剣と魔法と邪道プレイ　第154話


276 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:34:48 ID:iOqDjQPk

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-‐''"゛　　　　　　.　!ｰ'''"　　　　 .!　　..::ИｔΝ　厶イ:.::.::.:ﾚ'　 i::.::.::.::.i::.::.N ИｔΝ::　　　|　　　　　　　　|　|
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│一転して、場所はナイムハイラ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│【テレポート】で一瞬にして学園に戻った華扇は、一ノ瀬はじめを監視していたキルヒア神殿に向かう｡　.|
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277 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:36:28 ID:iOqDjQPk

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　　　|i|　|i|　|i|　|i|　|i|　|i| 　| 　　| |　,.,＝=､_ | |　　 .|　 |i|　|i|　|i|
　　　|i|　|i|　|i|　|i|　|i|　|i| 　|　 　| | .ji|　|　|ji | | 　;:. |　 |i|　|i|　|i|
　　　|i|　|i|　|i|　|i|　|i|　|i| 　| .: 　| | tj|　|　|it.| | 　 ,;.|　 |i|　|i|　|i|
　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣├──┤￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　λλ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　λ
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│しかしそこを訪れても、一ノ瀬はじめはいなかった。　. |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: :　:　　　　.　; ,丶;｀.ﾉ i i　　　　　　 　 　 i　|l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: :　i　　　: :　, ヽ .ノ ｿ i i　　　　　　 i_ ＿ 　＿＿|l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i i　i　　　: :　; ､ﾉ ソ ゝi l　　　 　 　 　 　 i　||
　　　　　　　　　≫-‐…ー-ミ　　　 　 　 　 　 .i i　l　　　i i ヽ ノ ゝ ﾉ ｌ | 　 　 　 　 　 　 i　||
　　　　　　　 ／　　　　　　　　＼_,,..≠え　　.....l i　:　　　i i ノ ソ.乂 ﾍ| | 　 　 　 　 　 　 i　||
　　　　　　Y⌒Y　　　_,,..　-‐=＝云才ぇ[　　　.l i　:　　　| |.乂乂乂乂| |　　　　　　　 , ----- 、
　　　　　 /乂.._,,..‰oえだ「厂{ {::::「州７　　 　 .￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　 　　　. 二二二二 二 i
　　　　　 ]　∨/,　]rfだ「 .∧ .{ {::::{　}}.　-..─ ─ ─── ── ── ─ .┐　i　　　,－──────－
　　　　　｛　　∨/　　｝:{　　∧.{ {__{　}}...￣￣￣￣￣￣￣￣￣／i.＿_...／ i.　 i./￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　.∨.　 ∨/,　,八　　.∧ 「::{　}}　　　　　　　 　 　 　 ..／　..| :::::::|　　i.　./
　　　　　　∨.　 ∨/, 　 .＼　.∧{:_{　ﾘ
　　　　__／_7{ト。∨≠- _　＼　}7才′
　　　 }y冱三えx‰ぇ_二ニ-　 ーく　　　　　ラーリスの……一ノ瀬はじめは現在いない。
　　≠rf≫-≪.　 ＼‰ぇ_　　　∧⌒
／　o　￣　￣ミ‰　ｰ=_‰x　　.∧　　　　　学園長の許可の上で
　o　　　　　　　　　％　ー=_云=ァ/,　　　　「帰郷」している。
‰。　　　　　　　　　　％　ｰ=え才7ﾊ_,　　 月末に戻る話と聞いてるが。
　　　ー=　_　　　　　　　 %枩枩伝[　｛
ｰ=ミ　　　ー= _　　　　　　∨え[￣∨[
ｰ=ミ.＼　　　　ー= _　　　　ﾟ.毛[.　　V{
ー=ミ＼＼　.弋(_＿ー=ｧ..,,_ ：刈　　 ]l{
┌──────────────────────────┐
│話を聞くに、自分の意志で街を発ったらしいが。　　　　 　 　 　 .│
│拉致られたのか自分から与しているのかサッパリ分からない。.｜
└──────────────────────────┘

278 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:36:59 ID:iOqDjQPk

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. '"￣｀ヽ.
　　　　　　　　　　　, '"￣｀ヽ _r‐＜´￣｀Y　　　　　 ',
　　　　 　 　 　 　 /　　ｒ＞'"/　　 　 　　 ヽ┐　　　ﾉ、
　　　　　　　　　　{　ｒ／　　 ' 　　　 }｀ヽ　｀ヽl＞-ｒﾍ_」
　　　　　　　　　　ｒ'7 　.;' ／|　　　./_￣ﾊ　 ﾊ 　八＼`ｰ─┐
　　　　　　　　　　|/ 　 |/'´_」　　 /ｧfてﾊﾄ　 |　､ 　＼＼ ￣
　　 　 　 　 　 　 ;' | 　 | ｨ'f'ﾊ､　 '　 ｊ__,ン　 八　＼　!＼」
　　　　　　　 　 /{ .|　 八| j_り ＼|　　　　 |／,ﾘ「 ￣｀|　　　　　どうもありがとうございます。
　　　　　　　　く/|八ﾚ'　 |　 　　' 　 　 　 / ´　 |　　.人
　　　　　　　　 　 　 ヽ　/、　　 ｒ ､ 　 ／/ 　 /|　 ,' 　 ヽ.　　　では、そちらを尋ねてきます。
　　　　　　　　　　　 /イ　へ、　 　　/　/|　_/_ 　/　　 ;　}
　　　　　　　　　　／　/　　/ ＞-rｧ'|／|:ｧ'"::::::｀ヽ.　／ﾚ'
　　　　　　　　　,:'　／|　／|、 ./ ｆ斤:::／::::::::::::::::::ﾊ'　}
　　　　　　　 　 ﾚ'´　 ∨　 ﾚ∨_」ｰイ/::::::::::::::::::::::::| /
　　　　　　　　　　　　　　　　r'ｱｒヽ:::/::::::::::::::::::::::::::ﾚ'
　　　　　　　　　　　　　 　 /{八ンﾉ}:{::::_;:-=＝=-､/
　　　　　　　　　　　　　／｀ヽ､-ｧ::'::ヽ/::::::::::::::::∧＼
　　　　　　　　　　　　/ヽ _ンﾉ::::::::::::/::::::::::::::::/|__|＼|
┌────────────────────────┐
│直接本人を見つけて問いただすしかないだろう。　　 　 　 .│
│早速 神殿を後にして【テレポート】で向かおうとしたが…… .|
└────────────────────────┘

279 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:37:47 ID:iOqDjQPk


: : : : :　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : :
.: : : : : : :　　　 : : : :ﾉｿゝヾ;;人;;;)　ﾉ;､: : : : : ;ﾉ;;;)): : : : : 人: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : ;(;;;));;;;ヽ(;;;))　ﾉｿゞ:;ヾ　(;;;)):::ｿゝ;;(;;;));;;;;从ヾﾉ;､: : : : : ﾉ;､: : : ﾉヾ
.: : : : : : : : : : : : : :(;;;;;ヾ);;;（;;;;ヾ);(;);;;;;ヾ);;;);;;;;ヾ;;;;ヽ;(;;;));;;)ﾉ;;;;;;;(ﾉ;;;));ゞ:;ﾉヾ　;;;;ﾉ(;;::::::
: : : : : : : : : : : : : :.};;.＿;));＿.))ﾉｿゝ;;;;;ヾ);;(;;;;;(;;;));;(;;;));;)ヾﾉヽﾉ;;;ﾉ;;;;;(;;;)ﾉ);;));;))ﾉﾉｿﾉ::
　　　　　　　　　 /　 ／: : : : ヽr― ､.;;)) (ゝゞ:;;;;;;;;);ヾ　:::ｿ;;;;(;;;ﾉ))ヾヽﾉﾉ;;;;;;;;;ﾉ;;)f´￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　人 ' : : : : : : : :〉{　　;　;;;（ヾ);;;));;(:;ヾ::.....:ｿ;);;;;;ﾉヾ;;;;;ﾉｿﾉゝ;;;;(;ﾉ;;.|　あれ……？　|
　　 　 　 r===彡:/: : : |: : : : |: 乂 _ノ.;;;;;'(.＿.;;;;ゞ(ヾ.....:::ｿヾ);;;)ﾉ;;;;(;;;));ﾉ;;;;;;;;;(ﾉ;;.乂＿＿＿＿＿ノ
　　　　 　 r=彡ノ:.|: : : |: : : : {: : :Y_≧=彡⌒´　　 ._|:|_,,.. -,|:|　　|:|　　　|:|"~""'|:|''　‐
__,,.. ．-‐　''＿ {:.|:.|: : :人: : : :＼: : `＜⌒'''''|:|''""~. |:|　　　|:|　　|:|　　　|:|　　　|:|
''"'"' "":;'''.{乂ﾊ人|: : : : :＼: : : : : : : : : ＞.;'''.'''".;'":;":;'''.''. :.. ;'",.:;:`"`"'';;":;'''.'''":;' "'''.'
''"'"' "'.　;'":.Yﾆ〕ノ{Vﾍ从V´￣ ｀ー､¨´ ＿_.,.:;:`"　`"'';; "'''.'''"''''.'ф～''　.';;:　:''@'''.':;
:.;'@@@@@::.;;}}/　 {:i:i:i:i:(:i:{ ､　　　　/＜＝´.:.;;'' :''@::.;;'' ;;:;: :::''@:;' "'''.:;' 　"'''.:;' "'''.'''.':;'
:.;''@:!:.;!;;: !.＿人＿厶:i:i:i:＼:､＼＿,/ <//{ト　_..　;;'' ;;:!;: :::''@@@::.;!;''　 ;;::::''@@::.;;'' '　''.
(@(@)ヽ!ｿ.<／ノ〕ノ〕 ヽ＼:i:ヽ　　| ｀⌒ヽ{{_{ { {＞ .,,__　　　　 ＿_.ヽ!ｿ'(@)@)ヽ!ｼｼ'''.':;'
　　　　　 　 Uヽ_ノ　　 }-=ミハ　 |　　　　　 }V/- _人_）- '≦ヽ<´
　　　　　　　　 --==ミ〈:i:i:i:i:i:i:i廴_）　　　　　し'　　　　｀⌒¨¨´
　　　　　　　　　　　 ／:i:i:i:i:i:i:/￣ ＼＝＝ミ､
　　　　　　　　　__／:i:i:i:i:i:i:／　＿　　＞～ｧ
　　　　　＿ ＜:i:i:i:i＞～～～´⌒ー彡-＜
┌───────────────────────┐
│神殿横にある､ひと気のない庭であの廃村へ向かって . │
│転移を試みるが、どうも起動しない。　　　　　 　 　 　 　 .│
└───────────────────────┘

280 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:37:58 ID:iOqDjQPk
γ⌒ヽ,i＿_＿ :"；;:：､;；:｡
,i;:;:;:;:;:;,i　　　　＼:"；;:：､;；:｡　 :"；;:：､;；:｡
.I_______I　　　　 　＼_:.:.__:：､;；:｡　 :"；:'`::'::'；;:：､;,:,｡,,, ,
　　　　　　　　　　　＼　＼ロ；;:：､;；:；;:：､;；: ':'`;'`::'::',:'':'`;
＿_＿＿＿__＿_______i`､　 | :|＿:'`::_',:'_'`;___ _:'_'`:＿:'';；`;＿＿＿__ ___ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿____
=:.=.=i〔〕〔〕i=＝=＝=i＼ヽ、,:|＼　　　:／＼` ､ 　　　　___　　　　／＼` ､　　　　____　　　　 ／＼` ､
　　　|＿___|　　　　　|　 `.､ヽ、.:.＼.:.:..|i田l;|___l　　　／＼` ､ 　　|i田l;|___l　 　 ／＼` ､ 　　|i田l;|___l
-.─-.─-─-─.､::..;| 　　 |＼ヽ、-',＿＿＿＿＿／xXx ＼ヽ＿＿＿＿＿.／xXx ＼ヽ__＿＿＿___
=＝=＝===＝=＝'.:.:|`.､.:.:.| 　＼|:.: |＝=＝= =＝|.:iコ._,iコ　|:;|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ : .:|.:iコ._,iコ　|:;|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ :
____　　○　 |.:i　|:.i　 |:..::`.､|:.:...:.|　　|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ : .:|.:iコ._,iコ　|::|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ : .:|.:iコ._,iコ　|::|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ :
　｜　 .||.:.:. |.:i　|:.i　 |:..:...　|:.:...:.|　　|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ : .:|.:iコ._,iコ　|:.|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ : .:|.:iコ._,iコ　|:.|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ :
　｜　 .||.:.:. |.:i　|:.i　 |:..:...　| ` ､|　　| --─-─--|..=＝=＝::|::| --─-─--|..=＝=＝::|::| --─-─-
　｜ ,., ||.:.:. |.:i／J,.,.,|. ,.,.,...|.,..;.:.|　　|.:..:.ロ.:.ロ..: . |　　　　 　|::|.:..:.ロ.:.ロ..: . |　　　　 　|::|::..:.ロ.:.ロ..:
"；`；`::'::',:;:;:："''":｡;.ο.;:：､;；:｡-..,"'., |..／　ﾊﾞｼｭｯ！'⌒iｌ⌒'i;:|:.|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ : .:|:i'⌒iｌ⌒'i;:|:.|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ :
；;:： ,:'':' `::':: ',:;:： ,:''':'`::.Ｏ.:;:`　"'"'.＿,∠￣｀ヽ....ο.ｌ::.:..lｌ::.:..|;:i,/:─--─--ｰ|:ｌ::.:..lｌ::.:..|;:i,/─---─-
:,:'':'`::'::',:' ':' ο.:：､;`: :'.／￣｀ヾY´:: ::､:: :: ::＼j　　.￣￣￣￣　　､｡､..｡　　　 ￣￣￣￣
,:'':'`::'::；;:：',:;:：,:''':'`::'::',.{　　　　 }} : ﾄ､::｀:: ､_::_:;＞　　　　　　　 .:"； ;:;､;:：;:,
；;:：､;`.－―＝＝ニ二ゝ､　_,. ｼ:: ::| -｀ ｰ一ｲTト. 、　　　　..:"；　;:.;:：　､;；:｡
"'゜"'゜”"'""'゜"'゜.Ｏ..／⌒＞ﾍ:: :: :| ,才矛　 ゞ'|「ヽ:ヽ、..."'゜"　'゜ ”"' ゜""'"'
　　　　　　　 .Ｏ 　　／／i::ﾄ､::ヽ: 从r'ｰｸ　丶.从）ﾊ;:ﾉ
　　　 　 　 　 　 　 /／　 ＞::）:イヽ_｀¨´__r-ｚ'^ー‐'′
　　 　 　 　 　 　 ／　 . / :／:: :: :ノ r─ ､L∠´}　　　　　家には飛べるか。
　　　　　　 　 .／　　　..∨（/⌒/r‐'′　 {-L）,ﾉ
　　　　　　　　　　　　　,. -┴=＝ァミｘ_,. クｰく,＞　　　　 神殿に転移妨害なんて
　　　　　　　　　　　 ／　‐　 ＜∠,..、| 》´::;::/､｀ヽ　　　　仕掛けられてるとは思えないし、
　　　　 　 　 　 　 ./　´ 　 　 /-/＞ミ/::ｧ'＾:::＼ ｌ }　　 　 あの村に何かあるのかしら……？
　　　　　　　　　　 {　′＿／=７//l7/:::ｷ:::::::::::::V´
　　　　　　　 　 　 .、 l　≧=-ｖ'〈/l_!,':::;:ィ廴_::::::::ｷゝ、
　　　　　　　　　　　ヽ　､　　 / 　 ∧X:::::､:::ｷ::::::::/／
┌──────────────────────────────────────────┐
│何かの異常かと思って別の転移先で試してみたが、こちらはすんなりと成功したので　　　　　　　 　 　 │
│どうやら目標地点のあの廃村に原因があるようだ。転移阻害の罠か何かが後から仕掛けられたか。...│
└──────────────────────────────────────────┘

281 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:38:52 ID:iOqDjQPk


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒Y　　 ,_‐‐‐‐_､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／● 　 ● ＼　　　　　　あ、ねーたん！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒ヽ|⊃ (_,､_,)　 ⊂|/⌒i 　 　 今 キラキラってでてきたお！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　ﾍ　　ヽ._)　　ィ　　/　　　　いきなり出てきたお！







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,､‐‐‐‐,､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　　　／● 　 ● ＼　　　ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒ヽ|⊃ (_,､_,)　 ⊂|/⌒i　　　　　ねーねー、おねーたん
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ll|l 　　　 ヽ._）　 l|lll　 /　　　　　いまのどうやったんだお？　すごいお！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人l||l　　　　　　 |l||l 从　ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　( ⌒ )　　　　　　( ⌒ )

┌────────────────────────────────┐
│テレポートの条件には視界内なら１ｋｍの制限はあるけれど、　　　 　 　 　 　 .│
│記憶で飛ぶ分にはその制限はかからない。となれば、記憶違いか何か……　│
└────────────────────────────────┘

282 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:39:25 ID:iOqDjQPk


　　　　 　 ,'　　　　　　　　　　!: : : : :ヾ: : : :ヘィ　￣　ヽ
　 　 　 　 ｉ　　 　 　 　 　 　 ﾑ: : : : : : :',: : : : :ヽ　　　　 丶
　　　　　_ﾑ　　　　　　　　／〉 : : : : : : : l: : : : : :ﾄ､　 　 　 }
　　　 　 ヽ人　　　　　　ｨ ､∧: : ｉ: : : : : :|: : : : : :|: ',　　　/
　　　　　ィ辷ﾘ斗ｲ厂てｲ :/　':,: :|: : : : :∧: : : : : |: :ｌ　　ﾑ
　　　／//: : ': : : : l: : : : :/丶　ヽ|: : : : :|: !: : : : : |: :|" rx′
　 ／ﾐ//: : :/: /: : :ﾘ: : :/ ＿ ヽ､j|: : : : :|: |: : : : : |: :ﾄ<│!ヽ
／三/ｲ: : :ｲ 7 : ／: :,ｲてアト､　ヽ : : : :|∧: : : : :∨: :|//}!|
ヾ⌒　 !: /: lﾄ|＜ニイ |!:::::::::::::∧　＼: : :|　ヽ: : : : :＼匕ｨ/　　　　　　　　　難しい魔法だから、やる夫には
　　　　!/: :从ゝ: : : :ﾘ代辷＞´ j!`　　＼j _⌒` ┬─＜　　　 　 　 　 　 　 たくさん勉強しないと使えないわよ。
　 　／: : :/: : : 〉.: : : :|　゛ｰ　　　　　 ｨ:て＞r､/∧: : : : ＼　　　／ }
　／: : :／: : : ｲ : : : : |　　　　　 　 ,　辷´　"//: : : ､: : : : :＼／　 ﾉ　　　　出来るようにってのは無理だけど、
/: : : ://: :／: :|: : : : /　　　　　 　 　 　 ﾞ ／´＼:＿:.＼:＿／⌒／　　　　　体験させるだけなら簡単。
: : : : :ﾘ: /: : : 人: : : l 丶　　「⌒,　　　　人: : : : :＼ ￣_／へ /　　　　　　　でも今日のところは忙しいから また今度ね。
: : : : :ヾ{三三辷＼: ﾄ､　＼ _＿＿　＜:＼ ＼: : : : :Y　 　ゝ､へ＞七ﾌ
: : : : : :∧三三三≧､　＼/／＞'弋辷⌒ヽ　 ＼: :/　ヽ/　 )　〈 　／
┌─────────────────────────────────┐
│テレポートが使えないのなら、時間はかかるが飛んで行くしかない。　 　 　 　 　 .│
│徒歩だと半日かかるが、鳥の足で急げばせいぜい１時間もかからない距離だ｡ .│
└─────────────────────────────────┘


