_　　ﾉ:|::/　ソ
　　　　　　　　 ./_| |: :|＼: : /|: |＞-　＿　..: ´|: |´
　　　　　　　　　 ./: ::| 　 ¨　∧i　　／ヽ　｀ﾞ¨|:/　　　　　　　　　　　　　　■絆Rank１→２
　　　　　　　　　 /: : /　　　ｿ｀ヽ/＼仆ﾉ、
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　　　　　　　　 /: ／　　　　　 /＼_＼--=}_　　　　　　　　　　　　　　　　　.■本番はこのシナリオ後半。
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629 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 01:37:38 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 _､‐''''ア
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　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿乂＞''"／　　　　｀`''寸ﾆニﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　寸ニ|
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　　　　　　　　　　　 ,　 |　　　　ハ　　　　｜_,斗─ | 　 |　　 |　 |_
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　　　　　　　　　　　 {　　　 ′i＼込、　　　　　　　ｨ　　　 |　　 i|　　＼　　　.┃...Ep１１：神の贄、人の妹、永久の契：１０.┃
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630 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 01:39:46 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
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631 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 01:47:18 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,､､､､､,,
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　　　　　　　　　　　　 |ﾊ　　|＼" 　f:.:.フ　|　　　ハ{＞―――――＜ニニﾆ=/　　√ー''~｀丶、
　　　　　　　　　　　　 | ﾊ　 ∨:.ヽ _＿__／乂_／ﾚ/ニニニ／／ニニニニニﾆ{　　ﾄ､＿　、＼)
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　　　　　　　　　　　　　　ゝ‐彡廴/　{⌒Ｖ　∧　∨ニﾆ|　|ﾆ=-　￣￣￣　　　　　　　 `┘
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　　＞　彼女が戻ってきたのは、結局たっぷり三十分後。

　　＞　両手に幾つかのコンビニの名前の袋と物品達。

　　＞　そして何より、車内の様子を見て何処か満足げな表情を浮かべていた。

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632 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 01:51:41 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : :＼
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　それに対し、戻って来る五分程前には元の体勢に戻していたボク達。

　　＞　身を取り繕い終えたくらいのタイミングで戻ってきたものだから、何処かで監視されていたのか疑うくらい。

　　＞　……あと一人、隠し切れてない子がいたが。　まあそっちはもう織り込み済みということで。

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633 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 01:54:30 ID:fiat6NZc: 　　　　　l,,;;;;;;l,,;;;;;;l,,;;;;;;l,,;;;;;;l,,;;;;;;l,,;;;;;;l,,;;;;;;l,,;;;;;;l,,;;;;;;|:::;;;;;;;;;;;;;;;|:: 　　　　＿＿＿＿＿＿__ 　　　　　　＿＿＿＿＿＿__
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　向かう先は八十稲葉。

　　＞　既に連絡済みであり、多分向こうで待っているのだろう。

　　＞　そして、仲間内から呼んだもう一人もそろそろ着くとか着かないとか。

　　＞　執拗に問い掛けの連絡が来ることにだけは、苦笑いを隠し切れない。

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634 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 02:00:59 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 7|::|::::::::::|:,ｘ====ミ,: : : : ｘ====ミ,: |::::::::: |:i|:i:|　　　　　　※想像
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　以前から仲が良い、とかかなり近い間柄、とは思ってはいたが。

　　＞　それぞれが独立するとこんな感じになるのか。

　　＞　……いやまぁそれはいいのだが、何故ボクに連絡するのかが良く分からない。

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635 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 02:04:20 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,..-=ﾆ:.:.:.:.:〕iト　＼:.:.:.:.:.｀ヽ
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　　　　　　　　　　　　　｛　｛　／　　 ´　　　　　 ,: / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.ﾊ:.:|　　　　　　　　　もう少しで着くよー？
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　,､ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:/　}ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 /ハ　__　　　　　 /　 V/:.:.:.{:.: ﾊﾚﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ、　　　　　　　　　 V/:.:|:./　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /込、　,,.ィ:: :.　　　　　　 {'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 } 　　 _,,.､､､L､､､､..,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ -=ﾆ⌒: : : ⌒ﾆ=-. . //〕iト
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ ''^⌒＼ﾆ〕iト: : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ: : :ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　／ニニニ=- ヽニニ=- _: : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ニニニニニ=-∨ニニニ=- _: : : : : : : : : : : : : :}
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　ニニニニニニ=- Ｗニニニニニニ=-. _: :／
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　　　　　　　　　　　 /八ニニニニニニニニ=-/-=ﾆニニニニﾆ-/ニ=-
　　　　　　　　　　　　　 ,ノﾆニニニニニニﾆ=-/-=ﾆニニニニﾆ-/ニ=-ノ
━ 　 ━　┳━┳━┳━┳　 ┳━┳━┳　 ┳━┳━┳━┳━┳━　 ━┳━┳━　　　 ━　　━　━
┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　きゃいきゃいわいわい。

