剣と魔法と邪道プレイ　第5話

目次

150 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:52:48 ID:Iph9LMwg






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│二日と二夜が過ぎ、三日目の夜。　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│ナイムハイラからきちんと南下出来ていれば、あと１日で到着するだろう。　│
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151 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:53:30 ID:Iph9LMwg
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┌────────────────────────────────┐
│……と、〈北向きの針〉―――常に北を向く赤い針、要はコンパスだ―――と..│
│簡単な地図を片手ににらめっこする。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│星図からもある程度 位置を予測出来なくもない知識は得ている筈だが、　 　 │
│技能のレベルが足りないからか今一 詳しい場所まではつかめない。　　　　　.│
└────────────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,．-―……‐- ､ｒr～ｰ- ､
　　　　　　　　　　　　　　,　　´￣　　　　　　　　　＼　　　 　､
　　　　　　　 　,√｀Y＾Y￢／　／ ／　　　　　　　　 `く）
　　　 　 　 　 厶ｨ个介ﾄくヽ , '　　　　　　 　 　 　 　 　 `く）　　}
　　　　　　　/　　　　　　 ﾚ'/　 /　 ,'　　　/　　 ｀ヽ　　　　Vﾝ∧
　　　 　 　 ,′　　　　　 ∧l 　 ′ /　 　,ｲ　　　　　｀Y久　 ∨ノ
　 　 　 　 〈　　　　　　}/ /　　　ｙ勹ｰｧ′}i　 　 　 |　∨ﾊ.　 i￣｀7
　　　　　　∧　　　　,.ｲｰ'　| 　ｉ {　 ｀7 　 ｛ﾄl　 　 !T什ト }l　ｉ l:::::〈
　　　　　　`く二二ズ{ﾉ l !! 　八l　 厶-‐'"´ V　　|,ｨ圷ﾐY l　! ﾄ､::::}
　　　　　　_,ノ::｀T´:::::}　l !! !ﾉ{{ ,ﾚ'N ,.＿＿　 V}ノ.＿＿　 |　! |　Ｖ
　 　 　 　 ｀7:::::〃::::/　 !?礒　 i　　| lﾘ＿＿　　　　￣￣　 ! jjﾉ ﾉ
　　　　　　/::::::仆-ｲ 　 l !! ! 从　 ﾚｲ￣￣　　　　､　"" .仏ｲ　　　　　　　　　………
　　　 （（　＼/ /::::::} !　川 ﾄ､ ハ　N辷ｹ""　　　｡　 ／ｌ　lﾉ　））
　　　　　　　 　｀⌒´}i　Vjﾊl小 ハ弋苡癶､　..___,..イ 　 |　l
　　　　　　　　　　　从i {　　　 V小.　ﾄ::::::::::::::::::::::::::|　　jｙ'l/　　　ｺｸﾘ､ｺｸﾘ
　　　　　　　　　　　　 }人　　　jノ l V:::::::(⌒) ﾉ)::::::l 　/
　　f''.二二ﾌ⌒气ﾆヱ　 ヽ　　　　 l::::::::::弋Yﾉノ::::::l／}
　　{ {__:::::::::::::::::::::::/　　　 ヽ＿＿ノi:::::::::::::::::::::::::::::/　'＼
　　｀7　＼:::::::::::::∧　　　／ヽ―二i:::::::::::::::::::::::／　/ 　 ＼
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│まあ本格的に迷った時は最悪 街道に出ることも考えている｡　 │
│だがそうしないのは、未だ修行中であるからと……　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│経験点がいまいち稼げてないからだ。　　　　　　　　　　　　　 　 │
└──────────────────────────┘

152 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:54:12 ID:Iph9LMwg
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│今回の目標は戦士（ファイター）技能レベル３に必要な１５００点の経験点を│
│溜めることだったが、目標の半分にも達していない。　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│流石に一人では相手にできる数にも限度があり、　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│勝ち目の薄そうな集団を見逃すこともあった。　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : : : : .
　　　　　　　　: : : :__: : :　　　　　　　　　　　: :_,ｨ__, : : : .
　　: : : : : : : : : : : ﾍヾ: :　　　　　　　　　　: :イr-ｒ ､ゝ__: :　　　ｶﾞｻﾘ…
　: :{i_ｨ＿: : : : : : : :）ﾄ: :　）） 　　　　 （（　: :ﾒﾉ､jw从v,.,.:　））
　: :｀ｰr､ヾ_: : ;_: : ｲ }　: : : : .　　　　　　: :..,..:.ﾞ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:':.,
　　: : : :´ヾ Y´　ヾ-ﾒ : :ｿヾ_: : : : : .　 　,..':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,;,;,',`:..,,
　(（　: : :Y ｲ~｀ヽゝ ｒ' : :ﾒ､_ｒ､_ﾊ: : : . ,';;,,:,:,:,:,:,:,:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.;,;,;ﾞヽ:.:.:ﾞ':.,
　　　　: : ､_,: : : : : ｷ }　: :ｲ　　　h: :ヾr.‐.､''::::-,,:._::_;;:.-'''ﾞ}‐'ﾞ~:,;ﾊ:.:.:.:ﾞ,
　　　: :ｒ'´-xヾ_: : x' ｊ　　 　 　 　 　 ,.ﾞ,}､:.:ﾐ:.:.:.:.:';';';';`:.､::.j:.:.:.;.;' 　i:.:.:.:.ﾞ
　 　: :/ﾉ　　}ﾒ　　　　　　　　　 　 /:.:.:,　,.:.:.:.:.:.;.;:,W;.;.;.:Y:.::.　　　 i:.:.:.:.,ﾞ
　　: ﾒｨ'　　　　　　　　　　　　　　 {.:.:.:.:, i;,;,;,;''ftｯ,从ｨｧ:;j:.　　　　 i:.:.:.:;ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {.:.:.:.:} ',:.三≧;;_爻;;)三.　　　 ,':.:.:.:,ﾞ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ',:.:.:;　ヽ,,　,i{’ij ’ ,';,;, 　 　 /:.:.:.:,ﾞ　　　　………
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ',:;i,,,,,,,;ﾞ''''､￣~　,':;'　'､ 　　i;,;,;,,ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ';'''''''ﾞ;　　,'　　,':;'　 　', 　 i;;;;;ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 '., 　'､　,' 　 ,':;'　　　 i_　i;,;,j
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 '､　 '.､　 .,':;'　　　 ,'`_..i`''ﾞ　　　【グレイリンクスLv3】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾞ､ ､j　/'" 　 　 /_,_j_j　　　　　数日ぶり。今宵は単体。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾞ"ｰ'
┌────────────────────────────┐
│所詮駆け出しがソロだなどと気張れる訳も無いということだったか。.│
│華扇は少々 傲慢が過ぎたかとも後悔し始めていた。　　　　　　　 　 │
└────────────────────────────┘

153 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:54:27 ID:Iph9LMwg




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　【スリープ】。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..-‐─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　 　 　 　 l＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　ムイ⌒:￣: :-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{￣ ､　　 　＿　／／:/: :／:/: : : : : : :X⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｲエ＝＝＝＝≠＝＞≦辷/⌒ : :/: :/ : /: : : : : ヽ: : ',　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／: : : : : /: : : / ／ ,イ : : : : /: : : : ',: : :丶: !　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／: : : : : : / : : :/:/: X 　|: : : : /: : :! : : !: : : :∨　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : : : /: : : ムイ 　 ヽ|: : : /: : : ': : :,': : : : ∧_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ : :イ : : : ;ｲ: : : :ﾚ:/ 乙.ヘ.|｀: :/: : :/: : /: : : : /: /ｰ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: :／　| : : : l: | : : : : | 弋c::::/}: :/: : : : : :/: : ,': :/イ 〃
　　　　　　　　　　/三三三三ミェ､　/: :／　〉 ｉ: : : : ∨ : : : ∧　ヾ¨´ ∨: : : : : :/: : /, / : |彳
　　　　　　　　　　　　　ィｴ＝＝弋ﾏ辷ニイ　　＼: : :丶 : : : : :＼　　　 ＼: : :／: :./ ｉ/ : : |
　　　　　　　　　　_,,..-‐''￣￣／⌒ヽ─＜ ￣￣⌒ヽ: : :＼:＼: : :〉　　　'　 )´|: :／: :|: : : :.|　　　　　寝ている不意をつけると思ったら
　　　　　.　 　 __/　⌒ヽ／￣⌒　　 /ｉ ｉ ┴＞‐ ､　　∨: : |ヽハ/　_　　　　　,ﾚ' ＼: :|: : : :.',　　　　 大間違いですよ。
　　　　　　 ／::/　　＿/⌒ヽ　 斗 " ,;| ヾ / 　 　l　　│: :/∨､､　 ｀´　　 ／:!: : : : :＼: : : :.＼
　　　　　／::／　　 ／ｒｰ─‐´　 ＼__　　/!⌒　 / ヾ ,,|／三ﾐ ∨ ー‐‐＜: : : :ヽ.: : : : : : : : : : :丶
　　　　　｀ ┴-ｰ‐ "　　 ＼　　 ＼　　／　ヽ イ,,|,,,;;i ;;;;|三三ﾑｲヽ､＿ 　 ＼: : : ＼: : : : :＼ : : : l
　　　　　;;,,　　　　　 　 ,,,,,,, `'ｰ-､_;;／;;;;;;;／/　 ∧　／ ／ 　／ん　　〉　　 ﾚ⌒ヽ￣￣￣｀ヽ: :/
　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;／　/　／ ∧三ｲ＿て Yヽ　ヾﾑ　　　　　　　　　 　 　 )´
　　　　　;;;;;,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;　　　　,,,;;;;;;;;＼/　　　 /　　　|三〈/ /　 l ん7　　〉
　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,　　　;;;;;;;; 　 　 ⌒＼／￣　 |三ﾐヾ ー<　)　＞ｲ
┌─────────────────────────────────┐
│……と、夜襲に来たグレイリンクス１体の「とどめを刺し」ながら華扇は考える。　│
│寝ている時も防具は着けっぱなしで、万が一 気づき損ねて襲われても　　 　 　 .│
│１０秒は凌ぐ自信はあった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
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154 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:54:50 ID:Iph9LMwg
┌───────────────────────────────────────┐
│そろそろ魔物や蛮族からの戦利品で、出立前に買った〈北向きの針〉代くらいは回収できた｡　 │
│金が全額そのまま手に入るのは分ける相手もいないソロの利点だろうか。　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│まあ、パーティ行動であっても相手出来る数が増える分収益も増すのだが。　　　　　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────┘

　　　 　 　 　 　 　 ／´￣"｀ヽ-,
　　 　 　 　 　 　 r'　　　　　　!ζ‐-_.､_,, -.､
　　　　　　　　　 ,i　　 　 　 ／､｝"´.:.｀"=- ､_ヽ,
　　　　　　　　　 ﾞ､ゝ,,--‐´､_r"/:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ, i
　　　　　　　　　　!´,'i:i｀.‐ﾞ´:.:.:/:.:.:.ﾊ:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.ヾ,
　　　　　 　 　 　 |/i:i:::!.:.:.:.:.:i/‐‐-､ .',:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.!　　　　r､=､
　　　　　　　　 ／:./:|.:.i.　　 |茨ﾃ'､　ヾ,:.:.:__:.i.:.| 　　 ,, ﾞi//ﾞ,｀ヽ,
　　　　　 , -‐´,:.:.:.｀ヽ-'.:.:.:.:.:i弋'ノ　 　,_=､,'｀',:|/ , -", -´iﾞ/∧.　',　　　　はぁ……ダメだな、
　　　　／γ´_,-,":.:|.:.:.i,:.:､:.:.､　 　　,　.ﾘjﾞ/:.:/, -´, -"　　　!｀i_',　 i　　　 帰省シーズン中には間に合いそうも無い。
　　　　´（/￣_./.:.:.:.!.:.:.|ヽ,:i.:.:.ヽ,　-　　 ./, ‐", ‐´._　 ＿　 | iゝ､＿|
　　　　　　　´i, ‐'"i.:.:.:∧:|ヽ,:.:.:.:ヽ-=, ‐´, ‐",､｀ヽ:.￣.:く,　! i'::::::::::,'　　　リベンジまでは流石に無理か。
　　　　　　　　　　 |_;,/-､‐‐.ヽ;; -"´,‐"´｝-ﾞr,､ヽ-=,´￣｀/./＼__/　　　 ……ん。
　　　 __　　 　 　 /　 　 .ヽ,‐´, -"<ゝ(_(rｿY､.:.ヽ'i　　　　v､!　　,'
　 ,r/´/　　 　 　 ',　, -", -",:.:.:.:.:.:.:～ミ彡ｲ.:.:.:.:.|, --.､ ./　　 /
　// iﾞr,｀-､.　　 , -´, -"/　 ヾ;:.:.:.:.:.:.:.:.:.;'.:'.;:.:.:.:.:/　　　｀ヽ､　,'
　ヾ, iﾞ !､, ‐‐ヽ´, -,´　　　___《.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.:.:.:.:'.:.:.:.i　　　　　ヽヽ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　がさ、＞
　　ヾ､＿__i_　彡ヽ,｀ヽ,r‐"　　ヾ,:/.:.:.:.´.:.:.:.:.ﾘ.:.:.:.i　 　 　 　 ヽ,ヽ､

155 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:55:26 ID:Iph9LMwg

┌───────────────────────┐
│異音を聞きつけ、新手かと武器と盾とで身構える華扇。. |
│だが出てきたのは人であった。人型ではあった。　　 　 .│
└───────────────────────┘

　　　　　　／"￣￣ﾞ`ヽ､_
　　　　　,i"　,＿ i､　　　　＼
　　　　 ﾉ_,:　 r'7｡t'　　　 r=､i
　　　　 ﾞ'r'~" ﾞ;:￣　　　　r,-/
　　　　　ﾄ-'" ：i ｲ''l　　　‐'',!
　　 　 　 Yrﾄfr､　jﾘ　　/　 l　　　　　　　　　………
　　　　　　ﾄ^^^' r　: ／　･：!
　　　　　　 ﾞレ,i-‐''"　："･．l
　　　　　　　　 l r'"．．'"：〉`>､
　　　　　　　／ﾚ!:v　/　．／　,;>､__
　　　　　 ∠ /　l　V',.r‐'"　／　,.r＜__
　　　　 ／　L／　 ／　 .／　　i"　　　ﾞ`:､＿
　　　／　／ l.　　└:.､ /　　　,｣　　　　　　　＼_
　 ／L　i　,､i　　･ﾟ　．　〉　ー"　　　　　　　　　 ﾞi!
　l　　 l .l　　!：･. /　　 /￣}i＼　　　　　　　　　　 l
　l　　 l l　　l!ll:･/　　 .{'　 ﾞi!. / ./￣}!　　　　　　　l
　l　　 l l. （￣￣'ヽ､･：}!ー'ﾘ　./!､_/　　　　　　　　!
　l　　 l l　〈ﾞ"‐-ｲ._ ﾞi､ﾉﾞ::::::ﾞし'':ﾞ:::::i!ヽ_,.-､　　　　 !
　l　　 l l　 ヽ･：：）:::::::."::::::"　 ﾞ::::く,ｨ"(__,.}　　　　 i!
　l　　 l l　　 i!　/ﾞー-､::::::;ヽ　　　"ﾞt'r'"　　　　　 l
　l　r'"￣ﾞ`ー‐=`　　 ﾞ::::::;ﾞー‐--､／! ﾚ'"　　,.:'　 l
　l　ﾞー､　　　　　　　　ヽ　　　　 ,/{ / レ'"　　　　,i!
　l　　　　￣ ﾞ`ー'､＿＿）＿＿ノヽ＼,.r:､　　　　　 i!
┌─────────────────┐
│……まあ、今は人ではない存在なのだが│
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156 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:55:50 ID:Iph9LMwg
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/　　　　　　　アンデッドか。
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ　　　　　　 ……レブナントではないな、ゾンビか。
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　　墓地か、野ざらしになった死体がはぐれたか？
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁
┌────────────────────────────────┐
│アンデッド。　　　　　　　　　　ﾏ ﾅ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│死体か、その魂に“穢れ”や魔力が宿り、自然に動き出し　　　　　　 　 　 　 　 │
│生前のような本能に従い 周囲に害を与えるだけの魔物である。　　　 　 　 　 .│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│利益は基本的にない。しいていうなら死体に溜まった魔力が　　　　　　　 　 　 │
│部位に集中するので利用出来なくもない程度だ。ゾンビなら眼球、のように。. │
└────────────────────────────────┘
　　　o
　　　　ゝ;:ヽ-‐―ｒ;;,　　　　　　　　　　　　　　 。
,,____＿冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼　　　　　　,,,,,,,,　o　　／
"｀ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从　　　　（;:;:;:;:ヾ-r
　　　〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:）　０　　ソ;:;:;:;:;:;:;:｝
　　,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ　　　　 ゞｲ"ヾ,:;:,ｿ
　　(;:;:ノｒ-´^~;;r-ー⌒｀　　　　,.、
　　"　　,,,,　　　　　　_;:;:⌒ゝｿ;:/　　　　　　　　　　　　　ゴシャッ！
　　　　（;:;:丿　　　　（;:;:;:;:;:;:;:;:;:)
　　　　　　　　　　　　ヾ;;;;;;;;;;;;/;　＼
　　　　　　　　　　　　´　　/;:ﾉ　。　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　（）
┌─────────────────────────────────┐
│体の自壊を恐れずに動くため、筋力は非常に強いが　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│その分 判断力は獣以下に鈍っており、動きも遅い。　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│耐久力や夜闇の利こそ得ているが、明かりは魔法で灯せるし、難敵でもない｡　 │
└─────────────────────────────────┘