"；`；`::'::',:;:;:："''":｡;:"；;:：､;；:｡-..,"'., |.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ : .:|:i'⌒iｌ⌒'i;:|:.|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ : .:|:i'⌒iｌ⌒'i;:|:.|.:.. ﾛﾛ ﾛﾛ :
；;:： ,:'':' `::':: ',:;:： ,:''':'`::'::',:;:`　"'"';: ;|.─--─--ｰ|:ｌ::.:..lｌ::.:..|;:i,/:─--─--ｰ|:ｌ::.:..lｌ::.:..|;:i,/─---─-
:,:'':'`::'::',:' ':'`； ;:：､;`: :'::',:;:；;:：,:'":;'／　　　　　　　 ￣￣￣￣　　､｡､..｡　　　 ￣￣￣￣
,:'':'`::'::；;:：',:;:：,:''':'`::'::',:;:`"'"' ；:｡;:　　　　　　　　　　　　　　　　:"； ;:;､;:：;:,
；;:：､;`::'::',:;:；:,:'':'`::'::',:'':'`;:：,;:;:'　"'"' 　　　　　　　　　　　　　:"；　;:.;:：　､;；:｡
"'゜"'゜”"'""'゜"'゜”"'""'゜"'゜　　　　　　　　　　　　　　　　"'゜.＿＿＿_.゜""'"'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／―　　―＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ ●　　　● 　＼　　　まほーってやつかお……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |⊃　(_,､_,)　⊂⊃　|　　 でも おもしろそうだお！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＞　　｀~´　　 　 ィ’

┌────────────────────────────────────────┐
│転移した矢先で丁度出くわしたやる夫をなだめてから、　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│もう一度ナイムハイラに戻る。イシェスから飛んで行くよりも、直線距離ではあちらが近いだろう。..│
└────────────────────────────────────────┘

283 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:39:37 ID:iOqDjQPk

　　　　　　　　　　スイーッ

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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｒ‐､;;;;;;;;;;;;;;）:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.(　　　::::::::::::::::::::::::::....　　　　　 ::.／　　　　　　_,.　 -‐　''"´
;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ:.￣´:.:.:.(;;;;;;;;;;;;ノ:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.）　　　 :::::::::.:.:.:.:.:.}｀丶、　　／　　　 　,　　´.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/⌒''''´: :.:.:.:.　　 :.:.:.｀'''''´　:.:.:.:.r'⌒ー-:.':..　　　　　:.ﾍ￣￣｀丶　＼´　　　,　 ´　:::::::ヽ､;;;;;;:::::-‐
.　 :　: : :.:.:.:.　　 :.:.:.　 　 　 : ,　 -―= ､ ＿..　　.....／∧　　　　　 ＼＼ ／　　 　 　 .:::.:::.::.:::.:::.:::.
　.　.　 : : :,:,:.　　 :,:,:.　　...／: : : : : : : : :＞､:ヽ ／　　l|　　　 ＼ 　 /´￣了¨"冖=-　、 　 ::.::.::.:（
　:　.　: : : : :.:.　　 :.:.:.　 　ﾌﾆ=‐-=ﾆ´ 　 　 ／　　 　 l|　　　　　ヽ l　 　 〈:::::::::::::::::::::::::＼　　......:.
:　.　.　: : : : : :.　　 :.:.:..∠ -‐　"~´￣￣￣￣｀　　　 ‘, 　 　 　 　 { ＿＿ヽ ＿＿＿_::::::::}
. 　:　.　: : : : : :...,　 '´＿＿　　　　 ,　　-‐　 T"´￣ 　‘，　　　　　 ＼＿＿ﾉ:::::::::::／｀ヽﾉ
　　　 .　: : : :.／: : : : : : : : : :ヽ ／　: : : : :::.. ::>､　　　　 ＼　　　　 ／　　　￣￣:.:.:.:.:.:.::....
　.　　　.　.／: : : : : : : : : : : :／　 　 　 　 　 ｛_,ノ｀丶　　＿_,≧=ﾆ＾ヽ.: : : : : : : : : :　:　:　:　: .
　　:　　／ ￣￣￣｀丶: :／　　　　　　　　　　　　　　　　　/.: .: .: .: .:.ﾊ　 : .　:　:　:　:　:　:　:　:　.
　　 .／　 /　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {:. :. :. :. :. :.ﾉ　　　　　 ..　　:　　.　.　.
　　/　 ／!　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.: .: :.／
　 ｛_／　 !　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀¨´
　　　　　 {_,／

┌─────────────────────────────────────────────┐
│数度のテレポートでMPを消費したが、サイクロプス２～３体分を余裕で相手できるくらいには残っているから　│
│戦闘が起こっても支障が出るほどではない。それに、データの判明している魔神は　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│いずれもサイクロプスにすら劣るレベルの魔物ばかりだ、それが束になって掛かってきてもさほど怖くない。.　│
└─────────────────────────────────────────────┘

284 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:40:03 ID:iOqDjQPk

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爻ミﾐ爻炎彡ﾐxﾞ'＜;｀ﾞ'＜,　三三三三ww三三三w三三三三三三三三三二ニﾆ≡＝‐ｨ､ｨ､wwwwwww
ﾞ'爻ゞ炎炎彡ﾐﾒ　　｀ﾞ'＜;;｀ﾟﾞ'＜ﾐﾐﾐ三三三三三三三ﾐﾐ三三三三二ニﾆ≡＝‐三三三三三三三三三三
爻ミﾐ森ﾐ爻 彡ﾐx　　　　｀ﾞ'＜;:;｀ﾞ'＜　,ｨ,w､､,.,.ニﾆ≡＝‐'''''''ﾞﾟﾟﾟﾟ !爻爻爻爻爻‐＝≡ﾆニ二三三三三三
ﾞ'爻ゞ炎 炎 彡ﾐﾒ　　　　　　　｀ﾞ'＜ｧ'´ : : : : : : : :.､.,.,.,　　　　　　ｫwwwwwwwwwww､,,,,,,
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　ww ww　ｗwｗ　　　　　　 〈尤〉 ,.ィ　　　{ﾂ/ｱ ,､、　｀ﾞ'＜､_ _ : : : : : : : :: :｀ヽ,.
　　;;;;.;;;;.... 　　　 ,ｨ''ヽ ,ｨ‐､　 l/∠i' ｝　　　{/´　 kｿｨ､　　　　　｀ﾞ'‐- -､__ : : : :.ゝ
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　　　　　　　　　 ´　　　ﾟ｡　/⌒ヾ〉　 ､_＿'〈丿　/／´　;;;;.;;;;.....　　　;;;;.;;;;.....ww　　　wｗw｀ﾞ'＜
;;;;.;;;;.... 　　　　 　 　　 　 ∨　　　　　 　>､ ｀ト,､/⌒ヾ〉　　;;;;.;;;;.....　　　　　　　　ww　　　　　　　｀ﾞ'＜
┌────────────────────────────────┐
│ナイムハイラを飛び立って４０分後。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│ようやくそれらしき村の姿が見えたが、前に一度二度訪れた時と様子が違う。│
└────────────────────────────────┘

285 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:41:04 ID:iOqDjQPk

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _、　　　　 　 _ 、　　　　　　　　　_　　　　　　　　　 _＿,, ､､
" ￣　'''' '-　ｧ- ― ''''　￣ "''､‐"~　　"ﾄィ '' "ﾞ　　 '' "'ｰﾞ"''ィ' "￣'　　"―''''""ﾞﾞ￣''ｰ'､　,,　、"､-'"
　"　''　、　/　''　"""　''　""　'、""　''ｒ '"ヾ　'　""　''　"ｒ ´　'　""　''　""　'　"　'　"〟ヾ　　 "ﾞ　"　;
　"　'''　　""　"　　ﾞ　"ﾞ　"ﾞ　"　"　''　""　'　''　"　　"ﾞ''　"　　"ﾞ''　"　　"ﾞ''　"　　"ﾞ　"''　"　,,　　､
''　" _ｒ､　"_ 　ﾞ''　"　　"ﾞ　;_;　'　､　"　_ ''　"''　" 　"　''　"　　"ﾞ　''　"　　"ﾞ　''　"　"　''　〟,,　;　;"ﾞ"
/"''ｰ､―;;'"､"､ _ｧ―､;;";;、　"'''､,,､―~;;"'';;,ｧ―､;'''"'"'';;　--､＿,―;;"'''-､'";;;､ｨ ﾆ　;￣｀ｧ―､;;"'';;､-ﾆ
　,―､"￣ヾ";;"､､-<￣｀,―_￣;;"''､､｀-ﾆ＿;;";;､― ｌ;;";"";;,､　　;;"、 ｌ―‐i　　ｌ￣￣ｌ￣F―＿,,,, ､､､､ -
,／￣/ヽ　;;;"ミ ;;"／ ￣ｌヽ　―' ､_,／　　;;､ヾ''";;､／￣丶;;"''"､＿ ,,,,､､､､ ---―‐'''''""￣,　"　　;;　、
ｌ￣ ､,,ィ''i"i''=;;_ ／＿＿__ｌ_ヽ;;" ;／　　　　　　ヽ　　　　 　＼　 ; ,,　　､　;; ,､ィ'"''‐- ､　;;　"　"　#　;;、　:
,,､ｨ'"ｌ ｌ ｌ,,ィ''"　 "'- ,, ;;""､;; ''　"ﾞ;,、＿;_;　;;　 " ;;";; ;;"、 ＿_＼ ;;　　,､ィ'"／／／／ "''‐-､　　"　、　;;
ｌ ｌ l,,､ｨ''" ￣￣￣￣ "'-､;;＿,,,, ､､､､　　　　　 .;_"､　ﾞ　 ";、 　 l,､ィ'" ／／／／／／／／ ."''‐-､　::　.
-ﾆﾞ|　 i――‐ｲ.￣￣ll 　ｉ"ﾆ- l l ｌ ｌ ヽ 　　　_　､',; ;, . ; ,;;ﾉ､ィ'" ／／／／／／／／／／／／／ "''‐-､
l ｌ _|＿lｪｪｪｪｪi|[[[[[[[[|＿! ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ l,ヽ"ﾞ￣ ￣ゝ;; ; ; シ "''‐‐､ ／／／／／／／／／／／／／／／
ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ヽ　;;　　 "ｌ;i!;;lｌ　　 　|lｌ|."''‐-､ ／／／／／／／／／／／／,
―――――――――――――――‐ `　　　 　ｌi!;;;ｌ　;　;　|lｌ|:::;;;;| l l "''‐-､ ／／／／／／／／／／
三| |三三l三三| |三三l三三| |三三l三三|! "''　　ﾉl!;i!ｌ　　;" |lｌ|::;;;;;| l l l l l l l "''‐-､ ／／／／／／／,
三| |三三l三三| |三三l「ｭ三| |三三l三三|!; ;; "　ｗ　　;;　　"|lｌ|｢｢｢| l l l l l l l l l l ｌ ｌ "''‐-､ ／／／ . _､ィ'
三| |三三l三三| |三 ｢ｭﾛ品iｉi |三三l三三|!. 　ii　;;　"　ｗ　　 "'‐､ｌ｣ｌ l l l l l l l l l l l l l ｌ ｌ ｌ ｌ"''‐-､_,ィ ｌ ｌ ｌ
三| |三三l三三| |｢Eﾆ|口器ﾛﾛ三三l三三|!;: 　　ｗ　;　ii　　　,　ｖ "''‐-､l l l l l l l l l l l l l l ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ l ｌ|ｌ ｌ ｌ ｌ
┌────────────────────────┐
│かつては崩れた瓦礫ばかりが積もった廃村だったが、　　.│
│今では木造建築が並んでおり、まるで普通の村のようだ。. |
└────────────────────────┘

286 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/24(日) 19:41:12 ID:7T.0S.W6
フィールドか

288 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:42:24 ID:iOqDjQPk
　 ‐‐''"￣´゛　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _,,...､....､..､...､,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.......-..-‐'"゛　　　 、 ．　， ｀'''ｰ､,,,,_、
　　　　　　'''"　　　　　._.....　-'''"｀ﾞ´　、　 　 .!　 l.　 |　　|　>　.|　　　　　　 ￣￣ﾞ'― ､_
　　　　　　　　_..ｒ'",ﾞ｀　,　 ､　,! ､　､　l　ｌ　 !　!　 .ｌ　 "　 |　r　 !　　 ./　 .、 .,ｉ　　 ,i　　 .｀ﾞ"'ｰ..,,,,_,
　　　　　　,.'"　　　.|　 .l,　 |　 !　ｌ . ! .!　.ｌ　,!　ｌ　　ｌ　　、.!　　 l.i　　/　　ｌ　 /.，　/，　　　,．　,i　　｀ﾞﾞﾞﾞﾞ''-､.
　　　,,　‐"　.、　.'i │　|、　!　l.ｌ, ｌ　.ｌ、　 ! .|　.″　ﾘ　 .ｌ.|　 .Uﾞ.!　./　　/　/ /　.//　　　/ 　/ ...／　 ,i　　 .ﾞヽ、
　 . -ﾞ .：　.ｌ, . ｌ　､..ｌ .|,　||　 .|、! ﾞ .ｌ　l ｌ　　ｌ. l　.l　　"　 .|!　　l"." /|　 .″./ ." ,//　 　/ 　,i",／　　 /　　　/　,ﾞｰ
　 _.-　!、 ､＼.ヽ..ｌ, ヽ.ｌ ,!.ｌ,　.lヽ　　　 !..ｌ.　 ，|, ,!　.!　　 .‐　　!　 .lﾞ.lﾞ　　./ 　　　" ,／　._..-''./ 　　 ./ .,i　／　-｀'
.″　　,..｀'ｰ二,,_｀' l、ﾞ'./ ...ｌ,　 ｀'〟　 . '､.　 |, .!.!　 |"　 .i′　!　 / `　 ./ 　　 .,..-'　 '"´　／,．　.／ .i彡"、　｀
　ｰ'"´　　./ 　　 ⌒"'― .ｌ｀'､.ヽ. ＼　　 .ｌ'､ " ┤.ｉ,.゛　.ｌ.′　゛　゛　　,-　-‐'"　 ／ _..-彡'"゛._,..-'''"　　､ ゝ
　　　　　.′　,..-　 ./ 　　 .＼ヽ.＼ ｀'-、 ＼　　　.ﾞ‐　　　　　　　　 ″　　　 '"....､-‐,ﾞ..-‐'"、　　 .ヽ
　　　　　　　゛　 ／　　　 .,i　,｀''-,,　''ｰ ｀''ｰ ｀'　　　　　　　　　　　　　　　ｰ;;ｯ←''''"　　''､　 ﾞ‐
　　　　　　 　 　 　 　 　 / 　′　 .｀'￢‐''''￣ﾞ'―-―'''''"ﾞ￣ﾞ''―---ｰ'''"´.,　.､　　　ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　!　 .!丶　　　.|　 .!　.'､ .ｌ,　　 .ｌ　 |.　."
-‐ο　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿_._,,
┌────────────────────────────────────┐
│場所を間違えたかと思ったが、村を見渡せば　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│見覚えのある 隕石にえぐられたクレーターもあって　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│その傍にはかつてその場所にあったはずの建物と全く同じ姿の家だって立っていた。.　 |
└────────────────────────────────────┘

289 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:42:38 ID:iOqDjQPk

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::,.;ゝ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::_,.-‐''~ ,、人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 _＿　　　　 　　　/:,.;‐''~　,.ｨ‐'~　　　|~`―-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.､　　 / ＼~~~``ー--ｩ'~ ,.;;-‐''~~ |, :-|　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ彡　/::::::::`>　　,.-''~.‐'~~-‐''~~.|　.| 　| 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾐミ|彡ﾑ-''~~ーv'~ ~:::::;;;:: 　 i..-─ -　　 　 __　|
＼　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ミ-‐''~:::::_,.ィ''..／⌒ ／ .:::::::::::::::::::::::::厂/´　　 ｀　、
　 ＼＝＝|======i_＿　　　　　　　　　 ミ>,-|~~`i'~I　|./　　. ' .:::::::::::::::::::::::::::::::(　 {　　　　　　Y
　　　＼＝|======|==|┴‐┐┐从 ,-､v-'~ 十''' |-‐'''ｌ　　/ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ﾄ、　　　　　}
　||`i'~~`'~~'~~ﾐ―┼(`)‐i￣~i→;;;;;/ ノヽ|~l ﾐ|'~::::::::::::.|　 .' .::: ::::::: l .::::::::i:::_::_＼ :::: Y⌒ヽ.＿ メ
　|ｒ'~　　　　　ﾐ　|. |ゝ-'| |~l~`1;;;;;;;;;;;;;L!;;|,,,,.i'~''1~T~..人　|.::::::l:: __:l＼:::´ﾄ､ .:::::::ヽ.:: l⌒ /∧Ⅴ　　（テレポートが出来なかったのは、
,;'~　　　　　　　~~~`iー‐､二―--‐'~~ｺ:::::::::j.　 |　|　　 rｧ从::::!´::: |　 ＼j　＼_::::ハﾘ::: 〈/∧ﾊ　　　 この景色の変化が原因でしたか）
　　　　　　　　　　　ヽー-'　　　　　ヽ.　ヽ､＿,,人_j　 　〈/ 从ﾙハ:j　_　　 ´「r'!:「Ⅴ:::::::::::Li」::ﾊ
　　　　　　　　　　　　/　/　　　　　　 ＼　　　　 ゝ'~＿　/::::::::::::ﾉx＝.　　　j以ﾘ/.::::::::::::::ﾘ:::::::::}
　　　 　 　 　　　 　 /　/　　　　　　 　　 ＼　　　 =￣　 |::::/::: 入""　　　　 ""i:::::/::::::::/:::i: :: ﾘ　　どういうこと……？
　　　 /~~`ー'~~````　/　　　　　　　　　　　`ｰ､　　　　 .ﾚ'i!::::::::/ ＞ -- 号 ＜!::/:::: イ::::ルイ
　　　ﾑ　　　　　　　　（　　　　　　　　　　　　　　` ヽ､..(＼人ﾙ( ﾙ　厂 /⌒ヾ:/7⌒＼!　　　　　　 これ全てが魔神の作り出した
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＥｦY}＿__r ｭ　入苞ﾒ::/i　　　 }　　　　　　幻影の建物なのでしょうか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 `ｰ┴┴1 }ﾋ/ :::::::: || l|　　 ,ｨﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾚ'r/ :::::::::: ||/⌒ﾇ´ 卯
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／/::::::::::::::::||只< Ｘ´
┌─────────────────────────────────────────────┐
│その家がある魔神が作り出した（実体のある）幻影の建物だというのは推測できるが、　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│しかしここに見える全ての建物が魔神によって作られたのだとしたら、その数は十や二十は下らないだろう｡　│
│それ以上に住人の姿も伺えない。まさか見栄えのために並べたというわけでもないだろうし。　　　　　　　　　　│
└─────────────────────────────────────────────┘

290 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:45:57 ID:iOqDjQPk
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　　　　／:::::::::::::::::::::::::／＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::
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─┬─── ／／＿＿＿_.　＼＼....──────┬─
　 │.　 　 　 .￣|　|　　|　　|　　|￣　　 　　　　　 　　│
　 │　┌┬┐　|　|_...._|_...._|　　|.　 ┌┬┐ ┌┬┐ │
　 │　│││　|　　／＼　 　 .|. 　│││ │││ │
　 │　└┴┘　| ／／＼＼..　.|. 　└┴┘ └┴┘ │
　 │　　　　.　 ／／　　　＼＼,|　　　　　　　 　 　 　│　　　　　　,;;::::;;;:::;;::,,
　 │　 　 　 　￣∥|￣￣|∥￣　　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　,;;:::;;;;:,,::;;;;;::::;;,,
　 │　┌─┐　 ∥| 　 .o|∥　　　┌─┬─┬─┐│　　　 　';;,:::::;;;::::::::;;::::::;;,
　 │　└─┘ 　∥| 　 　|∥　　　│ 　│ 　│ 　││　　　　　';;;;;;;;;;;;;;;;;::::;;;::;;
''""'';;""''"';;,,.;''""'"''"';,.;;;..;;"'"'';;"''""'""'''"'"'''"';;"''""'';;;;'''';;,;::::|￣￣￣￣￣￣￣
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:::;;;;;;;;::::::::::;;;;::::::::::;;:::::::;;;::;;;;;;:::::;;;;;;:::::::;;;:::::::;:::::::::;;;;:::;;;::::::;;;;;;;;:::::;;:; |　.　:: ..:　:. :　..　.: :.
┌──────────────────────────────────────┐
│いや、しかし人族の住人の姿は見られないが　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│華扇が村の中に降り立った頃から、取り囲もうとする複数の気配を感じている。　　　　 　 　 .│
│恐らく透明の魔神、ゴードベルの集団だ。敵意や攻撃する動きは今のところ無いようだが。　 |
└──────────────────────────────────────┘