　　＞　途中途中、休みの度に助手席に座ったり後部座席に移動したり。

　　＞　今は二人で並んで後ろで何か話していた――――のだけは聞こえていた。

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636 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 02:10:32 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. - ========- .,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.＜. . . . . . . . . . . . . . .＞.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／. . . . . .,'. . . . . . . . . . . . . . . ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /. . . . . . . .i. . . . . . . . . i. . . ..',. . . ..ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /. . . . /. . . ..{. . . . . . . . . |. . . . .',. . . . .V　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'. . . . /. . . .i{i.i. . . . . . . . . |',. . . . ',. . . . ..V　/
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'. . . . ,'. . . . i | ',. . . . . . ',. . | V. . . .',. . . . . V　/
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'. . . . .i´"''～ミ　V_______.-- !　_､‐''゛ ',. . . . . V　/
　　　　　　　　　　　　　　　 ,'. . . . . |./　　　￣　　　　　￣　　＼. ..V. . . . ..V　/
　　　　　　　　　　　　　　 ,. . . . . .|'　　　____　　　　　　　 ,,,,,,,,,　｀ V. . . . . V　/
　　　　　　　　　　　　 {. . . . . .|　,ｲ'.だ沁ﾐ　　　　ｲだﾐ､｀ﾐ.,　 i. . . . . . V
　　　　　　　　　　　　 |. . . . . .| .{{　{ﾉ:ﾘ:::}　　　　　 {ﾉﾘ:::}　.ﾘ　.|. . . . . . .|　　　　　　　　車だとこんなに掛かるんだね～……。
　　　　　　　　　　　　 |. . . . . .|.　　ゝ　.'　　　 ,　　ゝ　'　　 i　|. . . . .. ..|
　　　　　　　　　　　　 |. . . . . .|.i　　　　　　　　　　　　 i　,i. . . . .. ..|
　　　　　　　　　　　　 |. . . . . .|..',　　　　　　,ｨ=,　　　　　 .ﾉ ',..|. . . . . ..|
　　　　　　　　　　　　 |. . . . |￣ .>.,　　　　 {: : ::}　　　　 ,.イ￣ |. . . . ／　　　　　　　　　　　　　　　あー、前のときは電車だっけ？＞
　　　　　　　　　　　　　　 , ':>.,. .|　 .＞ ´＞.,　　 r--...,　,...＜-.,　　 .i. . ／
　　　　　　　　　　　　　／. . . . . ! ´.|. . . . .. . .} ｀ | ┐.,　＞.,. . . . .i｀ '. . . ヽ
　　　　　　　　　　　　 /. . . . . . . . . . |. . . . ＞ i　.{￣￣,　　 .',. . . . |. . . . . . ヽ
　　　　　　　　　 /./. . . . . . . .＞!. . >´ i ´　 /￣￣　　　 ',<____!.,. . . . . . ﾍ　　　　　　　　　うん。　アルちゃんパイセンと一緒～。
　　　　　　　　　　　 / /. . . . ＞i::i ￣　　　　',ー-ヽ.,＞´　　　 .',　　　　 //＜.,ﾍ
　　　　　　　　　　　　 |　　 //ﾆﾏ.,　　　　 ',---〈., .ィ　　　　 V　　　ﾑ' /ﾆi i ﾍ
　　　　　　　　　　　／　 |.|ニﾍ.ﾏ.,　　　　　 ',三三ニ!　　　　　ヽ＜ i://ﾆﾆ| |　ﾍ
　　　　　　　　 ´　　　 .|.|ニﾆﾍﾏ.,　　　　 ',　　|ﾆ| ｀＞.,,.＜　　　 .Vﾆﾆﾆ| |. . ﾍ
　　　　　　　　／. . . ..| |ニﾑﾆﾍマ>.,　　　ﾍ　 .｀´　／　　　　　　 V.ﾏﾆﾍ.i. . . .V　/
　　　　　　　　　　　　　 |ｲﾆﾑ====＞.,マﾆ＞.,ﾍ　　　∧　　　　　 ,イ>'∧ﾏニ|. . . . V　/
　　　　　　　　　　　　　 |ニ'ニニiニニニ＞.,---ﾍ　/ﾆﾆ', 　 ,..＜>',.イ二iiニﾆ',. . . . .V　/
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　そんな呼びかけに反応し、少しだけ身を乗り出すのが横目で見える。