157 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:56:24 ID:Iph9LMwg
　　　　´　　　 ｀<´ ／/|ヾ: :￣｀: 丶: : :: :＼/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ο　　　Ｏ　　　　 ／　。
　／　　　　　　　∨: /: |: :＼: :｀ヽ: : :｀:ヽ: : ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ。　Ｏ　　　　　／　　　　　　ο
/　　　　　　 　 　 |ヽ!: :.|: : : :＼.: : :＼: : : ＼: :ヽ　|ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....ο　　　ヽ　　。　　／/　　Ｏ_,　　。
　　　　　　　　　　l ﾉl: : :|ヽ : : : ＼ : : |ヽ: : : :＼:∨:ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 iヽ:''"ﾞﾞ'':.,／
　　　　　　　　　 / } |: : :|!　＼: : : : : : !　＞‐┬≦:`.────- ､　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 －―＝＝ニ二 ;:　　　　 :;　二ニ＝―‐‐
ヽ　　　　　　　　_イ: |: : :.|ヽ､　＼: : : :.∨ｨ行│: : : : ＿: ＜二ニ二_｀ヽ　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 。　　'Ｏ　　 :､,.　..,::'､‐-　　　。
＜辷 ､ ＿/／_／: : ｌ: : : |i 　＞-｀丶､: :',{!:ﾘ　!: :／:ヽ: : : : : : : : : : : ｀ヽ　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｏ 　　／／｀ｖ::　､j　　。　Ｏ_,
　　ゝ─仏⌒!|:|: : : ﾉ : : 下てうﾐヾ　　￣,`‐'　Y: :＞─--イ￣￣￣￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／。　 |　　　ヽ
　　　,イ/: : :/l|:l: : : : : : : 代r'::::::ﾘ　 　 　 　 　 lヾ: : : : : : /　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 ο　 　　Ｏ
　 ／,.ｲ: : :/ /: |: : : : : : :ｲ､ゝ-‐'"　　 　 　 　 ﾊ : : : : : : :'､　　　　　　　　それでも一撃貰っちゃったな｡／
／／/l: :./ /l : :ｌ: : : : ヽ/: :.｀ヽ.　u　　ｒ⌒ 　/ヽ､_: : :／⌒ヽ
／ ./: |:/ /.: | : :|: : : :／:＼: : ハ　　　 ー' /: : : :__／　　　　　　　　　　　 ……傷は浅いが、血の臭いを
　 /: ／ /: : :ﾄ､: !: :/三三≧ﾐ､: l三ミ￢＜: : : : : :｀:ヽ.　　　　　　　　　　　獣に嗅ぎつけられても面倒だ、治癒しましょうか。
　,: ﾊ⌒|ヽ: : :＼｀ヾ __三三三ヽ三}ﾐー"三ヽ､_＞─ 丶　　　　　　　　　　【サモン・ペティ】。
　!: ! ヽ:.l　＼: : : Y´　∧三三三ヽ/三ﾊﾐ／ヽ三三三ミヽ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r　　　　　　／　　＿　　　　　 ＼　　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ`　､　　 /　＿＿＿__＼　　　　／ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ `　､|'"´ｰ-　　　　 ヽ|　 ／ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 |-┬r‐‐┬;‐-､ |／ ／￢‐-＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　> 　∪　　∪ u.〔　／　　　　 ○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,... -‐7 /T ┬-┬イ丁､ヽ　　　　　　　　　殴る？また殴るの？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>､　/ /　|　|　 ||　|　| l　|　＼
　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ　　　　　 　 （　 ` ＼　 |　|　 ||　|　 |j|/　 ／､
　|　安心して、今回は戦いじゃなくて 　 |　　　　　　 　 .ヽ__|　 ｀┴┴‐┴┴ '´　 |'＿ノ
　|　回復を貰いたいだけだから……. 　|　　　　　　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　!
　|　【ヒールウォーター】頼めるかな？　|　　　　　　　 　 　 .ヽ＿＿___人＿＿＿ノ
　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ　　　　　 　 .＿,....-‐┘j　　　　　　　|└─-...,,,＿＿_

┌─────────────────────────────────────┐
│かつては訓練の相手として何度も戦った妖精ノッカーを呼び出し、　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│【ヒールウォーター】、癒しの水を作り出す魔法をかけてもらう。　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│お椀状に両手の平を広げた上に出してもらった水をゴクリと飲み干す。　　 　 　 　 　 　 　 │
│同じ魔法なら自分でもかけれるのだが、MPの効率からいってこの方が安上がりなのだ。...│
└─────────────────────────────────────┘

158 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:56:40 ID:Iph9LMwg
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ο　　　　　　　　 ／　ﾊﾞｼｭｯ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｏ　　　　　／　　　　　　ο
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ο　　　　　　　　　／/　　Ｏ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,;:''"ﾞﾞ'':.,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－―＝＝ニ二 ;:　　　　 :;　二ニ＝―‐‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｏ　　 :､,.　..,::'､‐-　 _　 ,､.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾄ.、　　　　　 　 　 　 　 Ｏ 　　／／｀ｖ::　､
　　　　　　　　　　＿　　_,,..　--──- ､,_ノ　}　　　　　　　 　 　 　 　 　 /／　　 |　　　ヽ
　 　 　 　 　 ,　'´　　 ｀Y´　　　　　 　　　　 ｀'　、_　　　　　　　　 　 　 ／　　　 ο　 　　Ｏ
　　　　　　.,.'　　 　　　 |‐ｧ　　　／　　　　　 　＼}- ､　　　 　 　 　 .／
　 　 　 　 .|　　　　　　,ﾊ_}　／/　 　　 |　　　　　 ヽ 　';
　　　　　　,ゝ､.,＿,,. イ ┘ '　‐|- 　 　/|　　 |　';　 　';　|
　　 r‐''"´／, ｲ__ｒ' 　|　 /　 ,ム、_.／ ;　　 ,ﾊ　|　　 ﾚ'}
　　　 ￣く／Y 　　＿| 　|! ,ｲhﾉ 「lヽ /　／ /ト |　　 |/
　　　　 　 /　　 　{ r | 　lﾚ' ゝ--'　　|／　ｧlﾄ､ ,ﾊ 　 ;|
　　　　　./ 　 　 /ヽ._|　八　　 　 　 　 　 {h! }/　|　/;|
　　　　　; 　　　/　 　ﾚ' |　ヽ､　　　　 　 ' ｀´　|／ﾚ' ∧　　　　昼間の数戦もあって
　　　　　| /　　'　　　　､|　 　;　　　　 _ 　 　 ,ﾑ、く/＼]　　　　MPも残り心もとないけど……
　　　　 ／　　' 　　、 　;'　　/、 　　　 ,､　, ｲ　ﾊ
　　　 /　 _,.イ　　 /＼/　／、 ＞ ､.,,/ ,ﾊ／）/ ﾉ　　　　　　　 血の臭いも残ってるし、獣が来ないとも限らないし
　　　 {r'"|　,､　　 |>ｰ＜＼::::＼. 　 / /､/､／)ﾊ　　　　　　　　ここじゃ眠れませんね。
　　　　　 ∨　 ／　 　　 ｀' ＼::::`r/　´ -く／'　;　　　　　　　　場所を変えましょう。
　　　　　　　 / 　 　　　　 ＼ }:::／￣｀　､// 　{、
　　　　　　　 | /　　　 　 ＼｀∨￣｀ヽ ／ {　 　ヽ}

159 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:57:01 ID:Iph9LMwg


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ...:::::::::::::::::::::::...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..:::::　　　　　　　:::::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .::::::　　　　　　　　　::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::　　　　 　 　 　 　 ::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （（　　::::::　　　　 　 　 　 　 ::::::　　））
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::::::　　　　　 　　　　::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ::::::　　 　 　 　 　 ::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 :::::...................:::::


┌────────────────────────────────────────┐
│夜で目が効かないが、【ライト】の明かりで新たな眠りの場を探す。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│探している最中にまた別の魔物が出てこないとも限らないのだが……　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────────┘
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
━━━━━━━━━━━━━━━
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
━━━━━━━━
￣￣￣￣￣￣
￣￣

160 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:57:16 ID:Iph9LMwg
　　｡ 　　　:::::　　　　　　　　　　　　*　　　　　　　　　　*
　　　　　 ::::;;::::　　｡　　　　　　　o　　　｡　　　　　　　o　　ﾟ　　ﾟ
　　　　　　:::::　　　　　　　　｡　　　　　　　　　　　｡　　　　　　　　　　　｡
　　　ﾟ　　　　　　　.　　　ﾟ　　　 ::　　　　.　　　ﾟ　　　 ::　　　　　　　+　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _
　* 　　　　　　　　　　* 　　　::;;::　　ﾟ　　　* 　　　::;;::　　ﾟ　　;　　　;　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /| r`l
　　　:::　　　｡　　　　ﾟ　　　　　::;;;::　　　　ﾟ　　　　　::;;;::　　　` :　` ::　 :::;　　　　　　　　 　 　 |::|└:|
　　　　　　　　　　　*　　　　::;;;:　　　　　　o　　　　　+　::　:::::　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::| ..:::|
　::　　, 　　 ;　　　 ;　　::::;　:::::　　　　　　　　｡　　　　　　 　 　 .,ｔ...　　　ﾟ　　　 ::　　 　 　 　 .|::| ..:::ﾄ､
.　｡　　　　　　　o　　ﾟ　　　　　　　.　　　ﾟ　　　 ::　 　 　 　 　 -}ﾄ　　 * 　　　::.、　ト､ 　　/Ｔ|::|:::::::|:::
　　　　　　｡　　　　　　　.　　　　　　　* 　　　::;;::　　ﾟ　　　｡　Y:ヒ、..　,、　　..:.|| r┘.:|-┐|.;|:|::|:::::::|:::
工|工|工l工エエｴl＼. 　.　｡　　　　ﾟ　　　　　::;;;::　 　 　 　 `=|;:{二..*.|:|　/＼.||...::/〉:::::::,⊥;:|::rｪｪェェ
__|＿__|_,工工]エｴ}ﾆTニ7〉ｪｪｪｭ　 　*　　　　::;;;:　　　　　　 ; |;:厂 .r┴:/.::.:.└┐/.::: __|_rェェｴlエ工
＿|＿|_;工工]エlｴ|-[]─[[:ﾛ::ﾛ:{　 ;　　::::;　　　　　 　 　 　 　 |:;| 　 |..::::':::: .r:､:...|:::::ｒ┘..;;'ｴエ工[工[
__|＿|＿l工工;エｴ|＿＿__]〕ﾆlﾆl. 　ﾟ　　　　　　　　　　　...､.v,,!;:.v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ ,工/＼＞工工工
＿|工|_;工工]エlｴ|┴┬／>─‐>　　　　　　　　　　､.v,,;..v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ.v;ゞゞ,上/ .／|ｴエ;工工
__|＿|二l工工;エｴ}┬／／.::::／　　　､.v,,;..v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ,v,,v,vゞゞ;;ゞv;ゞゞ,.上ｪΥｴlエ[工:[工[
＿|＿|_,工工]エlｴ}／／.::::／v､::.;.;...　　 　 　 ;.w;ヾ.:ﾞ;;ﾐﾞ':ヾvv'w:,ゞ;;;ヾ.:;ゞ彡ゞ/.＼＼:|ｴエ{工[工工
__|二ｌ＿l工工;エｴl／,,;;,／　　　　....-::.;.;::.::::-..... .. .... . ... ... .`"''､v,;.wVゞ;v;ゞ;';＼::..:＼{ｴlエ[工工工
_|＿|＿l;;工工;エｴl-_L-|,,;..v､ 　 　 　 ....::. ::: .:.;:へ.;.'.. .＿... .'..　__　｀.';;::.._/＼二:トﾆH.{ｴエ[工l工工
､.v,,;..v､, 工工エｴ|-l_ L|vゞ;ヾ.:ﾞ;;ﾐﾞ',,,ゞ､.v,,;..v､ ~~. .::/vへ＼-/:/＼へ . ､.v,,;.v<|ﾆHﾆ|ｴエ}工]工[ﾆ
ゞ;爻彡ヾ;ゞ;yゞ､.vk,,..vｌ,|ゞﾞ;ﾐﾞ､.v,,;..v＜＞'ﾆﾆTﾆニTニTニ>/./,:､:.:.＼;ゞﾐ.:ゞ;y;､HﾆH.kv,l.v[工;工工
”v:";v;oゞゞ;yゞ　ゞ;爻彡ヾ;,,;..v､,...:/ ./:/.ー～「l─「l─「l-|:|.／ <;~~`.::: llニコ;;::／>.爻v;oゞ;ゞ彡ゞﾞ;
.:ﾞ;ゞ;ヾ.:ﾞ;;ﾐﾞ':,oヾv”v':,ゞ;;ﾐﾞ'爻。....:~~'～<二二二>~　~~　~／ <＼＼　　　ゞ;ヾ.<／:ゞ;yゞﾞ;;ﾐﾞ':,;oゞ;ヾ;
.:ﾞ;;ﾐﾞ':,”:";oヾv;;ﾐﾞ'爻vゞ;ヾ.:ﾞ;;ﾐﾞ':,;.;:: .:.　....　 ..'　 .　　....::.;.~~`´:~:.::~~.~`.... .. . __　ゞ;ヾﾞヾ;ゞ;yゞ;ﾐﾞ':,ゞ.彡
　　　　　　　　　　　　　　　 __　　__
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 (, ´￣(__)、
　　　　　　　　　　　 　 　 ｲ　　 ヌ )）
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 (ﾍ　　 ﾘ!ﾉ　　　　廃墟……ですか、ね。
　　　　　　　　　　　　　　　( i:::i (,_,)
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 </::/　りゝ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 (_ﾅ`~ﾋﾅ~

.

161 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:57:49 ID:Iph9LMwg

　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ　　　　先ほどのゾンビは
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣　　　　　 ここから出たものでしょうかね？
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ　,､　　 ノ: |: : ｉ/
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::..
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ　　　　　　　 　 　 .:::　　 　　:::.
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　　　 （（ .::::　　　　　:::: ））
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ　　　 　 　 　 　 :::.　　　　.:::
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 :::::::::::::
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁
┌───────────────────────────┐
│遺跡ではなく廃墟。いや、廃村か。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│魔物か何かに襲われ避難した跡ではないかと華扇は考察する｡　│
└───────────────────────────┘

戈／リ　　　戈＿＿＿_
∨!＿|三≧=三二戈!.::|戈_
／i￣＼　　　　　　 |＞! =＜≧=― ､＿＿＿＿
＼|二≧ﾄ、　　　　弍_人＿ﾉ: : : : : / / /￣:|戈_l弍＿
__人∧　　∨￣!　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∧ノ≧-＜二＞,=ｧ
　＼!　＼_/￣!.|￣＼　　　　　　　 　 　 . : : ::|: : : : : : |:::ﾄ==_/
≦二￣i　i　.:戈≧≦￣＞､　　　　　　 . . ::::::|: : : : : : |:::|戈/
戈≧イ￣＼_!_人＿＞'　＼￣＼　　 ..: : ::::::::|: : : : : : |:::||/ｌ|
￣＼/￣　＿!全ｧ､　￣≧==-､_∧＿: : : :::::::|: : : : : : |:::|У|
＼　 ＼_./ // /￣￣＼｀ヽ!≧ｧ､＿＿＞､::::::|: : : : : : |:::|＿|
　∧＿_/./__ノ　 !￣＼∧.人_|￣》＞<￣∨＼三二≦三＼!＿＿
￣￣￣＼!　＼ノ￣￣￣|!＼　 ∧＿∧＿!/￣＞､ ＼.,、三三,､::::＼
　　　　　　＼　|　　　　 ./　　∨　 ／.> ＼｀ヽ　　||ーく .〉:i:i:i:i:i:i:＼＿!
＿＿_ 　 　 　＼　　　 / ＼ 　 ＼〈:::〈　　 ≧ﾉ　 ∧|￣￣!＼≧､:i:i|:i:|
　　　 ＞､　　　　＼.／　　 |＼ 　 ＼_＞―イ　　|／＼／>夕三∧戈!　　　　　　　　　　ザッ、
　　／ 　 :＼　　　 /　　　.∧＿≧､＿＞〈￣＞､ﾘ　　　＞!夕＼三＼:＼　　　　　　　　　　　ザッ
_／￣￣!＿_ ＞､./　　 　 l∨＼　　/｀ヽ,人＿_∧―＜_,.人.／＼三:∧:::＼
┌─────────────────────────────┐
│火事で焼け焦げ、木材が炭化した家屋も見当たるが、　　　　　　　　　 │
│煙が上がってないことから一日や二日前の出来事ではないだろう｡ 　 .｜
└─────────────────────────────┘