　　　　 　　,. -‐- ､r-､　__,,,....,,,,__　,ｒｧ'´￣｀ヽ、
　　　　　 ./　　　r＞'7´　 　　　　 ｀' く ヽ. 　　',
　　　　　 { 　,ｒ／ 　 ,|　　　　　、　　　 ＼}　　ﾉ
　　　　 　,.{ア　 ／/ | 　 　 /　ﾊ.　 |　　、ヾｲ 、
　 　 　 く_/　 ./ ./　 |　　 , | __-|‐　|　　 ',　 ＼＼
　　　 　 / 　 ,'　 |.--_'､ 　| |ｧ'7てヽ|　　　!　 　|＼>
　　　　 ,'　　 |　 ,|ｧ'7'ヽ＼|　　j＿ｒ八　　/　　八＼　　　　来るなら相手し、
　　　　 ! 　 /|　ﾊ!　j_り　 　 　 　 　 ./）ｲﾘ　 ,　　ヽ、　　　来ないならそれでよし。
　　　　八 /| ∨ |　　　　　　　　 　 .,' 　 |　 /|　　　 ':,
　　　く_/　 /　 八　　　　 - 　 　 　| 　 .|／./　 　|　 }　　　はじめさんの「家」は
　　　　　／ ,.イ　/＞,､ 　 　 　 　イ ､ 　|イ　　ﾄ､ﾉ ノ　　　あれですね。
　　　　/ ／∨　ﾄ 、/　＞-ｒｧ''"　/7:::＼|」＿_/ ／
　　 　 ∨.　　＼|＼　　　_ｒト‐''"´/::::::://　　　｀ヽ,
　　　　　　　　　　　,＞/ｒ}（ｒ⌒ヽ）::::://　　 　 　 ﾊ
　　 ,.／） 　 　　.／　||:::人ヽンノ)::::::| |　　　　　　 |
　 //ヽ/ ´!　 　,{　 .//::::::'～ム）::::::::|/ 　　　 __」_ ｀ヽ
　 |{‐-|/ヽ|　　/　　{7::::::::::ﾉﾉ:::::::::::::::{　 ｀'ｧ'"´￣｀ヽﾉ
┌────────────────────────────────────────┐
│行動を押しとどめないのであれば、遠慮無く通らせてもらおう。　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│全く「人」の気配がない村の中を、魔神の監視を他所においといて華扇は家の中に踏み入った。..│
└────────────────────────────────────────┘

292 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/24(日) 19:46:36 ID:7T.0S.W6
ブレードスカートには魔力撃葉乗る！

293 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:46:37 ID:iOqDjQPk
　　　　　　　　　　　　　　|i　|　 ≫　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　|i　|　:′　　　　　　　V
二三＿　　　　　　 　 　 .|i　|　i|　　　　　　　　｜
.　　.　　　.三二ﾆ≡＝=-|i　|　i|　　　　　　　　｜￣三二ﾆ≡＝=―-　　 ..,_＿
　　　　　　　　　　　　　　|i　|　i|　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　|i　|　i|　　　　　　　　｜　　　　/￣三二ﾆ≡＝ミ
　　　　　　　　　　　　　　|i　|　i|　　　　　　　　｜　　 　 {　　　　　 　 //　ハ
　　　　　　　　　　　　　　|i　|　i|　　　　　　　　｜　　　　∨　　　　　//　　 .厂
　　　　　　　　　　　　　　|i　|　i|　　　　　　　　｜_＿　　　￣三二ﾆ≡　≠
　　　　　　　　　　　　　　|i　|　i|_　　　 　 　 　 .|￣i　　　￣三二ﾆ≡＝=―-
＿　　-‐=＝ ﾆ- 　 　 　 |i　|　i|＝=ﾆ二三_ 　 .!　 !
三二ﾆ=＝-‐　i |___|r三ﾆﾊ｜ i|i　　 　 　 　 | . !　 !　 i￣三二ﾆ≡＝=―-
　　　　　 |r三二ﾆ=||////|i |　i| }{＝=ﾆ二三!　|　 |　｜//////////////|
z　　　　__!i////// !!////!!.|　i|/ﾊ __ fﾊ__　　　　　fffr≦抃//////////,.|
三二ﾆ=--i//////,|i////jｌニ=.廴}{__}辷}　 rr≦ﾆ=i:.:!　　|:|//////////,｜
￣　 -i:i:i:i:i|/二ﾆ=-　　　　　　　　　　　 　 .|i:i:|　　｜| 　 :!:!///////////|
　　　 .|:i:i:i:i!　　　　　　　　　　　　　　　　　,.|i:i:|　　｜i 　 .|:|//////////,｜
.　　　｜:i:i:i!‐-　 ..,_　　　　　　　　,.. r≦　　|i:i:|　　｜i 　 .|:|//////////,｜
　　 　 |:i:i:i:i!　　　　　　二ﾆ=r≦　　　　　　,|:i:i|　　｜; 　 .|:|￣三二ﾆ≡＝!
　　　　|:i:i:i:i!　　　　　　　　　|　　　 ,.. r≦　j:i:i:!　　/,　　从!
.　　 　 !:i:i:i:lー-＝=ﾆ二　　｜ ｒ≦　　　　 刈厶斗/f≦ {:i:}
　　 　 .|:i:i:i:i!. : : : : : : : ::| !　　/二 ＝ -　=i:.:|ﾆ＞ｲ!:i　　.i:i|
-＝=ﾆ」:i:i:i:il_,..　-‐　"　i |　　{/￣ ニ ＝:｜:!　　i:|i:i| 　 .i:i|
┌────────────────────────────────┐
│以前来た時と全く変わらぬ間取り、配置の屋内。　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│私の目の前で隕石にぶっ潰されたはずだが、あれから随分と経っているし、　 |
│知らない間にはじめが再度訪れ、魔神を召喚して再建したのだろう。　　　　　.│
└────────────────────────────────┘

295 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:47:59 ID:iOqDjQPk
┌──────────────┐
│一ノ瀬はじめの姿、気配は無い｡ .│
│別の部屋だろうか。　　　　　　　　 ｜
└──────────────┘



／|
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　　　　　　　　 　　_,,..,,_　,,,..　--- ...,,_
　　　　　　　　 ., '´ 　 　｀ヾ　　　　　　｀'　 、
　　　　　　　　 {　　　 r／]／　　　　　　　　＼- ､
　　　　　　　　ｒゝ-='"￣, '　 .／´　　　ﾊ　　　 ヽﾊ
　　　　 　 　 く/ 　　　|/ 　 /_」- ／|　　|　　　　∨、
　　　　　 　 /'/ 　 　 .;'　 ./fてl!｀ヽ |　 /　|　　　 |/
　　　　　 　,|／　　　r|　　{弋_ﾘ　　 |／ト./　 |　 ﾊ＼
　　　　　／ ,　　　　.八　 |. ｀　　　　　ｧr'| 　,ﾊ /l」ヽ/
　　　　/ 　;'　　　 , 　　＼| 　 　 　　, lﾘﾊ!／|イ、　　　　　（メルマザールは、自分の作った構造物内を
　　 　 {　/| 　 .／|　 ./|　l　　　 _　　　 ./　八､ ＼　　　　　自由に転移する能力を持つ。
　　　　∨ｿ 、/　人 ,ﾊ ﾚ |＼　　　　　ノイ　　）＼ ﾊ　　　　いつ奇襲されてもおかしくはありません）
　　　　 　 　}／こ ヽ|/-､ /　＞=ァl斤/　|　イ　 ﾘﾚ'
　　　　　　 /─- ､ｒ }-r‐|7〒ア´／::/7´￣｀ヽイ
　　　　　 ./　 ‐-､ｿJ:::ｒん）ヽrイ:::::://　　　 　 ＼
　　　　 .r'　-､ ,イ:::::::{ゝ_ンノ:::::::::::::|{　 　 　　 　 .}
　　　　/＼--//:::::::::::::l/:::::::::::::::::::::|ﾄ、 　　、__」_/
┌────────────────────────────────────┐
│屋内に入ってから透明な気配は感じられなくなったが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│代わりに建物の主の攻撃には警戒せねばならない。地の利は完全に相手側にあるし､ │
│魔物の代わりに意志のない罠が仕掛けられていても不思議ではない。　　　　　　　　　　│
└────────────────────────────────────┘

296 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:50:52 ID:iOqDjQPk

　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿_／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |l｜　　 ┌- ... _　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 || |　 　 ｢| 　 　 |　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 || |　 　 |.| 　 　 |　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 || |　 　 |.|] 　 　|　　＿＿＿＿_＿＿＿＿_| _
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 || |　 　 |.| 　 　 l　 ｜｜　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _||_|＿＿|｣＿＿_|＿_|. ｜　　　　　　　　　　　 |　　　　　ノ⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ 、
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　r'==============|　 |　　　　　　　 　 　 　 |　　　　（　　ドッペルゲンガーよりも随分と弱いので、　　　　　　 　）
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　｣ﾆﾆニニニニニニニ|　├ ――――――┬┘　　　 （　　不意を突かれても怖い相手ではありませんが……　 ）
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　f―――――‐ ―― ┤ . l　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　 ヽ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～'
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　r┴――――‐ ――― l 　 |　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　|　　　　　　　　　　　　　 | 　 |　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 / 　 「￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣｜　 |　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　 　 /　　　|　　　　　　　　　　　 　 　 |. 　 l　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　/　 ｢￣￣￣￣￣　￣￣￣￣￣　l　　 |　　　　　　　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　/　　 |　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | 　 ｜　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　/┌―┴―――　 ――――――‐　|　　｜　 　 　 　 　 　 |
┌────────────────────────────────────────┐
│誰でもいいから、とにかく魔神以外の姿を探して、家の中を探索していく華扇。その中でふと、　　.│
│素直に声を上げれば向こうから来てくれるのではと思うが、心に留めておく。　　　　　　　　　　　　 │
└────────────────────────────────────────┘
┌──────────────────────────────────┐
│彼女のことは、ドッペルゲンガーの件を抜きにしても不審な点があるのだ。　　　　 .│
│レベルが変動するところとか、私の知る限り そんなアイテムも魔法も無いが……　│
│その正体をついでに家捜しで調べれば、何かあるのではないかとも思う。　　　　　 ｜
｜あの魔動天使に繋がる証拠とかが。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｜
└──────────────────────────────────┘

297 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:51:48 ID:iOqDjQPk

＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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_,|　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿__|＿　,＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿
＿,|＿,.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＿　, ,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|
_,|＿,|＿,|.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|＿　,.＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿　　　ﾉ⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ヽ
＿,|＿,|＿,|..|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__|＿　,...,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|.　 　（　　上は見て回りました。　　　　　　　　　）
_,|＿,|＿,|＿,|　|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＿　,.|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿　　（　　あとは……この、地下だけですね。 ）
＿,|＿,|＿,|＿,|　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|＿　,　,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,＿,|＿,|　　　　ヽ～～～～～～～～～～～～～～～'
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┌─────────────────────────┐
│建物を捜索するうちに、１階と２階は全て調べつくした。　　　.│
│あとは途中で見つけたこの地下へ続く階段の先だけである。│
└─────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　 　　　　　　　|￣ |
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　|＿_|､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　,ﾆﾆﾆ,　|＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　　_,ﾆﾆﾆﾆ,　|　::＼
　　　　　　 |　| 　 /| 　 　 　_,ﾆﾆﾆﾆﾆ,_ |　 :; :;|
　 . 　 　 　 |　|　/;::|　　　_,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ,_|:;:|→||
　　　　　／ ）'　|;:;: | 　 _,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|　; :;: |
　 .　 ／ ） .,i.　..|:;;; |　_,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|　 ; :;:|
.　 ／ ／|.　|;　:;|.;;: |/￣￣￣￣￣￣￣＼.; :;;|
／｀／　 |　,|.;:　|::..'　　　　　　　　　　　　　＼:|
_／　 　 .|　.|.;　;|　　　　　　　　　　 　 __　　 　__
. 　 　 　 |　,|　 /　　　　　　　　　　　 (_ ;γ ⌒ヾ,）.
.　 　 ((　|.　| ,/　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾇ （ ﾉヽ ) )）　　　　　（さて、さて）
. 　 　 　 |　,|/　　　　　　　　　　　　 　 (ﾍﾘ!ﾟ ヮﾟﾉi
　　　　　i__,,i　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 (,_) i＠i )つ　　　　 （鬼が出るか蛇が出るか）
　　　　　/　　　　　　　　　　　　　 　 　 (ｦ .ﾄ_`|ヽ,
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 `~i_ﾌi_ﾌ~
┌──────────────────────────────┐
│この家の地下といえば､メテオで建物ごと掘り出された跡に埋まっていた │
│あの魔動天使のことを思い浮かべるが、流石に地下室に　　　　 　 　 　 .｜
｜封じられていたのならば、掘り起こす必要も無かっただろう。　　　　　　 　 |
└──────────────────────────────┘

298 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:54:30 ID:iOqDjQPk

　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/　　　　　　（個人的には、全く何もない
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　 　 　 　 　 .肩透かしの展開もありうると考えてますがね）
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
┌───────────────────────┐
│あるとすれば、また別のものだろうけど、　　　　　　　　　│
│随分と前の話とはいえ、蛮族が探索済みであることを.　│
│考慮すると、大したものも残っていないとは思う。　　 　 .│
└───────────────────────┘

　　　　 　 　 　 　 　 、　 　 　 　 　 ＼＿::. :.: .: . .:. :. ..: .:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_ ／
　　　 　 　 　 　 　 　 ｌ゛ 、　　　　　　 ｌ 　|＼　_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ／.ｌ　 ｌ　_／
　　　 　 　 　 　 　 　 | 　 丶.　　　　　|　 |　ｌ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |　 ｌ　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　丶,　 　 |　 |　ｌ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |　 ｌ　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 ｌ　 　|　 |　ｌ　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.　 　 |　 |　 |　|　　　　　ノ⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| |￣￣￣￣￣ || ￣￣￣￣￣| |　　　|　 |　 |　|　　　　（　　突き当り。　）
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| | 　 　 　 　 　 || 　 　 　 　 　 | |　　　|　 |　 |　|　　　　　ヽ～～～～～'
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| | 　 　 　 　 　 || 　 　 　 　 　 | |　　　|　 |　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| | 　 　 　 　 　 || 　 　 　 　 　 | |　　　|　 |　 |　|　　ノ⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ'⌒ｰ 、
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| |l]　　　　　　　||　　　　　 　 ｌ]| |　　　|　 |　 |　L..（　　あとはここだけですけど……　）
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 | 　　|　 |　|　　| | 　＿＿＿_　 || 　＿＿＿_　 | |　　　|　 |　 |　　...ヽ～～～～～～～～～～～～～'
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 | 　　|　 |　|　　| |___l三三三|___||___l三三三|___| |　　　|　 |　 |
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 | 　　|＿|／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼..|＿|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　／::::::.:.: :.:.:.:. ...　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　::::＼
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |':::::::::.:.:.:.:.:.:.: :. : ..　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　:::＼
　　　 　 　 　 　 　 　 |　　 　 ／:::::::::.:.:.:.:.:.:.:. :.: . . .
┌─────────────────────────────────┐
│別に知人の家から、アイテムを持っていくことを考えているわけでは無いけど。　│
│そもそも今や欲しいアイテムの殆どは金で手に入るし……。　　　　　　　　　　　　│
│そうこう考えながら地下をしらみつぶしていくと、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│その突き当たりで微かに華扇のセンサーが何かを感じ取った。　　　　　　　　　　│
└─────────────────────────────────┘

299 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:56:53 ID:iOqDjQPk

　　　　 　 ,'　　　　　　　　　　!: : : : :ヾ: : : :ヘィ　￣　ヽ
　 　 　 　 ｉ　　 　 　 　 　 　 ﾑ: : : : : : :',: : : : :ヽ　　　　 丶
　　　　　_ﾑ　　　　　　　　／〉 : : : : : : : l: : : : : :ﾄ､　 　 　 }
　　　 　 ヽ人　　　　　　ｨ ､∧: : ｉ: : : : : :|: : : : : :|: ',　　　/
　　　　　ィ辷ﾘ斗ｲ厂てｲ :/　':,: :|: : : : :∧: : : : : |: :ｌ　　ﾑ
　　　／//: : ': : : : l: : : : :/丶　ヽ|: : : : :|: !: : : : : |: :|" rx′
　 ／ﾐ//: : :/: /: : :ﾘ: : :/ ＿ ヽ､j|: : : : :|: |: : : : : |: :ﾄ<│!ヽ
／三/ｲ: : :ｲ 7 : ／: :,ｲてアト､　ヽ : : : :|∧: : : : :∨: :|//}!|
ヾ⌒　 !: /: lﾄ|＜ニイ |!:::::::::::::∧　＼: : :|　ヽ: : : : :＼匕ｨ/
　　　　!/: :从ゝ: : : :ﾘ代辷＞´ j!`　　＼j _⌒` ┬─＜　　　　　（気配は無い、あの透明な魔神たちに
　 　／: : :/: : : 〉.: : : :|　゛ｰ　　　　　 ｨ:て＞r､/∧: : : : ＼　　　　見られてる感じもない）
　／: : :／: : : ｲ : : : : |　　　　　 　 ,　辷´　"//: : : ､: : : : :＼
/: : : ://: :／: :|: : : : /　　　　　 　 　 　 ﾞ ／´＼:＿:.＼:＿　　　 （ですが、多少 危険を感じます……、罠？）
: : : : :ﾘ: /: : : 人: : : l 丶　　<⌒,　　　　人: : : : :＼ ￣
: : : : :ヾ{三三辷＼: ﾄ､　＼ _＿＿　＜:＼ ＼: : : : :Y
: : : : : :∧三三三≧､　＼/／＞'弋辷⌒ヽ　 ＼: :/
┌─────────────────────────────────┐
│超一流には及ばないが、第六感にも似た斥候の能力が　　　　　　　　　　　 　 　 │
│本能的に華扇に危機感を訴える。曰く、この先に踏み込むと何らかが起こると。. |
└─────────────────────────────────┘
　　　 　 　 　 　 　 ／´￣"｀ヽ-,
　　 　 　 　 　 　 r'　　　　　　!ζ‐-_.､_,, -.､
　　　　　　　　　 ,i　　 　 　 ／､｝"´.:.｀"=- ､_ヽ,
　　　　　　　　　 ﾞ､ゝ,,--‐´､_r"/:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ, i
　　　　　　　　　　!´,'i:i｀.‐ﾞ´:.:.:/:.:.:.ﾊ:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.ヾ,
　　　　　 　 　 　 |/i:i:::!.:.:.:.:.:i/‐‐-､ .',:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.!　　　　r､=､
　　　　　　　　 ／:./:|.:.i.　　 |茨ﾃ'､　ヾ,:.:.:__:.i.:.| 　　 ,, ﾞi//ﾞ,｀ヽ,
　　　　　 , -‐´,:.:.:.｀ヽ-'.:.:.:.:.:i弋'ノ　 　,_=､,'｀',:|/ , -", -´iﾞ/∧.　',　　　　（メルマザールに
　　　　／γ´_,-,":.:|.:.:.i,:.:､:.:.､""　　,　.ﾘjﾞ/:.:/, -´, -"　　　!｀i_',　 i　　　　高度な魔法罠を作る力はないと思うけど……
　　　　´（/￣_./.:.:.:.!.:.:.|ヽ,:i.:.:.ヽ,　- 　 "/, ‐", ‐´._　 ＿　 | iゝ､＿|　　　 .落とし穴とか吊り天井とか？）
　　　　　　　´i, ‐'"i.:.:.:∧:|ヽ,:.:.:.:ヽ-=, ‐´, ‐",､｀ヽ:.￣.:く,　! i'::::::::::,'
　　　　　　　　　　 |_;,/-､‐‐.ヽ;; -"´,‐"´｝-ﾞr,､ヽ-=,´￣｀/./＼__/
　　　 __　　 　 　 /　 　 .ヽ,‐´, -"<ゝ(_(rｿY､.:.ヽ'i　　　　v､!　　,'
　 ,r/´/　　 　 　 ',　, -", -",:.:.:.:.:.:.:～ミ彡ｲ.:.:.:.:.|, --.､ ./　　 /
　// iﾞr,｀-､.　　 , -´, -"/　 ヾ;:.:.:.:.:.:.:.:.:.;'.:'.;:.:.:.:.:/　　　｀ヽ､　,'
　ヾ, iﾞ !､, ‐‐ヽ´, -,´　　　___《.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.:.:.:.:'.:.:.:.i　　　　　ヽヽ,
　　ヾ､＿__i_　彡ヽ,｀ヽ,r‐"　　ヾ,:/.:.:.:.´.:.:.:.:.ﾘ.:.:.:.i　 　 　 　 ヽ,ヽ､
　　　　　　 ヽ-"´/i ヽ,/r.､_,/｀´､.:.",:.:.:.:=:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　　　　　　｀,　i｀"‐､_
┌──────────────────────────────┐
│流石にその正体までは、感覚は教えてくれないので　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│落とし穴のような構造物の罠だろうとあたりをつけ、　　　　　 　 　 　 　 　 │
│華扇は目の前の突き当りの扉周囲に異常なくぼみがないか捜索した。.　 |
└──────────────────────────────┘

4 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 19:59:43 ID:rTYnOmN.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/　　　　'_
　　　　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y　　　　　、
　　　　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
　　　.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/
　　　　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!
　　　　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ
　　　　　　　（ （　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ
　　　　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
　　　　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
　　　.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁
　　　.　　　　　〈／/　　　　∧　 ￣l　/ /::三/　 !
　　　　　　　　 　 ,' 　 　 ／〉 ',　　 ∨ / :/:八 　 ',
　　　　　　　　　　ヽ　　　 /ヽ､!.　　 ∨ / / /:＼__＼
　　　　　　　　 　 　 ＼　 　 　 ＼ 　　＼/ /ﾐ／ ｀ヽ/　　　＼ぶにゅっ／
┌───────────────────────────┐
│と罠を警戒し、踏み込む華扇。しかしここは腐っても魔神の館｡　 .│
│やはりまずは他の魔神の存在を警戒すべきであった。　　　　　　 │
└───────────────────────────┘

5 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:01:31 ID:rTYnOmN.