　　＞　金髪、見慣れたほう。　色々慣れてしまった匂い。

　　＞　そのちゃんがポツリとこぼした一言を拾い上げ、話題の一つに転換する。

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637 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 02:23:05 ID:fiat6NZc: 　　　　　　 .: ::|: ／: : : : : : : : : : : : : : : : ::..
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　　　　　　 .: : :／/: : :/ |: : : :| |: : : : ::|　 l: : : : : :.
　　　　　　 .／: : : : : :|　|:-::-:|_|: : : |: :| 　l: : |: : : |l
　　　　　　 .,、-: : : : :|._└-=」 |::ヽ: |: 」　 |: :|l: : : |'，
　　　　　　 .,/ヽ: : : : 《圻l灯ミ　￣　　　 =ミ| |: : :| l|
　　　　　　　　 /: : : : |乂r丿　　　　　~≧_　ト; ::| :|
　　　　　　 .、/: : : : : |⊂⊃　　　　　灯叮》/ソ: | :|　　　　　　その……八十稲葉、だったか？
　　　　　　 .:/: : : : : /|　　　　　　　　乂丿/ |: : :| j
　　　　　　 .: : : : : :/ |l　　　　　　　 ⊂⊃/　}: :://　　　　　　どういう土地なのだ？
　　　　　　 .: : : :／、 |l　　　ー-　　　 /　/:::∧
　　　　　　 .: ／/　＼l　　　　　　　_ ／-./:::/　＼
　　　　　　 .:::::/　　　 l　 ┬---= ´:::::::::::::／　　　＼
　　　　　　 .／￣~~＼　　 |ﾞ＼　　　＼::／　　　　　＼
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　合わせて身を乗り出す、もうひとりの金髪。

　　＞　髪の僅かな色違いや、髪質の違い。

　　＞　色々なものを首筋越しに感じてちょっとくすぐったい。

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638 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 02:31:24 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.: : : : :ヽヽヽ＼ /////////////////＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| :八 :.:.:.:.:|ｘ┬-ミ､.:.: |:.:.:｝｝: : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　霧が出やすい土地、かな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/∧＼ .: |　」　／＼|:.:.:.｝｝: : : : : : : : : : : : : : ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }／＼|　　　　 :| :/ ｝｝: : : : : : : : : : : : : : :　　　　　後は……そうだなぁ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,　　　　　　　　 |/｝/｝｝: : : : : : : : : : : : ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､　　　　　　　　　 /｝｝ : : : : : : : : : ／//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ｉ:, ─-　　　　　 / :｝｝.: .: .: .: .: :／////　　　　　　多分先天的に、《異界》に近い土地。
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　刀や銃、鈍器に短剣。