162 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:58:07 ID:Iph9LMwg

　/￣:|戈_l弍＿
　 　 ∧ノ≧-＜二＞,=ｧ
　 . : : ::|: : : : : : |:::ﾄ==_/
. . . ::::::|: : : : : : |:::|戈/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　'´￣￣｀ ｰ-､
: : ::::::::|: : : : : : |:::||/ｌ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　 　 　 　 　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､ /i.___
. : : :::::::|: : : : : : |:::|У|　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:::/:::::::::Δ::::::::::::Δ:::ﾊﾍ　　ｺﾞﾌﾞｺﾞﾌﾞ、.　 　.／:::::::::::::::::::::::::::::::::|:i i::/ ヽ
＞､::::::|: : : : : : |:::|＿|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |i::|::::::::::::|^|::::::::::::|^|:::}_}ハ.　ｺﾞﾌﾞｯ　　　　...//,:::::Δ::::::::Δ::::::::::::ヽヽ●)ii|
￣∨＼三二≦三＼!＿＿　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |i:::|::::从 ●　　　 ● ｌ小N　　　　　 　 　 .〃::::::::|ﾉ|::::::::|､|::::::::::::||:| ﾄww/
∧＿!/￣＞､ ＼.,、三三,､::::＼　　　　　　　　　　　 　 　 |i:::（|ﾐ ⊂⊃　､_,､_, ⊂lｉ|ノ　　　ﾐ　　　　....ﾚ!小ｌ●　　　 ● 从::::|､|ヽｪｪi
> ＼｀ヽ　　||ーく .〉:i:i:i:i:i:i:＼＿!　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::i⌒ヽ j　　 （_.ノ 　 ﾉi|__／⌒)　　　 　 　 ヽ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃|:::|ﾉ:ヽ___l
　　 ≧ﾉ　 ∧|￣￣!＼≧､:i:i|:i:|　　　　　　　　　　　 　 　 |::ヽ 　ヽx＞､ __,　イｌ:::|::::ヽ／.　　　　　　 　 |:::/⌒l,､ __,　イァト |/::|　　　ｺﾞﾌﾞｰﾝ
＞―イ　　|／＼／>夕三∧戈!　　　　　　　　　　　　　　|::::∧　人l||l,:::`/::/ｌ|::::|l||l 从　　　　　　　　 |:/::::ヽ|:::::|/:::::/::::::::::ヽ::|
＞〈￣＞､ﾘ　　　＞!夕＼三＼:＼　　　　　　　　　　　 　 |::::::l　( ⌒ )::::/::/:::::::( ⌒ )　　　　 　 　 　 .|:|::::::::::l::::/:::/::::::::::::,::::|:::|
ヽ,人＿_∧―＜_,.人.／＼三:∧:::＼
_|　 ＼＼ ＼＿_>／|　　　＼三＼::::＞､
人　　 ＼＼::::::/　　 ＼　 ／＼三:＼!_∧
|＼＼　　 ＼＼|:::::....　　＞――＼三;≧､＼





　　　　　　　　　　　　　　　 /{_,>―…‐‐ｲ￣|::::::: :: :: : :
　　　　　　　　　　／⌒／⌒:Yi : ｀＼: : :.ム, |::::::: :: :: : :
　　　　 　 　 　／ 　 /. : : : : :八 : : : : : : : : ｀|::::::: :: :: : :
　　　　　　　　|　　 / : : : : : /: :丶.: : : : : : :.:│::::: :: :: : :
　　 　 　 　 　 ',　/ : : : : : : : : : : :＼ : : : : : : |::::::: :: :: : :
　 　 　 　 　 　,∨: : : : : : i : : : : : : : ＼: : : : :|::::::: :: :: : :
　 　 　 　 　 ｲ　i: :/ : |: : :| : ｉ: : : : : :| : : :ｰ= |::::::: :: :: : :
　　　　　 　 {|　 |:│ :八 ∧: i : : : : ∧/|／}:│::::: :: :: : :
　 　 　 　 　 ﾞ丶|:│: ! : :|ｰ|:八ﾊ: : :|_ 斗ぅ心|::::::: :: :: : :
　　　　 　 　 　 八| 八 八弌ﾃ心＼∨　Vツ |::::::: :: :: : :　　　　　　　　（……っ、蛮族！）
　 　 　 　 　 　 　 乂/|＼:_ゝヾツ　　　　　　 |::::::: :: :: : :
　　　　　　　　　 　 /八 : : ∧　　 ′　　　u. |::::::: :: :: : :
　 　 　 サッ　　　.//: : 丶_从ゝ 　´-｀ 　 .ィ│::::: :: :: : :
　　　　　　　　　 /ｲ人/⌒ヽ三三＞r _´_/'ヾ|::::::: :: :: : :
　　　　　　　 　 　 　 .,'　　　 ＼三三ﾄ､ ＿/ |::::::: :: :: : :
　　　 (´　(..,,___　　　..{　　　　　 }ヽミ三ア)ﾍﾞ| .:: : |／:';:
　　　　` ｰ--　　　　...'､ 　 　 　 {{ハ三rん)'^つ＜;_;'_; ::
　　　　　　　　　　　　　,ゝ､＿＿ムﾊ三ヾ/､'‐-､:'::;＼__;:
　 　 　 　 　 　 　 　 ／/⌒￣　　　ヾ|三|　|ﾆﾆう─＜: :
　　　　　　　　　　 <.ｲ/ 　 　 　　　ヽ.ﾘミ|＼t‐':,;:＼:: : ＼
　　　　　　　　　　　 /＿イ^ｰ〈⌒￣｀ゝ.∧＿〉::'::: :: :: : :
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |ﾏ三ﾍ、／∠二ヽ,'|::::::: :: :: : :

163 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:58:51 ID:Iph9LMwg

　　　　. ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .
　　　. : :（ゴブリンが２体……迂闊に近寄ったけれど、: : .
　　　. : :　まだこちらには気づいてないかな？）　　 　 .: : .
　　　　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: :

　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　'´￣￣｀ ｰ-､
　　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､ /i.___
　　　　　　　　　　　　　　 /:::/:::::::::Δ::::::::::::Δ:::ﾊﾍ　　　　　　　　　　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::|:i i::/ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 |i:::|:::::::::::| |:::::::::::::| |:::}_}ハ　　　　　　　　　　　　　 //,:::::Δ::::::::Δ::::::::::::ヽヽ●)ii|
　　　　　　　　　　　 　 　 |i　|::::从 ノ　　　　＼ｌ小N　　　　　　　　　　　　　〃::::::::|^|:::::::::|^|::::::::::::||:| ﾄww/
　　　　　　　　　　　　　　 |i （|:::|　i ●　　　 ● lｉ|ノ　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾚ!小ｌ●　　　 ● 从::::|､|ヽｪｪi
　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::i⊂⊃　､_,､_, ⊂ﾉi|　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃|:::|ﾉ:ヽ___l
　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::l::|:::x＞､ __,　イｌ:::|　　　　　　　 　 　 　 ./⌒ヽ__|ﾍ　　 ゝ._）　　　j/⌒i::!
　　　　　　　　　　　　　　 |::::::ｌノ::::::::::::::`/:::::ﾉl::::lヽ　　　　　 　 　 　 　 ＼ /:::::|::::l＞,､ __,　オ=/　 /:│
　　　　　　　　　　　　　　 |::::::l( ⌒ )..::::/:::::/:::( ⌒ )　　　　 　 　 　 　 　 /:::::/|::::|:::::::::|/::::/::::ﾍ､__∧:|

　　　　　　　　　　　　. ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .
　　　　　　　　　　　. : :（ただのゴブリンにしては装飾品が華美……　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　. : :　恐らく妖精魔法を操る ゴブリンシスターか、より上のゴブリンシャーマンか）: : .
　　　　　　　　　　　　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: :
┌─────────────────────────────┐
│華扇は学者（セージ）技能を持たないため、詳しい分析は出来ないが. │
│見た目や知識から大まかの予測は立てられる。　　　　　　　 　 　 　 　 │
│そして、その予測はどちらにせよ格上だと訴えている。　　　　　　　　　 │
└─────────────────────────────┘

164 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/18(金) 23:59:43 ID:Iph9LMwg
　　　　　　　　　　　＿＿ ／￣＼　 ＿
　　　　　　　　　　´　｀＞ ￣⌒7￣: : : ￣: ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　´: : : : : : : : : : ￣: ｀丶: : : ヽ
　　　　　　　　　 ／: :／.: : : :/: : : : : ヾ: : : : : ｀: : : ＼
　　　　　　 ､_ ／: ／: ／: : /: : : : : ヽ ゝ^／￣￣＼: :',
　　　 　 　 　 ￣〈: : /: : : /|.: : :|: : : : ||. 〈　　　　　　ｉ: :!
　　　　　 　 　 　 ∨: : ,ｲｉヾ: : ｉ:|｀: ヽ､| > !　　　　　 /: :',
　　 　 　 　 　 　 /: ヽ〈 代ｊﾍヾゝ＝､_| ゝ丶　＿ ／: : ｉ: ヽ
　　　　　　　　　/: : : : ｀ｉ<　　　辷ﾝ 〉! :ヽへヾﾆ二」: : |ヽ: ＼　　　　（不味りました……）
　　　　　　　　 〈: /: : : ∧　　　　　　/: : : : ∧＼: : : : :{　 ＼: :)
　 　　ｨヽ　　　　)'{ : : /: ∧ -　＿／: /: : /: : ＼＞ : : :ヽ　　)'　　　　（戦士系ならともかく、術士にはまだ勝てない。それに、
　 　_ |　!〉　ゝ､　　): ｲ^､|⌒￣ ／: ／: .／{: : : : : ヽ : : : : 〉　　　　　　もしかすると蛮族がこの廃村を集落にしているのかもしれません。
　 ﾒ､ﾔ　ゝ-´/　　　∧/丶/::::￣／: ／　|´ヽ⌒)'ヽ^)⌒^　　　　　　　 急いで、しかし決して焦らずに去るとしましょう。）
　〈ﾞ 　　　　/　　 ／　 ∧/:::::::￣￣:::::::〉 ﾄ､
　　ヽ､／￣＼　　7 ｉ ﾑ/:::::::::::::::::::::::::::::::::}　＼
　　　 |　 　 　 |　　∨｀{「/￣￣ ｀ ヾ :::::::: 　　 丶.
　　 　 ＼／￣∨ 　　／⌒　　　　　 〉::::/　　 　/､＞
　　　　　ヽ　　　∨　〈　　　　　　　 /::::/　　 ／ 　 ＼
┌──────────────────────────────┐
│魔法による必中のダメージ、および回復能力を備える敵が２体もいれば │
│華扇一人ではどうあがいたところで負けしか見えない。　　　 　 　 　 　 　 │
│迷わずにそう判断し、廃村を立ち去ろうとする……　　　　　　　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────┘


　　　　　 ／,:ﾆﾆﾆ/　　　　　_　　-=ニﾆ:. 　 {　　 ヽ=-　 __
.　 　 , ＜＞{ﾆﾆﾆゝ---=≦ﾆﾆﾆﾆﾆ=-- {　　 ､　　 ヽﾆﾆﾆﾆﾆ=-　　 __　　　　 　 　 _
.＜＞ '　　　 ,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-　 ¨　　　 　 {　　　{≧ ､. ',　　 　 ¨　 -==-､--===-　¨´　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
'　　　　　　　 ゝ-=-　 ¨　　 　 　 　 　 　 ，　._ } ',　 ＼,　　　　　　 　 ヾ＼　　　　　　　　　　　 |　《―――、――――》.　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ‘，/ ヽ ‘，ヽ ，　　　　　　　　 ヾ＼　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 v ∧.}　‘，}.ﾊ　　　　　　　　 　 ＼;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〈.∧{ 　 ‘，八　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'∨ :. _　 } ､　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ， }:, :..､.}ﾉ　.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',　 ， ,ヽ　　:，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 } }:.‘　Y:ヽ　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { ゞ}:.，乂ｼ_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 }　|::..，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　|::::..，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　|::::::.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ_ゞソ
┌───────────────────────┐
│その前に、新たにやってきた姿を見て 動きが止まる。　│
└───────────────────────┘

165 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:00:40 ID:wavYd3N2
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｒ.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　}　_|ﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ハ=|ﾆﾆ=_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /::::::} Ⅵﾆﾆ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／::::::::ﾉ　Ⅵﾆ.|_　 　 ハ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／::::::::::ｨ　　 ?瞼ﾆﾆ}.　　{:::{
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /::::::::／{=!　＿. Y彡ゝ.　 |::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::イヽ,斗*≦:ｉ:ｉ:≧=┴､　ゞ:::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {:::/:::}:::::}:ｉ:／:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉヽ_.）::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿__ 入::ノ::::,／:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ⅥV:,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ｒﾆ ／ﾆ{_::::::/:ｉ:ｉ:≧xｨ:ｉ:ｉ/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ/:ｉ:i:i:i:Ⅵ〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙﾆﾆ.∧ ヾ:ｉ:i=ミﾒx }メ{:ｉ:ｉ:ｉ:/,斗-:ｉ:ｉlﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 人ﾆﾆﾆ Ｎ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ{.示心. !:ｉｨ/´ﾉ'从:i:i八ﾆ_/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／:ｉ:ｉ:iア'√:ｉ:{:ｉ:ｉ:ｉ:{ 辷ソ｀ ´ r示ぅ7ｲ:/ﾆﾆミx
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／:ｉ:彡'ﾟ´ /:ｉ:ｉ:ｉ:i|:ｉ:i:i:⊂⊃　　　ゞ.ソ/===ミ:ｉ:ｉ:＼＼　　　　　《―――、――？》
　　　　　　　　　　　　　　 （:（´　　 ／:i小:ｉ:ｉ|:ｉ:ｉ:ｉ:|＼. rー､⊂イ:ｉ:/三/　ヽ:ｉ:ｉ:.ｉ=ｉ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ　 ／:iイ:i:i|:ｉ:ｉ:从:i从　.≧≦=-{ |:ｉ:{:/.八.　　Ⅵ.}=|
　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 （'' .r-v-／ﾆ=ハ{ミ二人ﾉへ¨ヾ-=:|ﾆﾆゝ__ .）/ﾆ'_＼　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　/ゝ-〈ﾆ ／ _　／≦Ｙ{=≧x _Y_.ﾉ =彡} l ./ﾆ//　　　　　　　　 　 　 |　《―――！》
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　人' __.イ /ﾆﾆ.ｲﾆﾆ{＼_}（￣.{Ⅵﾆ.| .ｲ=ｲ'　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾉ 　 /　ノ_.）ﾉ.Ⅵﾆ/ |ﾆﾆ:{_　{´ }　从=／=／ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｺﾞﾌﾞｺﾞﾌﾞ
┌───────────────────────────────────┐
│人に似た、しかし角と背後に一対の翼を携えた美しい女性の蛮族が現れた。　　　　 .│
│彼女はゴブリンの魔法使いたちに向かって分からない言語――恐らく妖魔語――で..│
│高圧的に何かしらの情報を共有する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. '"￣｀ヽ.
　　　　　　, '"￣｀ヽ _r‐＜´￣｀Y　　　　　 ',
　　　　　./　　ｒ＞'"/　　 　 　　 ヽ┐　　　ﾉ、
　　　　　{　ｒ／　　 ' 　　　 }｀ヽ　｀ヽl＞-ｒﾍ_」
　　　　　ｒ'7 　.;' ／|　　　./_￣ﾊ　 ﾊ 　八＼`ｰ─┐
　　　　　|/ 　 |/'´_」　　 /ｧfてﾊﾄ　 |　､ 　＼＼ ￣
　　　　 .;' | 　 | ｨ'f'ﾊ､　 '　 ｊ__,ン　 八　＼　!＼」
　　 　 /{ .|　 八| j_り ＼|　　　　 |／,ﾘ「 ￣｀|　　　　　　　　（げっ……角あり翼ありで美人な蛮族なんて
　　　く/|八ﾚ'　 |　　 　' 　 　 　 / ´　 |　　.人　　　　　　　　 ２種族しか思いつかない。）
　　 　　 　 ヽ　/、　　 ｒ ､　.u／/ 　 /|　 ,' 　 ヽ.
　　　　　　 /イ　へ、　　　 /　/|　_/_ 　/　　 ;　}　　　　　　（片方はレアだから除外して……十中八九、ドレイクか。
　　　　　／　/　　/ ＞-rｧ'|／|:ｧ'"::::::｀ヽ.　／ﾚ'　　　　　　　レベルは６～７……無理ですね。）
　　　　,:'　／|　／|、 ./ ｆ斤:::／::::::::::::::::::ﾊ'　}
┌─────────────────────────────────────┐
│そのシルエットは直立した竜のものにも近く、美貌から種族の上位に立つ魅力を感じ取れ. |
│それら特徴から疑いようもなく その蛮族の種を特定する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│ドレイク、上位の蛮族でも代表的な、“竜魔人”とも称される 蛮族だ。　　　　　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────────┘

166 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:01:23 ID:wavYd3N2

┌───────────────────────────────────┐
│ドレイクは自らを象徴する魔剣と共に生まれ、その剣を取り込むことで　　　　 　 　 　 │
│人に似た姿から、大きな竜の姿へ変化することが出来る。　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│尤も、ドレイク自身はその姿をわざわざ晒すことを嫌うため、基本的には人型で動く。│
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　/}､込ﾑ__／/ｉillﾑ-‐‐‐冖宀冖￢'¨￣|　__　＿_　 _...'i}　　　}
　　＼彡ﾍ／＿／　　 　 　 　 　 　.......i| (__}} : : : ｀ヽ)..'　 　 i}
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　　　　iﾄ､/ﾑ　　　　　　　　　　...............i| 〈;ﾊjuﾟ_-_ﾟﾉ;〉.￣ヽ__ﾉﾌ7劣辷i}
　　 　/　i}斧ﾑ　　　　　　　　　...............i|　 ,<´i:＠l'>、..:.:.／i}/￣￣|i＼込＿＿_
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　　　　　 　≧=≦ﾑ==f宀 冖冖冖￢'¨¨　｀¨'T」7¨´　　　　　r‐ｭ
　　　　　　/厂≧=‐＼　　　　　　，　　　　゜
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│だが今 そんな「フレーバー」はどうでもいい。　　　　　　　　　　　　　　　 │
│重要なのは、「決して勝ち目のない敵」で、「飛べる敵」であることだ。 . ｜
│飛べるってことは、ただ走って逃げても追いつかれる可能性が高い｡　. |
└─────────────────────────────┘