┌───────────────────────────────┐
│気配というのは相手から飛ばされる殺気や視線を感じるものである。　　......│
│そのため、相手もこちらに気づいていなければ、本能のセンサーが　　　　 .│
│それを探知することも無い。例えば、相手が目をつむっている場合だとか。. |
└───────────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼:::::: ::.:.:.:.:.:........　　　 ヽニニニニニニニニ/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼:::.:. :.:.:.: ::. : :: .:
　　　　 　 　 　 　 　 、　 　 　 　 　 ＼＿::. :.: .: . .:. :. ..: .:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_ ／
　　　 　 　 　 　 　 　 ｌ゛ 、　　　　　　 ｌ 　|＼　_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ／.ｌ　 ｌ　_／
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　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　丶,　 　 |　 |　ｌ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |　 ｌ　|
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　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| | 　 　 　 　 　 || 　 　 　 　 　 | |　　　|　 |　 | ｒ‐‐┐　 ＿___
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| | 　 　 　 　 　 || 　 　 　 　 　 | |　　　|　 |　 |く,勹｜　Ｌr┐ !　　　[][]「l
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| |　　　 .__,,: :.:-‐─＝‐- 　､.　.| |　　　|　 |　 |　く_ノ.　 　 くノ　　　　 くノ
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| |l].　.／: : :: :: :: : : : : : : : : : ＼| |　　　|　 |　 |　L
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 | 　　|　 |　|　　| |..∠: : : ::::: : ::: ┃: ::: : : : :: : : ＼　　 .|　 |　 |
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　　 　 　 　 　 　 　 ／::::: ::.::.:.:.:.:. :. :. :. :. :. . . .. .
　　　　　　 　 　 ／
┌───────────────────────┐
│さて、華扇が何か柔らかいものを踏んづけたかと思うと、|
│突如 目の前に、 “瞳”が浮かび上がる。　　　　 　 　 　 .│
│透明な魔物は何もゴードベルだけじゃないということだ。│
└───────────────────────┘

6 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:02:49 ID:rTYnOmN.

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　 　　　　　:;;| |￣￣￣|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　:::| |￣￣￣|
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　 　　　　　:;;| |　 　 　 |　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　:::| |　 　 　 |
　 　　　　　::;| |　 　 　 |　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　:::| |　 　 　 |..ヒュンッ
　 　　　　　::;| |　 　 　 |　　　　　 　 　 .,　'　　　　　　 　 　 :::| |　 　 　 |
　 　　　　　::;| |　 　 　 |　　　　　　 　 .〆　　　　　　　　 　 :::| |　 　 　 |
　 　　　　　::;| |　 　 　 |　　　　 　 .／/　　 　 　 　 　 　 　 :::| |　 　 　 |
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: :::::::::::::::::::::;;;|;;|::::::::::::::::|;::::::::::., .　/　 i.. ､_.:::: ::::::::::::::::.|　ｳﾞｪｽ･ｴﾚｳﾞｪﾝﾄ･ﾙ・ﾊﾞﾝ､　 |.::::::::::::::::::::::
: ::::::::::::::::::::;;;;|;;|;;::::::::::::;;|;;::.／,. 　,i　　|i　　 ＼.:::::::::::::..|　ｴﾙﾀﾘｱ･ｴﾙﾀ――　 　 　 .|.::::::::::::::::::::::
￣￣￣￣￣`'―――'.／ /..　.,'　　|i　　　 ._ﾞｉ　￣　.乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ　￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　/ 　 !..　.i|　　 |i.　／´　.i
　　　　　　　　 　 　 /　 .！　i|　　　.|i. ´ 　.r.´l
　　　　　　　──二三三|. 　|　　　　.i、.　.l 　|　　　　 ゛;．゛;．　;　:″::
　　　　　　　　 　 　 ＼　　　..ゝ　　　　 i、..ヽ_j.　;`∵:　;`;.:`´..;　`　;．゛
　　　　　　　　 　 　 　 ＼ ｀,　i|　　　　　 ゝ..ノ ;.・:゛∴;．゛;．:　::゛″　　　　　　　【ズゥールーLv12】
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼i　i|　　　　　　丶∵∴゛;．゛　　　　　　　　　　　　　 透明なゼリー状の魔神。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ゛ﾄ..i|　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 目だけは見えるが、それも閉じれば完全透明になる。
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i|　　　　　　　 丶
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i|　　　　　　　　丶丶、、,,
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i|　　　　　　　　　＼ゞ`　　　　　　　　　　　┌―┐00　 __　　 00　 　 　 　 ∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i|、　　　　　　　`＼　、、,　　　　　　　 　 .｀フ∠　　　 | |　ｒ､　　　 [][]「l　∪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ゝ　　　　　　　`丶`＼ゞ　　　　　　　　 └''＾ｰ┘　 . |_|　＼>　　　 くノ　○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　,.　　　ﾐ＼丶　`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 `;丶＼丶　　、`丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼
┌─────────────────────────────────────────┐
│ズゥールー。透明なゼリー状の不定形な身体に、可視可能な大きな眼球を　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│核とした魔神の一種である。その唯一見える眼球も、瞼を閉じてしまえば完全に透明になるが、　　 │
│魔神自身も視覚を失い見えなくなってしまう。今回はそれで逆に、華扇のセンサーから逃れたのだ｡.│
└─────────────────────────────────────────┘

7 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:04:43 ID:rTYnOmN.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿ ／￣＼　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´. 　, ｲ!.￣⌒7￣: : : ￣: ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〃　}!. : : : : : : : ￣: ｀丶: : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 / |／': : : :/: : : : : ヾ: : : : : ｀: : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､_ ／:/ / ./. : : /: : : : : ヽ ゝ^／￣￣＼: :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ / ./. : : /|.: : :|: : : : ||. 〈　　　　　　ｉ: :!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / /　/.: ,ｲｉヾ: : ｉ:|｀: ヽ､| > !　　　　　 /: :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /.,.ｨ　/　〈 代ｊﾍヾゝ＝､_| ゝ丶　＿ ／: : ｉ: ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /ノ/{ /. : : ｀ｉ<　　　辷ﾝ 〉! :ヽへヾﾆ二」: : |ヽ: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 jＪゝｲ / ,し'ｱ.: : ∧　　　　　u./: : : : ∧＼: : : : :{　 ＼: :)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .ｨヽ_(⊆９)､_'ｧ. : /: ∧r‐、＿／: /: : /: : ＼＞ : : :ヽ　　)'　　　（見えず聞こえず触れず。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ |　!〉.) ゝ､　　): ｲ^､|⌒￣ ／: ／: .／{: : : : : ヽ : : : : 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾒ､ﾔ　ゝ-´/　　　∧/丶/::::￣／: ／　|´ヽ⌒)'ヽ^)⌒^　　　　　　　……能力に頼りすぎて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈ﾞ 　　　　/　　 ／　 ∧/:::::::￣￣:::::::〉 ﾄ､　　　　　　　　 　 　 　 　 通常の 警戒を怠ってしまいましたか）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､／￣＼　　7 ｉ ﾑ/:::::::::::::::::::::::::::::::::}　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 　 |　　∨｀{「/￣￣ ｀ ヾ :::::::: 　　 丶.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼／￣∨ 　　／⌒　　　　　 〉::::/　　 　/､＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　∨　〈　　　　　　　 /::::/　　 ／ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　　　∨∧　　　　　　 /::::/T　　　＿＿＿＼
┌────────────────────────────┐
│まあ気づかれたところで相手も不意をつける状態になく、　　　　　　..│
│イーヴンから戦闘を始めれば先手を取るのも倒すのも余裕である、.│
│しかしこの静かな地下で響いた戦闘音は、扉の奥まで伝わった。. 　│
└────────────────────────────┘

8 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:08:06 ID:rTYnOmN.

┌─────────────────────────────────┐
│まあ屋敷を作り出したメルマザールがいる時点で　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│完全に隠れて行動するのは、まず不可能だったけど。　　　　　　　　　　　　　　　 │
│このいかにも何か居そうな扉の前で露見したのは良かったのか悪かったのか｡ .│
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┌─────────────────────────┐
│いずれにせよ、何を予想し考えようが物事は滞りなく進む。　│
│突き当りの扉が開き、中にいた者がその姿を現した。　　　....│
└─────────────────────────┘

9 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:08:48 ID:rTYnOmN.




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　　　　　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : :..ｉ:, : : : :|: : i|: :ト-､{: : : : : 斗‐ｧj: /{/: : : ｉ: : i
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　　　　　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : :..|: :..:[　 「 〃斤ｉ芥　　　 　 乂__ﾂ | : : : |: : : :i: : ::.　　　　　　　　　　あれ。
. 　 ﾊﾟﾀﾝ　　　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : :..j : : :j,ノ.: 　 乂__ﾂ　　 　 　 ´´｀｀　,: : : : : : : :i : : ::.　　　 　 　 　 　 華扇ちゃんじゃないっすか！
　　　　　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : :../: :..:/: :..:.| 、 ´´｀｀　　　，　　　　　 ′: : : : : : {: : : ::.
　　 　 r‐ぅ__　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l＿＿＿＿ ′: /: : :..:.ﾄ _､　　　　　　　　　　　 　 }: : : : :ｉ: : :i＼ : ::.
　　 （⌒　厂　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:￣ ￣￣. /: :..:/:(_) : : |/ ∧ 　 　 .,___　 ／　　 ／|: : : : :|(_): ｉ 　 : ::.
　　　｀　´　　　　..|.:.:（○）.:.:.: .:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : |// 个　　　　　 　 　 イ{//|: : : : :|: : : :ｉ　　i: ::
　　　　　　　　　　|.:.:.:.::.:.:.:._＿＿＿ｉ: : :|: : : : : : i |///////l＞―‐ 　 ／:i|//ｌ: : : : :|: : :..:| 　 |: :i
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　　　　　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : ゞ∧: : :ﾄ､:.:{　 ｨi:i／　 　.斗-{　 }-=彡'⌒¨¨´Ｖi:ﾊ　 　 　 ‘，
　　　　　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : :./　 ＼{　＼ ,:i:i/　　 ／　 /.乂ﾉ、ヽ　＼　　　Ｖi:ﾊ　 } 　　⌒ヽ
┌───────────────────────────┐
│中から出てきた姿は一ノ瀬はじめだった。　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│果たして魔神か本物かは見ただけで区別がつくものではないが､ │
│変身を見破る手立ては考えてきている。　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────┘

13 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:12:38 ID:rTYnOmN.

　　　　　＿＿＿
　。s≦:::::::::::::::::::::≧s。
´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-:::::｀ヽ
:::::::／:::::::::::::::::::::::::::｀:::::::､:::::｀＼
::,:'::::::::／::::::::/:::::::::｀ヽ::::::‘:::0。､ヽ
/::::::::'::::::::::::/:::::::::::::｀ヽ＼::‘.:::::::!:::∨
:::::::/::::::::::::.':::::::::{:::::::::::‘.:‘.:::‘.::::!:::::!ヽ
:::::,':::::::::::::::i:::::::::‘:::::::::::::‘.:::!::::}::ﾊ:::::!::::＼
:::::!:::::::::::::::‘.:::::::::ﾄ::::::::::::::}:::!:::ﾊ'ィ}:::|:::o::::ヽ
:::∧::r-､＿::}＼:::|_＼::::::::|:::!/ '´ {::/::!-ヽ:::}
:/:::‘r’　ｒ´/-=ヽ{-ヽ｀ヽ::!ｲ',ィ㍉':':::/　 }:/
'::::::::::::}ノ:/ 　 　 ＿_ ,　 }'　笊!,ｲ:::::_{　-'
::::}:::::‘.ヽ{　_,ィ笊芹ヾ`　　 し'_, !:::::ヽ_　　　　　　　　　　　　　きちんと声をかけてくれれば、
::::|::::::::‘.:＼ ＼ゝ'ﾉ_ : : 　　､: : .ハ::::::::::｀ヽ　　　 　 　 　 　 　 ズルっちも怒らなかったのに。
!:::i､:::::::::::ヽ:＼´¨: : : :　　　　 /､ ｀ｱ¨￣ ｀ヽ
!:::|::ヽ:::::::::r;::｀:二ヽ　 「 ￣ >ｲ ` -´―　――― - ＜　　　　 人んちに勝手に入るなんて
{:::|::::::＼:::::≧s。_:::｀二_ニｲ=-≦´.¨＞-'´ア　　 　 　 ｀　　､　失礼っすよー！
:ヽ{::::::::「≧ｓ。:::::::::::::＼-r_-{-=＜´. . ._.／　　　　　　　　　　Ｙ
:::::丶:::::∨三三≧ｓ。::::＼'{､￣｀. .､二 ＿　　 　 　 　　 　 　 |
::::::‘.ヽ::::}三三三:＞ ´｀ヽ:＼ヽ　｀ヽ 　 ｀ヽ二二　- =.}､ 　 　!
}/ヽ:::! ヽ! ,　´＿＿＿￣ 　｀ヽ ＼　 ` - 　 ＼　　￣ ､!､ヽ　 ,
　　}/　　}三三三三三≧ｓ。＿ 　` ー―　- ､ヽ　　　}:｀ヽ /
　　　　　 Y /´　　　　　　｀ヽ＼｀ヽ　 　 　 　　 ｀ヽ　　　　 ヽ
　　　 　 　Ｙ　　　　　　　　　 ヽ＼　　　 　 　 　 　 　　 　 　 ∨







　　 ／￣ヾｽ-―‐-､r' ⌒ヽ
　　{　　 ,／´:::::::::::::::::::`ヽ、 l
　　ヾ_ィr'::::/::::,:iヽ/i::::,::::::､:ｽ
　 　 //::::l::l::,ハl　　l/l/i　l .|
　　/∧::::|::ﾚ -‐‐　 ‐- l .ﾊ/
　 〈/l::::トi::::{" 　 r┐　 }/＼>　　　はあ、すいません。ですが諸事情あって
　　　∨ｉｲﾍ|ゝ､__　_.,イﾚ
　　　 　　 ／`,:`ｉｒ‐':.｀ヽ、　　　　　はじめさんを秘密裏に尋ねばなりませんでして。
　　　　　〈ヘ/ 〉/::＠:::）､〉　　　 　 なので……
　　　　　 辷|〉}::{|:::＿ﾑ__|
　　　　　ﾑミ|/辷::::::::::.}　|ゝ
┌──────────────────────────────┐
│彼女の出てきた扉の向こうから、こちらへ向けて若干の気配を感じる。.　 |
│何らかの魔神があの先にいるのだろう、彼女へ手出しをすれば　　　　　 │
│その魔神が飛び出るのが容易に考えられるが……　　　　　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────┘

14 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:13:55 ID:rTYnOmN.


　　　　　　　　　A　　　 　 　 　 　 　 ,ｨ
　　　　　　 　 ./ハ　　　　　　　　　 /ﾊ
　　　　　＿__///ﾊ斗‐ ´ ￣￣｀: V//ﾊ、 　 l
　　　　´　　　 ｀<´ ／/|ヾ: :￣｀: 丶: : :: :＼/
　／　　　　　　　∨: /: |: :＼: :｀ヽ: : :｀:ヽ: : ＼
/　　　　　　 　 　 |ヽ!: :.|: : : :＼.: : :＼: : : ＼: :ヽ　|ヽ
　　　　　　　　　　l ﾉl: : :|ヽ : : : ＼ : : |ヽ: : : :＼:∨:ﾉ
　　　　　　　　　 / } |: : :|!;;;;＼: : : : : : !;;;＞‐┬≦:`.────- ､
ヽ　　　　　　　　_イ: |: : :.|ヽ､;;;;＼: : : :.∨ｨ行│: : : : ＿: ＜二ニ二_｀ヽ
＜辷 ､ ＿/／_／: : ｌ: : : |i 　＞-｀丶､: :',{!:ﾘ　!: :／:ヽ: : : : : : : : : : : ｀ヽ
　　ゝ─仏⌒!|:|: : : ﾉ : : 下てうﾐヾ;;;;;;;;￣,`‐'　Y: :＞─--イ￣￣￣￣｀ヽ　　　失礼を承知で使います。
　　　,イ/: : :/l|:l: : : : : : : 代r'::::::ﾘ;;;;;,,　　　　　 lヾ: : : : : : /
　 ／,.ｲ: : :/ /: |: : : : : : :ｲ､ゝ-‐'"　　 　 　 　 ﾊ : : : : : : :'､
／／/l: :./ /l : :ｌ: : : : ヽ/: :.｀ヽ　　　　ｒ⌒ 　/ヽ､_: : :／⌒ヽ　　　　　　　　　　　　､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_,
／ ./: |:/ /.: | : :|: : : :／:＼: : ハ　　　 ー' /: : : :__／　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ）真・第十五階位の破。　　　　　 　 　 　 （
　 /: ／ /: : :ﾄ､: !: :/三三≧ﾐ..|.ｌ.三ミ￢＜: : : : : :｀:ヽ.　　　　　　　　　　　　　　　 ）【パーフェクト・キャンセレーション】！　（
　,: ﾊ⌒|ヽ: : :＼｀ヾ __三三三.l .|　}ﾐー"三ヽ､_/. ─ 丶　　　　　　　　　　　　　　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
　!: ! ヽ:＼.＼: : : Y´　∧三　!　｝　/三ﾊﾐ／.//　三三ミヽ
　l: |　 　＼＼.⌒ﾞ∧/.　 　.,, /　│.ミl　.,i　/　/..!ミ/　　 ∧　　　　　　　　　l￣/
　l: |　　　...＼ ＼　 ヽ　i､　巛　　!　 , '/./ 　/ _>ヽ〉　／　丶　　　　　　　　l　/　　 _
　ヽ|　　　　　.＼ ｀.-、　ｌ｀､|　　　!／ 〃　,/._/i　/l／／　　 ＼ .|￣￣￣￣　￣￣/
　　　ｉ⌒丶､ ＿.＼　｀'-.ゝ 　　　　　 　 ./ ／/　ﾐ＜三二　　　',.|＿＿＿　　　　　/　＿＿　＿_
　　　ヽ､　　 　 .ｯ　＼　　 　 　 　 　 　 ／　/.三､三 ＼　　　 　 　 　 　 / /￣l　/　 l ./ l. / l　 /
　　＿＿｀＞.＿___Z　　　　　　　 　 　 　 　 ￣'''―--z＿＿　　　　　　.././　　//.　　l/　l/　l　/
.＝＝二二二＿＿　　　　　　　　　 　 　 　 　 r────────　//　　// 　 　 　 　　//
　　　　　　　 ._.;;彡-ッ　　　 　 　 　 　 　 .,,,,、 ＼　　　　　 　 　 　 　 .`´　　 ´　　　　　　　l/
　　　　　　 '"´　 ／ ,.. /　　 　 　 　 　 　 ＼¨''ｰﾆ;;､、
　　　　　　　 .,.;;ﾝ‐″./ 　 .,　　　 ｌ..　.ﾞ!l>､.　 ＼ 　　 ´
┌────────────────────────────────────┐
│【コール・デーモン】で出てくる魔神などたかが13レベル､単体で怖い相手でもなければ　│
│この狭い地下で十や二十もいっぺんに出てくることは出来ない。　　　　　　　　　　　　 　 │
│ならば幾ら出てこようがゴリ押し出来るしと、強行することにした。　　　　　　　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────┘