　　＞　武具や防具などが見つかる《異界》というのは根本的に少なく。

　　＞　だからこそ裏ルートで出回る物品が高値をつける理由の一つになっているのだが。

　　＞　その中でも、向こうと此方の壁が薄い土地というのはどうしても存在する。

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639 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 02:38:10 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ---　 .
　　　　　　　　／.i._xく7　＞'"..........................｀^''＜
　　　　　　　 ,'.......i.......>.´...............................................´'＜
　　　　　　 Ⅵ...........y'................................................´'＜.....´.,
　　　　　　　 Vi......∨............／...........................k,............＼..㍉,
　　　　　　　 .',......./../......../.........:.√....j... ... .| ＼,......ﾍ,......ﾏ.∨
　　　　　　　 i∨/../.......././......:/.........|i.. .. ..| 　ﾟ:,.......i...i....∨,
　　　　　　　 jﾑ-i-ィ升'ｨi..........j...|.......k;......i.|　　 Ⅳ./i..|k;...', ∨
　　　　　　　 .７ｨiﾏL /ｲ |.........|Ⅵﾊ._.{乂ﾙ'i　　／　　√i....i
　　　　　　　／/iVﾏ.........j........, 　￣｀ﾞ'ー　　,x灯i７/.| |.....{
　　　　　　　 |ｧ'|....∨∨~.}........i..ィ劣笊Y　　　 Vｿ　.,'....Ｙ.....{
　　　　　　　｀冖7..‘i,.＼j.........|　.丈ノ　　　　、　　ｊkﾔ∨..√　　　　　　　近い？
　　　　　　　　　 ,.......|＼...........∧,　　　　　　' 　ﾉk..∨／
　　　　　　　　　 i.......|ﾍ ∨..../ﾍ..i.,, 　　，　ｭ　／　　｀'＾　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マグネタイトが物質化しやすい土地、かな＞
　　　　　　　　　 |......ﾔ ∨ﾍ-'＼ﾍi ≫ ｘ､、_.／
　　　　　　　　　 ’,.....V .i～/ム｀^''＜〈 ∨,=ﾆ=Y
　　　　　　　　　　、....＼,ｲ:::::::::＼　　 Yk.∨`マi|　　　　　　　　　　　　　　＿匸∟ニ==＝―-、
　　　　　　　　　　＼...,.- ,::::::::::::::＼　.}=〔〕=-,`寸、　　　　　　,_,,.､斗rヤ'.........................................
　　　　　　　　　　　 .y'ﾆﾆﾆﾟ%,::::::::::::＼ }|)|⌒´K..`寸,　　　　／.................＞ `｀￣￣￣｀^''＜....
　　　　　　　　　　　 r---、ﾆﾆム;:::::::::::`寸)iｘjil|iﾑ:::::Y,＞ `｀........_jI斗 ´
　　　　　　　　　　 jﾆﾆﾆﾆi寸ﾆ=ﾑ:::::::::::::::`マ.:.:.:.:.:.V::::i....＞ `｀　　　　　　　　　　　　　,.ィ升ﾑ
　　　　　　　　　　 }ﾆﾆﾆﾆﾆﾆマﾆ=,:::::::::::::::i:ﾏ.:.:.:.:.:.:.i::::|　　　　　　　　　　　　　　　＞`｀~Y:i:i:j
　　　　　　　　　　 Ⅵﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾏﾆ=ﾍ;::::::::::::::Y.:.:.|.:.:.{:::|　　　　　　　　　　 .　＞`｀　　＞`｀
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　物質界と精神界、という分け方をするのであれば。

　　＞　向こうの、此方では作り方も出来上がるかも分からない物質が具現化する。

　　＞　そうして出来る、特異な武具の数々が産まれやすい土地。

　　＞　例の《霧》が晴れた後、時々連絡を貰った結論がそれ。

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640 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 02:47:51 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　 /: : : ;　' /　　　　　　　　 ,、　　　　　　　　　 . : :、: : ｀､｀
　　　　　　　　 ./ ;　'/.::::/: /: : . ／l　　／.:/!　　 ,ィ　 ,ﾍ . : : :l : : 、、 : : 、
　　　　　　　　 '"　 /.:::/ ;ィ: : ; '.:::::i!: ／.:::;ィ::i　／.:l: :/､:::::.､. : ! : : .､:::..、 :.、
　　　　　　　　 /.:::/.'::::l : /.::::::::i!/.:::／　!::!/.:/.::i!/＿＼::＼!::.、: :l::::::＼:.、
　　　　　　　　　 ./.:::::::;::::::!:/.:::／,/, 芍心､,!.:,イ::::／,行沁､､､:|:::::..､ l::::! 、:::.
　　　　　　　　　 l:::::／|::::::!::／／　行;竺| l/　／　灯;万|　＼へ::::::!:::!　＼|　　　だから、本来は中立な場所の管理下に置かれる事が多い。
　　　　　　　　　 |/　　|::::::!´ヽ', ｀`　丶- '　　　　　丶- '　' ´,' 　}::::::::!
　　　　　　　　　　　 .l::::::ヽ　　,　　　　　　　　l　　　　　　　 /ノ./!＼::|　　　　　　多分その役割を担ってるのがハザマさんなんだろーね。
　　　　　　　　　　　　　 :::::ハ　､　,　　　　　　　　　　　 / ／/　　 |
　　　　　　　　　　　　　 ∨　 ,:::::｀:.＼　　　　 (　 )　　　／:/ヾ/:.、
　　　　　　　　　　　　　　／二'二､::＼　　　　　　　　／!/!/二'二ヽ
　　　　　　　　　　　　 , イ二二二二ヽ二ﾞ　､　　 ,　 ' l二二二二二 l＼
　　　　　　　　　　／二l二二二二二 /i　　　　　　　i丶二二二二.ﾉ二＼
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　　＞　企業との繋がりがあるとか何とか、話は聞いているから浮かんだ答え。