167 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:01:49 ID:wavYd3N2
┌─────────────────────────────────┐
│魔物は基本、斥候（スカウト）や野伏（レンジャー）技能を持たない。　　　 　 　 　 │
│その代わり 魔物レベル―――自分のレベルを基準値とした、固定値を持つ。　.│
│人型のドレイクならばレベル６に、2d6の期待値７を足した１３だが……　　　　　 .│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│華扇のスカウト技能による姿を隠し気配を断つ「隠密判定」の値は４+2d6。　　　.│
│期待値でも３の差があり、圧倒的に分が悪い上 いつ見つかってもおかしくない。│
└─────────────────────────────────┘

　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲu. 　 　 ﾏイ: : : l
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ　,､　　 ノ: |: : ｉ/
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　　　っ………。　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　《―――――》.
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁
.　　　　　〈／/　　　　∧　 ￣l　/ /::三/　 !
┌──────────────────────────────────────┐
│未だに【ライト】の明かりが華扇の周囲を照らしているが、相手は元から「暗視」持ちなので.　│
│月夜の下でも昼間同然に見えていることだから これは問題ない。　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│人族の言語でない、恐らく「汎用蛮族語」を用いているため何を話しているかは分からない。.│
│気づいているかも定かでないが、「見つかる前に今すぐに逃げるべきだ」　　　　　　　 　 　 　 │
│「いや、このままやり過ごせないか」、そのどちらかで判断に迷う。　　　　　　　　　　　　　　　　│
└──────────────────────────────────────┘

168 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:02:10 ID:wavYd3N2
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――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―　　――――　　　　＝＝　￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―　　　――――　　　　＝＝　￣￣￣ 　――＿――￣＿＿＿￣―
　　　　　＿__　　ヽ 斗‐ ´ ￣￣｀: : :. . .　 　 l　　　　　　　　　 __　　 00
　　　　´　　　 ｀<´ ／/|ヾ: :￣｀: 丶: : :: :＼/　　 　 　 　 　 　 | |　ｒ､　　　 [][]「l
　／　　　　　　　∨: /: |: :＼: :｀ヽ: : :｀:ヽ: : ＼　　　　　　　　　|_|　＼>　　　 くノ
/　　　　　　 　 　 |ヽ!: :.|: : : :＼.: : :＼: : : ＼: :ヽ　|ヽ
　　　　　　　　　　l ﾉl: : :|ヽ : : : ＼ : : |ヽ: : : :＼:∨:ﾉ
　　　　　　　　　 / } |: : :|!　＼: : : : : : !　＞‐┬≦:`.────- ､
ヽ　　　　　　　　_イ: |: : :.|ヽ､　＼: : : :.∨ｨ行│: : : : ＿: ＜二ニ二_｀ヽ
＜辷 ､ ＿/／_／: : ｌ: : : |i 　＞-｀丶､: :',{!:ﾘ　!: :／:ヽ: : : : : : : : : : : ｀ヽ　　..-_-. ､
　　ゝ─仏⌒!|:|: : : ﾉ : : 下てうﾐヾ　　￣,`‐'　Y: :＞─--イ￣￣￣￣｀ヽ　 　 `i　丶
　　　,イ/: : :/l|:l: : : : : : : 代r'::::::ﾘ　 　 　 　 　 lヾ: : : : : : /　　　　　　 　 　 ._ ,ノ　)　）
　 ／,.ｲ: : :/ /: |: : : : : : :ｲ､ゝ-‐'"　　 　 　 　 ﾊ : : : : : : :'､　　　 　 　 　 .- --－´, ´
／／/l: :./ /l : :ｌ: : : : ヽ/: :.｀ヽ.　ｖ　　ｒ⌒ 　/ヽ､_: : :／⌒ヽ　 　 　 -－=＝''''' "´
／ ./: |:/ /.: | : :|: : : :／:＼: : ハ　　　 ー' /: : : :__／
　 /: ／ /: : :ﾄ､: !: :/三三≧ﾐ､: l三ミ￢＜: : : : : :｀:ヽ.
　,: ﾊ⌒|ヽ: : :＼｀ヾ __三三三ヽ三}ﾐー"三ヽ､_＞─ 丶
　!: ! ヽ:.l　＼: : : Y´　∧三三三ヽ/三ﾊﾐ／ヽ三三三ミヽ　　　　　　　　　　　　　f´￣￣ ヽ
　l: |　　＼　　⌒ﾞ∧/　 ∨三三三ミl三/　 /弋!ミ/　　 ∧　　　　　　　　　　　　 |. ジャリ |
　l: |　　　 　 　 /三ヽ＿ﾘ∨三三ミ/:; 'ヽ_/ ゝ >ヽ〉　／　丶　　　　　　　　 　 　 乂＿＿ノ
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――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―　　――――　　　　＝＝　￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
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┌─────────────────────────────────────────┐
│だが最終的に 逃げるが勝ちだと結論を下し、踵を返す。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│足がこすれ、地面の砂を蹴る音が立つが構わない、いいから今は距離を稼ぎ逃げることが先決だ。　 │
└─────────────────────────────────────────┘

169 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:02:33 ID:wavYd3N2





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170 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:02:50 ID:wavYd3N2


┌──────────────────────┐
│しかし、逃げようと建物の影から駆け出した瞬間。　　│
│華扇の背後から二種の射撃魔法により追撃が入る｡ │
└──────────────────────┘


　　　　　　　　　 ／　　／|　　　 |＼　　　 ,　　＼　/､　　　　　　 .'　 !
　　　　　　　　　i　　　/　!|　　　 |　 ＼.／　　　　V　 〉､　　　　 /＼ﾉ三三ニ
　　　　　　　　　|　　 7　ハ　　　.!　 ／｀＞_､　　　｀〈　 .〉-ー .´ 〉´　￣＼　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 :|し!
　　　　　　　　　＼／　.'　 ＼ 　 ﾍ 　.ｨ行ホヾ､._　　 ＼_ノｰ―‐'　 ＼.　 　＼　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾄトJ　|　フ
　　　　　　　　　／　　 ト .　　＼　 '.´ !、　)::|　|　｀ヽ＜　　　 　 . ― ,'＼__　　　　　　　　　　　　､　　 　 　 .ノ　　_ノ
　　　　　　.斗／　　 　.|　_｀_　　 ＼ ､乂∠ノ　　 　 ﾍ　　￣￣　　／　　＼｀.　　　　　　 ＿＿ノﾉ　　　　.ノ厂￣
　　　　／／/　　　 　 ﾉ !,ｨ^ヽ｀　 　 ヾ!　　　　　　　　 ＼＿＿ ／　　　　　＼　　　　.../⌒)　 （　　 　 .（'´
　　 ／／　.'　 　 　.イ　 '.ﾄ _ﾉ　　　　　　　　　　　　　 　 　 ン　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ィ´⌒)
　／ ´　　 |　　 ／　|　　ﾍ 　 　 　 　 　_　　　　　　　　　 /　　　　＿＿_＿＿_　　　..／
　　　　　　'　　(　　 |　　　.i　 　 　　／ 　＼　　　　　 ｕ /|　　　　 ＼　　　　　 　 　 　 　 　 /
　　 　 　 　 ＼ ＼.八　　.八　　　 〈　　　　ﾉ　　　　　／ ﾉ!　|＼　　　＼　　　　　　　　　　　ﾄしｲ　　....{
　　　　　　　　 ｀ー､‐..．:　::゛;．゛; r劣} ￣　　　 　 ／ ／　＼!　 ＼ ＿__`.-　　　 　 　 　 　 ｀''´　　......|l|w/L ,r_／
　　　　　　　　／.ィ ｭ升　r劣弋　￣.._　　　　 . ィ　／'　　　　｀ー/.´￣　｀､　　　 　 　 　 　 　 ＼＼{ｗ└ ¨ ´ ／
　　　 　 　 　 .´..;．∴;．｀:'寸㌢．:　::゛;．゛;　　 >=. "　　　　 /ﾉノ ! ! 　 　 　 ー　　　　　　　 　 　 .＼´　　　　　彡x
　　　　　　 .,..xｭｭ圭ヽ:゛∴;．゛;．:　::゛;．f心.　7　　 　 　 　 /／　.| |　　　　　　　　　　　　　　　　 　 >　 ； ’　　∠─
　　　　 .ィ升少⌒　　ｭﾆﾆ　　 .斗七　、　 ／　_ ＿　　　 /'　　　| |　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　　　}|
. ,..｡x≦圭才″　ィ升圭(　　/　 ＞､´｀!´　　 /　 _　　'., - ､　　　! !　　　　　　　　　　 　 　 　 ／´ヾ,　　r､r‐|＾`
　　 .㍉㌢　∴　　　）少　 . /ヽ´　　 >´ヽ　／-y' _＞.ﾉ　　 !　 　 | |　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /／　 }´
　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　＜ 　.ｲ /　／ .,ｨ-、 ＼_.ﾉ 　 　 ヾ.､　　　　　　　　　　　　　　　 /
　 　 　 　 　 　 　 　 　 .　´　ヽ､　　　　ﾉ |　 ト ._!包.i　 ハ ヽ　　　　ヽ.､
　　　　　　　　　　　 ／　　　　|　ー―-|　 ＜＼ ゝイ. ´　.! ノ　　　　　＼

171 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:03:47 ID:wavYd3N2

┌──────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　ﾌﾚｲﾑｱﾛｰ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│一つは妖精魔法の 【炎の矢】 だ。恐らくゴブリンシャーマンだろう。　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│……などと、追撃をモロに食らった勢いで地面へ無様に転げ落ちながら冷静に判断する｡　 .│
└──────────────────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　 ／／／　 ／
　　　　　　　　　___ 00　　_ｎ_ｎ__　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／／／／／／／／／
　　　　　　　　　| ∟　　└i_n┌''　　[][]「l　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿__　　　 ／／／　 　 ／／／／
　　　　　　　　　|_厂　　 　 く丿　　　 .くノ　　　　　　　　　　　　 ／:,:：'" 　 ／／　　＿_　　／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.｣:∠、_　＿　 　 ,.z´　　 ｀丶、　　 　 ,r=ftZ'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,. -－ ､ _,.ィ" : : : : : : : : : : : ｀Y´li.　　　　　　 ﾞ 、　,z為7'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　,.z' : : : : : : : : : : : : : : : : :i　k　　　　 ヽ　　.j,.zォヌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　／ ; : : : : : : : : : : : : : : :';: : :!、㌦、 　 　 j 　,' ㌣'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　 i　/:/: i : : : : ﾄ: ､: : : : :､: : 、:＼: >、ﾞ㍉_ ､　,'，人_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ、 ∨:;' : l : {: : :{ ﾞ､'; : : : ';ド､:ﾍ : : ＼ゝ、乙ﾞ¨Υ=━ヌ㍻ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶/: | : : : '; : : |. ヾ : : : : :ﾞ;㌧､ｬﾞ、: :＼｀`´ﾞヽJ 　 У
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:!: ﾊ: : :i: :ﾄ;ﾞ; |　 ,>､: : : ﾍ￣ﾞ＞ﾞﾆ:､_ :`､:_: :´ｰ''"ヽ､
　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣ ヽ　　./:::|:/:火:｜:{ ヽ:レ"　 ＼: ､:ﾞｯ㌣るﾞ㌦ ｱﾞｰ+`: : :ドﾐ : :`
　　　　　　　　　　|　か、ハッ……　　　　ﾑ::::Yi/: :}: ';: :ﾚ''xヒ=ャミ　＼!ﾞヽ「 ﾘ:)　,!: : : !: ∨: i　ヽ、:
　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿乂_. 　}:::::::/: : :j: :∨?矼"ﾁﾄ　 i｀ 　 　 　ﾞゝ'"　 ﾉ;i : : ヽ､: : ト.､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::／: : ;/ : : ㍉ji、三_ソ　 、　　　　　 /:/ ﾚ: : : :＼: : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y: : : ; : : : : : :ヽﾞ ｀　´　 　　　　　　　 '" .∧: : : : : :ﾞ : : :
　　　　　　　　　,γ⌒ヽ　　　 ..　　　　 　 / : ／: : : : : : :ハ　　u　　　　　　　　 　 ｲ: :＼: ｀:ｰ､ : : :
　　　　　　　　/　　　　　）、.　..　 　 　 　 !: ;'’: : : : : : : : : Λ　　　　 　rー.､　　／ ド､: ∧: : : ﾞﾙヽ:
　　　　　　　　{　　　　　　,,＞　　　 　 　 .!:/-‐'": : :ｯ : : : ノ ト ､ _,,∴､,,,、ィx∠,,,..,,iﾚ 　i/　　 ハ
　　　　　　　　ゝ、　　　,,ノ　 　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ "｀；ｿ’｀`''∵Y了￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　 ｀‐-‐"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,:;;#圭#;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ;;;#圭#;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 :;;;#圭圭圭#;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ::;;;圭圭#;;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ;#;;
┌───────────────────────────────┐
│しかし、気づいて追撃を入れるにしてはタイミングが早過ぎる。　　　　 　 　 .│
│恐らく話している最中にでもあのドレイクに既に気づかれていたのだろう。　│
└───────────────────────────────┘

172 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:06:29 ID:wavYd3N2

┌─────────────────────────────────┐
│自らよりも格上の相手から、２発も魔法の直撃を貰いながらも　　　　　　 　 　 　 │
│HPが０に―――「気絶」せずに意識が残ったのは、運が良かっただけだろう。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　 ｸﾘﾃｨｶﾙ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ヘタをすればダメージが 回って 即死の可能性すらあったに違いない。　　 　 　 .│
└─────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　突然 飛び出し、何かと思えば人族ね。. |
　　　）￣￣}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆ /ﾆ{ﾆ===≦ﾆ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧=----（　　./　　 .乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　{　　　.|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.／ﾆﾆ:/ﾆﾆ|.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ __＞
　　　乂__,彡ﾆﾆﾆﾆ ／ﾆﾆﾆ./ﾆニ.}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.＼ﾆﾆﾆﾆﾆ.／＿//＼
　　 　 ＼　r仁ﾆ.／ﾆﾆﾆﾆ./.ﾆﾆﾆ.|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆr＜　　Ｖ/////,＼
　　　　　 廴¨　<ﾆﾆﾆﾆﾆ./ﾆﾆﾆニ!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=--　⌒ﾉ　　／////////,＼
　　　　　　　）　　　ゞ--=ﾐﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆﾆ=-　´　　　　　　）/　　＼/////// ,＼
　　　　　　　ヽ__　　　　　 ）-　￣ ヽﾆ（´　　　　 　 　 > ⌒^　 　 　 ＼/////// ,＼
　　　　　　　　　　＼　 ／/　　　　　｀´　＿＿__ ｒ彡´　　　 　 　 　 　 ＼///////ハ
　　　r"　　　　　　 ./｀¨¨＼＿＿＿ ,彡'　 }　　　{　　　　　　　　　　　　　Y///////,}
.. 　（　　　=‐'　　.../　　　 /　￣　 　 　 　 .|　　　{　　 　 　　　 　 　 　 　 }/////// |
　　　ゝ-'
┌──────────────────────────────┐
│交易共通語―――人族間で使われる、一般の言語だ。　　　　　 　 　 　 .│
│向こうは言語を使い慣れてないようだが、十分通じるし理解は出来る。.　│
└──────────────────────────────┘