15 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:22:39 ID:rTYnOmN.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　　 .,，.:´ ￣￣￣ ｀: : ..、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒Y　 ／: :｡O /: : :|: : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : :|: : : :|: : :..|: : : : : : }:..:ｉ: :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : : :|::|: :.:| : : : : : : : : /: : |: : :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /| : : 人|: 斗f7: : ト-､:/} : : |:.: : :.
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: ﾄ､: {　⌒ヾ} ＼:/丁⌒ヽ{ノ : : : :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :=} }::|''¨笊¨`　　　''¨笊¨`|:.: : i:..: :.
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: : /:ﾚﾞ::|//⌒// ::,::: //⌒//}:.:..: :i: : }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : /: : :i: |　 　 　＿＿_　　　　|: : : : i:八　　　わっ！
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 . : : : : : : : l :ﾄ　 　（__ー┘_)　　/_|: : : : :i:..: :.
　　　　　　　　　　　　　　 　 /: : : ::′ : : ゞl/＼　　　　　　　.ｲ/i|: : : : : ｉ:..: :.
　　　　　　　　　　　　 　 　 .: : : : : |◯_:_:_:_{//∧丶___,,.. ィ//li/i|: : : : : |: : : :.
┌────────────────────────────────┐
│【パーフェクト・キャンセレーション】は、最強の解呪魔法。　　　　　　 　 　 　 　 │
│効果範囲内のキャラクターにかかった魔法や魔法的な効果､特殊能力などを　|
│全て一斉に解除するという、強力な「対魔法」魔法である。　　　　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i.　　　|.　/ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　　 　|　i 　| ./ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　|　| /　i 　|　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / 　 ∩　 |　U 　| ./´￣　　　 ｀i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ 　 丿. ー'　　 　U　,ー-‐-､　./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　./　　　　　　　|　 ｊ　　　　i　|　 　 　 　 ,.‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　し'　 　 　 　 .　 ,'　 !　　　　|　|　 　 　 .丿 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　ヽ、　　ｊ　| 　 　 ／　　　 ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ;:.　　　　　　　 　 .::::/.i　　　 　`ー'　 ｊ　　 （__,.n　　iー'
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ';::.　　　　 　 　 .::::;′｀￣｀ヽ.＿＿,ノ　　　　.ノ　.　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 l:::　　　　　　　:::::;　　　 　 　 　 　 　 　 　 {　 ノ　 |
――――――――――― !:::‐ ‐－－‐ ‐:::::{―――――――――　し'　i　 ｊ ―‐
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｊ:::　　　　　　　 ::::::.、　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀´
　　　　　　　　　　　_.. -‐　'７:::: ¨ ￣　￣ ￣ :::::::::､　‐- 　.._
　　　 　 　 　 　 ,,::´　 　 ／.:::::　　　　 　 　 　 ::::::::.＼　　　 ｀ヽ.
　　　　　　　　 /:::.　　　´　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀　 　 　 .:::.
　　 　 　 　 　 {::::::...　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ..:::::::}
＿＿＿_________ゝ,::::::::.... ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿　 ...::::::::::ノ_
┌───────────────────────────────┐
│そして、様々な魔法を半永続化している華扇が尤も恐れる魔法でもある。　│
│無論、自身が範囲に含まれないよう除外しているので　　　　　　　　 　 　 　 │
│今　この効果を受けるのは目の前の一ノ瀬はじめだけなのだが……　　 　 │
└───────────────────────────────┘

16 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:30:08 ID:rTYnOmN.


　　　　　:./: :Yヽ!: : : : : : : : : : :＼ (: : : : : : : : :∨ ヽ: :',: :＼:..
　　　　　' : : |ｉ N: : : : :　　　　　　 ｀ヽ　　　　: : |<,'/: : !: : : :｀ヽ──
　　　　　: : : |',ヾ!　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 レ'ヽ: :|: : : : : : : ｀ヽ､:
　　　 　 : : : :|:ヽ_',　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧: : :',: ヽ＜￣￣￣￣
　　　　 　 : : : : : 人　　　　　　/ ⌒ヽ　　　　　/: :＼: ヽ: ｀: : : :≧:.､
　　　　　　　 ヽヽ: : :｀ヽ 　 　　ｖ´ 　 l　　　　 .: : : : : ＼: : :‐: :-: :-:.
　　　　　　　 　∨': :';: : ::'.,　　　 ｀¨´　　　／:＼: : : : : : ヽ:≧:､: : : :　　　　　　（溶けた）
　　　　 　 　 　 .:: |: :l: : :/;､　　　　　　 イ: :ヽ: : :｀ヽ: : : : : : ＜⌒ヽ,
　　　　　　　 　 .:: : /: :/､;;;;::｀　 ‐-　´ /,ゝ : :＼:､: : :｀ヽ￣⌒ヽ　　　　　　　　やはり、偽物ですか。
　　　 　 　 　 　 :: /レ'≧┬ｪ≧──≦三ﾄ､: : : 〉:)⌒ヽ:',　　　|!
　　　　　　　 　 .:ム彡三三三三三三三彡､∨://　　/: /　　 /
　　　　　　　 　│≦三三,孑＜⌒>‐､三／三三ミ≧弋(　　　(
　　　　　　　　 /三三三斗 ( ⌒ヽ- <ヾﾐ三三三三三三ヽ
　　　　　　 　 ﾑ三三三〉　/スん7ヽ// ｉ三三三三三三ﾐ∧
　　　　　　 　 三三三三 ( ゝ─　' ／ /三三三三三三ﾐﾑミ､



















　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　／.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒ヽ､／⌒＼　 ／.:.:.:.:.:.:.:)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀´.:.:.:.:.:.:.:.:〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　i.:.U.:.:.:・.:.:.:.:.:.:.:.:.:・.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （（　i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:U:.:.:.:/　　ﾓｿﾞﾓｿﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:､‐---------っ.:.:.:.:.:(
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣:::￣::￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀)　　））
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　‐-.:.:.:.:＿.:.:.:.:.:.:--‐‐　￣
┌────────────────────────────────┐
│魔法の効果欄に書かれている通り、魔物の特殊能力も解除対象である。　　..│
│達成値すら書かれてなかろうが、アイテムの一時効果だって消えるのだから...│
│ドッペルゲンガーの変身だって理屈上は解除できるのだ。　　　　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────┘

17 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:34:27 ID:rTYnOmN.


. -‐　￣ ヱ_ア.イ_.ノ:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:ﾊ　　　　 i
　 _.　　二. ィ_　ﾉ:.:i:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:. ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.廴　　 .|-==
ｲ＞ '´　　 ７ :.:.:.:. |: /:.:.:.:.:.:.X:.:.:.:.:.:.:／/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:.:.:.:.:.:.:.:{　　　 {'´￣
　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.|/:.:.:.:.:／__]＞＜ /ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:/　 }:.:.:.:.:.:.:.:|､＿ｒ'´＿_
　　　 イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:イ.?鴨⌒ﾃ芯、7/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∠_∠＿.ル':.i :.:.:. |:.:Vー---
　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./／:Vﾊ　　 {:::nゞﾃ/:.:.:.:.:.:.:.＞'´ z===tミ､ }: /:.:.:.:.:ﾉ:.:.i
./:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./´:.:.:.:.ヽ}　　.ゝ.::ツ:::}:.:.:.＞'´::::::: ﾃ:n::::V　ヾiｲ:.:.:.:.:/:. 八
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._,;:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ　　　　　:::|／:::::::::::::::::: V::.ツ　　/:.!:.:.:.:/:.:/:.:.:.＼　　　　よし、殺す。
:.:.:.:.:.:.:.:＞イ:.:.:.:.:.:.イ:.:.:.:.:ヽ　　　　　　　　　 　 　 ¨¨”　　/:.:/:.:.:ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
:.:.:.:.:／ 　 .|:.:> '´￣　ｰr-z＼　　　　　　 '　　　　　　　 /:.:/／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
:.:／　　　　V: : : : : : : :.} /:::::::＼　　 r～ ､　　　　　　 ｲ／´:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/　　　　　./: : : : : : : ://::::::::::::::::＞ .{　　ﾉ　　 _. 　イ:.:.:＞　 ７:.:i:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:
!　　　 　 ｲ: : : : : : i: //:::::::::::::::r-＜::＞--＜:／｀'＜／　　／:.:人:.:.:.:.:{＼:.:.:.:.:.
　　　／: :}: : : : : : .}//::::,∠ヱ=-､＿ヽ:::-=≠::::::::::::/　　 ム:／ 　}:.:.:./ 　 ヽ:.:.:.
　 ／: : : : : : : : : ／'´::/　{ / r～､　 ヽ＼:::::::::::::::::/　　/|.: : :ー ＜／　　　 }:.:/
　.i: : : : : : : : : : .':::::::::::{　 LL＞～⌒ 「｀丶::::::::::::/ 　 /! !: : : : : : : :ヽ　　　 .|/
　 i: : : : : : : : :./::::::::::::七ー{＿r､＿　.ﾊ.　　ヽ::::/　　/::| |-一 : : : : : i　　 ／
＼ヽ: : : : : : :./::::::::::::::::⌒Y　　ヽ＿＿ﾊ　　　V^　　ﾑ'¨V: : : : : : : :ヾ
┌──────────────────────┐
│魔法行使に手間取り、先手を取られるのが難点だが. |
│不意打ちを受けるよりかはずっとマシだ。　　 　 　 　 .│
└──────────────────────┘

18 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:42:34 ID:rTYnOmN.


　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 ｌ　 　|　 |　ｌ　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.　 　 |　 |　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| |￣￣￣￣￣ || ￣￣￣￣￣| |　　　|　 |　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| | 　 　 　 　 　 || 　 　 　 　 　 | |　　　|　 |　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| | 　 　 　 　 　 || 　 　 　 　 　 | |　　　|　 |　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| | 　 　 　 　 　 || 　 　 　 　 　 | |　　　|　 |　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| |l]　 　 (oヽ　　　　 ＿　　　..ｌ]| |　　　|　 |　 |　L
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 | 　　|　 |　|　　|＿　　(o_ゝ ￣(二ニ､　）　 _　 | |　　　|　 |　 |
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 | 　　|　 |　|　 んv､~`(o己__　_/ - ''´l　l..三|___| |　　　|　 |　 |
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 | 　　|＿|／￣￣...＼__／　(o)､　 メ_l　l..￣.;´｀''´｀ヽ　＼..|＿|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　／::::::.:.: :.:..|:. .., -― l（・ （・　｀v´/ `-'ヽ.´・＿, ・ つ　 　 .::::＼
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　　　 　 　 　 　 　 　 |　　.／:::::: ::.:.:.:. :.:.: :: : .｜ノ　 ｲ　(O)　, - ､　 　// ｀Y´　　　 　 　 　 　 　 　 　 :::＼
　　　 　 　 　 　 　 　 | ／:::::: ::.:. :.:.:.:.:. : .: : .: ..r 　-(OヽJ .l .i　　 i/´ ｀i..　.｜
　　 　 　 　 　 　 　 ／::::: ::.::.:.:.:.:. :. :. :. :. :. . . ..`―(O己　　`O)__人_γ＼　　　　【メルマザールLv12】
　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／｀,-'´ゝ― ´ .｀>＜)　　　 実体のある幻を作り出す魔神。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 （＞<　　　　　　 γ　 l　　　　他にも幻覚催眠能力や、本体も結構な魔法・白兵能力を持つ。
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /ァ｀、｀、　　　　　入__/　ﾑヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 (ニ二ニ_）　　　　　＼＿二ニ)
┌────────────────────────────────────┐
│トドメを刺そうと近寄る前、間へ割り込む立ち位置で１体の魔神が瞬間移動で現れる。. │
│メルマザールだ、建物内を転移したことからこの館を作り出した魔神なのだろう。　　 　 │
└────────────────────────────────────┘

19 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:46:40 ID:rTYnOmN.
　　　　　　　　　　　　_＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　.::|　／⌒丶
　　　　　　　　　　／////＼　　 ,　-‐ ､　　　　　　 　 　 　 |　　.::|//////// 丶
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　　　　　　　X//////////////／　　　　　　　　　〈/////|　　.::|///////////// ＼
　　　 　 　 / ///////.-､////〃　　　　　　　　　 　 V/// |　　.::|/////⌒ 丶　/////ヽ
　 　 　 　 ///／.　-､ `､l ､ _ /　　- 、　 　 , - 、　 　∨//,|　　.::|/`¨´　　　　　＼'////ﾊ
　　　.〈｀'-ｰｰ-'^ヽ `､l　　....../ /　 　 l　　 /　　 ヽ　　　＼/|　　.::|ヽ　　　　　　　　 丶 '//ﾊ
　　　 .ヽ-''´~ｿ　/　　　　　 .l　{　　>　　　　<　　 ｝　　　 　 |　　.::|　}　 　 　 　 　 　 　 丶 ﾊ
　　　　　　 .,/　く　　 　 　 ./　 、　　,　　　､ 　　ﾉ 　　　　　|　　.::| ﾉ　　　　　　　 　 　 　 ヽj
　　　　 ._,.r' .,へ ｀ヽ.　／: /-､ ､ ￣　　　 　 ￣　　 　 　 　 |　　.::|"´￣ ｀ 丶
　　　.=ﾆ-ｰ'´　 `;､ﾉ./: : : :{ : :}　!　　 　 　 　 　 　 /　..:-‐-:|　　.::|: : : : : : : : : ＼
　　　　　　 　 　 　 ,: : : : : ゝ.ﾉ ﾉ　　└ ､　　 　 　｛　{: : : / |　　.::|: : : : : : : : : : : ヽ
　　　 　 　 　 　 　 {: : : : : : ::＼　　　　 ヽ>　　　　ヽ ゝ : {:_｣／⌒＼ : : : : : : : : : : ',
　　　　　 .＼　　......'.|l|＼.: : : /...|l|w/＼　　　　|l|w＼ -‐/　 |l|＼　　ヽ :.|l| ＼.: : : : } |l|w/L ,r_／
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　　 　 　 　 　 　 /／　 }´. i!../／　 }´　　　/／　 }´　 >./／ ｀.}´..　 |./／　 }´　 /／　 }´
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　　　 　 　 　 　 　 　 /　　 ∧　　　　　　 　 　 　 　 　 > '"´　 　 ∨　 ＼',　　 ,
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀l､_l　　　　,,-ｧ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 r､__,,.-''ﾞ,,.-'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ_,rｰ'ﾞ´

┌────────────────────────────────────┐
│こいつを殺すと、この幻の館は次第に崩れ落ちてしまうので　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｜
│地下で生き埋めにならないか少々 気にかけたが、すぐに脱出すればいいだけの話だ。│
│なので遠慮なくたたっ斬る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────┘

20 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/24(日) 20:51:58 ID:Bkin20l2
地下にはじめ監禁されてたらどうするつもりなんだよｗ

22 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 20:55:42 ID:rTYnOmN.

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┌────────────────────────────────┐
│しかしその間にドッペルゲンガーは奥の部屋の扉を開けて逃げこんだようだ。│
│ここで戦わないとは臆病者か、それとも奥で戦力を揃えて待ち構えているか。. |
└────────────────────────────────┘




　　　　|┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 ＿yァ=:v─- ､ ,.-─- ､
　　　　|┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿_{／:::::／::::::::|::ヽ:::::/　　　　　:.
　　　　|┃三 　　 　 　　 　 　　 　　　　　　　　 ／:::::::/::::／l:::::::::::::|:::::|::ム　　　　　 }
　　　　|┃　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／::::::::::::{;:ｨ′ l:::::::::::::|:::::|:::Y ､　 　 　 ﾉ
　ｶﾞﾗｯ.|┃三　 　　 　 　　 　 　 　 　 　　 　 {:::/⌒７:::{　＼_Ｖ´＼人:::|::人＿y─ｧ'′
　　　　|┃　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ{　 ,/::::::〉ゝ--　 ､＿V:::!:::::::::::::丁´
　　　　|┃　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 八:::八　　 '　 ゝ--〉ﾉノ::::::::::ハ
　　　　|┃　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,. -‐ｧ':人::::::::＼fヽ,　　r'´::::::::::::ノ:::::∧
　　　　|┃　　≡ 　　 　 　　 　 　　 　　　/::／{:://⌒ヽ- 〉ヱ⌒ヾ::／⌒´:::::::ノ}:::}
　　　　|┃　 　 　 （＼　　　　 　 　 　 　 {/　　>（ ､ヽZ=‐くr┴┐　ヾ´￣￣´,ノイ　　　　どぉれ。
　　　　|┃に二二⌒ヾｰく￣￣ヾｰ─一'´￣￣¨,￣¨7　　 ｀¨〉ﾉ､　/＿
　　　　|┃　ゝ-､　　　　　}　　　 }＿＿＿＿＿＿＿/＿__　 /厶 ≫x＜_
　　　　|┃　　　 ヽ ＿,. -ﾑ-ｚｧ'´　　　　　　/-‐/::::;:::::::::::|:./:/／ /|　＼」
　　　　|┃　　　　　　　　　rｸ′　 　 　 　 /∠/:／{:::::::::::ﾚl/'´　/l |
　　　　|┃　　≡　　　　　〈7　　　　　　　 ｊ＿,ハ::::::｀ヽ::::::《::　 〈　 ゝ、
　　　　|┃　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｉ:::::::::::}:::::::ﾑ::.　 ＼　 ＼
　　　　|┃三 　 　 　 　 　 　　　　 　 　 　 　 　 }:::::::::/:::::::::::ﾄ､＼　ヽ　　ヽ
　　　　|┃　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ::::／::::::::::::::!|　 /　 　 　 ハ
　　　　|┃　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／::::´::::::::::::::::::::!| Y　　　　　　 :.
┌──────────────────────────────────────┐
│しかし躊躇すれば、それだけ時間を与えることになる。　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ドッペルゲンガーならば【テレポート】も使えるし、逃げられる前にさっさと突撃すべきであると. |
│突入した華扇だが、予想していた光景とは少し違っていた。　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────────────┘

23 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 21:00:53 ID:rTYnOmN.



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　::（　　　）:　　　　　　└回┘　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　└回┘　　 ::（　　　）:
.. [[匚囗二]]　　　 　 　 .| |　　 /7＼＿|_.||三三三三三三||-<／ﾆ∧　 .| |　　　　[[匚囗二]]
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￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣
┌───────────────────────────────┐
│地下室には柱が立ち並び、中央には祭壇が据えられており、　　 　 　 　 　 │
│まるで魔術の儀式場かダンジョンの最深部のようだったが、　　　　 　 　 　 .│
│華扇が予想していたように大量の魔神が待ち構えていることはなかった。　│
└───────────────────────────────┘

24 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 21:04:55 ID:rTYnOmN.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 Ⅷiﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i､　　　　　　　　 Ⅷヨﾔ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 Ⅶ'.,　 　 　 　 　 ∨: : :ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ⅷi＼　　　 　 　 ∨: : :.ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∨: :.ヽ　　　　　　∨: : : ﾔ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨: : :ﾍ　　　　 ＿∨: : : i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼: : : ヽ,.イ: : : : : : : : : ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼: : : :: : : : : :・: : : ,=､ﾍ　　 _i､=､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: :・: : :_,,:. -‐,ｧ: :i,　 ):ﾍ .ﾉ: : : : ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .7=､i ﾆテ‐:´￣: : : : : : : :У: : : : ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,=ﾃ￣i_,ﾉ: : : : : : : : : : : : : : : :'´: : : : : i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ: : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨: : ＞､: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾔ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾔ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　.j: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＞. ､_
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　　　　　　　　　　 ￣¨　 ＝ニ二　　　 |!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣¨　＝＝　――　　　￣￣￣
┌───────────────────────────────────────┐
│唯一、祭壇の上で先ほどのドッペルゲンガーが棺桶のようなものを覗き込んでいるようだが、　│
│ひょっとするとあの中に観察対象がいるのだろうか。　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│つまり、一ノ瀬はじめがあそこに閉じ込められているのが一番納得が行く。　　　　　　　　　　 　 │
└───────────────────────────────────────┘

25 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/24(日) 21:06:17 ID:UtE19e4U
事案

26 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/24(日) 21:06:56 ID:TcYJWiaU
檻の中の人を1時間眺めたら増やせるんだろうかｗ

27 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 21:07:54 ID:rTYnOmN.