　　＞　そしてこの場所に異能者が大勢近寄れない理由もまたそれに近く。

　　＞　向こうと此方の相対的距離が近い事で、精神的な力を主体とする能力者でなければ力を出し難い……らしい。

　　＞　要するにペルソナ使いとかそっち系。　悪魔召喚師は正直言って今の環境では手伝いにくい。

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641 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 02:53:18 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''^ﾟ~￣￣￣~ﾟ^''
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　　　　　　　　　　　 /　 |　　　|　　　八　　　＼｜＼　　｜　　 |　　｢＼　/
　　　　　　　　　｜|　　　|/| /l/ 　＼　　斗-匕^￣|　　　 |＞┤　У
　　　　　　　　　 ./ |｜　　|"´￣｀`ｰ┘＼|⌒　ｘｆ笊ミｘ|　　　 |　　|／
　　　　　　　　　　 |′|｜　　|　,ｘｆ笊ミｘ　　　　 r'　ﾊﾊ　Ｙ　　｜＼|
　　　　　　　　　　 |　 |｜　　|〃r'てハ　　　　　　Ｖ^ヅﾉ丿　　 |＼八　　　　　……それだと、私達力になれなくない？
　　　　　　　　　　 |　 |｜　　ヽ V'＾ツﾉ　　　　　／::/::／::/　　　|　/＼＼
　　　　　　　　　｜|　　　＼:/::／:::　｀　　　　　　厶/　　 ∨　　＼＼
　　　　　　　　　｜|　　　　＼＼　　　　　　　　　 /|　　　 ∨　／´￣　　　　　　いや、最悪ボクだけでも何とかなる部分はあるよ？＞
　　　　　　　　　＼|｜　　　〈⌒ 　　～　　 ~　　ｕ人|　|　　 ∨
　　　　　　　　　｜| 　　　个　　　　　　　イ/　| ｜　　　/ ＼
　　　　　　　　　　　　八　　　　　| 　ﾆ=-　　 _　＜| | | 　乂乂__／　　＼　　いやぁ、マコくんじゃなくて～。
　　　　　　　　　　　　/／＼＿＿/　　 | |　　　　　　 | | | 　｜　＼　　＼　　＼
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　ただ、ボクには目と知識がある。

　　＞　特異な悪魔、それに近い何かが出るとは聞いているが。

　　＞　弱点や情報を見抜いたり、と言った間接的な支援くらいは出来る。

　　＞　本来武具だったら紅葉のほうが適性は高いんだけど、別口で回って貰ってるし。

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642 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 02:59:40 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　 _,,.､斗rヤY―‐‐'＜、
　　　　　　　　　　　ﾍ～∨._xく..........................≧s,.
　　　　　　　　　　　　 ∨ｨi/.. ./.............. k,.................＼
　　　　　　　　　　　　 /../..../............i .. | ﾍ,......ﾍ..........∨
　　　　　　　　　　　　　 √....i.. . |......|.....|　.Ⅳ......i...',......∨
　　　　　　　　　　　　 |.7........|.i....|ⅥﾊⅥ　 Ⅵﾊ.i|....|i...k,ﾔ
　　　　　　　　　　　　 |',../.....|}八{｀'冖'＾　　｀'＿'＾｀}. . |ﾍ,
　　　　　　　　　　　　 |..7.|. ..|,xfぞぅx、　　ｲ示:i.~, i . |
　　　　　　　　　　　　 ∨j}... ',　乂:ｿ　　　　乂ｿ　7i....j|　　　　　　わ……私達、の方で、な？
　　　　　　　　　　　　　　　 ∨j. . |，:/:／::/: , ／::/:／i iV.j
　　　　　　　　　　　　　 Y.....∧　u　　　　　　Uﾉ::i∨
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨:|　j)iｘ,　～―～,..rf:::: 7/ﾍ,
　　　　　　　　　　　　　ｙ＿Y７il,...7i≧=-ィik　 '冖'＾__ ﾟ:i,
　　　　　　　　　　　　　フ／,'....il,.√ﾍ.__／ /:::::/ﾆ_xく)k‘i,
　　　　　　　　　　　　 /_/　,.........X:} .∧　_ｨ;:::::/ﾆi7ﾆﾆﾆi| ‘i，
　　　　　　　　　　　　　 y'iﾆﾆiy'::_xくi=i)iｘ7::::::iニ/ﾆﾆﾆﾆ{　 ’，
　　　　　　　　　　＞`7=|ﾆ７:::::Yｱ'~|i|寸〉:::::{ﾆjﾆﾆﾆﾆﾆ|　　，
　　　　　　　　　／.......jﾆi|il/::::::7ｧ'.:.:.|i|./:::::::::jYﾆﾆﾆﾆﾆi(　　　，
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　金銭と手伝いと、後は顔繋ぎと。