173 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:07:21 ID:wavYd3N2
┌───────────────────────┐
│まあ、そうでなくても今 地に伏せた私の前には　　　　　 │
│人生初めての､最大の強敵が残っているわけだが…… ｜
└───────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　 （　 _ Yﾆ_}_ ＼_　　　　　　　　　　　　　 /:ｉ:ｉ:ｉ／:{__　　------....._　　　　　　　　 }:i:i}
　　　　　　　　　　　　 （⌒ゝ=､ﾆ　　 Y）- ､　　　　　　　　　　 |:ｉ／:ｉ／:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:≧x.　　　　　}:i:i}
＿＿＿＿＿　　　_ -≦{ －--'ゝ　　 Y彡'　　　　　　　　　 　 }:ｉ:／:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:＼ 　 　 }:i:i}
:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ＿＿:ｉ:ｉ:i＞＜ﾆﾆﾆﾆﾊ ―／_ __　 } /　　　　　 　 　 　 ／{:/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ/:ｉ:ｉ:/:ｉ:ｉ:ｉ:i:i}:ｉ:ｉ:ｉ:ｉヽ:ｉ:ｉ／:iヽ　　.}:i:i}
.￣　　　 ７:i＼=- '' 厂^　..厂Ⅷ=-　 ノ {　　　　　　　　　 /ﾆ∨:ｉ:ｉ:ｉ:i､:ｉ:ｉ/:ｉ:i:i:{:i:i:|:ｉ:ｉ:ｉ}:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:iⅥ:i／彡､　}:i:i}
.　　　　 /:ｉ:i:i/　　./_　　　） ./Ⅷ=-≦　.{､　　　　　　　　　Yﾆ{:ｉ{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉⅩ{:ｉ:ｉ:ｉ:i|ｉ:ｉ:|:ｉ:i/|:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:}:ｲ:ｉ:/:ｉ:ｉ:ｉﾉｲ:i/　　f´￣￣￣ﾆﾝｹﾞﾝ￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　/:ｉ:i:i/　　　ソ　　Y.／　Ⅷ=- .／/,} 　 　　　　 　 　 ７从:ｉ:i:i_/　.|:ｉ:ｉ:ｉ:i|‐十オ|ミ､:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ}:ｉ:ｉ/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:彡'　　...|　しかし 人族、か。　もしや、　　　 |
...　　 /:ｉ:ｉ:i,　　 　 乂＿彡＿＿Ⅷ=-////!　　　　　　　　　 {:ｉ:ｉ:{:i:i爪示xⅥ:i:|:ｉ/}:ｉ/ |:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉⅣYﾆﾆﾆﾆﾆヽ　　...|　貴様はこの村の生き残りか？.　.|
　　　,:ｉ:ｉ:ｉ/　　　　　　　　　 　 YⅧ=_ .彡{'　　　　　.イ⌒, _ .|:ｉ:ｉ:l从:{:{.v刈:ｉ:ｉ:从ｘ示芋ﾐ:ｉ:ｉ:Ⅳ:ｉ}ﾆﾆﾆﾆﾆ/　　　 |　答えろ。　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　{:ｉ:i/　　　　 　 　 　 .／///Ⅷ=_ 　 ､ 　　.／ ⌒))　ﾚV|:ｉ:ｉハ:i:l 　 ､　Ⅵ {. 辷ソ:ノ:ｉ:ｉ:/__ﾉﾆﾆ=彡ｲ､　　.....乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　{:i/　　　　　　　_ イ//////,Ⅷ=_　 /つ彡 ___,ノ-=　　}|:ｉ:{:ｉ:i:i圦 　 _　 ｀ 　 　 从:i:i:/__,,..イ:ｉハ:ｉ:ｉ:ｉ∧
　　　{'　　　 　 　 ／////////>' Ⅷ=_ / /／ {'======-　士士=:}:i:i＼　　 ー _　/ へｲ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:/　 Ⅵ:ｉ:ｉ∧
　　　 　 　 　 　 /'/////////　　.Ⅷ=_　{　_ 人　　　　　　　　　/:i:ｲﾆﾆ 丁__.-=rV¨＞へ:ｉ:ｉ:i:i:i{　　 Ⅵ:ｉ:ｉ∧
　　　　 　 　 　 ,/////////,l　　　.Ⅷ=.ー､ 　 　）=--　　＿＿/／ Ⅵﾆ 〃≦ﾆﾊ{_.} f' _.　Ⅵ:i:i|　　　Ⅵ:ｉ:ｉ:ｉ}
.　　　　　 　 　 {'////////,人.＿　.Ⅷ=_　 ＼　{　≧r ､　 ﾉ .∧{-=≦Y__入ﾆﾆ从|:l{_{_{ {　 Ⅷr-､　　 }:ｉ:ｉ:i:ｉ:!
　　　　 　 　 　 V//////＞''￣￣ヽ'' =- ､ 　 ＼　　.}-彡イﾆﾆﾆ=≦=/⌒ヾ“-=ﾆl:||:!|!　　 .}¨´（￣ ヽ:ｉ:ｉ:ｉ:i/
　　　　　　　　　 V/／￣＼_　r≦　 ＼ﾆ≧s｡_　｀¨´　 /*''´　／ﾆﾆﾆ}ﾆﾆ {　 　 （}'.}:'ゝ　　 {　 （⌒Y):ｉ/:i/
.　　　 　 　 　 　 ／―／ニ ＼ﾆﾆﾆﾆﾆ.ヽﾆﾆﾆﾆY　　./-　.／ﾆﾆﾆ／.}ﾆﾆ {　　　 ）／{.‘　　（ヽ ｀¨ .//{:/
　　　　　　　　／　.／ﾆﾆﾆﾆﾆ ＼ﾆﾆﾆﾆﾆ:. ﾆﾆﾆ込／　／ﾆ不 ／　　}ﾆﾆ {　　ヽ ＼.入　＿ ）　 ーｧ　{'
　 　 　 　 　 （__.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ=-=≦辷彡'ﾆﾆ／ﾆ {　　　 .}ﾆﾆ {　　　ﾍ　）､ ヽ　 {　　イ ､
┌─────────────────────────┐
│どうやら、このドレイクは今すぐに私を殺す気はないようだ｡　│
└─────────────────────────┘

174 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:07:35 ID:wavYd3N2

┌───────────────────────────┐
│まあ、だからといって窮地を抜けたわけでもないが。　　　　　　　　│
│このドレイクは私から何か、情報を聞き出そうとしているらしい。　│
└───────────────────────────┘
　　　　 　 　 　 　 ／　　´　 ヽ　　 )‐-､　 r‐　､
　　 　 　 　 　 　 ( 　 /　　 　 )　 /ｿ´＞‐-ヘ　＼
　 　 　 　 　 　 ´rへ〈_＿＿_厶イノ:´ : : ／} : ヽ　ヽ
　　　　　　／ : : ゞ=く辷ソ乙そソ: : : :／: /: : : :|＼ 〉
　 　 　 ／ : : :／: :／: : : : ／: : : : :／: : :/ }: : : :!､:ヾ
　　 　 ' : :/: / : : /: : : : : /: ‐- _／!: : : ｲ: ﾊ: : : }: ヽ:ヽ
.　　 /: : /: / : : /: : : :イ/: : : ／≧ト／/ /　} : ハ: :}: :ﾊ
　　/: : /: / : : /: : ／//: :ｨ孑芹ミﾄ　彳/　/: //: }: |＼:’
　 ,’: :/: / : : ｲ : /: :/ { : 八弋:ソ　　 j/　厶ア} : :!: !: ﾊ: }
.　{: :/! / : /: :|: /!: :j /!:/i:! 　　　　　　　斧ミ､/ :/: :j//}/
　 V　j' : :/! : |/ :|: :/ ノ: ﾄ〉　　　　　　 , ﾋソｲ: :/: :/j/ノ　　　　　　………
　　　 ^j/ ‘,: :ﾄ : :!/ﾊ: : : |!.u　　　 　 　 　 厶イ／
.　　　 　 　 Vﾍ: :{ : : ヽ: : ヽ　　┰─　　ノ : : ヽ　/}
　　　　　　　Vﾊ: }: ＼: `}ヽ: :＼┃__ ..　 ＜: ト: : : : У
.　 　 　 　 　 V: ﾊ: : :}-ト=ア´￣＞'´￣ア⌒V／ /
　　　　　　　　}/　}: /:::::／　 ／　　　／　　〃. ‐-ﾆ
┌──────────────────────────────┐
│だがどう答えたものか。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│どうすればこの時点で生き延びられる？　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│恐らく、私はこのドレイクが欲しがっている情報を持ってはいない。　　 　 │
│この村の生き残りでもないし、ましてやこの村がなんなのかもしれない。...│
└──────────────────────────────┘

175 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:08:02 ID:wavYd3N2
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　 　 　 Y: :ヽ　　　　　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} : : }　　　　　　　　　/:.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} : : }　　　　　　　 　 {: :{
　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　　　　/: : /　 . . . ---. .､_　 Ⅵ:.､
　　|　答えなさい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ノ: : 　／:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:>≧=-Y:ヽ
　　|　それとも言葉が通じないわけではないわね？　 .　　　　　　　　 　 　 /:.:.≦/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ∧: : : : ﾉ: :.}
　　|　　 ﾗｲﾄ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {: : : :/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ＼:ｉ:i∧: : : : :.:ﾉ==.ア
　　|　《【光球】が使えるのなら、魔法文明語の方がいい？》.　　　　　 　 　 ＞ｨ:ｉ:i/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ}:ｉ:ｉ:iY:ｉ:i{: : :.イﾆﾆﾆ( ___
　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_　　　　／ﾆﾆ{:ｉ:{:ｉ:Ⅵ:ｉ{斗≦:i:i:}:ｉ:ｉ}--ｧ:{ﾆﾆﾆﾆ):ｉ:ｉ:ｉ≧=---''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽﾆﾆ:从:ｉ:示:ｉ:{　“v刋 }:ｉ:ｉ|_./:ｉ:|､ﾆﾆ. へ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ゞﾆ）:i圦.V}´ 　 ｀¨　!:ｉ:i|:ｉ:ｉ:i:i{　ゞ''　　 ´⌒ヽ:ｉ:ｉヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:ｉ:ｉ}从ヽ '　､　'　 ﾉ:ｉ:ｉ|:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ＼　　　　　　　Y:ｉ:ｉ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:ｉ:／ﾉ'　 ）}:ｉ≧=-彡.7:ｉ:i!ﾆﾆ ＼≧=-　　 　 .ﾉ彡'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {:ｉ:{　　　/:ｉ／ ｧ=ゞｿ彡:ｉ/ ⌒ヽﾆ.＼　　　　￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　人:{　　./"　r-}彡Ⅹハ/　　 .＼＼彡-==ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ー　　　 .ｙ ｸﾆ {ﾆﾆ＼　　/:ｉ／　　　ﾉ ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/= {ﾆﾆ!　'/ﾆ.＼':ｉ:ｉ廴　＞入,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ　{ﾆﾆ!_　 '/ﾆ/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉノ''　　　 ）､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }彡ﾆﾆﾆﾆ≧Y:ｉ:ｉ/　　　_ -=(:ｉ:ｉ:ｉ≧==--
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }_◆ﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆ≧=≦ア　　｀¨¨¨¨¨¨´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f≧==.八}｡ﾆﾆﾆﾆﾆ/丁￣＼≧ア　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }ニソﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆ {.八　＼_Yﾆ≧===≦ﾆﾆ/
┌──────────────────────────────────────┐
│命乞いをする？……吸血鬼ほどではないが、相手は蛮族の貴族といってもいいドレイクだ、.│
│そのような命乞いなど逆効果だろう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│威勢を張る？……悪くはないが、それでも死が見える気がする。　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────────────────────────────┘

176 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:08:16 ID:wavYd3N2

　　　　　　　　　　_　　_,,-‐''": : : : : : : : <⌒ヾｰ　､
　　 　 　 　 　 ／　｀ヾ､ /: :／: :〃:.ｉ: : : :.＼　　　 ヽ
　 　 　 　 　 /　　　　 V: : : : : : : : : : : : : : : ∨　　　|
　　　　　　 rl　　　　　 |!: : : :/: : : : :|: : : : : : :丶　 ｒ"
　　　　　r┴|　　　 　 〃: : // ‐-: /! : : -/: : : :',_人
　　　　　 ヽ人　　＿ /: :!: :/: :/:／: |: : :,ｲ: :i: : : ﾄ ＼＼
　　　　　 <_ ム二ﾑｲ :/:|: : :ィﾃ示ﾐ !: :/ｨ示ﾄ: : :!:.l 　＼＼
　　　　　　　 〃: : : :|/l从: : :lV:::ﾘ　 !/　Vﾘ l : : |: !　 　 ヽ
　　　　　　 // /j: : : : ﾘ: :ヽ∧｀´ 　　　 '　　l : : lり 　　　　)　　　　……知りませんね。
　　　＿ ／/厶/: : : : : :ｉ: : : : :ヽ.u　　　 　 ｲ: : 人　　　／
. 　 / ／／＿/イヽ: : :从: :ヽ: ヽ ＞┰-._イ: :!: :ﾘ　　　 /　　　　　　 知っていたところで、
　 / /／:::::::::::::::: ＞‐ヾ|⌒ヽ: ＼＼ /: :从: ﾄ､/　　　　　　　　　 　 話して どうなるとでも。
／ ／:::::::::::::::::::/::::::::｀ヽ:::::::＼ヽ-､ｲ |/: :.∨
　/:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::丶:::/##ﾆ､ﾌ|!:::::＼::＼
./:::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::〉;; ┐ﾘ ||:::::::::::ヽ:::: ー 、　　 _r┬ ､_
　 ＿＿__::/:::/::::::::::::::::::::__::/＜ﾆ!/! ||:::::::::::::从::::::::::::::rY /　! / i }
　:::::::::::::::/:::/::::::／::／ﾑイ ＼_＿ｲ .||:::::::::::/::::::::::::::::::∨∧_| ﾊ//
┌───────────────────────────────────┐
│だが、朦朧とする今の私には、虚勢を張る以外に生の目が見えない、思いつかない｡│
└───────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |_＿_｝|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／⌒ア/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　.　-=ﾆ ￣~_,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　__　　 //　⌒7７ﾞ´
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /二-_ ／二-　 |｛￣　厶{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |二二二-_二-_ ,〉斗匕⌒＼　　　　　　　 　 　 ／￣〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|二二二二＼／　)／　二二〕___　 　 　 　 　 // ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｌ 二二.,,__／　 ／／. : : : : : : : : ｀. .　　　　 / ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|二二二,⌒7　. : : / : : : : : : : : : : : .Ｖ⌒ヽ|/ ハ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／:／|二 ,／//Ｖ´/. : :/. :Χ:/. : :/ : : : : : ∨/ |,〉'}__,}
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／:／ 　乂./＼|?礒.∨. : ∧: トミ＼ / . : : /. : : :〈 ∧.ﾉｱ′
　　　　　　　　　　　　 　 . :／　　　 　 　 ∧| （,| : /. :Ν　/斥:｀:/: :/|: / : : ∨ |/
　　　　　　　　　　　　　 |: ′　　　　　　/: 八 ,ﾘ: : : |/ 　└''　|∧:/_//| : : |＼ﾘ
　　　　　　　　　　　　　 |: :　　　　　　 /. ⌒ﾞ个|: : : |　　　　　　 （ｘ=ミﾘ : : し'ﾞ二二‐ __　　　　そう、知らないわけね。
　　　　　　　　　　　 　　∨　 　 　 　. : ／|: :?礒|: : 八　　　　　　 仏ジ : ∧|ﾆ,＼二二ア
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／／　 : : : : | ｉ : 「｀ 　 ‐┐ 　 '''ﾉ )／,＞ﾆ|二＼／ﾆ〉
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／／　　/. :/ : :| i : :|＼　　　　　イ∩:|--二.人 二 〉／
　　　　　　　　　　　　　ー＝彡 ´　 　 /. :/. : : | i : :|ﾆ{ 「￣: ｉ 「| | | l |i⌒ﾞ'┘　＼:＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 __厶斗‐ｧ'八: :.！,ＶＬ : : i :| ?礒; |八　 　 　 　｀､: .
┌───────────────────────────┐
│だが私の言葉に対する ドレイクの返答を聞いて 失敗を悟る。　　│
│「知っていたところで」なんて、知らないと言っているようなものだ。│
└───────────────────────────┘

177 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:08:37 ID:wavYd3N2
　　　　　 ./　　　　　 }／rｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ .i.　 　＼
_.　---ー匕＿＿　イミｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.ヾ　　　　ヽ
. -‐　￣ ヱ_ア.イ_.ノ:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:ﾊ　　　　 i
　 _.　　二. ィ_　ﾉ:.:i:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:. ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.廴　　 .|-==
ｲ＞ '´　　 ７ :.:.:.:. |: /:.:.:.:.:.:.X:.:.:.:.:.:.:／/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:.:.:.:.:.:.:.:{　　　 {'´￣
　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.|/:.:.:.:.:／__]＞＜ /ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:/　 }:.:.:.:.:.:.:.:|､＿ｒ'´＿_
　　　 イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:イ.穀｀ﾃ芯ﾘ、7/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∠_∠＿.ル':.i :.:.:. |:.:Vー---
　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./／:Vﾊ　　 {n::l l　/:.:.:.:.:.:.:.＞'´ z===tミ､ }: /:.:.:.:.:ﾉ:.:.i
./:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./´:.:.:.:.ヽ}　　.ゝﾘﾉ 　}:.:.:.＞'´　　 ﾃ:n::::V　ヾiｲ:.:.:.:.:/:. 八
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._,;:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ　、、、　 .|／　　　　　 V::.ツ　　/:.!:.:.:.:/:.:/:.:.:.＼
:.:.:.:.:.:.:.:＞イ:.:.:.:.:.:.イ:.:.:.:.:ヽ　u　　　　　　　　　　 ¨¨”　　/:.:/:.:.:ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
:.:.:.:.:／ 　 .|:.:> '´￣　ｰr-z＼　　　　　　 '　　　　｀｀｀　 /:.:/／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
:.:／　　　　V: : : : : : : :.} /:::::::＼　　 ＿＿、　 　 　 　 ｲ／´:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/　　　　　./: : : : : : : ://::::::::::::::::＞ ;;;　　　　　_. 　イ:.:.:＞　 ７:.:i:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　　　　………
!　　　 　 ｲ: : : : : : i: //:::::::::::::::r-＜::＞--＜:／｀'＜／　　／:.:人:.:.:.:.:{＼:.:.:.:.:.
　　　／: :}: : : : : : .}//::::,∠ヱ=-､＿ヽ:::-=≠::::::::::::/　　 ム:／ 　}:.:.:./ 　 ヽ:.:.:.
　 ／: : : : : : : : : ／'´::/##{/ r～､　 ヽ＼:::::::::::::::::/　　/|.: : :ー ＜／　　　 }:.:/
┌────────────────────────────────────┐
│返す言葉が誤魔化ししか思いつかず、戸惑う華扇の動揺が隠しきれずに表情に出る｡ .│
└────────────────────────────────────┘
.　　　　　　　　　　 　 　 Y: :ヽ　　　　　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　} : : }　　　　　　　　　/:.{
　　　　　　　　　　　　　　} : : }　　　　　　　 　 {: :{
　　　　　　　　　　　　　 /: : /　 . . . ---. .､_　 Ⅵ:.､
　　　　　　　　　　　　 ノ: : 　／:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:>≧=-Y:ヽ
.　　　　　　　　 　 　 /:.:.≦/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ∧: : : : ﾉ: :.}
　　　　　　　　　　　 {: : : :/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ＼:ｉ:i∧: : : : :.:ﾉ==.ア
　　　　　　　　　　　　＞ｨ:ｉ:i/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ}:ｉ:ｉ:iY:ｉ:i{: : :.イﾆﾆﾆ( ___
　　　　　　　　　　 ／ﾆﾆ{:ｉ:{:ｉ:Ⅵ:ｉ{斗≦:i:i:}:ｉ:ｉ}--ｧ:{ﾆﾆﾆﾆ):ｉ:ｉ:ｉ≧=---''
　　　　　　　　　　 ヽﾆﾆ:从:ｉ:示:ｉ:{　“v刋 }:ｉ:ｉ|_./:ｉ:|､ﾆﾆ. へ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:＼
　　　　　　　 　 　 　 ゞﾆ）:i圦.V}´ 　 ｀¨　!:ｉ:i|:ｉ:ｉ:i:i{　ゞ''　　 ´⌒ヽ:ｉ:ｉヽ　　　　　 あら、横を向いて どこを見ているの？
　　　　　　　　　　　　／:ｉ:ｉ}从ヽ '　､　'　 ﾉ:ｉ:ｉ|:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ＼　　　　　　　Y:ｉ:ｉ}　　　　　よもや「逃げれる」とお思い？
　　　　　　　　　　　/:ｉ:／ﾉ'　 ）}:ｉ≧=-彡.7:ｉ:i!ﾆﾆ ＼≧=-　　 　 .ﾉ彡'
　　　　　　　　　 　 {:ｉ:{　　　/:ｉ／ ｧ=ゞｿ彡:ｉ/ ⌒ヽﾆ.＼　　　　￣
　　　　　　　　　 　人:{　　./"　r-}彡Ⅹハ/　　 .＼＼彡-==ミ
　　　　　　　　　　　　 ー　　　 .ｙ ｸﾆ {ﾆﾆ＼　　/:ｉ／　　　ﾉ ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/= {ﾆﾆ!　'/ﾆ.＼':ｉ:ｉ廴　＞入,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ　{ﾆﾆ!_　 '/ﾆ/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉノ''　　　 ）､　　　　　　　　　＼ゴブッ！／　　＼ゴブ！／
┌──────────────────────────┐
│逃げ道を探そうと視線を滑らすが、しかし目の前のドレイクは　│
│それを察したのか……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└──────────────────────────┘