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　　　　　　 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　 __　＿_　 _
　　　　　　　　　　　 　 (__}} : : : ｀ヽ)
　　　　　　　　　　　　　 l : /人ﾊヽ}
　　　　　　　　　　　 　 〈;ﾊj ﾟ_ｰ_ﾟﾉ;〉
　　　　　　　　　　　　 　 ,<´i:＠l'>、
　　　　　　　 　 　 　 　 〈ｼ'_l:.:.:.:lヽj
　　　　　　　　　 　 　 　 ｀¨'T」7¨´
　　　　　　　　　　　　　　　．
　　　　　　　　　　　　　　．
　　　　　　　　　　　　　．
┌──────────────────────────┐
│魔法を唱えたり、逃げ出す素振りを見せれば　　　　　　　 　 　 .│
│即座に攻撃・妨害を開始する構えを取りつつ、距離を近づく｡ 　│
│広い間取りだが、室内なのもあって彼我の距離は２０ｍ無い｡　│
└──────────────────────────┘

28 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 21:13:23 ID:rTYnOmN.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐､
　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐ ´￣￣￣｀¨¨¨´　　 　 レ⌒)
　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　・　　　　　　　 　 　 r‐ ´
　　　　　　　　　　　　/　　・　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　 　 　 　 　 　 　 　 ′　　⊂ニニニ⊃　 　 　 　 　 ⊂⊃
　　　　　　　 　 .／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ'　｡.　_　-‐─ ､
　　　　　 　 　 /　c　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､-‐　てo。)　 c
　　　 　 　 　 .乂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 　 　 ｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ｡
　　　　　　 　 　 　 　 〉　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　 ｀ヽ 　 　 |
　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　 　 ℃ 　 　 ,
　　　　　 　 　 　 八　　　　.｡　-- ､＿.｡　'ﾟ　　　　　　　　/ 　 　 /
　　　　　　　　　　　 ｀¨¨¨´　　　　　　　　　　　　　　 　 / 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　（__ ｡ﾟ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿　　 　 　 　 　 .′　/
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /´　 ＿　　　 ヽ　　　　 .／　 　/
　　　　　　　　　　　　　 / 　 /　/ 　 　 /|⊂⊃　〈　｡oC°
　　　　　　 　 　 　 　 ./ /￣　　￣/　/..:|
　　　　　　　 　 　 　 ./　￣/　/￣　 /..:::|
　　　　　　　　　　　 /　　　￣　　　 /..:::/
　　　　　　 　 　 　 .r "￣￣￣｀ﾞヽ/.::::/
　　　　　　 　 　 　 .|￣￣￣￣￣ |.::::/
　　　　　　 　 　 　 .|::::::::::::::::::::::::::::|.::/
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┌─────────────────────────────────────────┐
│私が苦もなくメルマザールを葬り去り、やって来たことにドッペルゲンガーが気づいた。　　　　　　 　 │
│奴は観察するだけの時間がないと知るや、覗きこむのを諦めてこちらへその不定な身体を向ける｡ │
└─────────────────────────────────────────┘

29 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 21:17:17 ID:rTYnOmN.

　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　　　死地への心構えは出来ましたか？
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ　　　　　なんて、殺しても死ぬかどうか怪しい
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　魔神に聞いても仕方ありませんけど。
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁
.　　　　　〈／/　　　　∧　 ￣l　/ /::三/　 !
┌─────────────────────────────┐
│ハーツベルグで見かけた個体と多少 姿が異なるが、誤差の一種だ｡　│
│「剣のかけら」で魔物の大きさが変わるのもよくある話である。　　　　　│
└─────────────────────────────┘

30 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 21:19:20 ID:rTYnOmN.



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /￣｀ヽ　））
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （（　 ､　　 　 ､　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　 ￣￣￣｀ヽ　　　　　　　 |　待ってくださいっすよ　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /⌒ヽ　　　 `ｰ─一　　⌒ヽ　 ､　　　　 　 |　華扇ちゃん。　　　　　　|
　　　　 　 　 　 　 　 /⌒ヽ　　〈 　 　 ﾟ，　　───　､　 　 ﾟ，　ﾟ，　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　〈　　　　 　 ﾟ， 　 /. /　　　　　　　 ＼　 /　　}
　　　　　　　　　　 　 ﾟ，　 i 　 　 　 T　〈　　 ・　　　・　　　Y　　 /　　　 　 / ｀ヽ　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　 　 .}　| 　 　 ⊂ニニニ⊃　 i| 　 /　　　 　 /　　　〉　　　.|　いきなり攻撃されたら　　　 　 　 　 .|
　　　　　　　　　　　　 ｉ 　 |　　　/　i|　 ∧　　　　 　 　 　 ﾉ　（ 　 　 　 ./　 　 /　　　....|　理由(ﾜｹ)を話す暇もないっすよ！　|
　　　　　　　　　　　　 | 　 |　　./　　iし'　/　　　　　 　 ／　 　 /⌒ヽ　〈　 　 〈　　　　...乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　 　 　 　 .ﾉ　　ﾟ， /　 　 　 ノ　　 　 　 　 /　　　／ 　 　 〉　　　　 }
　　　　　　　　　＿／　　 　 7´￣ ＞　　　　 　 　 　 ､＿　 　 　 　 /　　}　　〈
　　　　　　　　/　:::..... 　 　 /　　 /　　　　　　ノ　　　　＼　　　　　〈＿ ノ　　　〉
　 　 　 　 　 〈　　 　 ‐-‐ /　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〉　 　 　 /
　　　　　　 　 .＼.　　 ＿〈　　　　　`ｰ─　　─━─ 　 　 　 ｀ヽ　 ′ 　 　 /
　　　　　 　 　 　 ＼/　　 `o｡.　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ‐-　_ ｉ　　　　　 〈
┌─────────────────────────────────────┐
│下位魔神であるスポーンなんかも、標準では肉弾戦能力だけだが　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│個体によってブレスを吐く、魔法を使うこともあるらしい。　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│それに比べれば見た目 能力も変わらないように見えるあのドッペルゲンガーだって……...│
└─────────────────────────────────────┘









　　　ｒ''⌒ヾォ-‐‐- ､,
　　　'、　　ﾉ ,!: : : : : : ヾ⌒ヽ
　　 〈ﾒ二r'": : : : : : : : : ﾄ､ ﾉ
　　〈j´: ::ｲ:/Ｏ'; :i :l: :lﾚ: :ｲ_〉
　　 i : : : l "" 　 __ Ｏ'i: :i|
　　（ﾘ:､: .ゝ　　/ _|　"l: :y　　　（……はじめさんの声？）
　　( (从ﾄ｀' r-..,,, ,. イﾚ从
　　 ｀ く"　 / (二ﾛ「￣ヽ　　　 （変身してもいないのに？）
　　　　/=｀,'::(rヾ)::ヽ、_ﾉ
　　　 (＝/:::::;'ｰ‐':::::::::|
　　　　 ./:::::〈 ::::::::::::::::|

31 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/24(日) 21:20:34 ID:jb/qVw2A
まさかカインガラの井戸か？

32 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 21:23:03 ID:rTYnOmN.
　　　　　 ./　　　　　 }／rｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ .i.　 　＼
_.　---ー匕＿＿　イミｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.ヾ　　　　ヽ
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　 _.　　二. ィ_　ﾉ:.:i:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:. ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.廴　　 .|-==
ｲ＞ '´　　 ７ :.:.:.:. |: /:.:.:.:.:.:.X:.:.:.:.:.:.:／/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:.:.:.:.:.:.:.:{　　　 {'´￣
　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.|/:.:.:.:.:／__]＞＜ /ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:/　 }:.:.:.:.:.:.:.:|､＿ｒ'´＿_
　　　 イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:イ.?鴨⌒ﾃ芯、7/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∠_∠＿.ル':.i :.:.:. |:.:Vー---　　　　（魔法による幻の声？
　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./／:Vﾊ　　 {:::nゞﾃ/:.:.:.:.:.:.:.＞'´ z===tミ､ }: /:.:.:.:.:ﾉ:.:.i　　　　 　 　 　 いえ、ドッペルゲンガーの使える魔法には
./:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./´:.:.:.:.ヽ}　　.ゝ.::ツ .}:.:.:.＞'´　　 ﾃ:n::::V　ヾiｲ:.:.:.:.:/:. 八　　　　　 　 　 「サウンド・イリュージョン」なんて魔法は存在しない）
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._,;:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ　　　　　 .|／　　　　　 V::.ツ　　/:.!:.:.:.:/:.:/:.:.:.＼
:.:.:.:.:.:.:.:＞イ:.:.:.:.:.:.イ:.:.:.:.:ヽ.　 　　　　　　　　　　 ¨¨”　　/:.:/:.:.:ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
:.:.:.:.:／ 　 .|:.:> '´￣　ｰr-z＼　　　　　　 '　　　　　　　 /:.:/／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　（それ以外では……）
:.:／　　　　V: : : : : : : :.} /:::::::＼　　 , -- ､ 　 　 　 　 ｲ／´:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/　　　　　./: : : : : : : ://::::::::::::::::＞ .{　　ﾉ　　 _. 　イ:.:.:＞　 ７:.:i:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:
!　　　 　 ｲ: : : : : : i: //:::::::::::::::r-＜::＞--＜:／｀'＜／　　／:.:人:.:.:.:.:{＼:.:.:.:.:.
　　　／: :}: : : : : : .}//::::,∠ヱ=-､＿ヽ:::-=≠::::::::::::/　　 ム:／ 　}:.:.:./ 　 ヽ:.:.:.
　 ／: : : : : : : : : ／'´::/　{ / r～､　 ヽ＼:::::::::::::::::/　　/|.: : :ー ＜／　　　 }:.:/
　.i: : : : : : : : : : .':::::::::::{　 LL＞～⌒ 「｀丶::::::::::::/ 　 /! !: : : : : : : :ヽ　　　 .|/
　 i: : : : : : : : :./::::::::::::七ー{＿r､＿　.ﾊ.　　ヽ::::/　　/::| |-一 : : : : : i　　 ／

33 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 21:25:02 ID:rTYnOmN.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
:::::::::::::: l二二|l::::::::::::::::::::::::::::::::::l二二|l::::::::::::::::::::::::::::::::::|二二|l:::::::::::::::::::: ┌ ────────‐ ┐:::::::::::::::::::::
:::::::::::::: Τ ::Τ ::::::::::::::::::::::::::::::::Τ ::Τ::::::::::::::::::::::::::::::::::Τ ::Τ :::::::::::::::::: ｜l l l l l l l l l l l l l l l l l l l | ::::::::::::::::::::::
┬─┬ |　.:::|::::┬─┬─┬─::|　.:::|::::┬─┬─┬─::|　.:::| ┬─┬─┤ﾐ..|´￣￣￣￣￣￣｀|..ﾐ├┬─┬─
┴┬┴　. . ..::... .. ┬┴┬┴┬::|　.:::|::::┴┬┴┬┴┬::|　.:::| ┴┬┴┬┤ﾐ｜. . .:::::::::::::::::::::::::::｜ﾐ├┴┬┴┬
┬┴┬ . .:'' ^i^　':　 ┬.＿. . .-―-. .y.x　⌒.┬┴┬┴::|　.:::| ┬┴┬┴┤ﾐ｜. . .:::::::::::::::::::::::::::｜ﾐ├┬┴┬┴
┴┬　. .::'　 人　 '_. .-: :_:v／.:-:―: :に{　　　　 ヽ┴┬::|　.:::| ┴┬┴┬┤ﾐ｜. . .:::::::::::::::::::::::::::｜ﾐ├┴┬┴┬
┬┴┬.::'　（　⌒ヾｧ'':"¨: :　　　‐-: : :　＼　　　　 )...┴::|　.:::| ┬┴┬┴┤ﾐ｜. . .:::::::::::::::::::::::::::｜ﾐ├┬┴┬┴
┴┬ : l⌒./　　 ｨﾝ: : : : :　　 　 :.　　　 ､: : :ヾ　 _xﾝ. ┬::|　.:::| ┴┬┴┬┤ﾐ｜. . .:::::::::::::::::::::::::::｜ﾐ├┴┬┴┬
┬┴┬＼{　ン: : : : : : : :　　 　 ト:　　　　＼: :Yﾝ》≧x，.:|　.:::| ┬┴┬┴┤ﾐ｜. . .:::::::::::::::::::::::::::｜ﾐ├┬┴┬┴
┴┬┴.　.∨ : /: : : : : :{: : :　　　　＼: :. 　 　 ; : : :､　‘》，...:::| ┴┬┴┬┤ﾐ｜. . .:::::::::::::::::::::::::::｜ﾐ├┴┬┴┬
┬┴　. ｡ ﾟ.; : /: :;': : i: 八: : : 　:ﾄ: : |: : : :　 　 |: : : :}　　‘》，.::| ┬┴┬┴┤ﾐ｜. . .:::::::::::::::::::::::::::｜ﾐ├┬┴┬┴
┴　 l⌒⌒.{i:,': : ; : : |/　 ﾄ: : :　|　斗-Ⅵ: : : . |: : :人　　 ‘》，. ┴┬┴┬┤ﾐ｜. . .:::::::::::::::::::::::::::｜ﾐ├┴┬┴┬
┬┴.＼＿.{ﾊ|: :i: : : ⌒ヾ{　､: : :ｘぇチ刈: :ﾘ:从): : :{　 　　 ‘》，　┴┬┴┤ﾐ｜. . .:::::::::::::::::::::::::::｜ﾐ├┬┴┬┴
┴─ . ﾟ　u （ |: :i: : : 不弐ﾊ ＼{ゝ Vｒり. : :价ﾝ: :i: ﾊ ─;;|　.:::|_┴─┴─┤ﾐ｜. . .:::::::::::::::::::::::::::｜ﾐ├┴─┴─
￣￣￣. ｡. 　八: :､: {ト Vり　 ､　　　 ノｲ: :i|: |: : i| ;　)　::|二二ﾘ.:￣￣￣ └･┘. . .:::::::::::::::::::::::::::└･┘￣￣￣￣
lニニlニニ／　|:＼: :､　　　 　 　 　 　 八: |: |: :八{ 　　　　　　　 ……そうか、声真似。
　　_　 　 .{　.| ||: :.个:込　　　,-_、　　ｲ._ﾊﾙ八(　 )
l⌒.ﾝ¨ス.　⌒..,|: : i|: : : :}:≧..　__　イ /::::::＞..　　　　　　　　　　　召異魔法【コピーアナザー】ですね。
|_./_／,/‐ぅ 　ﾉ{ハ乂{: :厂-…ｆﾆｴィ::::／:::::::::::＞…-ミ　　　　　　しかしこれだけ精密な声色の模倣となると、
　{ ヾ_んへ,〉__　　(　 ）ﾉ〃:::::::::ｰ}i}=‐:::::::::::::::::〃　　　 　 　 　 　 魔法の技術も相当なもの。
　 ＼ ＿ ノ　 ﾑ 　 ／　,{::::::::::::rfてけa:::::::::::::，　　　　　　ﾄ､
　 　 　 ＜　　　ﾄY　 　 i{::::::::::に述ぅろ:::::::::::i{ 　 　 　 　 ﾉ　）　　　ただのドッペルゲンガーでは無いか。
　　　 　 　 ﾏ三 ∧　 　 ゞ‐-=x込えン＾:-=:::i{
　　　　　 　 V三三V ,У::::::::::::ヾ:::Y:::／:::::::::::ヽ　,/
　　　　　　　 ≧斗' v.:;::::::::::::::::::::::v::=ｰ:::::::::::::::::V　／ ＿ /
　　　　　　　 八　　 У:::::`:::::ｰ=ﾆ:::::::::::::::::::::::::::::Y¨¨￣仄

38 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 23:31:28 ID:rTYnOmN.

　　　　　　　　　　　　　　 　 .　 -―: .　 .
　　　 　 　 　 　 　 , -‐くｽ´ . . . .: .: .: .: .: .｀: .、
　　　　　　　　 　 / 　 　 Y〉.:.:.:.:/.:.:.:.:.:._;.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　 　 　 _|　　　 /〉.:.:.:./. :.:.:／.'.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.
.　　 　 　 　 　 〈入＿rくｿ.:.:.:./＼>'　//.:.:.:l、.:.:.:.:ト､
　　 　 　 　 　 く／// ﾊ_〉_:_;':／｀ヽ |:l:.:.:.:.ハ/|.:.:|　l
　　　　　　　　,く／/ /.:/|ハ/ ＼､　 Ｗｌﾙ'‐〈/l.:.ｉ|　|
. 　 　 　 　 ／.:/.:〈_/.:人|.:ｌ:i^ー'’　 　 ＿_∧;'.:.|レ′
　　　 　 　 ￣/／/.:.:.:.:.:.|.:|:|'''　　　　 〈__/ﾉ.://.:廴〉
.　 　 　 　 　 ´　/.:/.:.:.:.:.|.:|:|　 　 　 '　,,, /.://.:/lヽ＞　　　　　名有りの……いや、
　　　　　　　 　 '／７.:r,=|.:N＼__´’　　イ.://.:/l |　　　　　　　 いや、それだけ高位の召異魔法を
　　　　　　 　 , -‐くr‐|ｌ.:ﾍ:|/,三三]__,⊥!//.:/八|　　　　　　　 使えるなら、そっちか。
.　　　　　 　 /　　 ,' . :ｰ:-〈〈:_:_: : :〃 ∠ 'イi/
　　　　　　　ｉ　　l/ . : : : : :ﾍ∨: : :|ｌ　　　　|　　　　　　　　　　 【ソウルサクリファイス】。
　　　　　　 ｜　/ . . : : : : : {燕}､: |l/ 　 　 |　　　　 ／
　　　　　　 ｜　 . . . : ; : : : : : .＼｣l　 　 　.| __　 ／／
　　　　　　 ｜ ｉ . . : : j!: : : : : : : : .| 　 　 _,ゝ、ヾ／
　　　　　　　| ｜. : : : : : : : : : : : :｜_　.rく ＼ ヽ 〉
　　　　　　　| ｜. : : : : : : : : : : : : l/／/　　　 ／
　　　　　　 ｜ | : : : : : : : : : : : : :／／/〉ー＜〉
┌───────────────────────────────────┐
│【ソウルサクリファイス】。魔神の力を借りて行使するデーモンルーラー魔術のうち、.　│
│魂を魔神に捧げ、身も心も魔神と化す最高位呪文の一つである。それならば、　　　 .│
│召異魔法とドッペルゲンガー能力の両立も頷ける。　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────┘

39 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 23:32:21 ID:rTYnOmN.