　　＞　久々に会う親戚にも伝えたいことはあるし。

　　＞　そんな用件と、武具の入手の都合の良い合わせ技ではあったのだけど。

　　＞　……二人から手伝いたい、と圧を感じるし。　何かはしてもらった方が良い、のか。
651 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 21:38:42 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜: : : : : : : : :⌒ヽ: :ノ⌒＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :ｨ/ｲ: :./ﾊ　─　　　'　　　　　　　　ﾉｲ.:.:.:.:.:.:} .}
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒..ﾉ:ノ／＼ﾊ　　　　　　　　　　　　　ノV〉.:.:./ /　　}　　　　　　　　そうだなぁ……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 )ィ.:.:.:人　　　 ,　､　　　　／.:.:.:./V〉./ ∧　ノﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八.:.:.:.:.:.:＞　　　　　　....::: : : :/V　.＼_/ -/ /ﾆ=-
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　　　　　　　　　　　　　　ﾉ-=ニニ＼　　＼　､丶` _ -ニニニニニ=- -=ニニニﾆ -=ニ
　　　　　　　　　　　　　　　　 _-ニニニニﾆY⌒〕iトy ､丶`/ニニニニニ=- -=ニニニニニ -=
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　ただ、其処まで長期間滞在できるわけではない。

　　＞　出来たとして精々ワンアタック。

　　＞　一晩明かすか明かさないかくらいで直ぐに出立する予定。

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652 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 21:43:56 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -------
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　'　　　 |´　 /　　|　　　|'＼￣｀ヽ､　　　 '1　　:
　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　'　　　.|￣　　__｀^'ヽン　从ヾ、__　　　　.|　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|　　　|　 ,ィ笊ミ　　　　　　　　　 ∨　　 .|　　ﾄ- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|　　　|　　 _)l刈　　　　　　イ斧ﾐ､ ||　　　|"ヽﾉ}ヽ/
　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　|　　　|　　Vzツ　　　　　ﾉ刈　.ﾘ:/　　|'^/　} 〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 .{|　　:.:.:.:.:.:　　 '　　　乂zﾂ　.{|:/　　| 7　 .}ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　ﾊ　　u　　　＿__　　　:.:.:.:.　 /|　　　|/　/j　　　　　　ﾄﾞｰｶﾅ？
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　人　　　　v^ 　⌒ヽ　　　　 //|　　　|　.ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、ﾉ| 个　　ゝ　　ﾉ　　　 .ｨノ.:|　　　し1＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /|　|: : ＞　　＿_　　＜"7　 .|:::{　　/　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　|　{ :/_　, ┴ ､　　 |: : : :j　　|: :ヽｨ'　　　　　　'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 |　{／／　-=-J＿_|^　: |　　|: : : ＼　　　　　＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　 r- ＜r､／　　　二／⌒　　　∨|　　|／／|/｀ヽ　　　　　　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　　＼'　　　し{　　　　/　／／'ニ二二ﾆ',　　　　　　　ヽ
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　ここで「無い」と言い切ってしまうのは簡単な話。

　　＞　と言うか、本来ならそれで済む話でもある。

　　＞　そうも言えないのが、この二人のやる気の方向性とかそっちになるわけで。

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653 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 21:50:27 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　 .: ::|: ／: : : : : : : : : : : : : : : : ::..
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　　　　　　　　　　 .,/ヽ: : : : 《圻l灯ミ　￣　　　 =ミ| |: : :| l|
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　　　　　　　　　　　 .＼　 /・ﾛ=＝ミ、　　　　　　　　 |　/^｀ﾞ＞_　　＿＿. . . .、
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　　　　　　　　　　　　　　　　 |　｀ﾞ|l´　＼　　-=二二=-_: :,　　ヽﾉ｀　　|: : : : : : : : :
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　んー、と敢えて口に出して考え込む。