178 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:10:02 ID:wavYd3N2

　　　　　　　　　　　＿＿ ／￣＼　 ＿
　　　　　　　　　　´　｀＞ ￣⌒7￣: : : ￣: ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　´: : : : : : : : : : ￣: ｀丶: : : ヽ
　　　　　　　　　 ／: :／.: : : :/: : : : : ヾ: : : : : ｀: : : ＼
　　　　　　 ､_ ／: ／: ／: : /: : : : : ヽ ゝ^／￣￣＼: :',
　　　 　 　 　 ￣〈: : /: : : /|.: : :|: : : : ||. 〈　　　　　　ｉ: :!
　　　　　 　 　 　 ∨: : ,ｲｉヾ: : ｉ:|｀: ヽ､| > !　　　　　 /: :',
　　 　 　 　 　 　 /: ヽ〈 代ｊﾍヾゝ≦､_| ゝ丶　＿ ／: : ｉ: ヽ
　　　　　　　　　/: : : : ｀ｉ<　　　ヽ;;り! :ヽへヾﾆ二」: : |ヽ: ＼
　　　　　　　　 〈: /: : : ∧　　　　　u./: : : : ∧＼: : : : :{　 ＼: :)
　 　　ｨヽ　　　　)'{ : : /: ∧ ‐i　＿／: /: : /: : ＼＞ : : :ヽ　　)'
　 　_ |　!〉　ゝ､　　): ｲ^､|⌒￣ ／: ／: .／{: : : : : ヽ : : : : 〉
　 ﾒ､ﾔ　ゝ-´/　　　∧/丶/:##;:´／: ／　|´ヽ⌒)'ヽ^)⌒^
　〈ﾞ 　　　　/　　 ／　 ∧/:::::#￣￣:::::::〉 ﾄ､
　　ヽ､／￣＼　　7 ｉ ﾑ/:::::::::::#::::::::::::::::::::}　＼　　　　　　　f´￣￣￣ ヽ
　　　 |　 　 　 |　　∨｀{「/￣￣ ｀ ヾ :::::::: 　　 丶.　　 　 　 |　ｷﾞｭｯ‥　|
　　 　 ＼／￣∨ 　　／⌒　　　　　 〉::::/　　 　/､＞　　　 乂＿＿＿ノ
┌────────────────────────────────────┐
│当然だが、わざわざ逃してくれる気はないようだ。　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ならばと後ろ手でヘビーメイスを握るが、正直 あと一撃でも貰えば気を失う寸前の私が.│
│牙を向いたところで、虚勢にすらならない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────┘
　　　 /:ｉ:/　　　　　　　 　 　 　　 　 {:ｉ:ｉ:ｉ:i∧
.　　 /:ｉ:/｡ｒ≦:≧.､----------､　　Y:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i＼
　　 Ⅵ:{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:＼: : : : : : : : : : <:.＼:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:∧
＿　∧:ｉ:ｒ≦三７:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉY: : : : : : : : : :＼: Y:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:}
_ﾆﾆ≧Ⅵ∨ﾆ./:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i}: : : : : : : : : : : :.ヽ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ{.
三辷彡Ⅵ.ゝｲ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i/: : : : : : : : : : : : : : V:ｉ:ｉ:ｉ:i∧
ﾆ／ﾆ／三{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ/: : : : : : : : : : : : : : : : V:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ∧
ﾆﾆ／ニ.}ﾆ{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i／: : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:Ⅵ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ}
ゞへ彡イﾆ.{:ｉ:ｉ:ｉ:イ: :/: ＼:}: : : : : : : : :/: : : : : :Ⅷ:ｉ:ｉ:ｉ√三）
彡ﾍ､彡}三{ｒ' : : |:./{从: 木: {: : : : : :/: : : : : : :.}:ｉ:ｉ:ｉ:/:＜´
　　‘，　 ＼l: : : :|'　　　ヾ{:./{: : : : :, :/斗--: : :}彡ｲ: : : : ≧s｡ ＿　 イ
　 　 ‘， ヽ l: : : :{ゞx.､＿_ ´ ヾ'{:／ノ　/:'イ: : :八ﾆ≧s｡_: : : : : : : 彡'
　　 　 }: ､　l: : : :|.　 ｀冖'　 　 　 　 　 　 ﾉ:从'ﾆ入z彡'　　￣￣
.　　　/: :.:ゝl: : : :|　　　　 　　　{　ヾ=彡ｲ:ｉ/ ア
　　 /: : : : :.l: : : :|　　　､　　　　　　　/: :{:./´　　　　　　　　　　そう、それを選ぶのね。
.　 /: : : : : :.l: : : :|＼　　　　－　 　 ｲ: : :{:.{
　/: : ＿: : :.|:l: :从⌒＞　__　　 ＜{: : : :.:|:.{　　　　　　　　　　　怖じなかったことを褒めて差し上げる。
. '／　　　　.{从: : r<,,≧='-._） rヲ|: : :./:Ⅳ.
'　　　　　　 {　 Ⅵ{ 込＿）＜＞つ{ : : {: |　､:､
　　　　　 　 　 ∧:.V丁丁丁-<∧Ⅳ: :{: l.　 ＼:.､
　　　　　 　 　/∨　 .{　{　{　l.　寸lⅣ {Y:. 　　 ＼:.､
__,,　 　 　 　 /∨.{　 .{　{　{　}　　ヾ. Ⅵ.{: :､　　　 ＼:.､
┌──────────────────────────────────────┐
│というか、詰んでる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│“角持ち”、穢れ持ちということを出して情を買うか？　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│それでも奴隷になるコースしか見えない、いや生きてるだけで十分なのかもしれないが、でも│
└──────────────────────────────────────┘

179 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:10:16 ID:wavYd3N2
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/--r ''　 ',　`ー- ''　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i　　{__　イ　＜＞　 ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　--== 三三　　　ノ_　/　　　|　 -=ｧ-　／
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {　　＼　　　{⌒ V　／
　　　　　　　　　　　　　／ 　　,,..　--== 三三三　　 　 X　 　 ヽ／　　 j／
　　　　　　　　　　　　/ 　　 ／　 　 　 　 　 　 　 　 　 / ＼　 ..ｲ
　　　　　　　　　　　　　　／　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 }､　／
　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　 　 　 　 ///　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒュン
　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　__　 ノi /{　__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 ヽ／⌒'　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {ﾊ__ {　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾚﾐ ／~＼ ﾊ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　/>.--.<',.　',　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _j　_{: : : : : : ',　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　'　 }从: ﾉ!: :/　人　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂__. ィ itｭ　tｯく.＿＿）　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　./　　　ヒュン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: :/i　 |､　　 .ｨ　 |ヽ:.ヽ　　　　　三三　==--　　"´　　　.／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: :ｲ {　 {､}｀¨{_ﾝ　八 ＼: ',　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /´　　ﾊ //　|i| ヾV: : :ヽ j:/　　三三　==--　　　　　　 ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,: : }/}　.}i{. 　i＼:_:_:_＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i : :.| ﾚｲ//,ヽi: : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |: :.:}///}/{//{: : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: :////|/|//ﾊ从:ハ:_ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 jノ////|/|//,人＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ z≦三／三三|三三＼三三三≧z，
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏ三三三／ /三三 |三三三＼三三三/
┌───────┐
│間に合わな　　　 .|
└───────┘

180 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:10:45 ID:wavYd3N2

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 辷l /７　 ＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　くノ　　コ L
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ￣￣

　　　　　　　　　 ＿_　　会ｭ｡.
　　　　　　　　　 `寸ﾐ､　∴;．゛;．　心　 /: :ｲ {　 {､}｀¨{_ﾝ　八 ＼: ',
　　　　　　　　　　　 ㍉ｭ 　　r劣}　 　 ./´　　ﾊ //　|i| ヾV: : :ヽ j:/　　　　　　　　　＼∧∧∧∧∧∧∧／
　　　　　　　　 ∴;．゛）圭㍉　￣　::゛;．゛.　　,: : }/}　.}i{. 　i＼:_:_:_＞　　　　　　　　　＜　 ――ッ！！ 　＞
　　　　　　　 心､ 　　 ⌒炸ム 　　守ﾄ､　 　i : :.| ﾚｲ//,ヽi: : ＼　　 　 　 　 　 　 　 ／∨∨∨∨∨∨∨＼
　　　　　　　 寸圭≧ｭ≦圭圭掛,　弋代　　|: :.:}///}/{//{: : : : ヽ
　　　　　　　 ⌒`寸圭才㍉⌒¨㍉ﾄ､ ⌒㍉　|: :////|/|//ﾊ从:ハ:_ゝ
　　　　　　　　　　　 ￣⌒`　 　　　㍉､　 　 jノ////|/|//,人＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ z≦三／三三|三三＼三三三≧z，
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏ三三三／ /三三 |三三三＼三三三/




.

181 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:11:10 ID:wavYd3N2

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. '"￣｀ヽ.
　　　　　　, '"￣｀ヽ _r‐＜´￣｀Y　　　　　 ',
　　　　　./　　ｒ＞'"/　　 　 　　 ヽ┐　　　ﾉ、
　　　　　{　ｒ／　　 ' 　　　 }｀ヽ　｀ヽl＞-ｒﾍ_」
　　　　　ｒ'7 　.;' ／|　　　./_￣ﾊ　 ﾊ 　八＼`ｰ─┐
　　　　　|/ 　 |/'´_」　　 /ｧfてﾊﾄ　 |　､ 　＼＼ ￣
　　　　 .;' | 　 | ｨ'f'ﾊ､　 '　 ｊ__,ン　 八　＼　!＼」
　　 　 /{ .|　 八| j_り ＼|　　　　 |／,ﾘ「 ￣｀|　　　　　　　　……？
　　　く/|八ﾚ'　 |　　　 ' 　 　 　 / ´　 |　　.人
　　 　　 　 ヽ　/、u.　 ｒ ､ 　 ／/ 　 /|　 ,' 　 ヽ.
　　　　　　 /イ　へ、　　##/　/|　_/_ 　/　　 ;　}
　　　　　／　/　　/ ＞-rｧ'|／|:ｧ'"::::::｀ヽ.　／ﾚ'
　　　　,:'　／|　／|、 ./ ｆ斤:::／::::::::::::::::::ﾊ'　}
┌─────────────────────┐
│突如、ドレイクが自ら 血を吹き出す。　　　　　　 　 .│
│否、何かの攻撃を受けた結果、出血したのだろう。│
└─────────────────────┘



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│ゴブリンたちが暗闇の先を指さして騒ぐ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│ドレイクに傷をつけたらしき存在がそちらにいるようだが、　　　　　　　　　　 　 　 ｜
│【ライト】の明かりが照らす範囲外であり、暗視も持たぬ私にその先は見えない。│
└─────────────────────────────────┘

182 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:11:22 ID:wavYd3N2
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　　　　　　　　　　／＼ﾆﾆ{ﾆﾆﾆ.∧:i-=ｆ示ヾ:Ⅳ:ｉ/ミ:i:ｉ:i:}ﾆﾆ>　　　　　　　　　ちぃっ……
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　　　　　　　 ,.:ｉ:ｉ:ｉ:／　　 _.} _.＞::ヽ__.ﾊ　　　　　 } /:ｉ:ｉ从:ｉ:ｉ＼　　　　　　　　　　＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
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　　　　 　 /:ｉ:ｉ:ｉ:/　￣/ｨ/ ＜__＞ソ ＼.ﾊ　､　/ ./:ｉ:i:i{　　 Ⅵ:ｉ:i:i:i＼　　 　 　 　 ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
.　　　 　 /:ｉ:ｉ:ｉ:/　　　´ .}へ ___＞=-ｧ-=↓┐.イ:ｉ:ｉ/:i:|　　　Ⅵ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:＼
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　 　 　 {:ｉ:ｉ:ｉ:ﾍ{. 　 　 /:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:i|:ｉ:ｉ:ｉ}== .l彡=-ﾉｼ￣}=ﾐx､ 　　Ⅵ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ}
.　　　　乂/　 ｀　　 , :ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:从:i:i| 　 .|､／ ''　　/ﾆﾆ:}∧　　}:i:i:∧ﾉ
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　　　　 　 ⌒´　　　{:ｉ:ｉ:i:{{　 ／ﾆv 　 　 { /　　　 }〃:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ＼
.　　　　　　 　 　 　 {:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ∨ﾆﾆ /　　 　 }　 　 ／ー､:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ≧=ー―

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＜　 ごぶ～～～ッ！！　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　　　　　　　　　　 　 ,　'´￣￣｀ ｰ-､　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　'´￣￣｀ ｰ-､
　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　 　 　 　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　 /:::/:::::::::Δ::::::::::::Δ:::ﾊﾍ　　　　　　　　　　　/:::/:::::::::Δ::::::::::::Δ:::ﾊﾍ
　　　　　　　　　　 |i::|::::::::::::|^|::::::::::::|^|:::}_}ハ　　　　 　 　 　 　 |i::|::::::::::::|^|::::::::::::|^|:::}_}ハ
　　　　　　　 　 　 |i:::|::::从 ●　　　 ● ｌ小N　 　 　 　 　 　 　 |i:::|::::从 ●　　　 ● ｌ小N
　　　　　　　　　　 |i:::（|ﾐ ⊂⊃　､_,､_, ⊂lｉ|ノ　　　　　　　 　 　 |i:::（|ﾐ ⊂⊃　､_,､_, ⊂lｉ|ノ
　　　　　―――　|::i⌒ヽ j　　 （_.ノ 　 ﾉi|__／⌒)　 ―――　 .|::i⌒ヽ j　　 （_.ノ 　 ﾉi|__／⌒)
　　　　　 ―――..|::ヽ 　ヽx＞､ __,　イｌ::::|::::ヽ／.　　―――　.|::ヽ 　ヽx＞､ __,　イｌ::::|::::ヽ／.
　　　　　―――　|::::∧__,ﾍ}:::::::`/:::/::ｌ|::::|',:::::ﾊ　　 .―――. 　|::::∧__,ﾍ}:::::::`/:::/::ｌ|::::|',:::::ﾊ
　　　　　　　　　　 |::::ヾ_:::ッﾘ :::::/::/::::::|::::| ',:::::y　　 　 　 　 　 .|::::ヾ_:::ッﾘ :::::/::/::::::|::::| ',:::::y
┌──────────────────────────────────────┐
│ドレイクの一声で、ゴブリンたちが暗闇の先にいる新手へと飛びかかる｡ 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│先ほどの飛び道具からは魔法の気配を感じなかった、恐らくは弓矢か投擲武器だろう。　　 .│
└──────────────────────────────────────┘