　　　　　　　　　　　　　　／　 　 　 　 (＼'　　　　　　　　　　 　 　 Y ヽ
　　　　　　　　　　　　　 '　　　　　　　　)｀|　　　　　　　　　　　　 　 |--ﾊ
　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　 {￣|　　　　　　　　　 　 　 　 ｊ　ﾉハ
　　　　　　　　　　　 '　 　 !　　ﾞ．　　　 >‐､　　　　　　　　　　　　ノ⌒): : :.．
　　　　 　 　 　 　 /　　　 |l　 　:.､　: .　ゝ、,>､　　　　　　　　,.ィ､＿_/: : : : :.
　　　　　　　　　 /　! 　　 !:!　l 　:.:、: : : : （　 ﾉ/'７ﾊ-r‐､__ノ　　　}: : ヽ: : : :}
　　　　　　　　　　　| 　 !: |:|ヽ ﾞ．__..-: : : : :ﾞ⌒ヽ/::|_|::|　 |　Yヽ-''’: : : l:.: :　ﾄ､、
　　　　　　　　 ,′:.:|:.:　|,r|:r‐≦ヽ: : : : : : : :| : : | ::| |::|`"⌒’.:|: : : : :　:|:.　 ｜ヾ:､　　　　（私も唱えられるけど、NPC化するのが
　　 　 　 　 　 ﾊ: :.｜: :.|:. :!　 _ゝ|-､ヽ.　 　 | 　 | ::| !::!:　 : : : :　　　　　　　 | 　ﾞ.:l　　　　　致命的すぎて使えない呪文）
　　　　　　　　| |!: : | 　 !:| |r''_､ｨxXア､　 　 !l　 | :,' |::|:.　　 | |　　　　　　　 l　　|.l
　　　　　　　　| | ､:::l 　 !:| |彡<ﾊc　ﾘ' l　　,'! l　|::l　|::|:.　　 | |　　　　　 |　 ﾄ､　 l.!
　　　　　　　　| |　ﾞ．､　|::|ハ　 ＼!/　 |　 :!:|　l |::|　|::|:.　　 | |　　　　　 |:　|ヽﾞ．.||
　　　　　　　　ヽ!　 ヽ| ﾊ:::::,'　　　‘　　|:.:.:.|:.!　|l:::|　|::|:.　　 | | 　　　　　|:　!　*:. ||　　　　はじめさんの姿にせよ声にせよ、
　　　　　　　　　 `ー‐Y |∨　　　　 　 l:.:.:,':.:|　 !:::!　l::l: 　 ,ｲ ﾊ. 　 　 　 |:. | 　 ﾞ :||　　　　二度も奇襲は通じませんけど。
　　　　　　　　　　　　 |:ハ｀ヽ　　　　 ,' :.:|!:.:|　,'::,' 　!::!:　:,',' ﾊ |　　　 　ヽヽ　　 :|l
　　　　　　　　　　　　　　 | :|:ヽ､__　　| :.ハ:.| ,'::,' 　 |::|:. ///:.:| ﾞ． 　 　 l　ﾞ. ﾞ．　|!
　　　　　　　　　　　　　　 | :||: : : lヽ. ,':.,'　|!:|,'::,'　 　!::!:///ﾞ．:!　､ 　 　 !ﾞ．!＼､/|
　　　　　　　　　　　　　　 | :|ﾞ．: : |　ﾘ,':!／!ﾘ:::l　 　 |::|://:ヽヽ:ヽ.ヽ　　｜| |　 /､!
　　　　　　　　　　　　　　 |:ﾘ ヽ.l: :.Vハ|:.:「/j:::j　　,ｲ :!∧ヽ::＼＼:､　　 |::| |／ / `ー‐
　　　　　　　　　　　　　　 |'_,r─＼.||　|!:.:|'/::/　／,':/_..-ｧ＝＝-､ヽ　　|::| '
　　　　　　　　　　　 ,.‐ｧｆ彡'⌒ヽ:/ﾉ|フ-//::,'_ィ;;／/'／／　　　　ﾉヾ.､｜|'
　　　　 　 　 　 　 r〃{爻斥刈 ,ｲ{fr|　r /:::,'´;;;;/ /'::／　　　　／　.'ハ.:|
　　　 　 　 　 　 __Lﾘ人Y､ｿノﾉ/）八/ 人 ::|;;;;;/_/／　　　　／　　,','　 ﾞ.ヽ
┌──────────────────────────────────┐
│召異魔法が使えるのならば、多少は戦力を見積もり直さねばならないだろう。　 　 │
│反射でダメージを与えてくる魔法や、ダメージを軽減する魔法がある。　 　 　 　 　 .│
│華扇の前から離れていた間にそれらの魔法を行使していてもおかしくはないか。.　│
└──────────────────────────────────┘

40 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 23:36:38 ID:rTYnOmN.
　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　 |　| |　||　|　| | |l 　||　　　　　　　　　||　 l|　|　 |　| || ｜ |　　| ||
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　　　　　　　　　 /　 ／: : : : ヽr― ､...| |　||　|　| |　￣　　／ 　 　 　 ＼｀￣´　|　 |　| || ｜ |　　| ||
　　　　 　 　 　 .人 ' : : : : : : : :〉{　　;..| |　||　|　| |　 　 ／　　　　　　　　＼_ _ _|　 |　| || ｜ |　　| ||
　　 　 　 r===彡:/: : : |: : : : |: 乂 _ノ　　 ＿.￣´　　／　　 　 　 　 　 　 　 ＼　｀¨￣´　 .|　|　　| ||
　　　　 　 r=彡ノ:.|: : : |: : : : {: : :Y_≧=彡⌒´　　／　　　　　　　　　　 　 　　 ＼_ 　 　 _｜ |　　| ||
　　　　　　 ＿ {:.|:.|: : :人: : : :＼: : `＜⌒　　　／..……ん。　　　　 　 　 　 　 　 ＼＿　 .|　|　　| ||
　　　　　　{乂ﾊ人|: : : : :＼: : : : : : : : : ＞　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ＼＿｀￣￣¨´
　　　　　　　Yﾆ〕ノ{Vﾍ从V´￣ ｀ー､¨´ ＿_
　　　　　　　 }}/　 {:i:i:i:i:(:i:{ ､　　　　/＜＝´
　　　　　　＿人＿厶:i:i:i:＼:､＼＿,/ <//{ト　_
　　　　　　<／ノ〕ノ〕 ヽ＼:i:ヽ　　| ｀⌒ヽ{{_{ { {＞ .,,__　　　　 ＿_
　　　　　 　 Uヽ_ノ　　 }-=ミハ　 |　　　　　 }V/- _人_）- '≦ヽ<´
　　　　　　　　 --==ミ〈:i:i:i:i:i:i:i廴_）　　　　　し'　　　　｀⌒¨¨´
　　　　　　　　　　　 ／:i:i:i:i:i:i:/￣ ＼＝＝ミ､
　　　　　　　　　__／:i:i:i:i:i:i:／　＿　　＞～ｧ
　　　　　＿ ＜:i:i:i:i＞～～～´⌒ー彡-＜
　 r＜_-_-_-_-_-_-_-_-／_/_-_-|_-_-_-_-｀`～､、_
　 }_-_＼_-_-_-_-_-_／_-,/z_-_-|_-_-_-_-_-_-_-/_ハ
　 ＼_-_ }_-_-_-_,／_-_ ノ-_-_-/-_-_-_-_-_-_-/_-_/
┌──────────────────────────┐
│念のためにと、セージ技能で能力の確認を試みた華扇だが、　 |
│そこではじめて　このドッペルゲンガーの妙な点に気づく。　 　 .│
└──────────────────────────┘

41 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/24(日) 23:38:00 ID:jb/qVw2A
＞ソウサクリ
パーキャンだ！　一心不乱のパーキャンだ！
フェアリーサポートで＋２してでも元に戻そう！

42 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 23:43:05 ID:rTYnOmN.


　　　　　　　 　 　 　 .. -‐……―- ､
　　　　　　　　 　 ／.:::::::::::::::::::::::::::::::::＼
.　　　　　 　 　 f´//.:::::: ｲ:::::::::::::::::::::::::::::〉
　 　 　 　 　 　 |::|:|、::/　|::　ィ::::::::::::::::::.′
.　　　　　　 　 /.:Ν∨ 　´　厶-::::::::::::.′
　　　　　　　 /.::::|　 0　　 0　/.::::::::::::〈
　 　 　 　 　 ∨.:::＼　　　 ／.::::::::::::::::::ヽ
.　　　 　 　 　 ＼::＜　｡ /.:::::::::::::::::::::::ﾍ:::|
　　　　　　　　　/＼|:｀T::::/.:::::::::_ -‐'　 ヽ
. 　 　 　 ＿　　 ＼::::::::::∨、::, へ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【ドッペルゲンガーLv15】
　　　 　 | :::｀ヽ　　ヽ::::::::::::::ヽ:::::/　　　　 　 　 ∧　　　　ィ　　　　　 ソーサラー・コンジャラーLv15
　　　 　 | ::::::::| 　 　 〉:::::::::::::::::/　 Ｏ　　　　　 ｢:::',　 ／:/　　　　　　デーモンルーラーLv15
　　　 　 |:::::::ノ　　／.::::::::::::::::/　　　　 　 　 　 ﾚ:::-<:::У　　　　　　 プリースト(ラーリス)Lv15
　 　 ,.-､ ￣ 　 ／.:::::::::::::::::::/ 　 　 　 　 　 -､/)､ﾟ_,ﾟ:::〈
　 　 ー'　　 ／.:::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　 　 　 ヽ::ヽ:::::::::(ﾉ_,
　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　 　 　 /.:::::::::::::r‐ ′
.　　　　 　 　 /.::::::::::::::::::::::::::::::｀:::........、.-､ / .::::::::::::::|
　　　　　 　 /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,′
.　　　　 　 /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
　　　　　　ー…'"´￣￣｀¨¨¨¨¨¨¨´￣￣￣｀¨¨¨´
┌────────────────────────────────────┐
│予想通り、向こうは高レベルのデーモンルーラー技能を有していたけれど、それよりも　│
│一ノ瀬はじめへの変身も解けて、その能力を失っているはずなのにもかかわらず　　......│
│ドッペルゲンガーは、プリースト技能を所有していたのだ。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　_,,..-‐─
　　　　　　　　　 　／　　　　　　＼
　　 　 　 　 　 　 /　　　　 　 　 　 l＿
　　　　　　　　　/　　　　　　　　　ムイ⌒:￣: :-､_
　　　　　　　{￣ ､　　 　＿　／／:/: :／:/: : : : : : :X⌒ヽ
エ＝＝＝＝≠＝＞≦辷/⌒ : :/: :/ : /: : : : : ヽ: : ',　　ヽ
　　 　 　 ／: : : : : /: : : / ／ ,イ : : : : /: : : : ',: : :丶: !　　 l
　　 　 ／: : : : : : / : : :/:/: X 　|: : : : /: : :! : : !: : : :∨　　/
　　　/: : : : : : : /: : : ムイ 　 ヽ|: : : /: : : ': : :,': : : : ∧_／
　 ／ : :イ : : : ;ｲ: : : :ﾚ:/ 乙.ヘ.|｀: :/: : :/: : /: : : : /: /ｰ'
／: :／　| : : : l: | : : : : | 弋c::::/}: :/: : : : : :/: : ,': :/イ 〃
: :／　〉 ｉ: : : : ∨ : : : ∧　ヾ¨´ ∨: : : : : :/: : /, / : |彳
ニイ　　＼: : :丶 : : : : :＼　　　 ＼: : :／: :./ ｉ/ : : |
＜ ￣￣⌒ヽ: : :＼:＼: : :〉　　　'　 )´|: :／: :|: : : :.|　　　　　……？
.ｉ ┴＞‐ ､　　∨: : |ヽハ/　_　　　 　 ﾚ' ＼: :|: : : :.',
.ヾ / 　 　l　　│: :/∨､､　 ｀´　　 ／:!: : : : :＼: : : :.＼
　/!⌒　 / ヾ ,,|／三ﾐ ∨ ー‐‐＜: : : :ヽ.: : : : : : : : : : :丶
／　ヽ イ,,|,,,;;i ;;;;|三三ﾑｲヽ､＿ 　 ＼: : : ＼: : : : :＼ : : : l
;;;;;;／/　 ∧　／ ／ 　／ん　　〉　　 ﾚ⌒ヽ￣￣￣｀ヽ: :/
／　/　／ ∧三ｲ＿て Yヽ　ヾﾑ　　　　　　　　　 　 　 )´
┌──────────────────────────────┐
│華扇は、はじめに変身していたのは　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│彼女が持つプリースト技能を真似る為だと推測していたが、　　　 　 　 　 │
│それだと最初から持っている奴がわざわざ変身する理由がないはずだ｡ │
└──────────────────────────────┘

43 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 23:53:09 ID:rTYnOmN.

　　　　 　 　/⌒ヽ'⌒ﾆ=‐- 　 .
　 　 　 　 　| 　 . : : : 　 　 ｡r う＼
　　　　　 　ﾉ 　　 : : (⌒＼厂 ﾟ : . 〉
.　　　　　〃/r彡ﾟｉ::..::::... ..::ヽ::... : :乂＿__
.　　　　　{{ ｛　.....::|::::.. 八:::./::::.ﾉ : : rっﾟ :. ）
　　　 　 八.....:::}:ﾊ| ＼| ･∨〉::.....::::::........:::く　　　　　　　　　　　“だーかーら、私は一ノ瀬はじめっすよ。
　　　　　　冫.::八 　__　　 ｛::::::::::::::::::/⌒)ﾉ　　　　　　　 　 　 　 こんな姿してるっすけど”
.　　 　 　 / .. ...::::＞r　 {￣¨ﾐて::(¨´
.　　　　 八::::ノ)人_:{　{ | 　{ ｜
　　　　　　　　　　　|　| |　　: |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　“ナイムハイラで一緒に冒険とかしたじゃないっすかー、
　　　　　　　　　　　|　| |. . |:八　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 そのこと忘れてないっすよね？
　　　　　　　　　　　|　| |: : l : : ＼＿＿＿彡'⌒¨ミﾒ、　　　　　　　　　　ほら、僕っすよ僕”
　　　　 　 　 　 　 八八|: : |:. : : : : : : :r―-｡'⌒丶 : : .
　 　 　 　 　 　 　 　 ﾟ，:〉: :|: : .　/⌒ヽ⌒o ¨¨¨ﾟ´　: : ﾟ，
　　　　　　 　 　 　 　 }:′: : : . . {＿_ ∩　 　 　 　 . . ::::..
　　　　　　　　 　 　 八i::.....　: :　. .　　ﾟ， 、　　 　 　o 　::`ｰ-　.
　　　　　　　　　　　　 }|:::::::::::.　: : . .　　＼＼　　　　　(⌒cﾟ..::::::〉
.　　　　　　　 　 　 　 八::::::::::::.　: :　　　　 `　　つ　　ﾉ　/.:::::::::′
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ::::::::::....　　　　　　　　 　 cﾟ　 { i::::::/
　　　　　 　 　 　 ＿＿＿_） :::::::::::::::..　 　 　 　 　 (,_＿丿 ::::乂__
　　　　　　　 ／:::::::::::::::.............　: : . .　　　　　　:::::::::::...　. .　: :　:::::｝
.　　　 　 　 〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....................::::::::::::::::............⌒)




　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/　　　　　　　　（……ドッペルゲンガーはあくまで
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y　　　　　 　 　 　 .変身中だけ記憶と能力を手に入れる能力を持つ）
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',　　　　　　　 　 （変身が解除されたら、全てとは言わなくても
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ　　 　 　 .おおよその記憶も失われるはず、
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣　　　　　 　 .なのに今でもナイムハイラのことを喋れてるということは……）
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ　　　　　　……では質問です。
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　 私とはじめさんがパーティにいた時、
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ　　　　 よく一緒に同行してたバードのハクさんが得意とした魔法は？
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
　　　(　　　　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
　　（　` ｰ--.//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁
　　　` ｰ--　/　　　　∧　 ￣l　/ /::三/　 !

44 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/24(日) 23:59:23 ID:rTYnOmN.
　　　　　　　 　 　 　 .. -‐……―- ､
　　　　　　　　 　 ／.:::::::::::::::::::::::::::::::::＼
.　　　　　 　 　 f´//.:::::: ｲ:::::::::::::::::::::::::::::〉
　 　 　 　 　 　 |::|:|、::/　|::　ィ::::::::::::::::::.′
.　　　　　　 　 /.:Ν∨ 　´　厶-::::::::::::.′
　　　　　　　 /.::::|　 0　　 0　/.::::::::::::〈　　　　　　　 “ハクちゃん魔法なんて使えたっすか？”
　 　 　 　 　 ∨.:::＼　　　 ／.::::::::::::::::::ヽ
.　　　 　 　 　 ＼::＜　｡ /.:::::::::::::::::::::::ﾍ:::|　　　　　　“あ、もしかして引っ掛けってことっすか、
　　　　　　　　　/＼|:｀T::::/.:::::::::_ -‐'　 ヽ　　　　　　　意地の悪い質問っすねー”
. 　 　 　 ＿　　 ＼::::::::::∨、::, へ
　　　 　 | :::｀ヽ　　ヽ::::::::::::::ヽ:::::/　　　　 　 　 ∧　　　　ィ
　　　 　 | ::::::::| 　 　 〉:::::::::::::::::/　 Ｏ　　　　　 ｢:::',　 ／:/
　　　 　 |:::::::ノ　　／.::::::::::::::::/　　　　 　 　 　 ﾚ:::-<:::У
　 　 ,.-､ ￣ 　 ／.:::::::::::::::::::/ 　 　 　 　 　 -､/)､ﾟ_,ﾟ:::〈
　 　 ー'　　 ／.:::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　 　 　 ヽ::ヽ:::::::::(ﾉ_,
　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　 　 　 /.:::::::::::::r‐ ′
.　　　　 　 　 /.::::::::::::::::::::::::::::::｀:::........、.-､ / .::::::::::::::|
　　　　　 　 /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,′
.　　　　 　 /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
　　　　　　ー…'"´￣￣｀¨¨¨¨¨¨¨´￣￣￣｀¨¨¨´
┌──────────────────────────────┐
│ふと思いついた疑念を確かめるために、本人でなければ　　　　　　　　　 │
│ドッペルゲンガーなら記憶を引っぱり出す必要のあるだろう質問を、　 　 │
│引っ掛け混じりで投げかけてみる……が、引っかかることはなかった。 　 |
└──────────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　／￣　＿＿｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 -┴/´￣: : : : : :￣:｀:.ヽ
　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　／￣ ｀ヽｰ"､: : : : : : : : : : : : ､: : : : : : : : : : : ＼
　 　 /　　　　　　ヾ 〉: : : : : : : : : : : : :＼ __: : :-‐ : :＼: ＼
　　/　　　　　　　 |ﾄヽ: : : : : : : : : :ｉ､: : : :ヽ´: : :__: : : : ', ｀ヽ　　　　　　　　　　（魔法技能の選択肢の無さから
　　|　　　　　　　〃　}: : : : : : : : : :|_ヽ: : : : ヽ彳､ヽ: : : l __　　　　　　　 　 　 　 引っ掛け問題だと逆算出来る？
　　l　　　　　　　　 ﾉ: : : : :ヾ.: :／ :|　 ＼.: : :| ヾ::ヽ ､: : :ヽ ￣. .―. .､　 　 　 　 いえ、そこまで深読みした上で
　　丶　　　 ノﾌ　/: : : : : : : :メ: : : :!≧= ヽ: :|　 ゝ'　 ＼: : ＼: : : : : : :＼　　　　即答は出来ない。とすると記憶は本物？）
　　　 ヽ､ﾞﾃ/┌": : : l: : : : : : : : : :ん_ハ　 ∨　 　 　 　 ', : : :ヽ￣　― ､ ',
　　　　　7/-┘丶: : :'､: : : : : : : i:||:::::::::〉　　　　　　｀　　l: : :/:|､　　　　 )'
　　　　//ﾘ: : : : : :ﾞ､: : : : : i.: : : :l: |ゝ-"　　　　　　 ,ｨ　 /レ': :l: :ヽ
　　　//　 |: : : : : : :l: : : : : |: : : :|: : ヽ　　　　　　　//　/: : : :/: : : l
　　//　　 l: : : : : : :l: : : :i: :|: : : :|: : :ﾊ:.＼　　　　　｀　/: : : /: : : :/
　//　　　/: : : : : :/: : : /: :l: : : :l:／: :ヽ: :ヽ―――＜.: :／: : :／
//　　　/.: : : : : :/: : : /: :/ : : ,ｲ: : : : : ∧: :|　　　 //／_:, -'‐　､ _
/　　　/.: :/.: : :/: : ,イ.: :/: : :/: |: : : : : :|=∨＝＝' ´::::/　　　 ￣ 　＼
　　　/.:／.: : :/:.: :/. |: /.: : :/／〉.: : : :/ヽ :::::::::::::::::::( {　 /￣ ソ⌒　　ヽ
　　 /ｲ: : :/イ:.: :/　 |/l: :／´　 l: : :／　　 ＼::::::::::::::::ヽ　}　　 )ヽ　　ヽ |
　　 　|: :/　 |: :/　　　 l/　　 ／|／　　　　　 ＼::::::::::::::l　ヾ￣　⌒/　}/...､

45 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/25(月) 00:13:17 ID:Ovmgyw92