　　＞　……頼めるとしてなんだろう、力仕事？

　　＞　或いは別途情報の整理とかそっちか？

　　＞　ああでも、それに関しては別口で頼めなくもないしなぁ。

.
655 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 21:55:02 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.: : : : :ヽヽヽ＼ /////////////////＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | :八 :.:.:.:.:|ｘ┬-ミ､.:.: |:.:.:｝｝: : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　　そーだなー…………。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/∧＼ .: |　」　／＼|:.:.:.｝｝: : : : : : : : : : : : : : ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }／＼|　　　　 :| :/ ｝｝: : : : : : : : : : : : : : :　　　　　　（必要ないけど）ボディガードでもやる？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,　　　　　　　　 |/｝/｝｝: : : : : : : : : : : : ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､　　　　　　　　　 /｝｝ : : : : : : : : : ／//　　　　　　　練習ってことで。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ｉ:, ─-　　　　　 / :｝｝.: .: .: .: .: :／////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||:::,　　　　 _.. 　　 //.: : : : : :／ /// ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒＼ゝ-=≦⌒',　／/: : : : :／////// ｝
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　前衛と後衛、最低一人ずつ……出来れば四人くらいの集団で一つのグループとして動かしたい。

　　＞　彼方此方に手が回るようになれば、というある種の希望。

　　＞　そんな中で絶対に必要になるのは、街中を歩いても違和感を持たれなくなる行動其の物だろう。

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656 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 22:02:11 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : :／´: : : : : : : : : : : : : : ＼: : : : : : :∨__　 /／⌒　＜: : : : :/
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　以前、山に取り残された三人を救出に行った時。

　　＞　あの四人だからこそああして動けた、という面は確かにあった。

　　＞　それは間違いなく、都市や街の状況を知っているからこその動き方。

　　＞　山、という隔絶した場所を前提とする二人だと流石に難しかったはずだ。

.
657 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 22:05:52 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　/　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_,|＿__./　　/　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |===| 　 /　　 ' / ／|l　　　 | 　 |　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 ∥＼[　　 |/V＼从　　 | 　 |　｜　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾑﾆ《　　 | 　 ≧=-　_　＼　　|ー┼　|　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／/ ＼（|　|　l:{　　 }　　　ｚ-　__人　|　　 |　　　　それって～、二人共ついて行っていいの～？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /′//,　,Ⅵ ｜ |乂_,ノ　　　 {　　}　/∨　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒/　/,　'/| 八 |""　　　　　乂.ノ // 　 /l　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　　/,　 ,|　 |｀　　　　　　　 ""イ　 /　 /　　　　　明らかに怪しかったら人の目が酷いことになるよ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　　 ./＼j__.ﾉ＞　_　´ ｀　　＿ノ/　 / 　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　 , -V　/--ﾉ　　　r''"⌒＼乂＜__／
　　　　　　　　　　　　　　　　 l/ 　 /二ゝ'　 /　　／r''~⌒ 　 }／二Υ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 |.|二|　／二У　.し了　　.乂ﾆﾆ} }
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　いやまぁ、そのちゃんはそんなに心配してない。

　　＞　どっちかっていうと若葉のほうが問題。

.
658 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 22:12:34 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿/: : : : : : : : : ト、: : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 7: : /: : : : :|: : : : : |　＼ : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : :|: : : : : |--=≦　　ミト」: :刈
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒|: : : : : :斗ｾト　　圻ァ: l　|l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼~ｿ: :／ ⊃　⌒ァ／:::, l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V／ ∠≧s。__.へ:::／||　　　　　　　　いや、何だその眼は！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　ﾉ〕iト__|x、
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　思わず二人分の視線が一人に刺さる。

　　＞　反応して叫んだ若葉の声が反響し、車内に響き渡り。

　　＞　思わず耳を塞ぐ隣の少女へ苦笑いを一つ。

.
659 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 22:19:27 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐…‐-
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　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:. /⌒∨ .: / :／　 | :ｌ.:.:.:.:/ .:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.
　　　　　　　　　　　　　 /／｛　　/ .:_/∠、　 | :| .: /| .:.:.:.:.: /.:.:|＼
　　　　　　　　　　　　　　　｛　 |＼/／ '^⌒ヾ￣ |/| :/ .|.:.:.:.:. /.:.:/|　 }　　まー……今回のところは武具選び、ってことで勘弁してよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/|: ｌ{ 　ﾞﾞﾞ　　　　　|/＼|.:.:.:.:/.:.:∧|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: l '. u　　　　 ,　｀ヾ| .: /|: /　　　　　あうやつがあるかどうか、も分からないけどさ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/l　　　 (丶.,__　　　ﾞﾞﾞ.|／ .|/
　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐=ニニl. 　＼_｀¨¨´ _,,. __'′_
　　　　　　　　　　　　　／ﾆニ二二二,ﾉ　　　｛二＼└─＜｀丶、
　　　　　　　　　 /ﾆニ二二二`く　　　　　　＼＼ﾆ＼＼ __,>'⌒＼
　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆニ二二二二＼‐-　　 -‐∨二/ニ(_/ ／　　　,
　　　　　　　　 {ニニニニ二二二二＼　　　 ./二/ﾆ二/Ｖ／　　 ′
　　　　　　　　 /＼ﾆニニニニニニニ二_　　 /ﾆﾆニニ///〈／　　 }
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　選り好みするようなら声を掛けはするが。