183 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:11:46 ID:wavYd3N2


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,n＿00　 　 　 　 ∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└l ｎ |　　　 [][]「l　∪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 U Ｕ　　　　 くノ　○　　　　　　　_,n＿00　 　 　 　 ∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 └l ｎ |　　　 [][]「l　∪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 U Ｕ　　　　 くノ　○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_　　会ｭ｡.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`寸ﾐ､　∴;．゛;．　心
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　㍉ｭ 　　r劣}　　　　　　　　　　＿_　　会ｭ｡.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∴;．゛）圭㍉　￣　::゛;．゛　　　　 　 .`寸ﾐ､　∴;．゛;．　心
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　心､ 　　 ⌒炸ム 　　守ﾄ､　　　　　　　　 ㍉ｭ 　　r劣}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　寸圭≧ｭ≦圭圭掛,　弋代　　　 　 ∴;．゛）圭㍉　￣　::゛;．゛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒`寸圭才㍉⌒¨㍉ﾄ､ ⌒㍉　　...心､ 　　 ⌒炸ム 　　守ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣⌒`　 　　　㍉､　　　 　 寸圭≧ｭ≦圭圭掛,　弋代
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒`寸圭才㍉⌒¨㍉ﾄ､ ⌒㍉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣⌒`　 　　　㍉､
┌─────────────────────────────────┐
│が、１０秒も経たぬ間に、何かが「突き刺さったような音」と共に血が飛び散る。...│
│瞬殺だ。　新手は、かなりの手練な模様。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　.　-=ﾆ ￣~_,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　__　　 //　⌒7７ﾞ´
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /二-_ ／二-　 |｛￣　厶{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |二二二-_二-_ ,〉斗匕⌒＼　　　　　　　 　 　 ／￣〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|二二二二＼／　)／　二二〕___　 　 　 　 　 // ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｌ 二二.,,__／　 ／／. : : : : : : : : ｀. .　　　　 / ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|二二二,⌒7　. : : / : : : : : : : : : : : .Ｖ⌒ヽ|/ ハ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／:／|二 ,／//Ｖ´/. : :/. :Χ:/. : :/ : : : : : ∨/ |,〉'}__,}
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／:／ 　乂./＼|?礒.∨. : ∧: トミ＼ / . : : /. : : :〈 ∧.ﾉｱ′
　　　　　　　　　　　　 　 . :／　　　 　 　 ∧| （,| : /. :Ν　/斥:｀:/: :/|: / : : ∨ |/
　　　　　　　　　　　　　 |: ′　　　　　　/: 八 ,ﾘ: : : |/ 　└''　|∧:/_//| : : |＼ﾘ
　　　　　　　　　　　　　 |: :　　　　　　 /. ⌒ﾞ个|: : : |　　'''　　 　 (ｘ=ミﾘ : : し'ﾞ二二‐ __
　　　　　　　　　　　 　　∨　 　 　 　. : ／|: :?礒|: : 八　　　　　　 仏ジ : ∧|ﾆ,＼二二ア　　　　《―――ッ、》
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／／　 : : : : | ｉ : 「｀ 　 ‐┐ 　 '''ﾉ )／,＞ﾆ|二＼／ﾆ〉
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／／　　/. :/ : :| i : :|＼　　　　　イ∩:|--二.人 二 〉／
　　　　　　　　　　　　　ー＝彡 ´　 　 /. :/. : : | i : :|ﾆ{ 「￣: ｉ 「| | | l |i⌒ﾞ'┘　＼:＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 __厶斗‐ｧ'八: :.！,ＶＬ : : i :| ?礒; |八　 　 　 　｀､: .
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／二二,／　／＼ ‘（（__｛,(＼l　 ﾉ！: .＼　　　 　　: :|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 二.//⌒ﾞ　／〈〉／:＼〉⌒ ∧ ﾞY´　ﾉ:jI斗‐┐ 　 　 |: ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |二|｛　 }／二／|｛〈〉｝|∨二八,｛／二∧ﾆﾆ|　、 　 |/
┌─────────────────────────┐
│一瞬にして手勢を失ったと見るや、ドレイクは己の失敗､　 　.│
│暗闇の新手が相当な格上を悟るや　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────┘

184 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:12:00 ID:wavYd3N2


　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼ ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ ＼＼　　　　　　　　　　　 ＿　　　 　 　 　 __　　 00
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ＼＼　　　　　 　 　 　 辷l /７　 ＿_　　| |　ｒ､　　　 [][]「l
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼ ＼＼　　 　 　 　 　 　 くノ　　コ L　 |_|　＼>　　　 くノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 丶 ＼＼　　　　　　　　　　　 ￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼_从人_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 )　　　 ゝ
┌─────────────────┐
│羽を広げ、全力で飛び立ち　逃走した。　│
└─────────────────┘
　　＋　　　　　ﾟ　　.　＋　　　　　　　　　　　　.　.　．ﾟ .ﾟ。ﾟ　。　,ﾟ．。ﾟ.　ﾟ．。　.。
　　　．　.　　　ﾟ　　.　o　　　　ﾟ　　。　　.　　,　.　.o 。　*　.ﾟ　+　。☆　ﾟ。。．　　.
　　　　　　　　　　　　＊- - -＊　　　。　　　　　 　｡　　*。,　+　。.　o　ﾟ,　。*,　o　。.
　　ﾟ　　o　　　.　　。　　　.　　. ヽ　　,　　.　,　ｏ　。ﾟ.　,ﾟ　。　＋　。　。,ﾟ.。
　ﾟ　,　　　,　。　.　　　＋　　ﾟ　　ヽ　。　　。ﾟ　.　ﾟ。,　☆　*　。ﾟ.　o.ﾟ　　。　.　。
。　.　　．。　　　　　　　 ＊- - -＊.　。　ﾟ　 ﾟ　,　。.　o　。*　。　.　o．　。　．　.
＿__　　 　 　 .。　　　.　　ヽ　。　　．　.ﾟo　。..,，;';';';';';';';':::.、　　.　＋.　.　　.
　＼:＼　．　.　　　.　　　．　ヽ　。　ﾟ。,. ,，;';';';';';';';';';';';';';';';';';';:....　。　　,　.。　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　/　/＞ 、　　　ﾟ　　.　　+。 ＊ﾟ　*.;;';' ;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';　 　.　.　．　　.　 　 　 .|　バサッ、バサッ 　 |
.　/　/ / 7.∧. 。　。ﾟ.　。*　。,　ヽ´。.';;' ;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';':;'.。　　.　　｡　　　.　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿ノ
../ _/ / /.∧.:∨￣｀ヽ. ,　.。o　☆　ヽ+.' :､;';';';';';';';'YY;';';';';';';',.:'　 . 。　　　　.
　ﾟ./ / /./.:∧/三三 ∧.。　*　。ﾟ。ﾟ.,＊　,+　。ﾟ..　.|::!..　.　　　,　　　　,　　　.
､/ /_/./: /. / 　 /￣〉∧　　☆＋。。ﾟ.ヽ　°　。　l::|　　,.,.,.,　　　　 ﾟ　　　　ﾟ
/: : : :/:.:/: / 　 /　 //:::::〉、.　。ﾟ.,　　.　ヽﾟ　　　,.　|::!　;';';';';';'　 . 。　　　.　　　.
ヽ、 /. ∧ 《＿/　 //:::: ,' .∧. 　ﾟ。 ﾟ　。　＊ﾟ　　　.l∧ ./;';';';'　　　　　　 　 ＿
∨:/　.,'| !:./.:/￣∧lヽ,/ ./::∧　　,　　.　　　　　.　 ∨|/.　。　　　　　　ﾟ　.. |:[:|
::|く_ _// i/.:/　 /／:∨ ./::/:/j　　　 　 　 .　 　,;':':':; l∧　　 　＿_　,　　 　 .|:[:|　　　　　　 __,，＜≧=､
::|　.:// ./|/　_//＿,人.,'::/:/.∧＿　　 　 　 　 ゞiイ :!::!:＼　/:::j::::|　　 ._　.〈: :.〉　　　　　/ /￣　//￣＞ 、
/　/ム/_ 〉 /!/:＼　 /´/./:/ /＼/￣∧　　 　 木くﾉ::l:Y::|＞､_i.:::|　　//　_|: :|_　　 /￣￣ /＼//　 　/ 　＼
｀: .､__/,../.:/i》― -＼!.三ﾏ_./　 /　 /　:!=y≦三!／州/ ﾘ｀ヾ!:＞i､-//､　|: : : :|　/￣￣￣!＼_/　..,／￣＞-:､
.:。_ ,，＜　　　　,＞'’!: . 　＞―　､上,，≦!＿!_/ :;/:ﾘ｀ヾ!＿!こ ￣＞.､ :＞.､￣ ｀ヾ: .、,，≦三,，イ￣￣￣
／｀ヾ　，r＜＞'’￣＞ 、__: . : .　: .＞= ､三二＞-《;川ー＜三＞'ー＜＞― ＞､　＿　,、,、,、,、＿￣￣￣￣
┌──────────────────────┐
│ドレイクの飛行速度は秒速１２ｍにも及ぶ。　　　　 　 │
│次の矢弾が放たれる前に、恐らくはその射程外へ、...│
│廃村の向こうの森へと去っていった。　　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────┘

185 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:12:23 ID:wavYd3N2

　　　　　　　 　 ／￣￣｀ヽ　 　 ＿__　 　 _,､_ ＿／￣ ｀ヽ
　 　 　 　 　 ／　　　　_,,..-‐: : : : : : : :.｀Y⌒ヽY 　　　　　　＼
　　　　　　　ｌ　　　, -'": : ＞＝=-‐＜::_└--)|
　　　 　 |ヾ､|　 ／: : :／: : : :.｀ヽ: : : : : : ｀ヽ(ｒヾ､_　　　　 　 　 |
　　　 　 |!　〉>":／::/: : : : : : : : : ＼: : : : : ://: :〉 |/__　　　　　 l
.　　　 　 Ｘ.,:': :/: : /: : : : : : :ﾄ: : : : : 丶: : //: :〈_rvﾄ､　　＿ _／
　　　 ／´/: :/ : : ｌ: : : : : : : :l: :＼: : : : :∨/: : : : : :) |!_〃三) 〉
　　 〃　/ / !: : : :!: : : : : : : :ﾄ､: : : : : : : l/: : : : : : 辷-{ゞ._ノ〃　 　 　 |ヽ
.　 / 　 ,' /: :ｌ: : :.∧: : : : : : :.|　ヽ: : : : : !: : : : : : : :';: : : :|: :＼＼＿＿ノ: : 〉
　/　　 l/: : ∧: : |ｰ';:: : : : : :.|-─＼: : :.|: : : : : : : : i: : : :|: : : :＼: : : : : :／
.　　　　!: : : : :.＼|＿ヽ: : : : :.l　 x=＝ﾞ ､!: : : : : : : : !: : : :ヾ: : : : :＞-: <
.　　　　l: : : : :/〃丁心＼: : :l〃下孑七Y: : /: : : :,': : : : : :＼: : : : ＿: :＼
.　　　　ｌ: :/ ∧: :|! V:::::l　 ＼l　　ｌ::::::::::::/: :/: : : :/: : :.ﾄ､: : : : ＼: :＼ ￣￣｀ヽ
　 　 　 ∨: :|: : ∧　V ﾉ　　　　　∨辷/: :/: : :／: : : :ハ: : : : : : :ﾄﾞ､: :ヽ 　 　 ﾉ
　　　　　 ＼!: : : ﾊ　　 '　 　 　 　 　 /／: :／: : :/／: : l: : : : : : :!　＼: :':,
　　 　 　 　 |: : : :人　　　 　 　 　 ＜ __ イ: : :.／: : : : ｲ : : : : : /　　　ヽ l
　　 　 　 　 | ｉ/: : : :ヽ　　r- 、 　　u.　 ｲ: : //:／: : : ﾊ: :./＼(　　　　　ｿ　　　　　　　　……、あ
　　 　 　 　 | ﾄ､.: : : :.|: ＞: . .__ . ｒ ＜ 　,!: : :〈∧ノ!: :/　!/
　　 　 　 　 |/　＼: :人: : : : : :ト-|､　 ／ ヽ: : :＞┴f ￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　 )'　　￣｀ヽﾉ　.|:::Y／:::::::￣:::::::::/　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 イ::〃::::::::::::::::::::::::;'　　 　 　 　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　/::/::::::::::::::::::::::::::::|!/　　　　　　　　　　＼
┌───────────────────────────┐
│思わぬ幸運に救われた華扇だが……　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│まだ安心は出来ない。ゴブリンの魔法使い２体を仕留め､　　　 　 │
│ドレイクを一瞬にして追い払った新手が何者かは未だ見えない。..│
└───────────────────────────┘

186 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:12:41 ID:wavYd3N2
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲu. 　 　 ﾏイ: : : l　￣￣　　　　　……どなたかは知りませんが、
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ　,､　　 ノ: |: : ｉ/　　　　　　　　　窮地を救っていただいて感謝を。
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ　　　　　　　　 そして良ければ、顔を見せていただけませんか？
　　　　　　　　　　l　 　 　 　## |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　　　　ここからでは明かりが届かず見えなくて……
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ　　　　　　 :::::::::::..
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､　　　　　　　 　 　 .:::　　 　　:::.
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY　　　　　 　 　 　 .::::　　　　　::::
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁　　　　　　　 　 　 :::.　　　　.:::
.　　　　　〈／/　　　　∧　 ￣l　/ /::三/　 !　　　 　 　 　 　 　 　 :::::::::::::







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　大丈夫っすよー、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　別に構わないっす。
　　　　 　 ,'　　　　　　　　　　!: : : : :ヾ: : : :ヘィ　￣　ヽ　　　　　　 　 　 .ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　 　 　 　 ｉ　　 　 　 　 　 　 ﾑ: : : : : : :',: : : : :ヽ　　　　 丶
　　　　　_ﾑ　　　　　　　　／〉 : : : : : : : l: : : : : :ﾄ､　 　 　 }
　　　 　 ヽ人　　　　　　ｨ ､∧: : ｉ: : : : : :|: : : : : :|: ',　　　/
　　　　　ィ辷ﾘ斗ｲ厂てｲ :/　':,: :|: : : : :∧: : : : : |: :ｌ　　ﾑ
　　　／//: : ': : : : l: : : : :/丶　ヽ|: : : : :|: !: : : : : |: :|" rx′
　 ／ﾐ//: : :/: /: : :ﾘ: : :/ ＿ ヽ､j|: : : : :|: |: : : : : |: :ﾄ<│!ヽ
／三/ｲ: : :ｲ 7 : ／: :,ｲてアト､　ヽ : : : :|∧: : : : :∨: :|//}!|
ヾ⌒　 !: /: lﾄ|＜ニイ |!:::::::::::::∧　＼: : :|　ヽ: : : : :＼匕ｨ/
　　　　!/: :从ゝ: : : :ﾘ代辷＞´ j!`　　＼j _⌒` ┬─＜
　 　／: : :/: : : 〉.: : : :|　゛ｰ　　　　　 ｨ:て＞r､/∧: : : : ＼
　／: : :／: : : ｲ : : : : |　　　　　 　 ,　辷´　"//: : : ､: : : : :＼　　　　　　へ……
/: : : ://: :／: :|: : : : /　　　　　 　 　 　 ﾞ ／´＼:＿:.＼: : : : :＼
: : : : :ﾘ: /: : : 人: : : l 丶　　<⌒,　　　　人: : : : :＼ ￣ ＼/￣´
: : : : :ヾ{三三辷＼: ﾄ､　＼ _＿＿　＜:＼ ＼: : : : :Y
: : : : : :∧三三三≧､　＼/／＞'弋辷⌒ヽ　 ＼: : : ＼
┌────────────────┐
│聞き覚えのある、気の抜けたような声｡│
└────────────────┘

187 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:13:00 ID:wavYd3N2




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　 ――-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 イ: : : : : : : : : : :`: :..、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／: .: : : : : : : .: : : :､: : :ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / : : : : :ｌ : : : : ヽ: : : ヽ: : : ヽ: ＼　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:: : : : : ;:i :{: :O: : 丶: : : ', ､: : ﾄ､: : ヽ　　　　 　 　 　 　 |　おはようございま　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i: : iﾉ ､从 :',: : : : : ｌｨゃ: : : ﾄ､: :}: :.: : : `　　　　　　　　　|　っす！　　　　　　　.|
　　　　　　　　　　　 ,ﾄ､_　ﾊﾍハ,,..|: : ハ: ﾉx込ヽ: : : jﾄ､ﾙ仁ムへj: : ヽ: : : :＼　　　 　 　 .乂＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　＞-ゝﾊﾙ'､∧に ア　y-二ヾ∨　彳う, ﾊ: : : : : : ﾍ : : : : :.
　　　　　　　　　　　≦　 　r仝､　.∧ ﾚ' : : !爪jい`　　　ゞ≠　i＼: : : : :ﾊ､: : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　Ⅶ　 　ゝｰ´ ,∠, |℃: : }ヽ(ﾝ　　　､　　　　iｲ::ヽ､: : : ﾊ＼: : : : :.
　　　　　　　　　　　 Ⅶ,,..斗＜ン／: i : : : 込　　　 ､　　ノ 　人:::::::::ヽ: : :i::Vヽ: : : :
　　　　　　　　　　　　?�＞´　 ノ│: |!: : : :}:公　　 　｀　 　 ｲ:::::ヽ:::::::::!ヽ }::::V',:＼　　　　　あれ、でも今　夜中っすから
　　　　　　　　　　　 ,　 　'''７´　ハ: :ﾍ、: : },il::::ノ｀;;ぇ　-ri′i丶::i}::::::::i| : i::::i∨::i　　　　　　おやすみなさいっすかねー？
　　　　　　　　　　 ./　　　/　　　　ヽ;;∧: :人^ﾏ＼;;;;;`,,､ｌ;{ｰ ､-- ､. ::::ﾙ ﾉ:::::} ヽ::.
　　　　　　　　　　/　　　/ 　　　　／　 ',: : : 乂＿ `ｰ-ｯヾｭ､ ﾞヽ　　ヽ_乂:::ノ　 ヽj
　　　　　　　　　/ 　　　/　　__,,ｫ'　　　　 ＼｛　ﾑ 　 　 ＞-＝‐… ''¨¨''＜＿　 _,,ｨ
　　　　　　　　 ,'　　　　,'　 ｱ￣ ￣゛ヽ　　　`ヽ }ﾑ　　/　,ﾑ＼　　　　　　　　￣ ノ
　　　　　　　　　　　　　|'´　 　　　　 ﾉ 　　　　　}/,i　ｲ　　ﾊ　 `',…ー-,-―''´}
　　　　　　　./　　　　　,　　　　　 　/ 　　丶　　i,/'}　{ 　　∧　　’　　　 ヽ　 ﾉ
　　　　　　　{　　　　 ノ 　　　 _...／　　　,　xi　 ﾊ/j　 ∨　　 }　　　　　　　;／＼
　　　　　　　‘＿,,,,,,,　 --‐''１゛　| 　　イⅦ 　　i{/,'l　　 ﾏ　 /　　　!　　　 ﾉ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　.|／　　　ｉﾄ､　///i　　　}　， 　　'　　　ｲ､　　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀¨´ 　　　　 _.∨///i...._　 ﾚ'　　ノ_,,　イ　　 ＼