　　　　　　　　　　_　　_,,-‐''": : : : : : : : <⌒ヾｰ　､
　　 　 　 　 　 ／　｀ヾ､ /: :／: :〃:.ｉ: : : :.＼　　　 ヽ
　 　 　 　 　 /　　　　 V: : : : : : : : : : : : : : : ∨　　　|
　　　　　　 rl　　　　　 |!: : : :/: : : : :|: : : : : : :丶　 ｒ"
　　　　　r┴|　　　 　 〃: : // ‐-: /! : : -/: : : :',_人
　　　　　 ヽ人　　＿ /: :!: :/: :/:／: |: : :,ｲ: :i: : : ﾄ ＼＼
　　　　　 <_ ム二ﾑｲ :/:|: : :ィﾃ示ﾐ !: :/ｨ示ﾄ: : :!:.l 　＼＼
　　　　　　　 〃: : : :|/l从: : :lV:::ﾘ　 !/　Vﾘ l : : |: !　 　 ヽ　　 　 　 　 　 　 　 　 ……この質問に答えられるとは、
　　　　　　 // /j: : : : ﾘ: :ヽ∧ 　 　 　 '　　 l : : lり 　　　　)　 　 　 　 　 　 　 　 .記憶は確かなようですね。
　　　＿ ／/厶/: : : : : :ｉ: : : : :ヽ　 　 _　　 ｲ: : 人　　　／　　　　　 　 　 　 　 　 ですが、やはり信じられない。
. 　 / ／／＿/イヽ: : :从: :ヽ: ヽ ＞ - .イ: :!: :ﾘ　　　 /
　 / /／:::::::::::::::: ＞‐ヾ|⌒ヽ: ＼＼ /: :从: ﾄ､/　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 もし貴女が一ノ瀬はじめだというのなら
／ ／:::::::::::::::::::/::::::::｀ヽ:::::::＼ヽ-､ｲ |/: :.∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 「彼女はドッペルゲンガーだった」ことになる。
　/:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::丶:::/ _ニ､ﾌ|!:::::＼::＼
./:::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::〉　┐ﾘ ||:::::::::::ヽ:::: ー´:∨::: _r┬ ､_
＿＿＿__::/:::/::::::::::::::::::::__::/＜ﾆ!/! ||:::::::::::::从::::::::::::::rY /　! / i }
:::::::::::::::::::/:::/::::::／::／ﾑイ ＼_＿ｲ .||:::::::::::/::::::::::::::::::∨∧_| ﾊ//
┌────────────────────────────────┐
│それはつまり、ずっと華扇が騙され続けていたということである。　　　　　　　　│
│自分の実力には自信を持っていたが、それをずっと騙されていたというのは　│
│自分の沽券に関わる。正直言って認めたくない。　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　 　 　 　 　 |∧
　　　　　　　　　　 　 　 Ⅷiﾊ
　 　 　 i､　　　　　　　　 Ⅷヨﾔ
　 　 　 Ⅶ'.,　 　 　 　 　 ∨: : :ﾍ
　　　 　 Ⅷi＼　　　 　 　 ∨: : :.ﾍ
　　 　 　 ∨: :.ヽ　　　　　　∨: : : ﾔ
　　　　 　 ∨: : :ﾍ　　　　 ＿∨: : : i
　　 　 　 　 ＼: : : ヽ,.イ: : : : : : : : : ﾍ
　　 　 　 　 　 ＼: : : :: : : : : :・: : : ,=､ﾍ　　 _i､=､_
　　　 　 　 　 　 /: :・: : :_,,:. -‐,ｧ: :i,　 ):ﾍ .ﾉ: : : : ｧ　　　　“……そっすねー”
　　　　　 　 　 .7=､i ﾆテ‐:´￣: : : : : : : :У: : : : ,′
　　　　　 ,=ﾃ￣i_,ﾉ: : : : : : : : : : : : : : : :'´: : : : : i　　　　　“そういうことなんすよねー、
　　　　　 ヾ: : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,′　　　　 その点についてはずっと隠していたことっす”
　　　　　 　 ∨: : ＞､: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.7
　　　 　 　 　 ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾔ
　　　　 　 　 　 ＼ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾔ
　　　　　　　　　　i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾔ
　　　　　　　　 　 |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　 　 　 　 　 　.j: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＞. ､_
　　　　　　　, -‐': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＞､
┌────────────────────────────────────────┐
│ラーリス信者でも人間と付き合うのは、彼女の存在が半ば認められていたとかで納得出来たが.　 |
│魔神はそのものが法律に差し障る存在であり、許しがたい存在だ。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│たとえ彼女が華扇にとって「本物」の一ノ瀬はじめだとしても、　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│記憶を共有した仲の相手だとしても、それよりも今すぐ消し去ってやりたい気持ちがある。　　　　 │
└────────────────────────────────────────┘

46 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/25(月) 00:24:55 ID:VnMWFZAc
むむ　どうなるはじめちゃん

47 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/25(月) 00:25:06 ID:Ovmgyw92

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ､　　 　 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　 ￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /⌒ヽ　　　 `ｰ─一　　⌒ヽ　 ､
　　　　 　 　 　 　 　 /⌒ヽ　　〈 　 　 ﾟ，　　───　､　 　 ﾟ，　ﾟ，　　　　　　　　　“でも、これにはワケが……
　　　　　　　　　　　〈　　　　 　 ﾟ， 　 /. /　　　　　　　 ＼　 /　　}　　　　 　 　 　 　 .理由があるっすよー”
　　　　　　　　　　 　 ﾟ，　 i 　 　 　 T　〈　　 ・　　　・　　　Y　　 /　　　 　 / ｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　 　 .}　| 　 　 ⊂ニニニ⊃　 i| 　 /　　　 　 /　　　〉　　“だから長くなるけど、
　　　　　　　　　　　　 ｉ 　 |　　　/　i|　 ∧　　　　 　 　 　 ﾉ　（ 　 　 　 ./　 　 /　　　 話を聞いてほしいっす”
　　　　　　　　　　　　 | 　 |　　./　　iし'　/　　　　　 　 ／　 　 /⌒ヽ　〈　 　 〈
　　　　　　　 　 　 　 .ﾉ　　ﾟ， /　 　 　 ノ　　 　 　 　 /　　　／ 　 　 〉　　　　 }
　　　　　　　　　＿／　　 　 7´￣ ＞　　　　 　 　 　 ､＿　 　 　 　 /　　}　　〈
　　　　　　　　/　:::..... 　 　 /　　 /　　　　　　ノ　　　　＼　　　　　〈＿ ノ　　　〉
　 　 　 　 　 〈　　 　 ‐-‐ /　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〉　 　 　 /
　　　　　　 　 .＼.　　 ＿〈　　　　　`ｰ─　　─━─ 　 　 　 ｀ヽ　 ′ 　 　 /
　　　　　 　 　 　 ＼/　　 `o｡.　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ‐-　_ ｉ　　　　　 〈
　　　　 　 　 　 　 .〈　　　　　　￣　　‐-　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾉ 　 　 　 〉
┌──────────────────────────────────┐
│華扇個人として、いつぞやマルフォイ家でハメられかけた時の一種のトラウマから . |
│蛮族やらと結託されている、と思われることを恐れている節がある。　　　　 　 　 　 │
│だから例え少しでも、自分に罪を着せられる原因を作ることを嫌っているのだ｡　　 │
└──────────────────────────────────┘





　　　　　＿__　　ヽ 斗‐ ´ ￣￣｀: : :. . .　 　 l
　　　　´　　　 ｀<´ ／/|ヾ: :￣｀: 丶: : :: :＼/
　／　　　　　　　∨: /: |: :＼: :｀ヽ: : :｀:ヽ: : ＼
/　　　　　　 　 　 |ヽ!: :.|: : : :＼.: : :＼: : : ＼: :ヽ　|ヽ
　　　　　　　　　　l ﾉl: : :|ヽ : : : ＼ : : |ヽ: : : :＼:∨:ﾉ
　　　　　　　　　 / } |: : :|!　＼: : : : : : !　＞‐┬≦:`.────- ､
ヽ　　　　　　　　_イ: |: : :.|ヽ､　＼: : : :.∨ｨ行│: : : : ＿: ＜二ニ二_｀ヽ
＜辷 ､ ＿/／_／: : ｌ: : : |i 　＞-｀丶､: :',{!:ﾘ　!: :／:ヽ: : : : : : : : : : : ｀ヽ
　　ゝ─仏⌒!|:|: : : ﾉ : : 下てうﾐヾ　　￣,`‐'　Y: :＞─--イ￣￣￣￣｀ヽ
　　　,イ/: : :/l|:l: : : : : : : 代r'::::::ﾘ　 　 　 　 　 lヾ: : : : : : /
　 ／,.ｲ: : :/ /: |: : : : : : :ｲ､ゝ-‐'"　　 　 　 　 ﾊ : : : : : : :'､　　　　　「貴方」の事情を聞く以前に、
／／/l: :./ /l : :ｌ: : : : ヽ/: :.｀ヽ　　　　ｒ⌒ 　/ヽ､_: : :／⌒ヽ　　　　 そもそも貴方が魔神であることが問題です。
／ ./: |:/ /.: | : :|: : : :／:＼: : ハ　　　 ー' /: : : :__／
　 /: ／ /: : :ﾄ､: !: :/三三≧ﾐ､: l三ミ￢＜: : : : : :｀:ヽ.　　　　　　　例え元は人族だったとしても、
　,: ﾊ⌒|ヽ: : :＼｀ヾ __三三三ヽ三}ﾐー"三ヽ､_＞─ 丶　　　　　　狂気の戯言を語る魔神になったからには
　!: ! ヽ:.l　＼: : : Y´三三三三三ヽ/三三三ミヽ三三三ミヽ　　　 .正論を述べる立場にないでしょう。
　l: |　　＼　　⌒ﾞ∧三三三三三三l三三三三ミV三三三∧

48 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/25(月) 00:28:27 ID:S0YZ6E9I
せやせや

49 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/25(月) 00:33:33 ID:cT9qQsUc
どうしたって殺す気なのに情報を引き出す冒険者の鑑

50 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/25(月) 00:34:27 ID:Ovmgyw92

　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ　　　　それと、その棺。
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/　　　　　　 　 　 .その中がどうなっているかは知りませんが、予想はつきます。
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　 　 　 　 　 　 　 先ほどまで、姿を取っていた変身先が「居る」のでしょう？
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　（私としては、やはり目の前のドッペルゲンガーが
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ　　　　　記憶を模していただけであり、その棺の中に眠っているだろう
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､　　　　　　　　　　 「一ノ瀬はじめ」こそが真の本物だと言う方がマシで、納得も行く）
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁









　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒ヽ､／⌒＼　 ／.:.:.:.:.:.:.:)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀´.:.:.:.:.:.:.:.:〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i.:.:.:.:.:.:・.:.:.:.:.:.:.:.:.:・.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　“それは……”
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:､‐---------っ.:.:.:.:.:(
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣:::￣::￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　‐-.:.:.:.:＿.:.:.:.:.:.:--‐‐　￣
┌────────────────────────┐
│と、ここで詰まるドッペルゲンガー。　　　　　　　　　　　　 　 │
│やはり、棺の中には“一ノ瀬はじめ”の姿が居るのだろう。. |
└────────────────────────┘

51 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/25(月) 00:41:12 ID:Ovmgyw92

　 　 ,'　　.::ゝ ／／: : i: : : : : : :＼＼ : : : : : : : : : : : /　　￤
＿＿ヽ_／ ./:／: : : :/!: : : : : : : : :＼ヽ : : : : : : : : : :⌒iヽ_|!:....　　　 　 　 　 i
￣￣¨７⌒//: : /: :/: |: : : : : : : : : : :.＼: : : : : : : :ヽ: : :L　l|:::::::::::::..　　　: : :..|
　　　〃Zｲ/: : /: :/: : |: : : :ｉ: : : : : : : : : ＼: : : : : : : ';: :)　 ､::::....... 　 　 / .:::/
＿／´　イ: : :/: :/: : :│ : : | : ｉ: : : : : : : : : ＼ : ｉ: : : ﾍ｀√l`ヾ､　　..::::/斗<
￣　／: /: : /: :/: : : :/!: : :i:| : |: : : : : :i: : : : : : : ! : : : l|: : :つ　7⌒l￣ﾄ､__ム＿＿＿＿ノ!
　イ: :／i: : :l: : | ｀ヽ/,_|: : :l:| : |: : : : : :|: : : : : :./|: : : /:ｉ: |: :ヽ_ﾑ＿ﾄ､__ゞ＼ー────'
￣￣l: :/: : :|: : !: : /､__ヽ､:|:!: :ﾍ.: : : : :|ヽ: : : :/ .l: : / /: :l: : : : : : |: : : : : ＼＼
　 　 l ﾊ: : : ! 从 : |rfて心从ヽ : ＼: :_|x‐＼7￣l :/:./: : :!.: : : : : :l: : : : : : : :＼＼　　 　 ｉ!
　 　 |:| !: : ハ: : ヽ|! {!/:::ハ　　＼: :＼!,ｒｆてうミX: :/: : :∧: : : : : :!: : : : : : : : : :＼〉　　 /ｊ
　 　 |:l ヽ: : : ヽ: :ハ ヽ::::ン　　　　￣7∨､:::::::/;;;;》|! : /: :ヽ.: : : : |ヽ: : : : : : : : : : :＞＜<　　　人を『眠らせ』て監禁する魔神。
　　ノｲ　　＼: : :＼:l ｀　　　　　　　　　　ゞ. 　ン",ｲ: :/ヽ: : : ＼ :￤: ＼──‐＜⌒ヽ　 ヽ
　　＿＿__　 ヽ: :　ﾊ　　　　　,　　　　　　　 　 　 /／i　　)､: : : ヽ:!: : : : ＞─ ､　　 ｿ　　 ! 　 倒さずにはいられないでしょう、
￣｀ヽ　　　＼　';､ ハ　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾘ: :l斗.' : :＼: : : ＼￣ヽ: : : : :ヽ　　　　ﾉ　　.常識的に考えれば。
　　　 ',　　　 lヽﾑ:＼::＼　　 ｧ ‐,､　 　 　 　 　,イ| : |: :ヾ: : : : ＼ : : ﾍ : : '; : : : : :',
　　　　ヽ　　 |/ ハ: :lヽ::::＞′/ヽ＼　_,,.　＜ l八ヽ: ＼: :｀ヽ: : ＜￣ﾉｲヽﾉ｀ヽ: : /
　　 ＼　i　　//:三|! |三ミ/　/ 丁＼＼_＿ 　 |三/:;ｲ⌒ヽ￣ ¨⌒ﾞヽ　　 　 　 !:/
_,､　　 ∨　//:三ｴj;人_ ./　/ィ/　　　⌒￣｀ヾｘ彡ｒ＝ニ二￣￣￣￣￣｀ヽ　ｊ'
　/￣７ｰ‐'-'､三彡ｲ＼/　/二二二二二ニィ'三ﾐﾉ三}　　　　￣￣￣￣⌒ヾ
┌────────────────────────────────┐
│そもそも、ここに来た目的が目的だ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│「一ノ瀬はじめ」を模してラーリス信仰のプリーストが増えるのを阻止するには ｜
│目の前のドッペルゲンガーを倒すべきなのだろう。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────┘

52 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/25(月) 00:42:09 ID:Ovmgyw92


　　　　　　　　　　　　　　　 　 ___
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ⌒ヾ
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　　　　　　 　 　 　 ⌒ヾ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.ィ 7
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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿,.イ'／,ｲ／
　　　　　　　　　　　　　　,.イ/＞''"／／　　　　　　　　　　　　 　 /⌒＼ 　 /⌒ヽ　__
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　　 　 　 　 　 　 　 　 /￣/／/／　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }　　　　　　　　 `　　　　　　 ）
　　 　 　 　 　 　 　 / ヽ '" .|//　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　 　 　 .／／´　　.l/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　 　 　 　 　 　 {
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　　　 　 　 .／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 人＿_　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣｀` ｰ---――‐- ､ ＿__,ﾉ
　　　 ／／
.　 .／／
.／／
┌──────────────────────────────────┐
│もう話すことはない、これ以上 発言で惑わされる前にと　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│これみよがしに槍を構え、戦意を見せつける華扇。　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│逃げ出すようであれば、即座に妨害と攻撃をする準備は先ほどから出来ている｡　. |
└──────────────────────────────────┘

53 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/25(月) 00:44:42 ID:Ovmgyw92
:.:.:.:.:.:| |　|　|　| |.:.:.:. .:.:. :.:|| | | ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: || | | || .::.:.:.:.:.:| |　|　|　| |.:.:.:.:.
:::: : : | |　|　|　| |::::.: : : : : || | | ||: : : : : : : : : : : : : : : :　: : : : : : : : : : ::|| | | ||: : : .:.:: | |　|　|　| |: : :::
:..: : : | |　|　|　| |:::.: : : : 　|| | | || : : : : : : . . 　　　　　　 . . : : : : : : : : || | | || :　: : .::| |　|　|　| |: : ::::
: . :.　| |　|　|　| |.. .. . . .　.|| | | ||. . . 　　　　　　　　　　　　. 　 . . . . . || | | ||　. . . ..:| |　|　|　| |. . . .
:. . .　| |　|　|　| |　　　　　|| | | ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|| | | ||　　　　| |　|　|　| |　. .
　　　ｌ ｌ　ｌ　|　| |　　 　 　 ｌ | | ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|| | | ｌ　 　 　 | |　|　|　ｌ ｌ
　　　　　.l　ｌ　ｌ |　　　　　　　ｌ ｌ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ｌ ｌ　　　　　　 　 .ｌ　ｌ　'
　　　 　 .　 '　ｌ |　　　　　 .;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .;
　　　　;:.　　 　 ｌ　　　　 .)'ゝ;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　)'ゝ;　　　　 　　;:.
　　　::ﾉｿ:.　　　　　　　.:(　 .）:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .:(　 .）:　　　　 ::ﾉｿ:
　　:）'　て:..　　　　　　riｪｪｪiｭ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 riｪｪｪiｭ　　　 .:）'　て:..
　::（　　　）:　　　　　　└回┘　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　└回┘　　 ::（　　　）:
.. [[匚囗二]]　　　 　 　 .| |　　 /7＼＿|_.||三三三三三三||-<／ﾆ∧　 .| |　　　　[[匚囗二]]
　└L凵」┘　　　　　 　 | |　 ./7＿/-<　||;三三三三三三||＿〉-＜Α　| |　　　　└L凵」┘
　　　| |:|　　　　　＿＿r土'ュ/7＿;l＿匚||;三三三三三三 ||＿]＿〈＿r土'ュ＿＿　　| |:|
　　　| ｌ:|　　　　 ∧/:::l　　 ..:|　......::;| |ニlニﾆニlニニﾆニニニlニ| | 　 :|＿＿,/ヽ∧ 　| |:|
　　　| |:|　　　 .∧/￣＼;;;;;;√￣`7| |;;二二工二工二二工二二| |::...;/　　　＼ヽ∧　| |:|
　┌┴┴┐　∧/　　.::/　....ヽ　.:/ | |-┴┬┴-ー┬┴ー┬┴ｰ| |￣＼ ...,.,.;;;/￣┌┴┴┐
￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣
￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣厂￣￣

┌────────────────────────────────┐
│聞く耳持たず、という態度をあからさまに見せつけた華扇に対し、　　　　 　 　 │
│ドッペルゲンガーは逃走、あるいは抗戦しようとする姿を全く見せなかった。.　│
└────────────────────────────────┘










　　　　　　　　　　　 :∴: :;． ;. .: :｀：: ∵:゛
　　　　　　　　 :゛;∴゛`　;｀: :゛;:`´..;．∴;．｀:'：
　　　　 ゛;．゛;．　;　:″:: :゛;. :∵゛　;．　:'-､
　;`∵:　;`;.:`´..;　`　;．゛;．:　::゛;．゛;．
;.・:゛∴;．゛;．:　::゛;．″:: :゛;∵゛　;
∵∴゛;．゛;．::　`；　　:;　｀,　　・

┌─────────────────┐
│それどころか、華扇が攻撃をはじめても. │
│終始 回避も抵抗もしなかったのだ。　　　│
└─────────────────┘





┌───────┐
│そう、死ぬまで｡　.|
└───────┘

54 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/05/25(月) 00:44:57 ID:Ovmgyw92
今夜はここまで

55 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/25(月) 00:46:29 ID:cSGCFuzs
乙ー
うわあああああ…

56 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/25(月) 00:47:55 ID:S0YZ6E9I
何か罪悪感ハンパないんだがwww

58 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/05/25(月) 00:48:59 ID:6TGb6alc
乙でした
華扇ちゃんはじめちゃんを殺しちゃったか・・・
あとで後悔するかな

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