　　＞　身の丈に合わない武具を使われるよりはよっぽど良いからその辺は調整もいる。

　　＞　何しろ、コネを使った産地直売みたいな裏技だし。　これ。

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660 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 22:23:59 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　＼|　　　　||:::::::::::: : : :　　　　　||　　　　　　　　　||　　　　　　　　　||:.:,;;.:.:;;;;;;||　　　　　　　　　　||
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　ウィンカー、高速を降りて後は道沿い。

　　＞　かちりかちりと音を立てる中で、後ろからは何か言いたそうな視線が後頭部に刺さる。

　　＞　ただ言うのを取り止めたようで、一気に空気が和らいだような。　そうでもないような。

.
661 ：名無しさん＠狐板： 2024/06/20(木) 22:25:21 ID:nvDxNMUg: （よし、楽しく話せたな。）
662 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 22:30:07 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＼
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┻━┻━┻━┻━┻　 ┻━┻━┻　　 ━┻━┻━　　 ┻━　 ━┻　　 ━　 ━┻━　━　…‥

　　＞　――――この判断が誤りだったと気付くのは。

　　＞　向かった先に到着した後。

　　＞　両腕をそれぞれの腕で奪われた時だった。

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663 ： ice ◆53Ok1gX4xs ： 2024/06/20(木) 22:31:30 ID:fiat6NZc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
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　　　　　　　　 ⌒　 |｜　|从_｣_　　　|从_｣从_ |｜　｜_／　 |ﾆﾆン
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　　　　　　　　　　 |八人 L::::ﾉ＼从　L::::ﾉノﾉ　　八　 |　　＼　　＼　　　　　　 .┃.真・女神転生N　-中庸を往く者-...┃
　　　　　　　　　　　　　　/　　＼}　　　'　　　 ||Π／　　 /｜　| 　 |＼{＼　　丶　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　 / 　　从　　　　　　　／　　 /_..ﾉ　 |　|｜　　￣)ノ
　　　　　　　　　　 .厶|｜　　仝　　┌　っ　⌒　　　/｜｜｜|　|人　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――　つづく　――
　　　　　　　　　　　　　人　　　|八＼＿_　／　　　　ﾉ｜｜|　|
　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾄＮ _,厶　|／　　／_,,..イ　ﾉリＮノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ／⌒7／　　 _ ,.彡く
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665 ：名無しさん＠狐板： 2024/06/20(木) 22:35:37 ID:nvDxNMUg: 乙でしたー
腕を奪われた（なお実態）
667 ：名無しさん＠狐板： 2024/06/20(木) 23:03:56 ID:BW/8dJXA: 乙
お前の席ね―から！な無慈悲な腕取り

真・女神転生オタクくんサマナー　～世界滅亡パパ活計画を阻止せよ！～　第876話　happy happy end 2

匿名（11月21日 20:28）

こちらアメリカは西海岸、片田舎の日本料理屋の「日常」でございます　第810話「セシリアの一日」

匿名（11月21日 19:38）

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匿名（11月21日 19:36）

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匿名（11月21日 19:29）

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匿名（11月21日 19:27）匿名（11月21日 16:29）匿名（11月21日 13:38）匿名（11月21日 11:03）

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匿名（11月21日 19:18）

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やるやらでっきーのメガテンアテリアル　第236話

匿名（11月20日 00:28）

絶対寝取られない！　対魔忍ユキカゼ！

匿名（11月20日 00:00）

月	火	水	木	金	土	日
				1 (50)	2 (55)	3 (50)
4 (51)	5 (54)	6 (11)	7 (50)	8 (57)	9 (53)	10 (51)
11 (54)	12 (50)	13 (56)	14 (44)	15 (53)	16 (50)	17 (52)
18 (51)	19 (50)	20 (56)	21 (51)	22	23	24
25	26	27	28	29	30

真・女神転生N　-中庸を往く者-　第91話

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