　　　　　＿__　　ヽ 斗‐ ´ ￣￣｀: : :. . .　 　 l
　　　　´　　　 ｀<´ ／/|ヾ: :￣｀: 丶: : :: :＼/
　／　　　　　　　∨: /: |: :＼: :｀ヽ: : :｀:ヽ: : ＼
/　　　　　　 　 　 |ヽ!: :.|: : : :＼.: : :＼: : : ＼: :ヽ　|ヽ
　　　　　　　　　　l ﾉl: : :|ヽ : : : ＼ : : |ヽ: : : :＼:∨:ﾉ
　　　　　　　　　 / } |: : :|!　＼: : : : : : !　＞‐┬≦:`.────- ､
ヽ　　　　　　　　_イ: |: : :.|ヽ､　＼: : : :.∨ｨ行│: : : : ＿: ＜二ニ二_｀ヽ
＜辷 ､ ＿/／_／: : ｌ: : : |i 　＞-｀丶､: :',{!:ﾘ　!: :／:ヽ: : : : : : : : : : : ｀ヽ
　　ゝ─仏⌒!|:|: : : ﾉ : : 下てうﾐヾ　　￣,`‐'　Y: :＞─--イ￣￣￣￣｀ヽ　　　一ノ瀬、はじめさん？
　　　,イ/: : :/l|:l: : : : : : : 代r'::::::ﾘ　 　 　 　 　 lヾ: : : : : : /
　 ／,.ｲ: : :/ /: |: : : : : : :ｲ､ゝ-‐'"　　 　 　 　 ﾊ : : : : : : :'､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
／／/l: :./ /l : :ｌ: : : : ヽ/: :.｀ヽ.　ｖ　　ｒ⌒ 　/ヽ､_: : :／⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　そうっす！
／ ./: |:/ /.: | : :|: : : :／:＼: : ハ　　　 ー' /: : : :__／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　はじめっすよー！
　 /: ／ /: : :ﾄ､: !: :/三三≧ﾐ､: l三ミ￢＜: : : : : :｀:ヽ.　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　,: ﾊ⌒|ヽ: : :＼｀ヾ 〉三三三ヽ三}ﾐー"三ヽ､_＞─ 丶
　!: ! ヽ:.l　＼: : : Y´「三三三三ヽ/三ﾊﾐ彡三三三三ミヽ

188 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:16:55 ID:wavYd3N2
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ.u 　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　　　……どうして、ここに？
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁
┌─────────────────────────┐
│だが、虫がよすぎる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│今見ているものが幻覚か何かではないかと、疑り深くなる｡　.│
│ここだって、学園や街から随分と離れた場所だ。　　　　　 　 .│
└─────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /l: : : lヽ,i/ : :人 : i､: : :: : : :,':/〃: : ;ｲ :,: :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ　　.: :l.i : : ｬ　ｱ／　卜込ｭ: : : ://才:/;ｲ :!: :',: : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ !　 .: : | !: :/ﾚ'ｲヽ,　-‐-､　ﾍﾙ^´ｧ廾k、.i: :l: : i: : :.ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!: :l　{: : |: :/:ｲ: :｜｀≠==ヾ　　 　,xｾ卞ヾxレ: : :!: : : :.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l: ::.　!: : |ﾊ⌒ヽ,｜　　 ``　 　　　 ヒリ　'/i!: : : :l: : :i: ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ: :`､: : ! : ヽ.　＼　　ハ　＿_ ´　 ´｀｀ 仆|: : : :!: :: i : !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : :: ＞＝､: ＼ .＼ ! λ､￣`ｰ>　　/'":l|: : : /: :丿:ﾉ　ｨ　　　んー？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,': : ｨ／ :／r― -＜ififヽ　ゝ､ ', ｀　´　　 ｲ:::::::l|: : /: : : ／／ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/: : ∠､　｀ ー　､　｀Y゛　　　 〉､ ｡＜jj::::l:::;;;ﾘ: : : : :∠彡＜　　　　実家に帰省してるだけっすよー。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ -‐": : : !i　 ＼､　ヽ　`ゝ-＝､ヽ /　　/ ,,　》ififｨ￣｀　､: : : : : : ` ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` ､,＿_: : |　　　ヽ.　ヾ λ＿__У {　 ハ,∠ifi彳_／)l　　〉: : : : : : : :..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー=ﾆ;i　　　　 ＼ﾘ λ＿ ｨ'　ｲ＝}　i　,＞´　∠ﾘ 　/ヽ≠　⌒　ヽ
　　f´￣￣￣ ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ',　　　　　ij　　 ﾉ`ー　/ 　ﾉ　｢ 　＜孑''"_又 l:::乂＿ ｨ
　　|　実家？. |　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 !　　　　　∨ / 　　　/　λ　ﾉ　!　　ィ〔　/　 |￣
　　乂＿＿＿ノ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ', 　　　　 у　　　 /　　 ､　に二才　∨　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　　/　　　　 ′　 八__`＝=〈　 　'
┌───────────────────────┐
│確か植物の魔物には―――ファンガスだったか、　　　..│
│胞子を飛ばして幻覚を見せるタイプもいたはずだ、と。...│
│静かに後ずさる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└───────────────────────┘

189 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:18:22 ID:wavYd3N2
　　iv'ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__
　　| ;`;|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:/＼
　　| ;'l:|　　 　 　 　 　 i'`'i　　　　 　 　 　 　 、　　　　　　　　 ┌个┐| |　.:_|＿＿＿.
　　!:`l'|　　ζ＼ 　 　 |;`;|　　 　 　 　 　 　 ∥　　　　　　　　　| .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:｀L..r─Lﾑ、
-､_|_.;l:| 　　＼';､＼　 :|':i;;|　　 　 .　 i'1　　　||／>　　　　　　　| └┴┬i::::|==========|: :Lf´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
ｰ|＿}:;|　　　　＼';､.＼|;';;;|　　　./〉　|;|＿r／／　 /　　　　　　|[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r､]: ::.|　この村、ナイムハイラに来る前に
-|＿|`|＿r:‐:‐:‐:‐＼';､＼;|　r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.:　　　,、 　 |. : : : :.: :＼:|:::::::::::::::::::::/. : : ...|　僕が住んでた村なんっすよ。
ｰ|＿};|::::::::::: : :: : {二l＼;i`!､::://:::::::::::::::::::r| .::| /.::::　 _　.||＿　| : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : -.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
-|＿|￣/＼:::::::/`|＿{┬| |;､＼::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::://＼| ::::ﾄ､＿_ : : :||＿'//､п∥::.:l| : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾆｌ.r┴､_|_|_|:>:::::〈. ::〈|-､_/::::::..＼r':.|.::[,/T>.:/ﾛ〃乢.＞''「￣￣|[￣￣￣￣|「￣￣￣￣|「￣
-TニTニTニTニTニTニTニTニT《┴┐::| .:::|_rｪ :::|:.:..|-i_::_r√ソ＼>へ:| :|:ln| :]:|:П叮/7＿」L＿:.」L＿＿＿_.」L ＿＿_.」L
~三三三三:.三」L三三三」L三三〉〉┬┴┤ .:|＿;!:..|:::..|::::.|＼.::::》: :::L;:.::r| .L/∟ﾛ⊥》＞￣]匚￣￣]「￣￣]「￣「￣￣]「￣
　L l「￣￣￣|「 　 　 ￣￣|「￣￣|r'.:|　　.:|ー:|＿　.|::::.l＼|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~::::::::::::::::::}「￣￣|「￣￣￣|「￣￣l[￣|「￣￣l[￣
　]_」L:＿＿_」L＿＿＿＿」|＿＿ |》〉 ~゛`┴::-'⊥::.∟ﾛ⊥!:::::::::::::::::::::::::::::::::::＞''「￣￣|[￣￣￣＿＿__」L:.＿:.」「 」L:.＿:.」「￣
　　　]「￣￣]:[￣￣￣]匚」[￣][く《:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/7＿」L＿:.」L＿＿＿|「￣￣￣|「￣￣￣￣|「￣￣
　　　　￣|「　 　　||　￣￣|「￣TニT　,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　》＞￣]匚￣￣]「￣￣,,
　　＿＿,」L＿＿」|＿＿__」L 三三三｀　　　　,.　　　　　　　　`　　　　　　}「￣￣|「￣￣￣|「￣　｀　　　　,.
.　　　　_||　　　　 |L 　 ￣l|「　L l「￣　　　　　　　　　　　 .　　　　　　　　`|ﾄ､ ＿」L＿＿__」L:.＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　]_」L:＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　]「

190 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:21:41 ID:wavYd3N2
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: r┘ﾉ: : : /i: : : : : : : : : : : : : : : 丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :_ﾌ　ｱ ／　{: : : : : ｡oヽ: : : : : : : ､: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : `ｰ': /＿` 込: 、: : : : : ﾄ､: : : : : : ヽ: :`､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : ﾊ: : : : Ｘ筏≧x∨＼: : ＜ﾊ＼: : : i: :ﾊ : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {: : : {: {: : : : 乂ﾂ＾ゝ ヽ　x斗=ミゝ.::＼ :}､: :}: : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　――ｰ-＜　ｌ: : : : ヽ｀　　　ﾞ　f仞 　/: : `^ﾍ' У: : : : :.
　　　　　　　　　　　　　　　⌒ ｰ 、　 ヽﾍ: : 0｡:`、 　,　　　 ｀｀人: : : : : : : ℃: : : :',　　　　で、年に１、２回くらいは
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　ﾍ: : : : : ',ヽ -‐ 　 ィ´: : ＼ : : : : : : : : : : :　　　　村に帰って泊まってるっす。
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　ヽ: : : : ﾄ-‐ぉ爪` ､..-― 、: : : : : : : ＼:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `、　　　 ﾊ＼: : :ｧ=≦/　∨ﾑ　　　｀ヽｰ ､: : : : :＼　　　　　　僕以外、だーれも残ってないっすけどね。
　　　　　　　　　　　　　　　＜　　　ヽ　　 /　},,..ヽ＜　　 `'''''-.ム‐--ﾐ.　＼‐ｰ-　、: :`≧=―
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞ー'＝メ"´　　　　　､　　　　 　 ＼　ヽ. ｀　　　　`r‐､＜´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　`　､　　　　　＼_ﾒ､　　　 　 、　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　＼ 　　　　 Y　　　　　　|　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　,,_　　　　　　..,,_　　　　 ＼､　　　　＼　　　 ヽ　　　　　i　　　　　＼





　　　　 　 ,'　　　　　　　　　　!: : : : :ヾ: : : :ヘィ　￣　ヽ
　 　 　 　 ｉ　　 　 　 　 　 　 ﾑ: : : : : : :',: : : : :ヽ　　　　 丶
　　　　　_ﾑ　　　　　　　　／〉 : : : : : : : l: : : : : :ﾄ､　 　 　 }　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　 　 ヽ人　　　　　　ｨ ､∧: : ｉ: : : : : :|: : : : : :|: ',　　　/　　　　　　　　　　　 　 　 |　そうだ、華扇ちゃん！
　　　　　ィ辷ﾘ斗ｲ厂てｲ :/　':,: :|: : : : :∧: : : : : |: :ｌ　　ﾑ　　　　　　　　　　 　 　 　 |　折角だからうちに泊まっていかないっすか？
　　　／//: : ': : : : l: : : : :/丶　ヽ|: : : : :|: !: : : : : |: :|" rx′　　　　　　　　　　　　 　 |　歓迎するっすよ！
　 ／ﾐ//: : :/: /: : :ﾘ: : :/ ＿ ヽ､j|: : : : :|: |: : : : : |: :ﾄ<│!ヽ　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
／三/ｲ: : :ｲ 7 : ／: :,ｲてアト､　ヽ : : : :|∧: : : : :∨: :|//}!|
ヾ⌒　 !: /: lﾄ|＜ニイ |!:::::::::::::∧　＼: : :|　ヽ: : : : :＼匕ｨ/
　　　　!/: :从ゝ: : : :ﾘ代辷＞´ j!`　　＼j _⌒` ┬─＜
　 　／: : :/: : : 〉.: : : :|　゛ｰ　　　　　 ｨ:て＞r､/∧: : : : ＼　　　　　……ええ、そう。
　／: : :／: : : ｲ : : : : |　　　　　 　 ,　辷´　"//: : : ､: : : : :＼
/: : : ://: :／: :|: : : : /　　　　　 　 　 　 ﾞ ／´＼:＿:.＼: : : : :＼　　そう、ですね……
: : : : :ﾘ: /: : : 人: : : l 丶　　<⌒,　　　　人: : : : :＼ ￣　｀￣￣
: : : : :ヾ{三三辷＼: ﾄ､　＼ _＿＿　＜:＼ ＼: : : : :Y
: : : : : :∧三三三≧､　＼/／＞'弋辷⌒ヽ　 ＼: :/
┌─────────────────────────────────┐
│虫がよすぎる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│いや、良いだとかそんな話を通り越して、どう考えても　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│何かしら裏話があるとしか思えない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│怪しすぎる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│彼女は間違いなく何かを隠している、だがそれが何なのかまでは分からない。 . │
└─────────────────────────────────┘

191 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:24:26 ID:wavYd3N2

　　　　　　　　　　　　　　　／￣　＿＿｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 -┴/´￣: : : : : :￣:｀:.ヽ
　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　／￣ ｀ヽｰ"､: : : : : : : : : : : : ､: : : : : : : : : : : ＼
　 　 /　　　　　　ヾ 〉: : : : : : : : : : : : :＼ __: : :-‐ : :＼: ＼
　　/　　　　　　　 |ﾄヽ: : : : : : : : : :ｉ､: : : :ヽ´: : :__: : : : ', ｀ヽ
　　|　　　　　　　〃　}: : : : : : : : : :|_ヽ: : : : ヽ彳､ヽ: : : l __
　　l　　　　　　　　 ﾉ: : : : :ヾ.: :／ :|　 ＼.: : :| ヾ::ヽ ､: : :ヽ ￣. .―. .､
　　丶　　　 ノﾌ　/: : : : : : : :メ: : : :!≧= ヽ: :|　 ゝ'　 ＼: : ＼: : : : : : :＼
　　　 ヽ､ﾞﾃ/┌": : : l: : : : : : : : : :ん_ハ　 ∨　 　 　 　 ', : : :ヽ￣　― ､ ',
　　　　　7/-┘丶: : :'､: : : : : : : i:||:::::::::〉　　　　　　｀　　l: : :/:|､　　　　 )'
　　　　//ﾘ: : : : : :ﾞ､: : : : : i.: : : :l: |ゝ-"　　　　　　 ,ｨ　 /レ': :l: :ヽ　　　　　　　　　　……では、お願いしてよろしいですか？
　　　//　 |: : : : : : :l: : : : : |: : : :|: : ヽ　　　　　　　//　/: : : :/: : : l
　　//　　 l: : : : : : :l: : : :i: :|: : : :|: : :ﾊ:.＼　　　　　｀　/: : : /: : : :/　　　　　　　　　　先ほど蛮族に襲われまして、
　//　　　/: : : : : :/: : : /: :l: : : :l:／: :ヽ: :ヽ―――＜.: :／: : :／　　　　　　 　 　 　 瀕死の重傷を負ってしまったもので……
//　　　/.: : : : : :/: : : /: :/ : : ,ｲ: : : : : ∧: :|　　　 //／_:, -'‐　､ _
/　　　/.: :/.: : :/: : ,イ.: :/: : :/: |: : : : : :|=∨＝＝' ´::::/　　　 ￣ 　＼　　　　　　　　 よろしければ着替えも利用させていただけますか。
　　　/.:／.: : :/:.: :/. |: /.: : :/／〉.: : : :/ヽ :::::::::::::::::::( {　 /￣ ソ⌒　　ヽ
　　 /ｲ: : :/イ:.: :/　 |/l: :／´　 l: : :／　　 ＼::::::::::::::::ヽ　}　　 )ヽ　　ヽ |　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　 　|: :/　 |: :/　　　 l/　　 ／|／　　　　　 ＼::::::::::::::l　ヾ￣　⌒/　}/...､　　　　　　　　　　　 　 |　いいっすよ！
　　　 |/　　 ∨　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　 ＼::::::::ヽ＿　⌒ ､　／:::::::ヽ　　　　　　　 　 　 　 |　治療だってしてあげるっす！
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　〈:::::::::::::::::::ー^ｰ ' ::::::::::::::::|　　　　　 　 　 　 　 .ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　 !ヽ;;;;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::l
┌───────────────────────────────┐
│……だが、乗るしかない。乗らざるを得ない、　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│彼女、一ノ瀬はじめに弓矢や戦士の技能は無かったはず。　　　　　　　　　 │
│であれば先ほどの飛び道具は別の「誰か」（あるいは何か）による攻撃だ、 │
│その「誰か」は暗闇の先から未だこちらの様子を見張っていることだろう。　│
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192 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:25:14 ID:wavYd3N2


┌───────────────────┐
│それに、姿を見せたのが彼女だったことで、.　│
│その“誰か”にもなんとなく見当がついた。.　 　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│だが、それは……　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────┘

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193 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/04/19(土) 00:28:57 ID:wavYd3N2
１日１投下を心がけたい

194 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで＠5/31まで企画実施中～ ： 2014/04/19(土) 00:46:56 ID:CO0KNEr6
乙

195 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで＠5/31まで企画実施中～ ： 2014/04/19(土) 07:45:56 ID:jgu4K.OM
乙

コメント

  1. 匿名 より:
    2021年11月4日 18:29

    GMが出してくれる適正レベルの敵でも
    後々戦うボスの顔見世イベントでもない、明らかに勝てないのに負けたらおしまいな敵は怖いね

    返信